miHoYo(ミホヨ) (中国語: 米哈游 Mǐhāyóu)は、ソーシャルゲームの開発、運営を手がける中華人民共和国上海市に本拠を置く企業。正式名称は上海米哈游網絡科技股份有限公司。世界で2000万人以上のユーザーを獲得した崩壊学園を開発・運営していることで知られている[1]。2015年には東京都に日本支社を開設した。
miHoYoは、ゲーム以外にも、アニメ、コミック、音楽、小説、グッズなど、さまざまな商品を制作している。miHoYoのメディアのオリジナル音楽は、音楽ディレクターの蔡渭翰(Zoe)率いる独自の音楽スタジオHOYO-MiXで制作されている。
2022年2月より、miHoYoの子会社であるCognosphere Pte. Ltd.のd/b/a HoYoverseが、同社の中国以外のすべてのグローバル事業を担っている。
概要[]
miHoYoは2011年ごろに、IT分野を専攻していた3人の上海交通大学大学院生によって、日本のオタク文化を取り入れたモバイルゲームを制作するために立ち上げられた[2]。
「miHoYo」という社名は萌え感が強くてオタクっぽい「み」(mi)を頭文字とし[注 1]、「Ho」と「Yo」は、経営者2人の名前に由来する[1]。会社のスローガンは「tech otakus save the world」(技術的なオタクは世界を救う)[1]。
miHoYoのスタッフは『新世紀エヴァンゲリオン』のファンであり、初期に発表した同人ゲーム『Fly me 2 the moon』の題名はエヴァンゲリオンのエンディングに使われたジャズのスタンダード・ナンバー『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』に由来しており、代表作である崩壊学園シリーズに紫やオレンジが多用されているのも、これに由来する[3]。Yostarの設立者である李衡達は、一時期miHoYoの社長を務めていた[4][5]。
2015年2月には日本法人を立ち上げ、同年3月には『崩壊学園』[注 2]の配信が行われた[3]。
2019年にはコンシューマゲーム市場への参入を表明、第1弾タイトルとしてPlayStation 4用ソフト『原神』を発表した。
2020年9月に『原神』をPC, iOS, AndroidそしてPlayStation4にて同時リリース。
miHoYoは、シンガポールに国際事業を担当する完全子会社「miHoYo International Pte.Ltd.」を所有し、東南アジア市場および国際市場運営を担当している。
脚注[]
注釈[]
出典[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 中国出身の生粋のオタク達が作る「崩壊学園」。秋葉原のオフィスに訪問してみた. Hackablog. 2016年11月8日 閲覧。
- ↑ 初代『マクロス』が原点!『崩壊3rd』を作ったメーカーは日本のサブカル大好き集団だった!マルチプレイの情報も明らかに. ファミ通App, 2017年4月12日. 2017年6月13日 閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 石森博光. 世界を救う技術オタクが見た日本と中国のゲームアプリ市場 ~中国発『崩壊学園』運営miHoYoインタビュー~. 週刊アスキー, アスキーメディアワークス, 2015年6月2日. 2017年6月13日 閲覧。
- ↑ トークイベント「2019年のゲーム業界をYostar李社長と振り返る ゲーム業界ゆく年くる年」が12月17日19時より東京港区で開催. 2021年2月7日 閲覧。
- ↑ 『アズレン』日本運営が語る運営論 ― この業界に必勝パターンなぞ存在せず80%が運。その運を実力だと勘違いすると破滅する【2周年記念インタビュー】. 2019年10月25日. 2021年2月7日 閲覧。