活路を開けは、テイワットストーリーの魔神任務、間章・第二幕「険路怪跡」の第5話である。
手順[]
ゲームプレイメモ[]
- 2つ目のステップを完了すると、天地万象のアチーブメント「重なる恐怖」を獲得する。
- この任務に参加することで、天地万象のアチーブメント「心魂の証」を獲得する。
- この任務を完了すると、自動的に世界任務の「扇底春秋」が開始される。
対話[]
ゲーム内の任務の説明
仲間たちと果敢に挑み、間一髪のところで地下から脱出できた…
- (秘境を離れる)
- 夜蘭: なるほど…そういうことだったのね…
- パイモン: おっ、なにか新しい発見があったみたいだな。
- (夜蘭は『得体の知れない紙切れ』の内容をみんなと共有する。)
- 伯陽という名の術師が残したものよ。彼は…私が調べている行方不明になった先祖なの。 夜蘭: この情報は、
- パイモン: こんなに…これ、全部おまえの先祖が残した情報なのか?
- 太威儀盤を渡したようね。彼ら兄弟は二人でこの法宝を持って、カーンルイアの魔獣を倒すため層岩巨淵に来たみたい。 夜蘭: 数百年前、とある貴人が私の先祖に
- 夜蘭: 出発した時は二人だったけど、帰って来たのは一人だけ。その上、理性を失ってしまった。
- 魈: …業障か。
- 浮舎と肩を並べて戦った。その時に、業障の力に染まってしまったんでしょう。神の目を持たない彼らは、長く耐えることができなかったのね。 夜蘭: ええ。彼らは夜叉の
- 煙緋: 記録を見てみろ。この記録を残した者の末路だが…永遠にここに残ることになったとある。
- 夜蘭: ……
- 夜蘭: …そんな、もう他に方法はないというの?
- パイモン: どうしよう。オイラたち、本当にこんなところで死んじゃうのか?そんなの嫌だぞ!
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- (カットシーンが再生される)
-
- パイモン: こんなところにずっといるなんて…嫌だぞ!
- 夜蘭: 今のは…
- 煙緋: まさか…!
- (カットシーン終了)
- 煙緋: 一つ思い出したことがある。待っててくれ、すぐ確認する。
- 煙緋: うむ…ふむ。うん。
- 煙緋: (旅人)、新しい情報を見つけた。ここに来る道中、私はあの遺言を調べはしたんだが、それがどんな書籍に挟まっていたのかを考えていなかった。
- 煙緋: すべて覚えている訳ではないが、私はその書籍を読んだことがある。中には、こんな話が書かれていた。
- 煙緋: 千年前、仙人は悪獣を封印するため法宝を作った。後に人間の友を作ると、法器に用いるため法宝をその者に譲った。
- 煙緋: 数年後、山に大きな災いが降りかかった時、人間と仙人はこの法器を使い、力を合わせて妖魔を退治したそうだ。
- 煙緋: それだけではない。本にはこうも書いてあった、「仙人と人間の力が一体となれば、天地の威を操り、斗転星移が可能となる。器を証に、人と仙が共存し、天地が一体とならん。」
- 煙緋: もし、仙人と人間の混血である私の力があれば…
- 煙緋: 効果ありだ!十分な力ではないため、一瞬で効果は消えてしまったが…考え方は正しいのだろう。
- 煙緋: 太威儀盤の中で、何かが起動したようだ…
- 羅盤からの音: 黄天の威、五方の神。夜叉と人類は、共に璣衡を握らん…
- 夜蘭: 封印の呪文だわ。浮舎と私の先祖は…この空間の最上層を封印したのね。
- 魈: ……
- 煙緋: …そういうことか、分かったぞ。
- (旅人): (待った。そうなると、以前層岩巨淵の底で見た巨大な晶鉱…)
- (旅人): (…あの時、晶鉱が遺跡サーペントにぶつかって…何かの力を相殺していた。)
- (旅人): (まさか、その力の相殺がこの空間の覚醒を遅らせてしまい、(俺俺/
私私)たちはそれが原因で呑み込まれた?それとも、その衝撃で地上の入口が緩んだのだろうか?) - (旅人): (…それに、(俺俺/
私私)たちはこの空間でアビスの魔物を見かけていない…これらには、何か因果関係があるのだろうか?) - 煙緋: みんな!今はまず一斗と忍のところに戻ろう。そこで提案したいことがある。
- パイモン: もう動けない…ここに残りたくないし、死にたくもない、うぅ…(旅人)、オイラから離れないでくれ…
- 煙緋: パイモン、もう少しの辛抱だ。私を信じてくれ、まだチャンスはある。
- 魈: ゆくぞ。
- (久岐忍と会話する)
- 煙緋: 忍、一斗、戻ったぞ!
一斗の様子はどう?
- 久岐忍: ひどく消耗したから、まだ目覚めてはいない。だが、命に別状はないから、安心してくれ。
- 久岐忍: それよりもその表情、何か発見したんだな…しかも、あまり喜ばしくないこと、そうだろ?
- パイモン: うぅ…
- 夜蘭: 私たちは太威儀盤を見つけたの。その中には先人の残した情報が入っていたわ。ただ、どうやら…この空間から脱出するすべはないようなの。
- 夜蘭: 前にこの法器を手にした人も、永遠にここに取り残されたみたい。
- 久岐忍: …そうか。
- 煙緋: だが、まだ続きがある。さっき試したところ、太威儀盤に力を注入すると反応があった。
- 夜蘭: でも、それはあくまで封印された時の記録を呼び起こしただけで…
- 煙緋: いや、肝心なのは内容ではなく方法だ。
- 煙緋: 書籍にあった内容を思い出してみてくれ。「仙人と人間の力が一体となれば、天地の威を操り、斗転星移が可能となる。」
- 煙緋: 仙人と人の力を合わせることで、太威儀盤の力を最大限に引き出すことができるんだ。
- 煙緋: 太威儀盤は混血である私に反応した。それはまだ動作していることを証明している。そして、私たちの中にはちょうど、純粋な仙人と術法を受け継いだ人間がいる。
- 夜蘭: …面白いわ、そんな発想があったなんて。
魈と夜蘭が力を合わせるってこと?
- 久岐忍: 仙人と人間が同時に力を注入する、ということか?
- 煙緋: その通り。もし私の考えが正しければ、太威儀盤に最大限の力を注入することで、完全な活性化、あるいは反転させることができる。
- 煙緋: この法宝は最後、この空間と層岩巨淵の繋ぎ目を塞ぐのに使われていた。つまり、もし反転させることができれば…
- 久岐忍: それで出られる。
- パイモン: やったぞ!オイラたち、助かるんだな?
- 煙緋: その通り。
- 魈: …その考え、筋は通っている。
- 夜蘭: じゃあ、ひとまず今は休みましょう。準備ができたら、その方法を試すということで。
- 休憩後…
- パイモン: うぅ、オイラ、ドキドキしてきた…
大丈夫、きっと上手くいく。
- 煙緋: 夜蘭、魈、準備はいいか?
- 夜蘭: ええ、準備は万全よ。
- 魈: 最善を尽くそう。
- 夜蘭: 煙緋、一つ覚悟しておいて欲しいことがあるの。
- 煙緋: うん、なんだ?
- 夜蘭: 法宝太威儀盤は、恐らく外に持ち出すことができないわ。たぶん、この秘境にあるものすべてが、時空と記憶の乱れによる結果にすぎないんだと思う。
- 夜蘭: 私たちはそれぞれ異なる目的を持っている。そして、この空間に現れるものは、私たちの想像と推測に反応してくる。それは恐ろしいことであり、奇妙なことでもあるわ。
- 夜蘭: ここはもう単なる空間ではない。どんな高次元の力が影響しているか分からないけど…私たちのことを読み、幻像をもって応えてくる。
- 夜蘭: 層岩の歴史によれば、この空間は恐らく大昔から存在していた。いったい、どのようにして誕生したのか…
たしか、空間の外側に巨大な蛇がいた…
- 夜蘭: ああ、あれのことね。あの時、私もあそこにいたのよ。
- パイモン: え?ちょっと待て…もしかして、あの弓矢はおまえが放ったのか!?
- 夜蘭: 私以外、他に誰がいるのよ?
晶鉱で巨蛇を攻撃した…
地面の裂け目と関係あるのかな?
- 夜蘭: あの巨大な蛇はカーンルイア文明の遺産のはず…晶鉱は予想以上に有効だった…もしかしたら、二つの力は相殺する関係にあったのかもしれないわね。
- 夜蘭: もしそうだったとしたら…ごめんなさい、私はみんなの今の境遇に責任を持つべきかもしれないわ。
- パイモン: そんな、オイラたちのために色々解決しようとしてくれただろ!おまえのせいじゃないぞ。
- 夜蘭: …そう、かしら。
- 夜蘭: この空間の活動はまるで生物のようで、あらゆる幻覚で私たちの目をくらませた。実際、私たちが見た人や通った道は…五百年前に既に無くなったもののはずよ。
- 夜蘭: それに、ここにあるほとんどのものは静止している。そうなると、本当に脱出できたとしても、時が流れ始めれば…太威儀盤は消えるでしょう。
- 煙緋: 実は私もそう思っていたんだ。でもそれだからこそ、太威儀盤に出会えたのは奇跡だと思う。
- 魈: これらすべては、存在しないはずの槍で桎梏を壊したかのようなものだ。
- 夜蘭: あり得ない話に聞こえるけど、これも残された最後の可能性…いったい誰の思いがこの法宝を呼んだのかしら。
(俺俺/
私私)たち全員なのかもしれない。 - 煙緋: ああ。でも、もう一つの原因の可能性もある。それは、お前の「探し求める」ことに対する強い執念だ。
- 煙緋: 見つかったのがお前の家族じゃなかったことは残念だが…でも、もしその者がここにいたら、きっとお前が助かることを心から願っていただろう。
…うん。
- 夜蘭: こうしてみんながここに偶然集まったことは、とても興味深いことよ。
- 夜蘭: もしこれも運命なら、私たちの手でそれを変えましょう。
- 久岐忍: こちらはいつでも大丈夫だ、親分は私と丑雄に任せてくれ。
- 夜蘭: 旅人、パイモンのことは頼んだわよ。煙緋、助けが必要になったら私を頼ってちょうだい。
- 煙緋: 了解。
分かった。
- 魈: ……
- 夜蘭: ……
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- (カットシーンが再生される)
-
- 夜蘭: 星羅雲布 威霊降臨
- 夜蘭: 群魔邪獣 雷霆壊滅
- 夜蘭: 神鬼服従 正気流行
- 夜蘭: 帝敕符命 長居不能
- 夜蘭: 急急如律令!
- パイモン: 光った!
- 煙緋: やはり… 太威儀盤は増幅させる法宝
- 煙緋: この力を維持できれば まだ希望はある
- 魈: 力の維持は我に任せろ
- 夜蘭: 分かりました
- 魈: 全員下がれ
- 浮舎: 「我が身で陣を守りて この地を封印する」
- 魈: …我ら夜叉一族 世の為に戦わん
- 魈: 金鵬大将
- 魈: 参る!
- (地表に向かって移動中、影のような人型の霧がパーティーの周りに集まり、攻撃しようとする)
- 夜蘭: 危ない!
- (夜蘭は何匹かの影を切り倒す。危険を察知した魈は、装置にさらにパワーを注ぎ込み、層岩巨淵に到着する直前のミーティングを思い出す)
- 鍾離: …危ういと知りながら
- 鍾離: どうしても行くのか
- 魈: 此の地を守り百余年 勝手に離れたことはありません
- 魈: 無名夜叉の件だけは…
- 魈: どうか帝君のお赦しを
- (煙緋と旅人はさらに影を切り倒すが、地表に近づくにつれ、巨大な闇の塊が彼らを包み込もうとする。魈はその力を使って突破する。)
- 魈: はぁ——!
- (力を使い果たした魈は、もはや足場を維持することができず、亀裂が入り始めた。)
- 煙緋: このままでは 貴方の力が…
- (シャオは最後の力を振り絞り、他の仲間たちを先に地上に送り出した。)
- パイモン: 魈!
- (足場はついに砕け散り、魈は深みへと落ちていった。気がつくと、魈はみんなと一緒に地上にいた。近くの崖から見守っていた鍾離は、その場を去った。)
- (カットシーン終了)
- ようやく危機を脱した一行は、一息つくことができた…
- 煙緋: さっきは間一髪だった!魈が中に残ってしまうのではとヒヤヒヤしたが…無事でよかった…
- 魈: …ああ。
- 夜蘭: さっきの行動は…
- 夜蘭: まあいいです。その心にある思いはきっと、一朝一夕で形成されたものではない。簡単には曲げられないものなのでしょう。
- 夜蘭: 結局、私たちの方針は最後まで一致しませんでした。ですが、あそこから脱出できたのは、あなたのおかげです。救っていただき、ありがとうございました。
- 魈: ……
- 魈: いや、我だけの力ではない。
夜蘭もありがとう。
- 夜蘭: 感謝されるほどのことはしていないわ。
- 夜蘭: みんな疲れているけど、ケガはなさそうね。ゆっくり休んでちょうだい、急いで出る必要はないから。
- 夜蘭: 私は先に、周りに異常がないか確認してくるわ。
- パイモン: 行っちゃった…お礼を言おうと思ったのに…
- 煙緋: 夜蘭は本当に自分が何かしたとは思っていないのだろう。彼女は魈がみんなを救ってくれたと心から思っている…恩恵を受けた以上は、もう何も言えなかったんだ。
- 煙緋: 魈もそう容易く説得されるような人じゃない。夜蘭も彼の心を変えるのをついに諦めたわけだ。
- パイモン: 魈、叩かれてるみたいだぞ。
- 煙緋: そうではない!
- 魈: 確かにその言葉に誤りはない。
- 魈: お前たちの意見も、心に留めておく。
少しは柔らかくなったみたい。
- 煙緋: 本当か?良かった、なんだかすごいことを成し遂げた気分だ。
- 煙緋: 今回、誰か一人でも欠けていたら脱出できなかっただろう。それほどに危険な状況であったといっても過言ではない。途中で誰も失わずに済んだのは実に僥倖だったよ。
- パイモン: そういえば、牛使い野郎がまだ起きてないけど、このままずっと眠ってるなんてことないよな?
そんな。
- パイモン: はやく見に行ってみようぜ!
- 荒瀧一斗: くはぁ——!ぐっすり寝たぜ…んっ?なんだ、何を見てやがる?
- 久岐忍: 体は大丈夫か?
- 丑雄: モォ、モォ!
- パイモン: 頭は?どこかにぶつけておかしくなってないか?
- 煙緋: つらかったら言うんだぞ。
- パイモン: 今でも十分バカなのに、もし頭でも打ってたら…
- 荒瀧一斗: なに言ってやがる、俺様はピンピンしてるぞ!逆によく眠れたから、今は力がみなぎってるぐれぇだ!
- 荒瀧一斗: つうか、なんか忘れてるような…そうだ!おい、俺たち地下にいたんじゃなかったのか?どうやって出てきた?
- 煙緋: 話すと長くなるから、またあとで教えよう。
- 煙緋: 一斗、私たちが脱出できたのは、お前と忍と丑雄のおかげだ。
- 煙緋: 私のせいでみんなを巻き込んでしまった、できれば謝らせてくれ!
- 荒瀧一斗: んなこと言うなって。俺たちを助けてくれたんだ、これくらい、当然ってことよ。
- 荒瀧一斗: もしお前がいなかったら、俺たちは今頃、璃月の牢屋にいたかもしんねぇんだからな。
- 久岐忍: それはちょっと違う。親分が牢屋で、私は外にいるのが正しい。
- 丑雄: モォ。
- 煙緋: はははっ、そうか。それなら、新たな友を作る良い機会だと思って、お祝いに璃月港を案内し、食事に行くのはどうだろうか?
- 荒瀧一斗: おお、そりゃあ最高だな!さっそく、くっ…腹が減った…もう一歩も歩けそうにねぇ…
- 久岐忍: 私もお腹が空いた。では早速出発しよう、先輩。
- パイモン: オイラも!オイラも行く!
(俺俺/
私私)たちにはまだやり残したことがある。 - パイモン: えっ?うぅ、分かったよ…
- 煙緋: じゃあ、稲妻の二人は私に任せてくれ。今回は大変だったから、お前も早く帰って休んだほうがいい。
うん。みんな、おつかれ。
楽しんできて!
- 煙緋: そうだ、夜蘭はいなくなったことだし…お茶をご馳走するという話はなしにしておこう、ふふっ。
- 丑雄: モ!モォモォ、モー!
- 荒瀧一斗: ん?ああ。そうか、ふむ…よし、代わりに伝えてやる。
- 荒瀧一斗: (旅人)、空飛ぶチビ助、丑雄が伝えたいことがあるらしい。
?
- パイモン: なんだなんだ?
- 久岐忍: 私も聞きたい。
- 煙緋: なら、私も混ぜてもらおう!
- 一斗は丑雄が言ったことをみんなに訳した…
- パイモン: なるほど、そうしよう!
うん。
- パイモン: 丑雄のやつ、こう見えて思いやりのあるやつなんだな。意外だったぜ。
- 丑雄: モォ。
- 久岐忍: 一見、奥の深そうな道理でも単純なことは多い。だから、丑雄の言葉は役に立つだろう。
- パイモン: おう、この件はオイラたちに任せろ。
- 煙緋: じゃあ一斗、忍、丑雄、出発しよう。
- 荒瀧一斗: おう!メシだメシ!
- 丑雄: モォ!
- 久岐忍: また会おう。
- 魈: ……
魈。
- 魈: 終わったか?
- パイモン: 大したことをしてきたわけじゃないぞ、ただ友達を見送っただけだからな。
- 夜蘭: あら、まだいたの。
- 夜蘭: さっき、稲妻の二人が煙緋と一緒に離れていくのを見たわ。璃月港に行くのね。
- 夜蘭: 君たちは行かないの?
- パイモン: オイラたちは魈と話がしたいんだ。
- 夜蘭: ふふっ、そうだと思ったわ。
- 夜蘭: 周囲はすでに確認した。今のところ異常はない、これで一件落着ね。
- 夜蘭: 次は秘密保持の問題かしら。ふふっ…遠方から来たあの二人には、この事件について黙っていてもらわないと。
- パイモン: うわぁああ、待て待て!あいつらにはオイラたちから言っとくから、手を出すなよ。
- 夜蘭: あら、そう?
夜蘭はたまにいじわるになるよね。
- 夜蘭: バレた?ふふっ、じゃあ冗談はここまでにするわ。
- 夜蘭: 今回、みんなにはお世話になったわね。このことは忘れず胸に刻んでおく。
- 夜蘭: あの奇妙な地下空間はどうやって誕生し、どうやって長い間存在し続けたのか…
- 夜蘭: それらについては、これからも調査を続けるつもりよ。なんとなく、これにはより深刻で…人には明かせない理由があると思うの。
- 夜蘭: それに、最後は誰かが助けてくれたようだった…それ自体は別にいいのだけれど、私には、その存在が何者なのか見当も付かない。力のある者なのは、間違いないでしょうけど。
- 魈: ……
- 夜蘭: まぁ、今はそれを調べている場合じゃないわ。後片付けや報告の仕事があるもの。私もいったん璃月港に戻るから、それじゃあ、さようなら。
- パイモン: 夜蘭、じゃあな!
…もう大丈夫。
- 魈: 我が待っていることに気付いてたのか?
うん、すぐに分かった。
- 魈: ……そうか。
- 魈: 行きたいところがある。時間があるのなら、一緒に来るか。
- パイモン: どこに行くんだ?
- 魈: 夜叉に関するところだ。
- (マークされたエリアに近づく)
- 銅雀のために建てられた寺に着く。 魈: もう少し進めば、
- 魈: …この地へ来たのは、何か感ずるものがあったからだ。
- パイモン: それって、あの地下空間でなにかを感じたってことか?
何を感じたの?
- 魈: 上手くは説明できぬ。浮舎と会い、過去に戻ったかのような錯覚に陥った。
- 魈: …夜叉の一生とは、良く言えば勇猛であり果敢だが、その実は殺戮によって占められている。
- 魈: 壮絶な戦いを経て死ぬことは、浮舎にとっては本望であろう。
- 魈: 我もそうだ。我は長く生き過ぎた…人を救うために死ぬのなら、それも悪くない。
でも、実際は必ずそうでもない。
- 魈: ああ。あるいは…我のような考えは、ある種の狂気と違わないのかもしれない。
- パイモン: おい、そんなこと言うなよ…
魈、伝えたいことがある。
- パイモン: そうだった!丑雄に託された大事なことなんだ。
- 魈: なんだ?
- パイモン: 丑雄には鬼を祓う力があって、鬼から身を守るためにあいつは使われてきたんだ。でも一斗に会ってからは、ずっと一緒にいる。
- パイモン: 丑雄には理屈とか道理とか、そういう難しいのは分からない。ただ、一緒に生きると一番楽しい、そう思った人について行くだけなんだ。
- パイモン: 本来、この世界で生きることに、決まりなんてそんなにないんだと思う。だから…夜叉の力が人に害を与えるとしても、みんなと一緒にいられない理由にはならない。
共に戦ってくれる仲間は常にいる。
- パイモン: そうだ、たとえば神の目を持ってたら、多少はその力の影響を受けなくて済むんだろ?それに…えっと、とにかくおまえのことを気にしてるやつはいっぱいいるってことだ!
- 魈: …ふん、その言葉、まるで浮舎たちのようだな。
- 魈: やつらはいつもそのように言っていた。世が康寧となれば、人間たちと共に生活するのだと。そう思わなかったのは…我だけであったようだ。
- 魈: 太威儀盤にあった浮舎の姿は狂気に満ち、常に「金鵬」や「弥怒」といった称号で周りの者を呼んでいた。それら名はすべて五夜叉を指す。
- 弥怒とは心猿大将のことだ。 魈: 金鵬とは我のこと、そして
- 伐難、火鼠大将・応達がいる。世の者は我ら五人を「仙衆夜叉」と呼ぶそうだ。 魈: 他にも螺巻大将・
- 魈: 浮舎と夜蘭の先祖は地下に取り残された。つまり、二人が最期に抱いた思いも、あの空間によって読まれたということ。
- 魈: 夜蘭の言葉はいずれも事実だ。我と彼女の策には双方欠点と正しいところがあった。ただ、あの空間の力が我らを遥かに上回っていた。
- 魈: お前らの協力がなければ、ここに来ることはできなかっただろう。最後の瞬間、渾身の力を振り絞り、辛うじて一瞬の突破口を作ることができた…
- パイモン: それでも十分すごかったぞ!
- 魈: …煙緋も夜蘭も間違ってはいなかったが、我は常に最悪を想定していた。その思考は根深く…それでも、思いつく限りの策だった。
- 帝君が手を差し伸べてくれていなければ、我は生きてあそこを出られなかっただろう。 魈: あの時、もし
やはりあれは、鍾離先生が力を行使したんだ…
- 魈: 結局は、迷惑をかけてしまった。
- パイモン: でも、それが普通じゃないのか?おまえと鍾離…じゃなくて、おまえと岩王帝君は深い付き合いなんだろ。おまえもいっぱい助けてきたんだし、帝君の方がおまえを助けてもおかしくないだろ?
パイモンの言う通り。
お互いに支え合ってこそ生きていける。
- 魈: …うん。
- 魈: あの空間から脱した瞬間、浮舎の記憶を微かに感じた。今回得られたものがあるとすれば、それだ。
(俺俺/
私私)もなんとなく感じた。 - 魈: 一人でも多くの者がやつの記憶を持つのも、悪くない。
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- (カットシーンが再生される)
-
- 浮舎: …弥怒 どこへ行っていた?
- 伯陽: 夜叉の兄弟よ
- 伯陽: また忘れたか?
- 伯陽: 何度も言うが
- 伯陽: 俺は伯陽 あんたと共に層岩で戦ってる術師だ
- 浮舎: 伯陽…
- 浮舎: 伯陽?
- 浮舎: お前が伯陽なら 我は何者だ?
- 伯陽: こっちも名前で呼びたいんだがな
- 伯陽: 一緒に残ったのに 名前も分からないなんて
- 伯陽: 残念だよ
- 浮舎: …ここに残るだと?
- 浮舎: ならん お前は出ろ
- 伯陽: 夜叉の兄弟 馬鹿を言うな
- 伯陽: ずっと地下に残るって話だろ?
- 伯陽: おい 今さら後悔するなよ!
- 伯陽: 封印は解けないからな…
- 浮舎: 封印…
- 浮舎: …そうか
- 浮舎: 我は 戦うためにきた夜叉
- 伯陽: …兄弟?
- 伯陽: おい!大丈夫か?
- 浮舎: …この傷をみろ
- 浮舎: 我はもう長くはない…
- 伯陽: もう俺たち二人しかいないんだぞ
- 伯陽: 死ぬな!
- 伯陽: …今日 この地下で家族を見たんだ
- 伯陽: ってことは 俺も狂い始めたんだろうか?
- 浮舎: 伯陽 お前は家が恋しいか?
- 伯陽: 兄弟の戎昭を地上に残すって決めたんだ
- 伯陽: そんなの…
- 伯陽: …恋しいに決まってる
- 浮舎: 我にも… 家族がいるのだろうか
- 伯陽: 兄弟とかか?
- 伯陽: いるんじゃないのか
- 浮舎: 兄弟か…
- 浮舎: 我はいったい何者で
- 浮舎: 家族は どこにいるのだろうか
- 伯陽: …兄弟?
- 伯陽: どうしたんだ 死ぬな…!
- 伯陽: もう俺とお前だけなんだ
- 伯陽: 逝かないでくれ…
- 浮舎: …金鵬…お前なのか?
- 伯陽: 誰が金鵬だ
- 伯陽: まだ覚えてないのか…お前…
- 浮舎: …我はもうこのざまだ 合わせる顔がない
- 伯陽: 兄弟…兄弟ッ!
- 浮舎: …見ろ…そこに人が…
- 浮舎: 彼らは…いったい…
- 浮舎: 我の…
- 浮舎: 我の…
- (浮舎は、伐難が弥怒を突き刺した記憶、業障の負債に屈した応達が叫んだ記憶、魈が戦場で叫んだ記憶、そして5人の夜叉が一緒に歩いた記憶を持っている)
- 浮舎: 思い出した お前たちは…
- (浮舎は、伐難、応達、魈が見守る中、4本の腕を持つ浮舎が困惑する中、弥怒が紫の両腕のローブを着るよう説得する場面を思い出す。伐難、応達、魈が見守る中、浮舎は魈が眠っている間に魈の顔に絵を描いていた。)
- 浮舎: …我の兄弟たちが迎えに来てくれたぞ 伯陽
- 伯陽: 正気に戻ったのか?
- 伯陽: せめて…
- 伯陽: せめて名前を教えてくれ!
- 応達: 兄者!
- 伐難: 浮舎の兄者!
- 弥怒: おい 浮舎!
- 金鵬: 浮舎!
- 浮舎: 我は…
- 浮舎: 我の名は 浮舎
- 浮舎: その意味は
- 浮舎: 「浮生は散り 万般を舎す」
- (カットシーン終了)
- 魈: 今日は少し話し過ぎた。だがお前と話す時は、あまり隠さずに済む。
- 魈: お前は一度でも天命を感じたことはあるか?生の可能性、死の到来…何でもいい。
- 魈: 今に至って我は理解した。天命とは、夜叉がもっともこの身に感じる厄災だ。それは紛うことなき悲愴だが…我らは恐れぬ。
- パイモン: …魈…
そんなこと教えてくれて、大丈夫なの?
- 魈: 構わん。帝君はお前を「見届ける者」だと言っていた。世の中のことは、お前と語るべきだろう。
- 魈: 伐難、弥怒、応達は命を落としたが、浮舎だけは行方不明のままだった。これは棘のように我の心に刺さっていた。それゆえ、危険を承知で層岩へと向かったのだ。
- 魈: …これでようやく、かつて層岩巨淵で起きたことを知り、区切りをつけることができた。
- 銅雀を弔う寺に置くつもりだったのだが… 魈: あの時、空間を出る前に石を手に取った。もし上手く持ち出せていたら、この石を浮舎の代わりに、
- 魈: 残念ながら、それは残らなかった。
- 魈: 我ら五人の誰よりも若かった銅雀は、千年前の魔神戦争で死んだ。あいつが戦死した時、浮舎は深く悲しんでいた。
- 魈: 夜叉は死傷と隣り合わせだ、まるで空を飛ぶ鳥のように各地へと散った。伐難曰く…夜叉の魂には帰る場所がないという。
- 魈: 浮舎、伯陽、そして将士たちは…
そんなこと言わないで、みんな英雄だ。
- 魈: 英雄か…
- 魈: …いい言葉だ。
- 魈: 厄災は尽きぬが、俗世には情がある。たとえ修羅であろうとも、思慮する存在がある。
- 魈: お前の言う通りだ。ここから先、世の英雄たちは互いに支え合っていくべきだろう。
- (もう一度魈と会話する)
- 魈: ……
(魈を観察する…)
- 誰も口を開くことなく、ただ時が流れた…: (魈はそれ以上、何も言わなかった。彼は少し複雑な表情をしながら、銅雀の寺を眺めている。)
- 誰も口を開くことなく、ただ時が流れた…: (悲哀、遺憾、達観…これらの感情が生じるも、いずれも僅かなものであった。)
- 誰も口を開くことなく、ただ時が流れた…: (その表情は、風雪に耐えながら長き旅をし、多くのものを見てきた者がようやく、雪をしのぐための屋根を見つけたかのようであった。)
カットシーン[]
サウンドトラック[]
No. | サウンドトラック名 | アルバム | 再生 |
---|---|---|---|
45 | 予期せぬ怪事 | 真珠の歌2 | 活路を開け (カットシーン) |
46 | 命の綱渡り | 真珠の歌2 | 活路を開け (カットシーン) |
47 | 夜叉の追想 | 真珠の歌2 | 活路を開け (カットシーン) |
豆知識[]
- 「羅盤からの音」が語る「五方の神」とは、中国の民間宗教で最高神である天の神の五重の姿を指す五方上帝 (中国語: 五方上帝)のことだろう。その5つの地域とは、北、南、東、西、中央である。
- 『羅盤からの音』は、中国語の原文では太威儀盤を渾天儀 (中国語: 玑衡 jī héng)」と呼んでいる。岩王帝君と夜叉に関する古文書である『璣衡経』の中国語名は"Armillary Sphere Scriptures" (中国語: 玑衡经)であり、凝光の星座である『璣衡儀座』は"Armillary Sphere Apparatus Constellation" (中国語: 玑衡仪座)である。{
太威儀盤の呪文[]
「太威儀盤」を発動させるために、夜蘭は道教の呪文の形式で4×8文字の呪文(オーソドックスな結びの言葉付き)を唱える:
English Localization Chinese Incantation Translation Stars align, bestow your light 星罗斗布,速降威灵。
Xīng luó dǒu bù, sù jiàng wēilíng.The myriad stars laid out as the Big Dipper, swiftly bestow your divine power. Evil purged by thunder's might 群魔邪异,尽解雷霆。
Qúnmó xiéyì, jǐn jiě léitíng.Multitudes of demons, evils, and aberrations, all scattered by thunderclap. Spirit curbed, pneuma surge 摄神收鬼,真炁流行。
Shè shén shōu guǐ, zhēnqì liúxíng.Apprehend gods and spirits, allow the continued flow of the world's essence. By dictum divine, heed these words 帝敕符命,不得久停。
Dìchì fúmìng, bùdé jiǔ tíng.By Emperor's edict and fulu's decree, do not linger here for long.[TN • 1] Do as I command! 急急如律令!
Jíjí rú lǜlìng!Urgently do as I command![TN • 2][TN • 3]
- Translation Notes
- ↑ The "Emperor" mentioned in the verse is often considered "Son of Heaven" (天子 Tiānzi) thus bears heavenly and rightful power, and is a common cameo in Taoist incantations; the fulu (talisman) are charms believed to channel magical power, a common concept in exorcism. Notably, the character 帝 also appears in Zhongli's title, 岩王帝君 Yánwáng Dìjūn, "Rex Lapis".
- ↑ This is a common Taoist incantation used to ward off evil spirits. The incantation is originally a common concluding remark of the official documents of the Han Dynasty, to emphasise the urgency of the documents. Later, it was used by Taoists, Onmyoji, and shamans as an orthodox concluding remark in exorcism.
- ↑ Many of the verses used in the incantation are derived from real-life Taoist scriptures, such as the Lingbao Wuliang Duren Shangjing Dafa (中国語: 灵宝无量度人上经大法), Taishang Sandong Shenzhou (中国語: 太上三洞神咒), and the Lingbao Yujian (中国語: 灵宝玉鉴). Two of the aforementioned texts originate from the Lingbao School (中国語: 灵宝派 Língbǎo-pài) of Taoism.
その他の言語[]
言語 | 正式名称 |
---|---|
日本語 | 活路を開け Katsuro wo Hirake |
中国語 (簡体字) | 绝处逢生 Juéchù-féngshēng |
中国語 (繁体字) | 絕處逢生 Juéchù-féngshēng |
英語 | At Tunnel's End, Light |
韓国語 | 구사일생구사일생 Gusailsaeng |
スペイン語 | Luz al final del túnel |
フランス語 | Une lumière au bout du tunnel |
ロシア語 | Свет в конце тоннеля Svet v kontse tonnelya |
タイ語 | พบโอกาสในวิกฤต Phop O-kat nai Wi-krit |
ベトナム語 | Chuyển Nguy Thành An |
ドイツ語 | Licht am Ende des Tunnels |
インドネシア語 | Cahaya di Ujung Terowongan |
ポルトガル語 | Luz no Fim do Túnel |
トルコ語 | Tünelin Sonundaki Işık |
イタリア語 | La luce in fondo al tunnel |
変更履歴[]
ナビゲーション[]
|