黒に染まりし宵暗の御所は、イベント「華やぐ紫苑の庭」の中で行われる華彩紫庭真説の第四幕「黒に染まりし宵暗の御所」の前編。
手順[]
- 次の日の昼まで待つ(12時~14時)
- 五歌仙広場に行く
- 神里屋敷に行く
- 綾華と会話する
- 天領奉行府ヘ向かう
- 九条裟羅と会話する
- 奉行所の倉庫に行く
- 皆と会話する (0/4)
- 万葉のところに行く
- 万葉と共に海辺に行く
会話[]
ゲーム内の任務の説明
万葉は調査したいことがあるからと行って、明日の昼にまたみんなと会う約束をした。約束の時間(12時~14時)まで待とう。
- (翌日まで待つ)
任務の説明の更新
約束の時間になった。五歌仙広場に行って万葉と合流しよう。
- パイモン: 万葉のやつ、今日は五歌仙広場でオイラたちを待ってるって言ってたよな。早く行こうぜ。
- (広場に近づき万葉に話しかける)
- 楓原万葉: 来たか。これでそろったでござるな。
万葉、調査のほうはどうだった?
- 楓原万葉: 昨夜、かつて拙者の家に仕えていた古い使用人を訪ね、当時の経緯を聞いてきたでござる。
- 楓原万葉: 「一心伝」が拙者の曽祖父の代にあった頃、とある古い鍛造図を用いて、重要な御神刀を鍛造するよう命じられた。
- 楓原万葉: 経験豊富な刀工たちが鍛造したにも関わらず、その工程は困難を極め、出来上がった刀はどれも欠陥品であった。
- 楓原万葉: 期限は目の前であるのに、刀が完成しない。担当の刀工たちは、罪に問われることを恐れてみな逃亡してしまったのでござる。
- 楓原万葉: 楓原家と社奉行は調査を行い、曽祖父と神里家当主もやっとのことで、海辺にいる刀工たちを見つけたが…
- 楓原万葉: しかし刀工たちの激しい抵抗にあい、結局は逃亡を阻止できなかった。
- 楓原万葉: 楓原家は傘下の刀工たちの離反を許すこととなったために厳しく罰せられ、それ以来没落していったのでござる。
- 楓原万葉: そればかりか、当時の神里家当主も脱走者に傷を負わされ、高齢も相まって間もなく亡くなった。
- 神里綾華: はい…あまりに突然な当主の逝去により、神里家はしばらくの間、指導者不在の危機に陥りました。それだけでなく、その隙に乗じて裏切る者まで現れ、社奉行での地位も危ういものになったのです。
- 神里綾華: この事件の影響は計り知れず、私の父が当主になった頃も尚、神里家は当初の名声を取り戻せていませんでした。
そうだったんだ…
- 神里綾華: 幸い、今はお兄様のおかげで、よくなってきています。
- 楓原万葉: 当時の鍛造失敗は、最終的に「技術不足」と結論付けられた。楓原家も社奉行も、ずっとそう思っていたのだ。
- 楓原万葉: しかし五歌仙物語は、技術ではなく、鍛造図の改ざんが鍛造失敗を引き起こしたと示唆していたのでござる。
- 楓原万葉: 綾華殿、鍛造が失敗に終わったあと、その鍛造図は社奉行が保存していると拙者は聞いたのでござるが。
- 楓原万葉: 一つ頼んでもよいだろうか?
- 神里綾華: 分かりました、帰って鍛造図をお探しします。後ほど神里屋敷にてお会いしましょう。
任務の説明の更新
昔の鍛造図を探すために、綾華は先に神里屋敷へ戻った。後を追って彼女と合流しよう。
- (社奉行本部に入る)
任務の説明の更新
綾華に何を見つけたのか聞こう。
- (神里綾華と会話する)
- 神里綾華: 皆さん、当時の鍛造図が見つかりました。
- ウェンティ: うん、よく保存されているけど、少なくとも三百年から四百年の歴史があるみたいだね。
- パイモン: こんな古い鍛造図から、改ざんされた証拠なんて見つかるのか?
- ウェンティ: ここまで来たんだから、運に任せて試してみるしかないでしょ。
- 鍛造図を水の中に浸した。数十分後…
- アルベド: はっきりとした変化はないけど、それでもいくつかの字がかすれているのが分かる。
- アルベド: 万葉、この鍛造図は確かに改ざんされたものだよ。当時、誰かが楓原家を陥れようとしたのだろう。
- 楓原万葉: ふぅ…この真相を知るには、少し遅すぎたかもしれぬ。
- 楓原万葉: 実は祖父が若かった頃、何度も曽祖父に「一心伝」の再興を申し出たが、その度、曽祖父に力をわきまえておらぬと叱責を受けていたらしい。
- 楓原万葉: 使用人の話では、曽祖父は社奉行まで出向き、この鍛造図を祖父に見せて刀を鍛造させるように、神里家当主に頼んだこともあったようでござる。
- 楓原万葉: そして何の疑問も抱かずに祖父は失敗した。曽祖父曰く——「その中の秘密に気付けぬのであれば、一心伝の消滅も当然のこと」と。
- 楓原万葉: その言葉を聞いて祖父は、感情のままに稲妻を離れたのでござる。曽祖父の最期を見届けることすらできず…
- 楓原万葉: 今思えば、あの曽祖父と祖父の争いは、根本的に意味を成しておらぬものであった。
- パイモン: 万葉…
- 神里綾華: 貴方の曽祖父様である楓原義慶公は、若い頃とても勤勉だったそうですね。しかしある時を境に、鍛造技法に取り組むのをやめたと。その失敗が彼に与えた影響は、計り知れなかったのでしょう。
- アルベド: 万葉、キミの曽祖父が当時言っていた言葉は、本当に「その中の秘密に気付けぬのであれば」だったのかい?
- 楓原万葉: うむ、これらの言葉はすべて直接耳にしたからはっきりと覚えている、使用人はそう言っておった。
- 楓原万葉: しかも、当時の祖父は怒りに任せて、曽祖父が大切にしていた盆栽すらも投げて壊したと聞いたでござる…
アルベド、まさか…
- アルベド: どうやら、キミもボクの言いたいことが分かったようだね。
- アルベド: 万葉、もしキミの曽祖父が一心伝の技術不足が原因だと考えていたなら、息子の失敗を見て「能力が足りない」といった類のことを言うはずだろう?
- アルベド: しかし彼は——「その中の秘密に気付けぬのであれば」と言った。おかしいとは思わないかい?
- 楓原万葉: …はっ!
- 楓原万葉: お主が言いたいのは…曽祖父は失敗が誰かの妨害によるものだと、とっくに知っていた…ということか…?
- アルベド: 今ある証拠から見ると、その可能性は大いにあると思う。
- 楓原万葉: …みな、一度天領奉行へ着いてきてはくれぬか?
- 楓原万葉: 以前、拙者が指名手配されてから、屋敷の中で残っていた最後の古い屋舎も天領奉行に差し押さえられたのだ。そこには、古くから家にあった物が保管されていたでござる。
- 楓原万葉: それらの物が今どこにあるのか、聞きに行こうと思う。もし見つかれば、何か手がかりになるやもしれぬ。
- パイモン: じゃあ、すぐに出発しようぜ。
- (古代の鍛造図×1を入手)
任務の説明の更新
天領奉行府で九条裟羅を探し、楓原家から押収された物たちが何処にあるのかを聞こう。
- (九条裟羅と会話する)
- 九条裟羅: どうしてお前たちがここにいる。離島で何かあったのか?
違うんだ、裟羅。
一つ聞きたいことがある。
- 楓原万葉: 九条裟羅、拙者を覚えておるか。
- 九条裟羅: 覚えている、楓原万葉だな。目狩り令の発令中は指名手配されていたが、今はもう撤回されている。
- パイモン: 裟羅!一つ聞きたいんだけど、万葉の家が天領奉行に差し押さえられたときに中にあった物たちは、今どこにあるんだ?
- 九条裟羅: 当時押収した物は、奉行所の隣にある倉庫に保管されている。だが楓原が稲妻に戻った今、確かに本来の持ち主に返すべきだな。
- 楓原万葉: 誤解でござる。拙者たちが来たのは物を取り戻すためではないのだ。ただ私的な用事で、あれらの物の調査をしたい。
- 九条裟羅: 分かった。私から奉行所に、お前たちを倉庫へ連れて行かせるよう連絡しよう。
- パイモン: ありがとう、裟羅!
- 九条裟羅: 楓原、目狩り令の時は…
- 楓原万葉: 九条裟羅、あれはすでに過去のこと、言う必要はない。お主に自らの信念と苦衷があったことは、拙者も分かっているでござるよ。
- 九条裟羅: ……
- 楓原万葉: 一つ、頼まれてはくれぬか?
- 九条裟羅: ああ、聞こう。
- 楓原万葉: 拙者は、今さら稲妻に戻って生活する気はない。家にあった物たちは、拙者にとって無意味なものでござる。
- 楓原万葉: 九条裟羅、お主の信義を信じて頼みたい。拙者たちが調査を終えたら、あれらの物を代わりに処理してほしいのだ。どこかへ売って、得た資金を貧困に苦しむ民の救済に使ってくれぬか。
- 九条裟羅: 承知した、私が責任を持って処理しよう。安心するといい。
- (もう一度九条裟羅と会話する)
- 九条裟羅: 奉行所には伝えておいた。担当の者が倉庫へ案内するはずだから、直接向かうといい。
- 九条裟羅: それから、楓原家が残した物については、近日中に私が処理する。
任務の説明の更新
楓原家の押収物は奉行所の隣にある倉庫に保管されている。裟羅はあなたたちが調ベに行く旨を当番の同心に伝えた。
- (浅川と会話する)
- 浅川: 皆さん、楓原家の物品を調査しにいらしたのですよね。九条様からすでにお話は聞いております、私について来てください。
- 浅川: 楓原家の物品は、すべてこの倉庫の中です。空間をうまく使うために少し散らばって置かれていますが、ご容赦ください。
- 浅川: ですが物品にはすべて標記を付けておりますので、簡単に見つかるはずです。
- 浅川: 私は入り口で待っていますので何かあればお申し付けください。
- 行秋: 万葉殿、散らばって置かれているのなら、手分けして手がかりを探すのはどうだろうか?
- 楓原万葉: うむ、よろしく頼む。
- (もう一度浅川と会話する)
- 浅川: すみません、ここの物はすべて最近運び込まれたので、少し散らかっております。
- 浅川: 以前の倉庫はもっと広かったのですが、鍵が古く、危うく窃盗事件に発展するようなこともありましたので、九条様がここに移すよう命じたのです。
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みんなは倉庫で手分けして手がかりを探している。それぞれ何を見つけたか聞いてみよう。
- (楓原万葉と会話する)
- 楓原万葉: 拙者はこの近くを調査する。お主らは他の場所をあたってくれ。
- (神里綾華と会話する)
- 神里綾華: …
綾華、進展はどう?
- 神里綾華: あっ、貴方でしたか。今この刀掛けを調べています。
- パイモン: 楓原家って刀鍛冶の名家なんだろ?この刀もすごく価値のあるものじゃないか?たとえば「一心伝」の傑作とかだったりして。
- 神里綾華: いえ、刀掛けには確かに上質な木材が使われていますが、上に置かれているのはごく普通の刀です。楓原家の最終的な経済状況からすると、価値のある物はすべて売られたのでしょう。
- 神里綾華: この刀には刃がございませんが、刀の柄には使われていた痕がかなり残っています。楓原さんが幼い頃、剣術を習う時に使っていたものかもしれませんね。
- パイモン: どれどれ…あっ、鞘にくねくねの字が書かれてるぞ!「か…ず…は」、へへっ、本当に万葉が小さいころに使ってた刀みたいだな。
- パイモン: 万葉の小さいころの姿が目に浮かぶようだぜ。
- 神里綾華: 私は近くにある他の物を調べて参ります。何か見つけたら貴方がたをお呼びいたしますね。
- (行秋と会話する)
- パイモン: 行秋、なにか見つけたか?
- 行秋: うん、古い書籍をいくつか見つけた。
- 行秋: 鋼鉄の製錬に関するものや、刀の鍛造工程に関するもの、そして植物や生け花について書かれたものもある。
- パイモン: 植物や生け花の本は、きっと万葉のひいおじいちゃんのものだな。
何か手がかりはありそう?
- 行秋: さっきざっと読んでみたが、手がかりになるものは見当たらなかったな。もう少し詳しく調べて、何か見つけたら教えるよ。
- (アルベドと会話する)
- アルベド: キミたちか。こっちはまだ、手がかりになるようなものは見つけられていないよ。
- パイモン: そっか。でもこの屏風、けっこう年季が入ったものみたいだぞ。
- アルベド: そうだね。保存状態が良ければ、高値で売れていたかもしれない。だけどこの状態では、もう無理だろう。
- アルベド: さっき調べてみたんだけど、裏のほうに広い範囲で、土の塊が生地の繊維にこびり付いていたんだ。
- アルベド: 布にこれだけしっかりくっ付いていることからすると、よほど強い力で土が張り付いたんだろうね。もしかすると、万葉の祖父が投げつけた盆栽が、この屏風に当たったんじゃないかな。
それって重要な発見じゃない?
何でこれが手がかりじゃないの?
- アルベド: これはボクたちの見つけたいものじゃないからね。
- アルベド: 少し考えさせてくれ…情報を残したければ、ボクなら絶対にもっと特殊な物に残すはず…
- パイモン: アルベドは考え込んでるみたいだな、今は邪魔しないでおこうぜ。
- (ウェンティと会話する)
- ウェンティ: うーんと、ここにはあるかな…
ウェンティ、何を探してるの?
- ウェンティ: ほら、ここに瓶がたくさんあるでしょ、お酒が入ったものも一つや二つあるんじゃないかな?
- パイモン: おいっ!みんな真面目に手伝ってるのに、おまえはお酒を探してたのかよ!
- ウェンティ: あははっ、冗談さ。もうそろそろ真実を見つけられるというのに、どうしてそんな心配そうにしているの?
- パイモン: だって、オイラわからないんだ。なんで万葉は、この物たちの処分を今日頼んだんだよ?
- パイモン: もし、オイラたちが今日なにも見つけられなかったら…ま、万が一の話だぞ!そうなったら、万葉はこの先永遠に、当時の真相を見つける機会を失うんじゃないのか?
- ウェンティ: 万葉のことが心配なのは分かるけど、彼は君たちが想像しているよりもずっと強いと思うよ。
- ウェンティ: 彼がそのようにやるって決めたのなら、覚悟の上ってことさ——今日中に答えが見つかっても見つからなくても、出てきた答えが何であっても、彼はそれを受け入れる覚悟を決めている。
それはウェンティの神としての直感?
- ウェンティ: 直感って言うより、年の功かな。長く生きてきた分、人を見てきた経験も多いからね。
- ウェンティ: こっちはボクに任せて。君たちは他の場所を調べてみてよ。
任務の説明の更新
万葉が手がかりを見つけたようだ。行ってみよう。
- (みんなと話した後)
- 楓原万葉: 皆の者、ここにあるものを見てくれぬか。
- パイモン: 万葉がなにか見つけたみたいだぞ。行こうぜ。
- (楓原万葉と会話する)
- 楓原万葉: これは拙者の家に昔からあった盆栽でござる。聞いたところによると、曽祖父が残した物らしい。
- パイモン: 中にある植物は、もう枯れてからだいぶ経つみたいだな。
- 楓原万葉: うむ。曽祖父は鍛造技法の研究をやめてから、盆栽に勤しむようになった。しかしその盆栽は、曽祖父が大病を患った時にほとんど手放しているのでござる。
- 楓原万葉: しかしそれでも、曽祖父はこの枯れた盆栽だけは手放さなかった。それだけでなく、決して捨てることを許さぬという遺言も祖父に残したと聞く…
- 楓原万葉: 祖父もまた、最後まで和解できなかったことを悔やんでいたために、これをそのままにしたのであろう。
- 楓原万葉: だが今思えば、曽祖父がこれを残したのは、きっと何か考えがあってのこと。
- パイモン: そう聞いてみると、この盆栽が怪しいな。
- 楓原万葉: うむ、詳しく調べてみるでござるよ。
- 盆栽の底に層をなしている場所を見つけた…
- パイモン: 見つけたぞ!でも、白い紙が何枚かあるだけみたいだぞ?
- パイモン: もしかして、誰かが先に気づいて、中身を入れ替えちゃったのか?
- アルベド: それはないと思うよ。これを見てくれ、紙が黄ばんでいるだろう。年季の入ったものであるのは間違いない。
また水を使う時が来たのかも。
- 楓原万葉: それは、綾華殿が以前手に入れた紙のように、これも特殊な墨汁によって書かれているということでござるか?
- (彼彼/
彼女彼女)と同じ考えだ。
アルベド: ボクも、 - パイモン: じゃあ、さっそく試してみようぜ!
- 楓原万葉: 奉行所の外に池がある。そこでこの紙を濡らしてみるでござるよ。
- 万葉と共に奉行所の外にある池へ向かった…
- 楓原万葉: ……
- パイモン: 万葉、どうだ?まさか普通の紙じゃないよな?
- 楓原万葉: みなの予測した通り、水に濡らすと確かに文字が現れたでござる。見たところ、曽祖父からの手紙であろう。
- パイモン: 手紙にはなにが書かれていたんだ?
(俺俺/
私私)たちが知ってもいいこと? - 楓原万葉: うむ、曽祖父の知っている真相は、すべて話すつもりでござるよ。ただその前に、みなを連れて行きたい場所がある。
- 楓原万葉: ついて来てくれぬか。
任務の説明の更新
万葉はみんなをある場所まで連れて行き、過去にあったことの真相をすべて明らかにすると言った。
- (海岸に近づく)
- 神里綾華: 楓原さん。どうして私たちを海辺まで連れて来たのでしょうか?
手紙の内容と関係ある?
- 楓原万葉: うむ。この海岸は、かつて曽祖父と神里家当主が逃亡した刀工を追って、最後に辿り着いた場所でござる。
- 雷電五箇伝を陥れた犯人を見つけたようであった。 楓原万葉: 拙者たちの推測は間違っていなかった。曽祖父は確かに、鍛造失敗の真相を知っていたでござる。それどころかこの場所で、楓原家と
- 楓原万葉: 手紙はこう始まる。
- 楓原万葉: 「この手紙を読む者へ。拙者、楓原義慶は生涯、ある『秘密』に囚われた。今となっては、老い先短きこの命。とくと考えた末、これを以て仔細を記すことにする。」
- 楓原万葉: 「あれは、社奉行の神里様と共に離反した刀工たちを追っていたときのことであった。あのとき神里様が負われた傷は、脱走者によるものではない。実を言えば…」
- (フラッシュバックが始まる)
- 楓原義慶: …あれは夜のことであった。手がかりを頼りに岸辺まで辿り着いたものの、刀工の姿はなく…ただ一人の傾奇者がそこにいた。
- 楓原義慶: 傾奇者は拙者をずっと待っていたと話した。そして、自らが裏で手引きし、雷電五箇伝を消滅させるのだとも申した。
- 楓原義慶: その者の実力は、到底常人が敵うものではなく、須臾の間に、同行したすべての武士が倒されてしまった。
- 楓原義慶: 神里様も重傷を負われたが、拙者のほうはというと、攻撃が笠に当たったために死を免れた。
- 丹羽」の関係について問いただした。 楓原義慶: 傾奇者がもう一振りしていれば、拙者の命を奪えたであろう。ところがやつは拙者の顔を見ると攻撃をやめ、厳かな声で、拙者と「
- 楓原義慶: 拙者はそれが父の旧姓であり、父が失踪したのち拙者が楓原の養子になったことを告げた。
- 国崩』である。」と。 楓原義慶: 傾奇者はそれを聞いて口を噤んだ。長い沈黙の後、曰く——「彼女に告げよ、我が名は『
- (フラッシュバックが終わる)
- パイモン: そんなことがあったのか!
- 楓原万葉: ああ。曽祖父と神里家当主は九死に一生を得て、鍛造図が国崩によって改ざんされた真相を知ったのでござる。
- 楓原万葉: しかし神里家当主はその経験により曽祖父が国崩の縁者であると濡れ衣を着せられることを恐れ、自らの死に際も決して口にしないようにと曽祖父に告げていたらしい。
- 楓原万葉: それに、犯人は雷電五箇伝を滅ぼすと口にしていた。曽祖父はその者が報復に戻ってくる可能性を考え、家族を守るために家業を諦めたという次第でござる。
- 楓原万葉: 曽祖父はこのようにも書き残していた——「楓原の当主として、『一心伝』の没落を深く恥じる。しかしいち父親として、子孫の安泰を祈らずにはいられぬ」と。
息子のことを心配してたんだ…
だからあんな冷淡なことを言ったんだ。
- 楓原万葉: そうでござるな。もしも当時、祖父が鍛造図の秘密に気付けていれば、あるいは曽祖父も真相を話していたやもしれぬ。
- 楓原万葉: しかし残念ながら、祖父は曽祖父の言葉を聞いてもなお真相に気付くことができなかった。
- 楓原万葉: 綾華殿は、曽祖父が語ったこれらの話を知らなかったようにお見受けするが、このことについてどう考えるのでござろうか。
- 神里綾華: 恐らく、当時の神里家当主が後の世代にも話を残さなかったのは、同じ考えからのことかと思います。
- 神里綾華: 敵は将軍様の鍛造図さえも改ざんすることができ、あまつさえ単独で多数と戦うことも可能な人物。きっとその正体は、尋常ならざる者なのでしょう。
- 神里綾華: 私も近いうちにお兄様にこのことを話し、国崩という者の身分を調べてみます。もちろん、慎重を期して行動いたしますので、どうかご心配なく。
万葉はどうする?
- 楓原万葉: 実はこの手紙を読んだときは心が乱れておったのだが、ようやく落ち着いたでござる。
- 楓原万葉: 手紙には、子孫たちは復讐で盲目にならぬよう、どうか昔のことに囚われないで欲しいと——そう書かれていた。
- 楓原万葉: 曽祖父はやるせない思いでそれを書いたのかもしれぬが、拙者からすれば、これはいかにも理にかなった言葉。
- 楓原万葉: 思うに、人にとって最も重要なものは過去ではなく、今でござる。過去の重みを背負いはしても、それによって己の追い求めるものまで失ってはならぬ。
- 楓原万葉: それゆえ、ことの真相を知れただけで拙者は満足でござるよ。拙者は曽祖父が願ったように、前を向いて生きていく。
- 楓原万葉: もちろん、もし当時の敵が未だに存在し、未だに何らかの陰謀を企んでいるのであれば、決して見過ごすつもりはないでござる。
さすが万葉、とても冷静。
さすが万葉、度量が広い。
- 楓原万葉: 拙者が以前経験した数々の出来事から得た、感悟に過ぎぬよ。
- 楓原万葉: みな、真相を導き出してくれたこと、まことにかたじけない。
- パイモン: 解決したことだし、離島に戻ろうぜ。
- (楓原義慶の手紙×1を入手)
サウンドトラック[]
No. | サウンドトラック名 | アルバム | 再生 |
---|---|---|---|
13 | 失っていない記憶 | 寂々たる無妄の国 | 黒に染まりし宵暗の御所 (任務) 場所、イベントゲームプレイ、塵歌壺 |
その他の言語[]
言語 | 正式名称 | 直訳の意味 (英語) |
---|---|---|
日本語 | 黒に染まりし宵暗の御所 Kuro ni Somarishi Yoiyami no Gosho[!][!] | |
中国語 (簡体字) | 宵暗御所黑染 Xiāo'àn Yùsuǒ Hēirǎn | |
中国語 (繁体字) | 宵暗御所黑染 Xiāo'àn Yùsuǒ Hēirǎn | |
英語 | The Palace, Dyed in Black | — |
韓国語 | 검게 물든 궁전 Geomge Muldeun Gungjeon | The Black Dyed Palace |
スペイン語 | Un palacio teñido de negro | |
フランス語 | Le palais sombre, teint de noir | The Dark Palace, Dyed in Black |
ロシア語 | Дворец в чёрных тонах Dvorets v chyornykh tonakh | |
タイ語 | ราชวังพลบค่ำแต่งย้อมสีนิล | Twilight Palace Dyed in Black |
ベトナム語 | Cung ĐiệnCung Điện Bóng Tối | The Dark Palace |
ドイツ語 | Der schwarz gefärbte Palast | The Black Dyed Palace |
インドネシア語 | Istana Kegelapan, Terbalut Warna Hitam | The Palace of Darkness, Wrapped in Black |
ポルトガル語 | Um Palácio Tingido de Preto |