終に終りし花神誕祭は、テイワットストーリーの魔神任務、第三章・第二幕「黎明を告げる千の薔薇」の第7話である。
手順[]
- ナヒーダと会話する
- 花の騎士ファーリスと会話する
- 宿の近くに戻る
- 待ち伏せていたエルマイト旅団のメンバーを倒す
- Wave 1
エルマイト旅団・クロスボウ ×1
エルマイト旅団・ラインブレイカー ×1
エルマイト旅団・ソードダンサー ×1
- Wave 2
エルマイト旅団・クロスボウ ×1
エルマイト旅団・ベクドコルバン ×1
- Wave 1
- パイモンと会話する
- 「ドニアザード」と会話する
- 花神の舞を見る
- パイモンと会話する
- ドニアザードを探す
- ナヒーダと会話する
ゲームプレイメモ[]
- 任務中、スメールシティ内にいる間は時間を変更することはできない。
- プレイヤーがスメールシティを離れると、任務の進行状況はリセットされる。
- マルチプレイは任務中は無効になる。
- 上記の注意事項は、『花神の舞』を観た後にはもはや当てはまらない。
- 花神の舞を見ると、天地万象のアチーブメント「夢には必ず終わりがある」を獲得する。
- 任務を完了すると、天地万象のアチーブメント「黎明を告げる千の薔薇」を獲得する。
対話[]
ゲーム内の任務の説明
「花神誕日の輪廻」の真実を解いただけではまだ足りない。今は現状を脱出する方法を考える必要がある。だが少なくとも、希望は見えた…
- パイモン: おはよう、ナヒーダ!オイラぜんぶ思い出したぞ。いや、「おはよう、クラクサナリデビ」って言ったほうがいいか?
- ナヒーダ: ……
- パイモン: あれ、どうしたんだ、ナヒーダ。顔色がよくないみたいだけど。
ドニアザードは…どこに行ったの?
まさか!?
- ナヒーダ: 状況は…おそらくあなたの脳裏に浮かんだものと同じよ…
- パイモン: ドニアザードが消えた?そんな!オイラたち…間に合わなかったのか?
- ナヒーダ: 消失したのは本物のドニアザードの意識よ。過剰なまでの夢の搾取に意識が耐えられなくなったようね。
……
あと少しだったのに…
- パイモン: なんでこんなことに…じゃあ「もう一人のドニアザード」は?あいつはいったいなんなんだ?あいつも消えちゃうのか?
- ナヒーダ: 彼女は少し「人形」に似ているけれど、完全な人形というわけじゃない。
- ナヒーダ: 本来のドニアザードの意識ではもう維持ができなくなり、夢の中における自分の「役割」を「演じる」ことができなくなった…
- ナヒーダ: だから、代替品として彼女が生まれたの。まるで夢の中の草や木と同じように、夢を構築して維持する部品に過ぎないわ。
- パイモン: でも、あいつと本当のドニアザードは、性格がまったく違ってたぞ…
- ナヒーダ: 確かに「人形」は比較的無気力で、人間が持つ活力を完全に再現することはできないわ。何せ、ただ「役割」を果たすだけの存在なのだから。
- ナヒーダ: ただ思い返してみると、かつてのドニアザードは…あの人形と少し似ていたような気がするわ。
- パイモン: たしかドニアザードは、意識の中でおまえに会ったって信じてた。おまえがあいつを導いてあげたんだな…やっぱりおまえも、その時のあいつを覚えてるのか?
- ナヒーダ: ええ。当時の彼女は家族から異常なまでに過保護にされ、誰も彼女の人格や考えを気にかけていなかった。彼女はまるで、自身の魔鱗病の進行を遅らせるためだけに生きているかのようだったわ。
- ナヒーダ: 私はただ、彼女に生命を再認識するための英知を少し与えただけ…彼女も「自我」を有することはできる。でもそんな彼女も今は…
彼女にとっては大切なことだった。
ナヒーダはとても優しい神だ。
- ナヒーダ: …私はまだまだよ。正真正銘の神には程遠いわ。
- ナヒーダ: 少なくとも私は彼女を救えなかった。もし一人前の神なら、もっとも敬虔な信徒を、未練を残したまま「花神誕日」に逝かせるなんてことはしない…
- パイモン: 全部あの賢者たちのせいだろ、ナヒーダが自分を責める必要なんてないと思うぞ!
- ナヒーダ: これは…自分を責めているのではなく、理性的な判断よ。私と一人前の神の間には、まだ距離がある。
- パイモン: そんなこと言うなって、ナヒーダ。悲しい時は、神だって悲しんでいいんだぞ…
- ナヒーダ: ……
- ナヒーダ: このような犠牲が再び生まれるのを防ぐためにも、一刻も早く「輪廻」を終わらせないと。
- パイモン: だな、具体的にはどうすればいいんだ?
- ナヒーダ: この「花神誕祭の夢」は、アーカーシャによってコントロールされているわ。けど、「夢を見る」能力は人間にしかないの。アーカーシャでも、無から夢を作ることはできない。
- ナヒーダ: つまり、ここには「夢の主」となる存在がいる。ここは、その人が作り出した夢ということよ。
- パイモン: そうなのか…じゃあ、どうやってそいつを探し出せばいいんだ?
- ナヒーダ: ここがその人の夢だとしたら、ここにあるすべては、その脳の深い意識から来るもの…
- ナヒーダ: だったら、その人は「想像」を通して、この夢にあるすべてを思うままに変えることができるはず。
- パイモン: 「想像」?どういうことだ?
- ナヒーダ: ここで言う「想像」とは、当たり前という認識を打ち破るものよ。
- ナヒーダ: 例えば、酒場でウェイターが皿を持ってきた時、自ずと皿にあるものは料理だと思うでしょ。
- ナヒーダ: でも仮にあなたが夢の主で、同時に自我の意識が芽生えたとする。もしもあなたが、皿の中身を黄金やモラだと想像したら…
- ナヒーダ: …夢も自然とあなたに応え、本当に黄金やモラが出されることになる…
- ナヒーダ: でも今の状況において、「夢の主」には自分が夢を見ているという認識はない。たとえ皿を一万回出されても、当然ながらただの料理でしかないわ。
なら、「夢の主」を見つけた後は?
- ナヒーダ: その人に自分が夢を見ていることを認識させる。そういう時、人は一般的に夢から覚めるものよ。夢の「輪廻」も終わりを迎えるはずだわ。
- パイモン: でもどうやって探すんだよ。誰しもその可能性があるなら、海の中から針を探すぐらい難しいんじゃないか
- パイモン: それに、もし探し出せたとしても、その人に自分が夢を見てるって認識させるのも難しいことだろ?
- パイモン: ほら、おまえも言ってたよな…その…「夢遊している人を呼び覚ましてはならない」って。
- ナヒーダ: 確かにとても難しいわ。でも今それができるのは、あなたたちしかいない。これまでにしてきたすべてのことは、夢の主を見つけて輪廻を断ち切るためなの。
- ナヒーダ: あなたたちが探している間、私は「外」に行ってくるわ。
- パイモン: 外?おまえも旅人と同じように、夢だらけの空間に行くのか?
- ナヒーダ: ええ、少し試したいことがあるの。まだちょっとだけ「可能性」が残っていると思うから…
- ナヒーダ: さあ、早く行きなさい。夢は本来、不思議でロマンチックで、驚きに満ちているものよ。不必要な「輪廻」は…これで終わりにしないとね。
- (ナヒーダが)
- パイモン: はぁ…なんか悲しいな。せっかくこんな大きな進捗があったのに、ドニアザードは…
- パイモン: あんないいやつで、素朴な願いを持ってただけなのに、こんな風に運命にもてあそばれるなんて。
やる気が一気になくなったような感じ。
- パイモン: そうだな…始めはドニアザードを助けるために頑張ってたんだもんな…
- パイモン: でも旅人、オイラたちがしっかりしなきゃだめだぞ。ドニアザードもきっと、オイラたちにもっと多くの人を助けてほしいはずだろ?まずは、「輪廻」を打ち破ることに専念しようぜ。
- パイモン: そういえばさっき思ったんだけど、賢者たちって自分を夢の主にするのかな?そうしたら、もっと制御しやすくなるだろうし。
それはありえない。
内情を知ってる人は自我が芽生えやすい。
事情を知らない人だから夢境に気づかない
- パイモン: うぅ、たしかにそうだな。それに賢者たちも、オイラたちやナヒーダみたいな不安要素がいるなんて考えなかっただろうし。
- パイモン: で、おまえは誰が夢の主だと思うんだ?
「花の騎士ファーリス」じゃない?
あの変な恰好をした人かな?
- パイモン: おお!そういえば「花の騎士ファーリス」って、元々花神誕祭のシンボルだったんだもんな?たしかに特別な意味がありそうな人物だ。
- パイモン: まずはそいつを探ってみようぜ?
- (ファーリスに近づく)
- ヴィハル: おや?帰ってきたのですか。前は慌ててどこかへ行ってしまいましたが、何かあったのでしょうか?
- パイモン: いや、気にしないでくれ。それより、説明が難しいんだけど…えっと、オイラたちの実験に付き合ってくれないか?
- ヴィハル: 実験?また急ですね。どんな実験をするのです?
- パイモン: なにか願いごとってないかか?
自分の願いが目の前で叶うのを想像して。
- ヴィハル: 願い?花神誕祭に願いごとをするイベントなんてあったでしょうか…?
- パイモン: そういうのは気にしないでいいから!
- ヴィハル: わ、わかりました…
- ヴィハル: 今の私の願いは…少しお恥ずかしいのですが…ドニアザードお嬢様を元気にすることでしょうか。
- パイモン: あっ…
- ヴィハル: 先ほど、あまり機嫌が良くないように見えました。誰ともお話をしたくないようで。
- ヴィハル: ですが以前はこうではなかったんです。優しくて、気配りができ、子供たちからも好かれていたんですよ…
- ヴィハル: それにもしかしたら、私に「花の騎士ファーリス」をやらせたのも、私が特別な存在なんじゃないかなと思ったりもなんかして…
- パイモン: おまえ、まさかドニアザードのことが好きなのか?
- ヴィハル: あ、あはははっ…そんなに分かりやすかったでしょうか?確かに…今の言い方は露骨だったかもしれませんね。
- ヴィハル: お嬢様はあの時、「人々に笑顔で花神誕祭を過ごしてほしい」と言いながら、私に「花の騎士」の帽子をかぶせてくれました。
- ヴィハル: しかし、お嬢様は知りません。私は他の方の気持ちなんてあまり気にしていないと…あの時の私はただ、彼女の「花の騎士」になりたかった。五十年でも、百年でも。
……
- ヴィハル: おっと、すみません。勢いに任せて、こんなお恥ずかしい話をしてしまって。
- ヴィハル: さて、私の願いは——「ドニアザードお嬢様が笑顔で私の目の前に現れる」です。今から願いごとをしますね…
- パイモン: 頼む、叶ってくれ…
お願い、叶って…
- ヴィハル: では、目を開けますよ!
- ヴィハル: あっ——これは…!
- パイモン: えっ!?
- (3番目の子供はヴィハルの前に立っているのが示されている)
- ヴィハル: パッチ…だめじゃないですか。ヤルダーキャンディは一人一つまでだよ、早くお帰り。
- (パッチが去る)
- ヴィハル: あははっ…結局叶いませんでしたね。まあ、私の目の前にいなくても、元気であればそれだけでいいんですが。あはははっ…
- (旅人とパイモンは去る)
- パイモン: はぁ…どうやら夢の主はこいつじゃなかったみたいだな。やっぱりそう簡単には見つからないか。
- パイモン: でも、ドニアザードを知ってる人たちは、みんなあいつのことが好きみたいだな。でもみんなの知らないうちにあいつは…
- ディシア: お嬢様、下がってください!
- パイモン: ディシアの声だ!そっか、この時間はちょうどドニアザードが人さらいに遭った時だ。
懲らしめてやろう。
- パイモン: えっ、でもそれはディシアがやってくれるんじゃ…おい、旅人!
- (マークされたエリアに近づく)
- ディシア: …おっと、あんたか。ちょうどいい時に来た。お嬢様を…
ドニアザードを連れて先に行って。
こいつらは(俺俺/
私私)に任せて。 - ディシア: おい、これはあたしの仕事だ。フーマイ家から金が出されてるわけでもないだろ。
これ以上は聞かないで。
はやく行って。
- ディシア: わ、わかった…何を苛立ってるんだ、あたしは何もあんたの実力を疑っちゃいないんだが。
- ディシア: …いいだろう、くれぐれも気をつけろよ。
- バディス: 助っ人を呼んだのか。ふんっ、無駄なことを、死にたいようだな!
- (エルマイト旅団を倒した後)
- パイモン: 旅人…おまえ、完全にあいつらでうっぷんを晴らしてたよな?
もう大丈夫…
自分に対して怒りを覚えてた。
- パイモン: はぁ…おまえも、ナヒーダも…ドニアザードは、そんなおまえたちを見たくないはずだぞ。
- パイモン: そうだ、そういえば…オイラ、一つ思い出したことがあるんだ。
- パイモン: 初めて花神誕祭に参加した時…つまり、まだ「輪廻」に入ってなかった時のことだけど、オイラたちとドニアザードって、ここへなにか取りに来たよな?
- パイモン: たしか、忘れ物をしたから取りに来たって言ってたような…
確かにそんなことがあった。
忘れかけてた。
- パイモン: オイラの記憶力もなかなか悪くないだろ。それに、あいつはこの近くに住んでるってのも覚えてるぞ。花神誕祭の前夜に教えてくれたよな。
忘れ物が何か確かめてみよう。
何か手がかりになるかも。
- パイモン: おう、どんなに小さな手がかりでも、海で針を探すよりはマシだからな…
- (旅人とパイモンが建物に近づく)
- パイモン: ここだ。勝手に人の家に入るのはよくないけど、今はそんなこと言ってられないよな…
- パイモン: あれ、窓が開いてるみたいだ。オイラが入って見てきてやるよ。
- パイモンが部屋に入った後、しばらくしてある物を持って出てきた…
- パイモン: この部屋、あいつの仮住まいみたいだから、ほとんどなにもなかったけど、この本が机の上に置いてあったぜ。
- パイモン: 見てみるか?
- (優雅な筆跡のノートを読む)
-
- 優雅な筆跡のノート
- 十六日ほどかけて、ようやく花神誕祭の前夜にこのノートを書き上げることができた。
- 花神誕祭が終われば、旅人とパイモンはきっとまたすぐに旅に出る。だから、花神誕祭当日にこれを渡せたらと思った。
- これは、クラクサナリデビにまつわる民間伝承をまとめたもの。私が花神誕祭を準備する合間に、取材して書き留めた。
- 多くの人に聞いたんだけど、クラクサナリデビ様について詳しい人はやっぱり少ない…
- それでも、このノートが彼女を探すのに役立ちますように。
- 「ガンダルヴァー村の水源はかつて汚染され、水を汲むには誰もが遠くへ行かざるを得なかった。ある日突然、人々はまた水が飲めるようになったことに気づいた。その前日の夜、水源の近くで緑色の光を見たと言う人がいる。それはきっとクラクサナリデビ様の神力であると、誰もがそう思った。」
- この話が本当である可能性は高いと思う。水源が自らを浄化するには、かなりの時間がかかる。クラクサナリデビ様は、本当にガンダルヴァー村に現れたのかも?
- 「…ママが亡くなってから、夜が怖くて眠れなくなった。でもある日突然、話しかける声が聞こえて、眠るまでおしゃべりしてくれたんだ。それはクラクサナリデビ様の慈しみだって、あるお姉ちゃんが教えてくれた。」
- かわいそうな子、どうか花神誕祭で少しでも幸せになって。これは私が当時体験したこととよく似ている。あの方は本当に優しい神様だわ。
- 「一度、飲み過ぎて帰り道が分からなくなったことがある。その時、とある道の角を曲がったら、クラクサナリデビが見えたんだ。彼女はとても背が高くて、腕も筋肉質、うっかり転んだ俺を抱きとめてくれた。次の日の朝、俺はなぜか木の下で眠っていた。きっと、クラクサナリデビ様が俺を見守ってくれたに違いない。」
- うーん…これはあまり参考にならないかも。たぶん、ただの木だろうから。
- 【民間伝承とドニアザードの考えが並んでおり、それがぎっしりと数ページにわたって書かれている。】
- パイモン: これって…ドニアザードが書いたものだ。ずっとオイラたちを気にかけてくれてたみたいだな。オイラたちがオルモス港にいた時のことも…
- パイモン: でも、花神誕祭の準備って忙しいはずだよな。それに、あいつは身体が弱いし…
- パイモン: どうやらドニアザードは、花神誕祭でこれをオイラたちにプレゼントしたかったみたいだ…
- パイモン: この本が見つかってなかったら、あいつがこんなことをやってたなんて知らないままだった。
- パイモン: でも今さらわかっても、もうありがとうも言えないなんて…
ドニアザード…
- (旅人は走り去る)
- パイモン: あっ、今度はどこ行くんだよ?
- (ドニアザードに近づく)
- パイモン: ドニアザードの「人形」だ…
(なんだか…)
ありがとう。
(言葉に出したほうが楽になりそう…)
ありがとう。
- パイモン: 旅人…
- パイモン: 疲れちゃったか?
- パイモン: 考えてみると、もうここに長いこと閉じ込められてるもんな…ドニアザードと楽しく話をしたのも、なんだかすごく昔のことのように感じるし。
- (旅人は周りを見回し、パイモンと目に見えて幸せそうなドニアザードとの思い出を見る。)
- パイモン: あの時はみんなここに座って、ドニアザードも目を輝かせながら、ニィロウの「花神の舞」を見るんだって言ってたよな…
もう…ほとんど覚えていない。
- ドニアザード: …生きていれば必ず悩みは生まれる。でも私たちはみんな、悔いのないように生きているわ。そうでしょう?
!?
- パイモン: 今の言葉、過去にドニアザードが言ってたことだよな?まさか…
ドニアザード…?
- ドニアザード: ん?どうしたの、旅人。
……
- パイモン: どうやら…相変わらず「人形」のあいつみたいだ。でもさっきのはいったい…
悔いのないように…
行こう、パイモン。
- パイモン: えっ?今度はどこに行くんだ?
「花神の舞」を見に行こう。
- (ニィロウに近づく)
- セタレ: これ以上続けるのなら、花神誕祭の関係者全員を処罰することになるわ。
- セタレ: 既に大賢者も目をつぶっていらっしゃるの。状況をわきまえてちょうだい。
- ニィロウ: そ…そんな…
- ニィロウ: えっ…旅人?私たちのために、そんなことしなくて大丈夫だよ。この人は教令院の賢者なの、あなたまで巻き込まれたらどうするの…?
- アザール: 旅人?
- パイモン: 旅人、いきなりなにやってんだよ。もし教令院の人に捕まったら、今日一日が無駄になっちゃうだろ?
- アザール: ……
- セタレ: ……
- (アザールの前で手を振るパイモン)
- パイモン: あれ、こいつら…反応がないぞ。びっくりして声も出ないのか?
やっぱり…
彼らも「人形」なんだ。
- パイモン: あっ——そうか、これが賢者たちの計画なら、自分たちを巻き込むようなことはしないよな…
- パイモン: つまり、「こいつら」も代替品なんだ。
- ニィロウ: どういうこと?大賢者たちがどうしたの?
待って…
あの二つの花は!?
- (フラッシュバックが始まる)
- ニィロウ: えへへ、パティサラは花神様を象徴する花だからね。でも残念ながら、本当のパティサラは花神様が逝去されると同時に絶滅してるの。
- ドニアザード: そうね、マハールッカデヴァータ様が花神様を記念して創られたパティサラも、結局はあの鮮やかな赤紫色を再現できなかった。
- (フラッシュバックが終わる)
- ニィロウ: 鮮やかな赤紫色…これって伝説にある本当のパティサラだよね?今まで気づかなかったけど…まさか、ドニアザードが見つけてきてくれたのかな?
- パイモン: でも、おまえ言ってたよな。この花は花神が逝去すると同時に絶滅したって。まさか…
- ニィロウ: うん、いったいどういうことなんだろう…
ニィロウ、目を閉じて。
- ニィロウ: えっ?
大賢者たちがいなくなるのを想像してみて。
- ニィロウ: あなたたちなんか変だよ…でも…分かった、やってみるね。
- ニィロウ: うぅ~ん…
- ニィロウ: んん。
- (アザールとセタレは急速にフェードアウトする)
- パイモン: き…消えた!「夢の主」はニィロウだったのか、まさかの収穫だな!
- パイモン: 赤紫色のパティサラは、もうこの世に存在してない。つまり、ここの舞台を飾ることができるのは、ニィロウの潜在意識以外ありえないってことか。
- パイモン: ナヒーダが言ってた比喩を使うなら、人々は皿の中に料理があると思うけど、ニィロウは植木鉢の中に伝説のパティサラがあると思ったんだな。
- パイモン: だから、あの二つの花を見た瞬間、おまえはニィロウが夢の主だって確信したんだろ?
そういうこと。
- パイモン: でも、「輪廻」を終わらせるには、夢の主に自我の意識を芽生えさせる必要があるんだよな。
- パイモン: どうやってニィロウに気づかせてやればいいんだ…
- ニィロウ: 私…夢を見てるんだよね?
- パイモン: えっ!
どうしてそう思うの?
- ニィロウ: ふふっ、やっぱりね。花神誕祭を敬虔に祝っていた私たちに、クラクサナリデビ様が応えてくれたのかな?
- パイモン: 間違ってるけど、完全に違うとも言えないな…でも、なんで「夢」だって気づいたんだ?
- パイモン: おまえの認識だと、スメール人は夢を見ないはずだろ?
- ニィロウ: あなたたち、「一人目の賢者」の物語は聞いたことあるかな?災厄から逃れるために、草神を探す旅に出た人の話なんだけど。
- パイモン: おう、それなら聞いたことあるぞ!オイラたちがスメールシティに来たばかりの頃、ドニアザードが教えてくれた話だ。その旅に出たやつが、一人目の賢者なんだよな?
- ニィロウ: ええ、でもあなたたちが聞いた話では、彼は「一人目の賢者」にまだなっていなかった。その物語には、まだ続きがあるの…
- ニィロウ: 彼の敬虔な心と叡智は、草神に認められた。だから草神は、彼に祝福を与えることにしたの。
- ニィロウ: 一人目の賢者の前に現れる様々な不可思議な光景。それはまるで、全世界の知識が具象化され目の前に現れたかのようで、彼を魅了した。
- ニィロウ: どれくらいの時が経ったのかは分からない。けど、彼は自分に理解できる知識をすべて掌握した。
- ニィロウ: その後、彼は草神にこう言うの。「両親や妻、子供に会いたい。もう長く家に帰っていないから、きっと心配しているだろう」と。
- ニィロウ: 草神は微笑むと、次の瞬間、賢者は自分がベッドの上で横になっていることに気づくんだ。まるで、夢から覚めたかのようにね。
- ニィロウ: それで、そばにいる妻がこう言うの。「今日は草神を探しに出る日よね。気をつけていってらっしゃい、あなた」って。
- ニィロウ: それから、一人目の賢者はスメールシティに訪れていた災厄をいくつも解決し、教令院を設立するんだ。めでたしめでたし。
- パイモン: つまり…一人目の賢者は物語の最初からずっと夢の中にいたのか?というか、出発すらしてなかったんだな?
- ニィロウ: うん。きっと彼の敬虔な心と決意が草神に届いて、夢という形で祝福を授けてくれたんだと思う。
- パイモン: なるほどな、おまえの考えはわかったぜ。たしかに面白いけど…オイラたちも早く目を覚まさなきゃいけないんだ、物語の中の賢者みたいにな。
ニィロウが気づいてるのなら…
夢はすぐに終わるはず。
- ニィロウ: そうなんだ。ちょうど今日の花神誕祭も、終わりを迎える時間だね。
- ニィロウ: せっかく夢の中にいるんだから、最後の「花神の舞」は、少し派手に踊ってもいいかな?
うん、ずっと待ち望んでた。
思い切り踊って。
- (ムービーが再生する)
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- ニィロウ: お待たせ みんな…
- ニィロウ: 私が花神の舞を
- ニィロウ: 神へ捧げるね!
- (ダンスの途中で一瞬フラッシュバックが起こる)
-
- ドニアザード: 花神の舞を見られなかったのは
- ドニアザード: ちょっと残念かな…
- (ムービーが終わる)
- パイモン: ふぁあ——おはよう、旅人、なんだかすごく眠ってた感じがするぜ…
おはよう、パイモン。
頭が痛い。
- パイモン: …頭がくらくらする…寝すぎたのかな。昨日の夜、オイラたちどうやって寝たんだっけ…
- パイモン: たしか、えっと…花神誕祭が終わってから…
- パイモン: …花神誕祭!
- パイモン: オイラたち、もう「花神誕祭の輪廻」から抜け出せたんだよな?
思い出した!
- パイモン: はやく、まずはアーカーシャ端末を外そう!
花神の舞を最後に見たような気がする…
早くドニアザードのところに行こう!
- (旅人とパイモンはドニアザードの宿泊施設へ走る)
- パイモン: 部屋にいないぞ、どういうことだ…
きっとあの場所だ!
- パイモン: ん?どこのことを言ってるんだ?
- (ビマリスタン箴言板の近くのドニアザードに近づく)
- キャサリン?: よくやったわね、旅人、パイモン。
- キャサリン?: それと…ありがとう、ドニアザード。私のために花神誕祭を開催してくれて。
- ドニアザード: あなたは…
- パイモン: ドニアザード!うぅ…ぐすっ…無事だったのか!オイラたちをおどかすなよ…
ドニアザード…
- ドニアザード: ああ!旅人にパイモン!ちょっと聞いてよ!
- ドニアザード: 私ね、夢を見たの…夢の中で、ニィロウが「花神の舞」を踊ってたのよ!
スメールシティから出ようとしている[]
この幕中、プレイヤーは街を出ることを妨げられることはないが、様々なメカニズムにより、出ることを強く勧められ、プレイヤーが街を出たときにどの任務ステップにいたのかによって、任務の進行がリセットされることがある。
以下の台詞は、終に訪れし花神誕祭期間中に旅人とパイモンが目覚めた後、この幕内の任務のうち、黎明を除くすべての任務に適用される:
- (街の出口を塞いでいる衛兵に話しかけるか、近づく)
- 衛兵: おい!止まれ!スメールシティはいま出入り禁止だ!
- パイモン: うぅ…なんなんだよ、もう!
- (プレイヤーは数歩離れた街にワープされる)
- (街北西出口の衛兵付近にいる商人に話しかける)
- 商人: はぁ…ここから出られないなんて、どうやって商売すればいいんだ…
以下のメッセージは、終に訪れし花神誕祭と黎明を除く本幕の全任務で表示される

The border
- (衛兵から離れてシティの境界に近づく)
-
- (オーバーレイメッセージ) このエリアを離れると、ストーリーが中断され、現在の任務の進行に影響を与える可能性があります。任務エリアを離れますか?
- (スメールシティ外のワープポイントへのワープを試みる)
-
- (メッセージボックス) このエリアを離れると、ストーリーが中断され、現在の任務の進行に影響を与える可能性があります。任務エリアを離れますか?
- OK キャンセル
ムービー[]
サウンドトラック[]
カテゴリに一致するサウンドトラックはない。
豆知識[]
- 旅人とパイモンは目覚めた後、「アーカーシャ端末」を脱ぎ、この任務の最後にドニアザードに会う。
- 本作に登場する任務の中国語名(結末を除く)は、日本のビジュアルノベル「STEINS;GATE」のサブタイトルに由来していると思われる:
任務名前 STEINS;GATE サブタイトル 日本語名 中国語名 終に訪れし花神誕祭 终将到来的花神诞祭
花神誕祭の到来始まりと終わりのプロローグ すでに訪れし花神誕祭 已然来临的花神诞祭
すでに到来している花神誕祭存在証明のパンドラ 流れ延びゆく花神誕祭 流转存续的花神诞祭
The Circulating Continuation of the Sabzeruz Festival亡失流転のソリチュード 意志を輪廻せし花神誕祭 轮回意志的花神诞祭
The Reincarnated Will of the Sabzeruz Festival循環座標のアルタイル 運命を因果せし花神誕祭 因果命运的花神诞祭
The Destined Causality of the Sabzeruz Festival因果律のメルト 空幻に響く花神誕祭 空幻回响的花神诞祭
The Void Echoes of the Sabzeruz Festival空理彷徨のランデヴー 終に終りし花神誕祭 终将结束的花神诞祭
The Eventual Ending of the Sabzeruz Festival終わりと始まりのプロローグ
Gallery[]
その他の言語[]
言語 | 正式名称 |
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日本語 | 終に終りし花神誕祭 Tsui ni Owarishi Kashin Tansai |
中国語 (簡体字) | 终将结束的花神诞祭 Zhōngjiāng Jiéshù de Huāshéndànjì |
中国語 (繁体字) | 終將結束的花神誕祭 Zhōngjiāng Jiéshù de Huāshéndànjì |
英語 | The End of the Sabzeruz Festival |
韓国語 | 결국 막을 내리는 화신 탄신 축제 Gyeolguk Mageul Naerineun Hwasin Tansin Chukje |
スペイン語 | El esperado fin del Festival Sabzeruz |
フランス語 | La fin du Festival Sabzeruz |
ロシア語 | Конец Сабзеруза Konets Sabzeruza |
タイ語 | เทศกาล Sabzeruz ที่สิ้นสุดลง |
ベトナム語 | Lễ Hội Sabzeruz Sắp Kết Thúc |
ドイツ語 | Das endende Sabzeruz-Fest |
インドネシア語 | Akhir dari Festival Sabzeruz |
ポルトガル語 | O Fim do Festival Sabzeruz |
トルコ語 | Sabzeruz Festivalinin Sonu |
イタリア語 | La fine del Festival del Sabzeruz |
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