雨に流される真相は、テイワットストーリーの魔神任務、第四章・第二幕「ゆえなく煙る霧雨のように」の第2話である。
手順[]
- パレ・メルモニアに行く
- 最高審判官の執務室に行く
- 最高審判官の執務室に入る
- ヌヴィレットと会話する
- パレ・メルモニアを出る
- ポワソン町に行く
- ナヴィアと会話する
- 船にいるマルシラックと会話する
- ジャックの家族を訪ねる
- フローレントと会話する
- フォンテーヌ廷に行ってティエリーと会話する
- マーセルに連絡する
- ナヴィアと一緒に手がかりを整理する
対話[]
ゲーム内の任務の説明
「連続少女失踪事件」に巻き込まれたあなたは、以前ルキナの泉で入手した手がかりをもとに、ナヴィアとさらなる調査を開始する…
- (パレ・メルモニアに近づく)
- ナヴィア: この先が「パレ·メルモニア」よ。さっ、行きましょ。
- (中央エリアに入る)
- セドナ: お待ちください、どういったご用件でしょう。最高審判官は、現在公務中です。
- パイモン: うっ…やっぱり警備が厳重だな。ヌヴィレットのところにある資料は絶対に安全ってわけか。
- ナヴィア: あれ、あたしたちの顔に見覚えないの?
- セドナ: えっと、どちら様でしょう?先に言っておきますが、ここは身分や血縁などのコネで通れるところではありません。ルールは絶対となります。
- ナヴィア: うん、見ての通り、何があっても安全。
- パイモン: た、たしかにそうみたいだな…!
- セドナ: …私をからかいに来たのなら、もうお帰りください。お互い時間を無駄にしたくないでしょう?
- ナヴィア: まあまあ、あたしたち先日の大魔術師リネの事件で法廷に立ってたんだけど、知らない?
- スチームバード新聞』の記事で見ましたよ。そちらは…リネの弁護人ですね?ええ、思い出しました。 セドナ: ああ!そういえば、見覚えがあります。『
- ナヴィア: そうそう、それで今日はその事件の報告と資料の記録に来たの。
- セドナ: えっ?そんな予定、入ってましたっけ…
- ナヴィア: 入ってるって、心配しないで。こっちは仕事で来てるんだから、そう警戒しないでちょうだい。
- セドナ: え、ええ、そうですか…分かりました、お入りください。ヌヴィレット様は中にいらっしゃいます。
- ナヴィア: どうも~!
- (ドアをノックする)
- ヌヴィレット: どうぞ。
- (最高審判官のオフィスに入る)
- パイモン: あ、あの…ごめん、ヌヴィレット…オイラたち入口で止められて、警備の人に嘘をついて入ってきたんだけど…
- ヌヴィレット: 問題ない、用件を言うといい。
- パイモン: えっ、オイラたちを責めないのか…?
- ナヴィア: 一つ、名前を調べてほしいの。「ヴァシェ」っていうんだけど、連続少女失踪事件の目撃者かもしれなくて。とても重要な手がかりなの。
- ヌヴィレット: ふむ、分かった。資料を見てこよう、少し待っていてくれ。
- パイモン: ヌヴィレットって、案外話のわかるやつなんだな…
- ヌヴィレット: 残念ながら…
- ヌヴィレット: ここ数年の事件で、ヴァシェという名に関連したものはないと断言できる…
- ヌヴィレット: 私の資料にも、私の記憶にもね。
仕方ない…
結局、収穫なしか…
- パイモン: まさか、あの時のはただの気絶で、夢を見てただけってことか?
- ナヴィア: そう…分かった。ありがとう、ヌヴィレットさん。それじゃ帰りましょ。
- (出発する一行)
ヌヴィレット: ふむ…
- (ナヴィアが歩みを止める)
ヌヴィレット: …ナヴィアさん、気持ちはよく分かる。
- カーレスさんはとても優秀な御仁だった。彼が身罷られたのは実に残念なことだ。 ヌヴィレット: 君の父、
- ナヴィア: ……
- ナヴィア: ヌヴィレットさん、それってどういうつもり?
- ナヴィア: 同情?慰め?それとも、あんたの言う「残念」?
- ナヴィア: いや…どれも違うでしょ。あたしには分かる。あんたの言葉には何の感情もない。ただ、こういう時にはこう言うべきだって思っただけ。
- (ナヴィア、ヌヴィレットへ戻る)
ヌヴィレット: ……
- ナヴィア: まるであの時と同じ。パパが決闘場に上がり…あたしが守衛を押しのけて、ここにいるあんたに会いに来た時とね…
- ナヴィア: あんたも言ってたでしょ、事件に妙な点があるって…それなのに決闘を黙って許可した。
- ナヴィア: 命の価値は、あんたの手にある感情のない規則や法律と比べてちっぽけなもの——あんたの目にはそう映ってるんでしょ?
- ナヴィア: もし本当にパパの死を残念に思うのなら、どうしてあのときパパを止めなかったの?
- ナヴィア: どうして…あたしに止める権利をくれなかったわけ?なんで、なんでパパに汚名を着せたまま死なせたの…
- ナヴィア: あともうちょっと踏ん張ってれば、すべてを逆転できたかもしれないのに…
- ナヴィア: まだ…まだたくさん話したいことがあった…まだ教えてもらってないことがたくさんあったのに…
- ナヴィア: もしあんたに感情がないってんなら、あたしを見て、あたしの目を見て!本当の「残念」ってのがどういう感情か教えてあげる!
- ヌヴィレット: ……
- ヌヴィレット: …申し訳ない、ナヴィアさん。
- ナヴィア: やっぱり、あんたも同じ…パパと同じなんだ。いろんなことをいつも心に抱えてるのに、誰にも打ち明けない。
- ナヴィア: その胸は多くを感じてるのに、それを伝えようともしない。
- ナヴィア: もういい…どうせ、最高審判官の冷徹さは誰もが知ってることだから。
- (パレの外)
ナヴィア: …どうしようもないことで当たり散らしてごめん、最高審判官。行きましょ、旅人、パイモン。
- パイモン: ナヴィア…大丈夫か…
- ナヴィア: 大丈夫…
- ナヴィア: あれ…雨が降ってる。
- パイモン: 中に入るまで晴れてたよな。それに今日は審判をするような事件もないのに…なんか、おかしくないか?
- ナヴィア: たしか…パパの事件があった日も大雨だった。
雨…
- パイモン: どうした、なにか引っかかるのか?
その事件が起きた場所は…
室内だった?それとも外?
- ナヴィア: 外——雨の当たる場所だったよ。もしかして、雨で手がかりが流されたって言いたいの?
- ナヴィア: うん、あたしも当時そう思った。だから捜査範囲を広めてみたけど、雨水の影響を受けたような手がかりは見つからなかったよ。
でも、その時はある情報を知らなかった。
- ナヴィア: えっ…?あっ、まさか…!
そう、人間が水になるって情報を。
- パイモン: 真犯人は、水になったってことか?雨の日だったから、それで痕跡がなにも残らなかった…?
- パイモン: たしかに…もしそうだとしたら、おまえのお父さんがどんなに説明しても、当時の人たちは誰も信じてくれなかっただろうな。
- ナヴィア: 相棒、あんたって本当に天才…!そういうことだったのね。どうして、もっと早くそれに気付かなかったの。
- ナヴィア: ポワソン町へ行きましょ。この線で当時の殺人事件を調べ直したら、何か分かるかも!
- パイモン: おう、今回はオイラたちもついてるから、きっと進展があるはずだぞ!
- ナヴィア: じゃあ、今すぐ一緒に来てくれる?それとも、あとで合流する?
善は急げ、今すぐ出発しよう。
- ナヴィア: ええ、行きましょ。
先に行っててくれる?あとで向かうから。
- ナヴィア: 分かった、それじゃポワソン町で待ってるね。
- (ポワソン町でナヴィアに近づく)
- パイモン: うわぁ、でっかい…船!?どうして、こんなところに船があるんだ?
- 棘薔薇の会」の本拠地なの。 ナヴィア: ふっふっふっ、驚いた?あんたたちにはただの船に見えるかもしれないけど、これこそ我らが「
- ナヴィア: こんな風になったのは、パパの個人的な趣味なんだけど…まっ、センスだけは、あたしと似てたみたい。
- ナヴィア: この華やかな巨大船は航海、好機、征服、野望を意味してるの。「棘薔薇の会」の明るい未来を象徴してるってわけ。
なんとなく理解できるような…?
- パイモン: 最初、「棘薔薇の会」の輝かしい過去を語ってた時は、ほらでも吹いてるのかと思ってたぞ。
- パイモン: だって、輝かしい過去を持つギャングが、地下水路に住んでるわけないだろ?
- パイモン: けど、このデカい船を見て、おまえらのあの言葉にも説得力が増してきたぜ。
- ナヴィア: ポワソン町こそ「棘薔薇の会」のルーツであり、あたしたちはみんなここから外に出たんだ。
- (船上のマルシラックに近づく)
- ナヴィア: マルシラック、ただいま!
- マルシラック: お待ちしておりました、お嬢様。そして、大事な相棒も。
- マルシラック: フォンテーヌ廷に用事があるとおっしゃっていましたが、どうしてまたこんなに早くポワソン町に?
- ナヴィア: それがね、相棒が素晴らしいヒントをくれたのよ!パパの過去の事件が、原始胎海の水と関係してるかもしれないってね。
- ナヴィア: 覚えてる、マルシラック?あの日は、雨の降る夜だったでしょ?
- マルシラック: はい、リネ様の状況と似ていて、どちらも「不可能」な事件でした。
黒幕が同一人物?
- パイモン: 過去になにがあったんだ?
- ナヴィア: うん、何年も前のことなんだけど、「[[ロシ」っていうのがポワソン町で流行ったの。
- ナヴィア: 一見、ただの飲み物なんだけど、人が飲むと気分が高揚してね。愉快な幻覚がたくさん見えるようになるらしいの。
- パイモン: ちょ、ちょっと待った。たしか水になったあの警察隊員も、原始胎海の水で薬が作れるって言ってたよな!?
- ナヴィア: そうね。今になって考えれば、「ロシ」の原材料は原始胎海の水だった可能性が高いと思う。
- ナヴィア: そして、長期的にそれを飲むと、副作用が出るの。例えば——集中力の低下や情緒が不安定になるとかね。
- ナヴィア: 逆に飲むのをやめれば、倦怠感が一日中続いて、理由もなく焦燥感を覚えるようになるみたい。まさに、百害あって一利なしってやつね。
- ナヴィア: ポワソン町を管理してたパパは、もちろんこれを黙って見過ごさなかった。そして、「ロシ」を全面的に禁止したの。
- マルシラック: ボスの強硬な姿勢は売人の恨みを買いました。ですが脅迫や賄賂を前にしても、ボスは一歩も譲らなかったのです。
- マルシラック: それどころか、ボスは「ロシ」の製造者を特定し、根本からこの件の解決を図ろうとしました。
- ナヴィア: そう、でも相手は狡猾なやつでね。売人はブツを売るだけで、その裏に誰がいるのかとかはいっさい知らなかったの。
- ナヴィア: そこでパパは、長期的な計画を練ることにした。秘密裏に売人と連絡して、ついにそのうちの一人を口説き落としてね、内通者になってもらったの。
- ナヴィア: その人の名前はジャック。「ロシ」のせいでバラバラになった家族をたくさん見てきて、負い目を感じてたみたい。
- ナヴィア: ある夜、パパは郊外の荘園でパーティーを開き、そこでジャックと情報を交換しようとした。
- ナヴィア: けど、庭から二発の銃声が響いたの。それを聞いてあたしたちが駆け付けると、そこには銃を持ったパパと、撃たれて死んだジャックしかいなかった…
- パイモン: えっ!?なんでだよ?だって、二人は手を組んでたんだろ?
- ナヴィア: リネの事件と似てるでしょ?犯人に疑いの余地はなく、いくら考えても犯行の動機が見えてこない。
- ナヴィア: でも、当時はスルーしちゃってたけど、今になって思い返すと重要な手がかりがそこにはあった——リネの裁判同様、現場に残された服がね。
人が溶けたんだね?
- ナヴィア: そっ、あんたのヒントのおかげだよ。あの服はジャックが気づかれないよう変装するための道具だと思ってたけど…
- ナヴィア: 今考えると、これは現場に「第三者」がいた可能性を示唆してる。それに銃声が二回鳴った理由も、あらためて考えてみないとね。
二人が仲違いした可能性もあるけど…
第三者が介入した可能性も捨てきれない。
- ナヴィア: うん。未解決事件ではあるけど、今なら新たな進展を望めるはず。このまま一気に真実にたどり着けるって、あたしの直感がそう言ってるよ。
- マルシラック: ジャックは生前温厚な性格で、自身の行いを何度も懺悔していました。突然裏切るという可能性は低いでしょう。
- マルシラック: 「第三者」に関する手がかりは、真実にたどり着く鍵になるかもしれません。
- マルシラック: しかし、水を差すようで申し訳ありませんが、ボスとお嬢様の執事である私から、いささか進言したいことがあります。
- マルシラック: 相手は残忍な手段もいとわない難敵です。ボスはその長年の対立により命を落とされました。
- マルシラック: 棘薔薇の会が衰退した今、ポワソン町はようやく得難い安寧を手に入れ、私たちも消されずに済みました…
- マルシラック: ボスと同じ轍を踏む必要はありません。ここは賢明なご判断を——これはボスの望みでもあります。
- ナヴィア: それがパパの望みなら、本人の口から直接言ってほしかったよ。
- ナヴィア: パパと一番関係が深いのはあたしのはずなのに、まるであたしだけが輪の外にいるみたい。
- ナヴィア: 謎をいくつも抱えたまま亡くなったけどさ、それに何の意味があった?それで何を守れたっていうの?
- ナヴィア: 「ロシ」も「不義のカーレス」も、虫の息になった「棘薔薇の会」だってそのまんま…何も変わってない。
- ナヴィア: あたしがそんな無意味な死を受け入れて、無意味な一生を過ごすことに甘んじるとでも思ったわけ?
- ナヴィア: あの日から…そうしようと思ったことなんてない、一度たりとも。
- ナヴィア: あたしは、すべての人が受け入れられるような決着をつけたい。失踪者にも、被害者にも、あたし自身にもね。
- パイモン: ナヴィア…
- マルシラック: 確かに、今はこれ以上ない機会でしょう。お嬢様の相棒もとても頼りになるお方です。そして何より、お嬢様も覚悟が決まっているようにお見受けいたします。
- ナヴィア: やっぱり何か知ってるのね、マルシラック。
- マルシラック: はい、実はあのパーティーが始まる前に、ボスは既に「ロシ」と「連続少女失踪事件」の繋がりについて存じていました。
- マルシラック: そして、両者の対立を一気に加速させたのが——お嬢様、あなたが「連続少女失踪事件」のターゲットに選ばれたことです。
- ナヴィア: えっ…
- マルシラック: ボスはとても珍しい病気に罹っていました。きっとそれもお嬢様にはお伝えしていなかったことでしょう。しかも余命五年足らずと、そう医者に宣告されていました。
- マルシラック: そんなボスにとって、「連続少女失踪事件」は強い焦燥感を与えたのです。
- マルシラック: この長く続く争いを解決するには、五年では到底足りません。もしボスが病死すれば、お嬢様は危険に晒されることになります。
- マルシラック: ですからボスは、相手の行動をけん制するために手にある情報を利用することにしました。ボスは重要な犯罪の証拠を握っていると先方に告げ、その情報を棘薔薇の会の一部の人間に伝えると——
- マルシラック: お嬢様が無事である限り、その証拠は公にしないと約束したのです。
- マルシラック: そして、もしお嬢様が失踪すれば、ボスもしくはその秘密を知る人間が、すぐに「ロシ」と失踪事件について暴露するように手配しました。
- パイモン: つまり、痛み分けってことか…
- マルシラック: 事実、そのけん制が効いているのは証明されています。ボスが亡くなった今も、相手はお嬢様に手を出してきていません。
- ナヴィア: 信じらんない…だって、あのパパが病気だなんて、そんな風には見えなかった!
- マルシラック: 衰弱し、息も絶え絶えとなった姿を見せたがる親などいません。特にボスの性格であれば、なおさらです。
- マルシラック: ボスにとって、決闘で死んで「不義」の名を背負うことになろうとも、娘の前で格好がつかないことよりマシだったのでしょう。
- ナヴィア: そんな…
- ナヴィア: …あたしを守るために、黙って死ぬことを選んだの…?
- マルシラック: お嬢様、あなたはずっと誤解されていたかもしれません。ボスが渡したかったのは「傘」ではなく、「剣」なのです。
- マルシラック: 事件に巻き込まれたすべての人が、受け入れられるような決着をつけたい——もし、それをボスが聞いていたら…
- マルシラック: きっと、胸を撫で下ろしていたことでしょう。
- ナヴィア: あのバカ親父、一体どんだけ回りくどけりゃ気が済むの…
- ナヴィア: いや…むしろ、あたしが理解できる日をその目で見ること自体、元から期待してなかったんだ。だから、こんな手の込んだ準備をしたんでしょ…
- ナヴィア: そんなに、あたしのことを信頼してるの?もしあたしが…ここまでたどり着けなかったら、どうするのよ?
彼は選ぶ権利をナヴィアに委ねた。
- ナヴィア: うん、そうかもね…パパの考えでは、あたしが望めば、不甲斐ないまま一生を過ごすことができた。
- ナヴィア: でも幸い、パパはあたしと心から話し合ったことがほとんどなかった。つまり、あたしのことを分かってなかったのよ。まっ、これに関しては、パパの取り越し苦労ってやつかしら。
- ナヴィア: で、マルシラック、その肝心な証拠って何なの?
- マルシラック: 「ロシ」の製造場所です。つまり、相手の本拠地となります。
- マルシラック: かつてボスが交換条件を突きつけた時、この切り札の中身までは相手に明かしていませんでした。
- マルシラック: しかし、たとえお嬢様がこの切り札を使うにしても、ある大きなデメリットが伴います…
- パイモン: どうしてだよ?場所がわかったなら、あとは乗り込めばいいだけだろ?
- マルシラック: 私たちの敵は、数十年も続く危険で謎に満ちた組織ということを忘れないでください…
- マルシラック: 私たちは、相手の本拠地の状況について何も知りません。調査でどれほどの手がかりが見つかるかも、どんな人物を捕らえることになるかも不明です。
- マルシラック: さらに一度乗り込んでしまえば、それは相手に宣戦布告をしたも同然となります。
- マルシラック: 最悪のケースは、収穫が何も望めぬどころか、ボスが最も忌避していた状況を早々に迎える可能性だってあるでしょう。
- パイモン: じゃ、じゃあ…フォンテーヌの公的機関と協力したらいいんじゃないか?
- マルシラック: リネ様の裁判で、あの警察隊員をご覧になったでしょう。公的機関のどこにまで手が伸びているか分かりません。
- ナヴィア: 確かに…パパも当時、どうしようもなかったのかもしれない…
- ナヴィア: でも、今は状況が違うでしょ。違法薬物と失踪した少女が結びつけられたことで、相手の犯行を証明しやすくなった。
- パイモン: いろんな可能性を考えてるんだな、おまえ。
- マルシラック: はい、私はボスとお嬢様の執事ですから、お二人の意志は私の意志でもあります。
- マルシラック: お嬢様のために、すべてのリスクを背負う覚悟はできております。ですが、残念なことに私の力不足は否めません。秘密を守りつつ、基本的な調査をして機が熟すのを待つことしかできませんでした。
- ナヴィア: マルシラック…ありがと、そう言ってくれて。ここ数年で、何か収穫はあった?
- マルシラック: そうですね…これまで得た情報から推測するに、黒幕は棘薔薇の会をよく知る人物、または棘薔薇の会にスパイを送り込んでいる可能性があります。
- マルシラック: お嬢様の代わりに私が日々の指示を出す時、わざと一部の者を除くようにしてきました。そして、それに合わせて、私は「ロシ」の売人の動向を観察してきたのです。
- マルシラック: もし売人がこちらの動きを知らないようであれば、その時に指示を受けていた者は白。逆に知っていれば、その中にスパイがいるというわけです。
- マルシラック: それを繰り返して容疑者を狭めていき、手がかりに沿って調査したところ…この方法で容疑者を三人にまで絞りました。
- マルシラック: 一人は棘薔薇の会の参謀、フローレント様です。
- ナヴィア: えっ、彼が?
- マルシラック: はい、信じられないのも無理はありません。あの方はボスが最も信頼していた腹心の一人でしたからね。しかし言い換えれば、彼はボスのことを最も知る人物でもあります。
- マルシラック: その身分を利用することで、棘薔薇の会の動向を真っ先に知ることができます。我々の組織の中でも上手く立ち回れるでしょう。
- マルシラック: 彼の状況と似ている容疑者がもう一人います。カブリエール商会の会長、マーセル様です。
- ナヴィア: マーセルおじさんが…
その商会って?
- マルシラック: ポワソン町にある地元の商会で、ボスが支援していました。
- マルシラック: 最初は「せどり」のみで商売をしていましたが、今やその潤沢な資金により、都市部にまで手を拡げています。
- パイモン: つまり、棘薔薇の会の姉妹組織みたいなもんか?
- ナヴィア: そんなところね。「ロシ」の問題をどうにかしようとしてた時、彼らは資金と商業面でかなりの支援をしてくれたの。
- ナヴィア: でも、自分で自分の首を絞めるようなことする?ありえない気がするけど…
- マルシラック: 最後の一人は、棘薔薇の会とフォンテーヌ警察隊の公的な連絡窓口を担当するティエリー様です。
- マルシラック: 棘薔薇の会は大半の行動に制限はありません。しかし、報告しなければ行えないものも少なからず存在します。
- マルシラック: 彼なら、報告の内容から棘薔薇の会の動向を知ることができるでしょう。つまり、常に先回りできるのです。
- ナヴィア: なるほど、いずれも普段からあたしと付き合いのある人たちってことね…
- ナヴィア: 信じらんない…長いこと追ってきた宿敵がこんなにも近くに潜んでたなんて…しかも、一度たりとも疑ったことない人が…
- マルシラック: 彼らを調べる時は、くれぐれも悟られないようにご注意ください。過去の経験から見て、その人物は非常に慎重ですから。
- ナヴィア: 分かった。こんなにたくさん情報を集めてくれてありがと、マルシラック。
- マルシラック: とんでもございません。これこそ私の責務ですから。
- マルシラック: それと、ボスの汚名を返上するのなら、ジャックの死因も避けては通れません…
- マルシラック: 彼の死後、その家族の世話は棘薔薇の会がしてきました。今もポワソン町に住んでいます。
- マルシラック: 必要であれば、彼らのところまでご案内しましょう。
- パイモン: へへっ、助かるぜ。おまえって頼りになるな!
- ナヴィア: また事件の調査ね、相棒。
安心して任せて。
- (「水と失踪者」事件ファイル「水と失踪者」事件ファイル 「水と失踪者」事件ファイルを入手)
- (事件ファイルに「カーレス事件の記録」を追加)
ナヴィア: さっ、真実を突き止めてやりましょ。あたしたちが協力すれば、このすべてに終止符が打てるはずよ。
- (マルシラック、コラリィ、アデルに近づく)
- マルシラック: それでは皆さん、私はこれで失礼します。ごゆっくりお話しください。
- ナヴィア: 案内してくれてありがと、マルシラック。
- コラリィ: あの…ご用件は?
- アデル: ……
- ナヴィア: ……!
- パイモン: おい、ナヴィアのやつ、なんで黙ってるんだ?らしくないよな?
口を挟まないでおこう。
- ナヴィア: 今さら来て、ごめんなさい。あの件があってから、どう向き合えばいいのか分からなくて…
- コラリィ: そのことならもう謝る必要はないわ。夫が死んでから、棘薔薇の会は見舞い品とモラをたくさん贈ってくれたじゃない…償いの気持ちはちゃんと伝わってるから。
- ナヴィア: でも、それはジャックさんの死と比べたら、取るに足らないものでしょ…
- ナヴィア: あたしには分かるの…不可解な事件のせいで父親を亡くした気持ちが…
- アデル: …分かってない。
- ナヴィア: どう向き合えばいいか分からないって言ったのは、相応しい見舞い品を渡せそうになかったからなの。
- ナヴィア: だって、あんたたちの…それにあたしの胸のつかえを取ってくれるものは…事件の真相だけでしょ?
- アデル: うん…
- コラリィ: ごめんなさい、あなたにそこまで言わせるなんて。そんなに罪の意識を持つ必要なんてないのよ。
- コラリィ: 夫が遭遇したことについて、私もこの子も、ある程度の予想がついてるの…
- ナヴィア: ねぇ、あんたたちの知ってることを教えてくれない?パパがジャックさんを撃つなんて、あたしには信じられないの。
- コラリィ: ええ…夫の稼いだお金が、まっとうなものじゃないってことは分かってたわ。あの人は何度もこう言ってたもの——もし戻れるなら、この道を絶対選ばなかったって。
- コラリィ: 夫はとても後悔してた。「家庭」という言葉をちゃんと理解していなかった、モラさえあれば何でも手に入ると思ってたってね…
- コラリィ: だからカーレスさんが訪ねてきた時、夫は二つ返事で引き受けたの。
- コラリィ: でも、どんなに用心を重ねても、結局は上の人間に気づかれてしまったわ…
- ナヴィア: 正体がバレたってこと?
- アデル: パパはそんなこと言ってなかった。パパが言ってたのは、恩を仇で返してはいけないってことだけ…
- コラリィ: あの日、夫は出かける前に「他に選択肢はない」と言ってたわ。あとになって気づいたけど、それが夫と交わした最後の会話だった。
まさかジャックは…
カーレスを殺すよう命令された?
- コラリィ: 本当のことは分からないけど…私の中では、それが答えだと思ってる。
- コラリィ: だから、負い目を感じるべきなのは私のほうなの。昔も今も、カーレスさんにはずっとお世話になってきたのに…
- コラリィ: 夫を撃った時も、きっと正当防衛だったんだと思うわ。だから、あの人を憎むことなんてできないの…
- アデル: ねぇ、パパはいいことをしようとしたんだよね?どうして、悪者扱いされてるの?
- アデル: いい人になろうとしたのに、どうして最後は悪いことをしなくちゃいけなかったの?
- ナヴィア: 聞いて、真実はそうじゃないかもしれないの。あんたはパパがいい人だって、そう思ってるのよね?
- アデル: うん。パパはいい人だよ、世界で一番優しいの…
- ナヴィア: じゃ、それを疑うことなく信じてあげて。いい人が悪いことをしたんなら、その裏にはきっと意味があるから。
- ナヴィア: 彼があんたに残したのが「傘」であっても、「剣」であっても…それはあんたに生きてほしいと願って残したものなの。
- アデル: うん…
- ナヴィア: 教えてくれてありがと、必ず真実を突き止めてみせるよ。目の前の「現実」に、あたしは甘んじるつもりはないから。
- コラリィ: ええ、こちらこそありがとう。そう言ってもらえて、安心したわ。
- コラリィ: あなたの性格はカーレスさんとまったく違うけど、あなたたちが口にする決意は本当に似てるわね…
- ナヴィア: そう?
- (事件ファイルに「ジャックの家族の証言」を追加)
ナヴィア: …そんなこと初めて言われたけど。
- (コラリィまたはアデルともう一度話す、任意)
- コラリィ: それじゃあ、夫の件は頼んだわ。
- (お兄ちゃん、お姉ちゃんお兄ちゃん、お姉ちゃん/
お姉ちゃんたちお姉ちゃんたち)、ありがとう。 アデル:
- (コラリィとアデルから立ち去る)
- パイモン: ナヴィア、大丈夫か?
- ナヴィア: ヘーキヘーキ。あたしのことは気にしないで。次はあの三人の容疑者を調べに行くんでしょ。
- ナヴィア: フローレントはすぐ近くにいるはずよ。ティエリーとマーセルおじさんはフォンテーヌ廷の街中にいると思う。
- ナヴィア: 向かいがてら気持ちの整理をしとくから、安心して。
- (フローランに近づく)
- フローレント: こんにちは、何かご用ですか、ボス?
- ナヴィア: 歌劇場で事件があったのを聞いたでしょ?あの審判の場で水になった人がいるの。
- フローレント: ええ、そのような大事件には記者が一斉に飛びつきます。噂もすぐに広まりましたよ。
- ナヴィア: でね、思い出したの。パパの事件があった日、外は雨が降ってて、現場には服が残ってたことを…
- ナヴィア: 相棒が助言してくれてね。パパの事件をもう一度洗ってみる必要があると思ってるの。
- ナヴィア: あの夜、何があったのか思い出してみてくれない?
- フローレント: ふむ…そうですね。あの日、カーレスさんはすごく喜んでいました。テーブルの横で私たちと飲みながらおしゃべりしていたのを覚えています。
- フローレント: その後、カーレスさんは風に当たってくると言って外に行かれました。その時はあまり気に留めなかったのですが、突然外から銃声が二回も聞こえてきて…
- フローレント: 最初はカーレスさんが襲われたと思い、私はホルスターを持って外に飛び出しました。
- フローレント: ただ、駆けつけた時には既に手遅れで…カーレスさんは人を撃ち殺していたのです。私たちはどうしていいか分からず、その場で呆然としてました。
- ナヴィア: 銃声が二回——確かにそうだったんだね?
- フローレント: はい、警察隊の話によると、一発目は外れて、二発目が当たったそうです…ただ、それは少し妙だと思いました。
- フローレント: なにせカーレスさんの銃は、テーブルの上に置いてありましたから。外へ出る前にわざわざ確認したんです。
- フローレント: ですが、警察隊員はカーレスさんが他の銃を持っていた可能性もあると言ってました。
- フローレント: 先ほど現場に服が残っていたと言っていましたが…それはつまり、現場には溶けた「第三者」がいたということですか?
その可能性が高い。
- ナヴィア: 少なくとも、あたしたちの立場から見るとパパは人を殺してない。だから、二丁目の銃を持つ必要だってないの。
- ナヴィア: その銃はジャックのものか、あるいは「第三者」のものでしょうね。
- フローレント: はい、確かに理には適っています。つまり…カーレスさんが最後に持っていた銃は、奪ったものと言いたいのですね?
- フローレント: しかし、それも違うでしょう。もし事実に反していたのなら、どうしてカーレスさんは私たちに教えてくれなかったのですか?
- 審判」ではなく、「決闘」で名誉を証明する道を選びました。 フローレント: それにあの人は「
- フローレント: 仮に目の前で人が水になるのを見たとして、なぜカーレスさんは「審判」では無罪が望めないと思ったのでしょう?
- ナヴィア: それについては、マルシラックから教えてもらった。パパがあの時どんな気持ちだったのかはもう分かったよ。
- ナヴィア: 真実にたどり着いたら、あんたにも教えてあげるね。
- フローレント: ありがとうございます。カーレスさんの名誉は任せましたよ、ボス。
- フローレント: 実を言うと、「不義のカーレス」という名は棘のようにずっと、心に刺さったままだったのです。
- フローレント: 事件から数年間が経った今も、私はカーレス「さん」と呼び続けています…ですが、固執し過ぎだと多くの人に笑われてきました。
- フローレント: しかし、カーレスさんの信頼がなければ、私は今のような生活を送れていません。棘薔薇の会での地位も…
- フローレント: 他人にどう言われようと、カーレスさんはいつだって私の最も尊敬する人物…永遠に私の「ボス」なのです。
- ナヴィア: 安心して、きっと真実は明らかになるから。
- (事件ファイルに「フローレントによる情報」を追加)
ナヴィア: あんただけじゃない、棘薔薇の会の他の兄弟たちもみんな決着を待ち望んでる。
- (フローレントと再び話す、任意)
- フローレント: その…気恥ずかしいことを言ってしまいましたが、どうか気にしないでください。
- フローレント: 事件から長い時間が経ちましたが、なかなか気持ちを打ち明けられる機会がなかったものですから。
- (ティエリーと話す)
- ナヴィア: やっ、ティエリー。
- ティエリー: おや、ナヴィア嬢じゃないか。これはこれはどういう風の吹き回しだ?最近、歌劇場で大活躍してみんなに深い印象を残したって聞いたぜ?
- ナヴィア: ははっ、なんだ、ずいぶんと耳が早いじゃん。
- ティエリー: 俺も一応、警察隊の一員だからな。それにしても、なんだその言い方?まるで俺が何かやらかしたせいで、ポワソン町に厄介払いの出向をさせられてるみたいじゃないか。
- ナヴィア: そいつはどうだろうね?何か特別な事情でもなきゃ、あんたの職場はとっくにここに戻ってるはずでしょ。
- ティエリー: ははっ、別に戻ろうと思えば、いつだって戻れるのさ。けど、なんつーか…ポワソン町には不思議な味ってもんがあるだろ?
- ティエリー: カーレスさんは、ポワソン町を実によく管理してたんだぜ。棘薔薇の会をそつなく運営してた上に、俺が処理するはずだった面倒事もいろいろと減らしてくれた。
- ティエリー: それなのにここで帰ったら、こんな楽に給料がもらえる職務を放棄することになるんだぞ。
- ティエリー: まあ、雑談はここまでにして…そっちの二人はお前の友達かい?俺に何か用か?
- ナヴィア: うん、こいつらはあたしの相棒でね。
- ナヴィア: 歌劇場の事件のことがあってから、あれがパパの件と関係してるんじゃないかって思うようになったの。だから今、パパの件を調べ直しててね。
- ティエリー: ほう、そうだったのか。人が溶けるってやつだよな?最初にこれを聞いた時は、俺もかなり驚いたよ。
- ティエリー: もし当時の資料が欲しけりゃ、何とかしてやろう。
- ナヴィア: へへっ、あんがと。あっ、そうだ!あんた、警察隊の警備ロボって動かせる?
- ティエリー: そりゃもちろんさ。ポワソン町はでっかいからな、俺一人で手が回るはずもないだろ?
- ティエリー: なんでまたそんなこと聞くんだ?もし暴力に訴えて証拠を探そうってんなら俺は認めないぞ。
- 警備ロボの集団に襲われたんだよ。しかも、番号のついてないやつらにね。 ナヴィア: いや、実はさ…つい最近、街で
- ナヴィア: んで考えてみたの。あんたがあたしに手を出したんなら、警備ロボの番号を消せばやれちゃう話だなぁーって、そんなこと思っちゃったりして、違う?
- ティエリー: あはははっ、俺を誰だと思ってるんだ。そんな大層なことできやしないさ。動かせることと完全にコントロールできることは全くわけが違うからな。
- ティエリー: ふむ、そうだな…例えるなら、シェフに料理を注文したら、料理を作ってくれるだろ?でも肩を揉んだり、井戸から水を汲んだりって注文には応えてくれない。
- ティエリー: そんなデタラメな要求をしたところで、シェフに変人だと思われるだけだ。相手にされない。警備ロボの場合も似たようなもんさ。
- ティエリー: だいたい、お前が言った番号を消すのだって、実際にやるとなるとかなり面倒なんだぜ。しかも、見ただけで簡単にバレる。
- ティエリー: つまり、お前らの言ってる警備ロボは、個人が所有してるもんだって断言できる。
- ティエリー: しかし、あれはかなり高いからな、個人で所有するとなると、かなりの金持ちか権力者に限られる…あっ、「ロシ」の商売をしてるやつだったら、確かにモラをたんまりと持ってるか。
うん、確かにそうだと思う。
- ナヴィア: なるほどね。じゃ、あたしがここに宣言してあげる——「あんたの容疑は晴れた」ってね、ははっ。
- ティエリー: おっと、これはこれはナヴィア嬢に感謝しないとな。
- ティエリー: さて、冗談もここら辺にして…調査が上手くいくことを祈ってるぞ。
- (事件ファイルに「ティエリーによる情報」を追加)
ティエリー: 俺はまだしばらく街にいる。もし警察隊の支援が必要になったら、いつでも俺のところに来てくれ。
- (ティエリーともう一度話す、任意)
- ティエリー: 警察隊に関することなら、何とか融通を利かせてやる。でも誰にも言うなよ。棘薔薇の会の特別待遇ってことでな、ははっ。
- (カブリエールのカルカーニに近づく)
- カルカーニ: こんにちは、本日はどういったご用件でしょう?
- ナヴィア: マーセル会長と話したいから、取り次いでくれる?ナヴィアが来たって伝えて。
- カルカーニ: かしこまりました、少々お待ちください。
- 少し待っていると、マーセルが急ぐようにやってきた。
- マーセル: どうもどうも、すまんな、待たせてしまって。年を取ったせいか、足があまり言うことを聞かなくて。
- ナヴィア: 大丈夫、そう慌てなくてもいいって。
- ナヴィア: 歌劇場での出来事について、あんたと少し話したいの。あんた、全部見てたでしょ?
- マーセル: ええ、まったく、あれほど常軌を逸した場面など見たことない。
- パイモン: あの時、おまえも歌劇場にいたのか?
- マーセル: ああ、私はナヴィアと共にあのマジックショーを見に行っててな。まさか、あんなことが起こるとは思わなかったが…
- マーセル: 君たちの素晴らしい推理も見させてもらったよ。実に見事なものだった。
- マーセル: あの場所で水神様を論破するとは…今、フォンテーヌ中の人間が、君たちを話題に酒を飲んでることだろう。
- パイモン: うっ…なんかおつまみにされてるみたいで、素直に喜べないな。
- マーセル: はははっ、すまんすまん。フォンテーヌとはこのような場所でな、仕方あるまい。皆、お祭り騒ぎが大好きなのだ。どうか気になさらないでくれ。
- ナヴィア: マーセルおじさん、あんたも気づいたよね。人が溶けたことにどんな意味があるのか…
- マーセル: ああ、私はその場ですぐカーレスさんのことを思い出したよ。君たちは今、あの事件の調査をしているのだな?
- ナヴィア: ええ、証拠はまだあんまり掴めてないけど、相手が動き出したってことは間違いない。
- マーセル: ふむ…というと?
- エリニュス島で番号のない警備ロボに襲われてね… ナヴィア: あたしに原始胎海の水を飲ませようとした連中がいたんだよ。それに、
- ナヴィア: もし相棒がいてくれなかったら、今頃こうやってあんたに会うこともできなかった。
- パイモン: そうかしこまるなって。それにおまえだって、オイラたちを守ってくれただろ?
- マーセル: はぁ、事が複雑になり始めているようだな。どうやらカーレスさんが望んでいた平和も、もはや破綻寸前らしい。
- マーセル: だが安心してくれ、ナヴィア。少なくともポワソン町はまだ安全だ。まずはそこに身を隠すといい。
- マーセル: あそこにまで手を出そうとする輩がいたら、カブリエール商会が全財産を投げ打ってでも、最後まで戦おう。
- ナヴィア: へへっ、あんがと、マーセルおじさん。でも、もう隠れるつもりはないの。この勢いに乗じて、たたみかけようと思っててね。
- ナヴィア: で、昔のあの事件のことなんだけどさ、なんか新しく気づいたことってある?
- マーセル: それについては…ふぅ、すまない、年を取ってから記憶力が悪くなる一方でな、思い出すのも一苦労なんだ。
- マーセル: 確か当時、パーティーを主催したのは私たちだった。だが、私はずっとパーティーの事務で忙しくてな、客人と一杯楽しむ暇すらなかった。
- マーセル: そうこうしていると、例の銃声が聞こえたんだ。その後のことは、君も全部知ってるだろう…
- ナヴィア: うん…もう大丈夫、無理しないで。他にも手がかりがないか、よそでも聞いてみるから。
- マーセル: ああ、もしモラが必要になったら、遠慮なく私に言ってくれ。
- (事件ファイルに「マーセルによる情報」を追加)
マーセル: 私の財産は、すべてカーレスさんの恩恵によるものだ。彼の名誉を挽回できるのなら、いくらでもモラを捧げよう。
- (マーセルともう一度話す、任意)
- マーセル: カーレスさん、あんなにいい人だったのに、はぁ…
- (マークされたエリアに近づく)
- ナヴィア: これで可能性のある容疑者三人と接触できたね。今の状況から見るに…
- パイモン: みんな…いたって普通だったな。
三人とも特に疑わしいところはなさそう。
- ナヴィア: まっ、これも想定内ってとこかな。だって、たった一度の会話で尻尾を掴めるほど甘い連中だったら、パパが何年もかけて調査することもなかったでしょ。
- ナヴィア: とにかく情報は少ないけど、いったん整理してみよっか。
- パイモン: えーっと、どこから始めればいいんだ?
ジャックの動機。
- パイモン: あっ、そうそう。さっきフローレントが言ってたように、カーレスが最初に銃を撃ったやつじゃないってのには、オイラも同意だな。
- ナヴィア: ジャックの家族の話によると、彼は家を出る時、もう正体がバレてるから他に選択肢はないって言ってたらしいね。
- ナヴィア: …あたしが思うに、パパを殺さないと自分と家族が全員死ぬことになるって、上の連中に脅されてたんじゃない?
- パイモン: じゃあ、最初に銃を撃ったのはジャックってことか?
(俺俺/
私私)なら… それは割に合わないと思うかも。
- ナヴィア: へぇ?どうして?
殺したところで、彼が死なないとは限らない。
殺したところで、家族が安全だとは限らない。
- パイモン: そっか!自分が人殺しの道具として利用されてるのは、ジャックだって気づいてたはずだ。もし道具がその役目を終えたら、使い道がなくなって…
- ナヴィア: うん…つまり、ジャックのそのとき取った行動として最も可能性があるのは——殺人を犯すことなく、パパに助けを求めること。
「第三者」こそ、事態を悪化させた張本人。
- ナヴィア: そうなるね。でも、これはあくまであたしたちの推測にすぎないし、立証しようにも証拠がない…
- ナヴィア: あとジャックの動機以外に、警備ロボの件もかなり気がかりなんだよね。
- ナヴィア: 原始胎海の水の秘密がバレてから、向こうの動きに明らかな焦りを感じられるでしょ?
- パイモン: まさか、オイラたちが手がかりを追ってここまでたどり着くのを、あの時すでに見抜いてたってことか?
- ナヴィア: 今の状況から見るに、黒幕はそこまで予想してた可能性が高いと思う。
- ナヴィア: となると、問題はマルシラックが絞った三人の容疑者のうち、誰が警備ロボをコントロールできるかってなるね。
フローレント。
- ナヴィア: フローレント?確かに彼はパパと一番親しいし、ジャックの正体を知るのに最も難易度の低い立場ではあるけど…
- ナヴィア: ギャングの参謀として、人事と治安に関する事務を担当してるから、財務には関与してなかったはず。
- パイモン: ふむふむ、つまり簡単に言うと、あいつはあまりモラを持ってないってことだな?
- ナヴィア: そういうこと。あれだけの警備ロボを一気に送り出すなんて難しいと思うよ。
ティエリー。
- ナヴィア: ティエリー?なるほど、もしかしたら警備ロボを私用で使う手段を持ってるかもしれないね…
- ナヴィア: でも、警備ロボの話は本当っぽかったし、嘘をついてるようにも見えなかったかな。
- パイモン: 確かにそうだな。それにもし嘘をついてたら、警察隊に行って調べれば一発アウトだし。
- パイモン: どっかの警備ロボがなくなったら、すぐに足がつきそうだしな。
マーセル。
- ナヴィア: マーセルおじさん?うん…確かにパパは彼のことをかなり信用してたし、生前はいろいろと協力してた。その繋がりがあれば、ジャックの正体を知ることだってできたかもしれない。
- ナヴィア: それにカブリエール商会の財力なら、警備ロボも十分な数を買えるはずだし…
- ナヴィア: でも、ちょっと想像できないかな。マーセルおじさんは、あたしが子供の頃からずっと傍にいてくれた人だし…
- ナヴィア: しかも、もし彼が黒幕だったら、ずっとモラと労力をかけて「ロシ」の商売を自分で妨害してきたってことになるでしょ?
- (オプションがまだ枯渇していない場合)
-
他の人かもしれない…
- (オプション選択に戻る)
- (すべてのオプションを選択した後)
- ナヴィア: はぁ、まったく誰が黒幕なの…
(俺俺/
私私)の推理では…
- 三人の容疑者の中で、犯行に及んだ可能性が最も高いのは?
- (「フローレントによる情報」または「ティエリーによる情報」を選択)
- (旅人旅人): (If we just consider the incident with the Gardemeks... only one person really fits the bill.)
- (「マーセルによる情報」を選択)
- ナヴィア: 確かに…そう考えると、一番可能性があるのはやっぱりマーセルおじさんかな…
- パイモン: 容疑者を絞りすぎたって可能性はないか?マルシラックのやつがあいつらに目をつけた時、「人が溶ける」っていう事実をまだ知らなかっただろ?
- ナヴィア: ううん、マルシラックはかなり慎重なやつなの。理由もなく容疑者を排除したりしないと思う。彼が判断した根拠もちゃんと筋が通ってるしね。
- ナヴィア: 棘薔薇の会の動きを把握し、警備ロボを利用できるほどの財力を持っていて、かつ思慮深く先を見通せる人物…
- ナヴィア: 心の中でどんだけ否定しても、この推理は疑いようがない…
何しろ、(君君/
あなたあなた)と親しい人物だからね。 - パイモン: 推理とか推測ばっかしてても、話は進まないと思うぞ。それに、オイラたちにはまだ「あれ」が残ってるだろ!
「ロシ」の製造場所。
- ナヴィア: そうね…準備もなしにあそこを探るのはリスクがかなり高いってマルシラックが言ってたけど…今はもうそこを調べるしか方法がないかも…
- ナヴィア: あたしたちが持ってる情報では、犯人を「告発」するのに不十分だからね。
- ティエリー: ナヴィア嬢!ここにいたのか。はぁ…はぁ…ずっと探してたんだぞ。
- パイモン: あれ?警察隊のやつじゃんか。どうしたんだよ?
- ティエリー: それが、お前らが去ってすぐ「エリニュス島」から報せが届いてな…なんでも「審判」がまた行われるらしいぞ!
- ナヴィア: そんな騒ぐようなこと?あそこは審判のために作られた場所でしょ?
- タルタリヤっていう、ファデュイの執行官って話だ! ティエリー: いや、肝心なのは審判を受ける人のほうでな。
「タルタリヤ」が!?
- ナヴィア: どうしたの?まさか、知り合い?
- パイモン: 知り合いどころか、むしろ腐れ縁ってとこだな。
- ティエリー: 今度はそいつが、「連続少女失踪事件」の犯人として告発されたみたいだ。お前らはどう思う?どう考えてもおかしな話だろ?
- ナヴィア: なんでそんなことに?その人って、あたしたちの調査とはまったく関係なかったでしょ。
- ティエリー: だよな?俺もおかしいと思ったから、急いでお前らに知らせに来たってわけさ。
- ティエリー: もし彼に対する告発が有罪になったら、過去の事件を調べようにも、もう警察隊が応じてくれなくなるかもしれない。
- ナヴィア: うん、犯人が見つかったことになるからね…
- ティエリー: そうなりゃ、カーレスさんの冤罪を晴らすのが今よりもずっと難しくなるはずだ。
- ナヴィア: 分かった。相棒、あんたはどうしたら良いと思う?あたしたちにはまだ確たる証拠はないけど…
- パイモン: えっと、そうだな…
手分けして行動しよう。
- ナヴィア: 手分けって?
(俺俺/
私私)は例の場所に行くから、そっちは裁判に。 腕には自信がある。
- ナヴィア: はははっ、さすがはあたしの相棒。自信たっぷりじゃん!
- ナヴィア: 連続少女失踪事件に関係する審判だし、黒幕側もきっと歌劇場に集中してるはず。この状況なら他に気を配る余裕もなくなってるだろうね…
- ナヴィア: まさに絶好のチャンス…よし、決まり!あたしは歌劇場に行って時間を稼ぐよ。そのためには、まずはこっちも黒幕を「告発」しようと思う。
- ナヴィア: でも今の手がかりだけじゃ、勝つなんて夢のまた夢。だから、待ってるよ——あんたが決定的な証拠を持って、あたしのところまで来てくれるのをね。
任せて。
- パイモン: おう、おまえが審判でオイラたちを助けてくれた時と一緒だ!
- マルシラック: お嬢様、私たちも同行させていただけないでしょうか。
- シルヴァ: こちらの準備は整っています。
- シルヴァ…あんたたち、どうしてここに!? ナヴィア: マルシラック、
- マルシラック: お嬢様がポワソン町から離れるのを見て、助けが必要だと思ったのです。
- マルシラック: 私たち二人がお嬢様の傍にいれば、多少なりとも安心感を得られるでしょう。
- ナヴィア: へへっ、あんがとね。じゃ、さっそく行こっか!パイモン、旅人、歌劇場で待ってるから!
- (事件ファイルに「容疑者分析」を追加)
- (フォンテーヌ廷の北東の海岸近くにワープされる)
パイモン: おう、約束だ!
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言語 | 正式名称 |
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日本語 | 雨に流される真相 Ame ni Nagasareru Shinsou |
中国語 (簡体字) | 真相流逝于雨后 Zhēnxiàng Liúshì yú Yǔ Hòu |
中国語 (繁体字) | 真相流逝於雨後 Zhēnxiàng Liúshì yú Yǔ Hòu |
英語 | The Truth, Lost With the Rain |
韓国語 | 비에 떠내려가 버린 진실 Bie Tteonaeryeoga Beorin Jinsil |
スペイン語 | Una verdad perdida tras la lluvia |
フランス語 | Vérité perdue dans la pluie |
ロシア語 | Правда, смытая дождём Pravda, smytaya dozhdyom |
タイ語 | ความจริงที่หายไปหลังฝนตก |
ベトナム語 | Sự Thật Trôi Theo Màn Mưa |
ドイツ語 | Die Wahrheit, die im Regen verloren ging |
インドネシア語 | Kenyataan yang Hanyut Terbawa Hujan |
ポルトガル語 | A Verdade, Perdida com a Chuva |
トルコ語 | Yağmurla Kaybolan Gerçek |
イタリア語 | La verità perduta nella pioggia |
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