琥珀金で作られた耳飾り。不思議な輝きを放つ宝石が嵌め込まれている。
説明[]
砂嵐から身を隠す旅商人よ、この盲目の老人のはなしに耳を傾けてくれ——
ジュラバドの過去を、民たちが招いた因果応報を…
生まれたばかりの貴人のことを、宮殿の下に身を置く下僕のことを…
ジュラバドが勃興した時、民の王は諸々のオアシスを一つにまとめたという。
そうして、ばらばらだった部族と短命の国々はオルマズドのみに臣服することとなる。
オルマズドは赤砂の王を大宗主とし、宮殿と殿堂を建設して彼を拝んだ。
部族から奴隷を募り、属州からは労働力を徴用し、都市には供物を要求した。
国はみるみるうちに発展していき、貴族も奴隷も平等に影に覆われていくのであった。
高台から虫けらのような神官や奴隷を見下ろして、ジンニーは悲哀に満ちたため息を吐いた——
花神の眷属として、理想の王を選んだと思い込んでいたのだ…虚栄に惑わされた男だとも知らずに。
ゆえにジンニーは夜、寝所にて優しい諫言を呈し、民の王の考えを改めさせようとした…
しかし、オルマズドは奴隷制を統治の慣例と理だと考え、諫言を恋人の睦言としかみなさなかった。
「愛をその身に託しても、隣にあるのはいつも渇きを訴える欲求のみ——」
「夢を欲し、家を欲し、愛する人がありふれた理想を超えてくれることを求めた」
「けれど今、恋人は凡庸な暴君の貪欲さと虚言に溺れている」
「裏切られた落胆とこの憤怒を晴らすため——三代に渡って、重き罰を下す」
ジンニーは暴君がくれた耳飾りを黙って外し、決裂の意を示した。
冷めきった心には、恋人を罰する毒々しい策略が生まれた。
「サイフォス、我が子よ。恨みは炎のようにすべてを燃やし尽くし、残るは狂気の灰燼のみ。」
「執念深い恋というのはそれよりも険悪なもの。この世の悪事は、熱狂的な愛から来るものが多い…」
その他の言語[]
言語 | 正式名称 |
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日本語 | 流砂の嗣君の遺宝 Ryuusa no Shikun no Ihou |
中国語 (簡体字) | 流沙贵嗣的遗宝 Liúshā Guìsì de Yíbǎo |
中国語 (繁体字) | 流沙貴嗣的遺寶 Liúshā Guìsì de Yíbǎo |
英語 | Legacy of the Desert High-Born |
韓国語 | 사막 왕족의 유산 Samak Wangjok-ui Yusan |
スペイン語 | Legado del Heredero del Desierto |
フランス語 | Héritage de la haute lignée du désert |
ロシア語 | Наследие пустынной знати Naslediye pustynnoy znati |
タイ語 | Legacy of the Desert High-Born |
ベトナム語 | Di Sản Của Quý Tộc Cát |
ドイツ語 | Erbe der Hochwohlgeborenen der Wüste |
インドネシア語 | Legacy of the Desert High-Born |
ポルトガル語 | Tesouro das Areias Movediças |
トルコ語 | Çöl Soylusunun Mirası |
イタリア語 | Lascito della nobiltà del deserto |