戦争の終わりと共に約束された平和が訪れるが、確証のない噂が広がり、新たな陰謀の芽が育とうとしている。
見届けよう、心海の決意と、海祇島の未来を。
春草や、戦の後の夢の迹 は、珊瑚宮心海の伝説任務、睡竜の章の第一幕である。この任務を開放するためには、第二章・第三幕『千手百目の浮世』と天下人の章・第一幕『泡影照らし浮世の風流』をクリアし、冒険ランク40に到達している必要がある。
幕の間、旅人は心海に協力して、ファデュイと天領奉行が敵対関係を再開するために共謀しているという噂を突き止める。
任務の一覧[]
概要[]
- 海祇の見聞
目狩り令が終わり、戦勝の宴に参加するため海祇島に到着した旅人とパイモンは、以前浪人を一掃した島の南東地域で心海と合流する。彼女の居場所を案じながら、二人は島を歩き回ることにした。一方、ゴローは二人の兵士と共に足跡を調査し、近くファデュイの船が停泊していると確信する。戦争は終わったが、フファデュイは依然として問題を起こそうとしている。ゴローは船を破壊すれば勝利だと信じているが、それを実行する兵力が不足している。
旅人とパイモンはすぐに三人を発見し、抵抗軍がまだ自分たちのことを覚えていてくれたことに喜びを覚える。ゴローはファデュイの残党が異常に活発化しており、逃がすわけにはいかないことを説明する。旅人は彼らの部隊の注意をそらすことで支援し、ゴローと部下たちは敵の船を破壊する。ファデュイを撃破した後、ゴローは戦後、抵抗軍は島の民間人たちが様々な仕事を通じて生活を立て直す手助けに忙殺されていると伝える。パイモンが心海の行方を尋ねると、彼は「村で起きた騒動を直接対応している」と答えた。去る前に、彼はまた「道中の兵士たちを調査してほしい」と付け加えた。彼らは異様に秘密主義で、何かを隠しているのではないかと疑っているという。
村へ向かう途中、彼らは伝次郎と遭遇する。伝次郎は彼らの帰還に驚いた様子だった。旅人は彼にここ数日何か不審な点はないかと尋ねると、彼は認めた。勝利が突然宣言された時、皆が信念のために死ぬ覚悟をしていたのだから。そのため、兵士たちは急に日常に戻ることに慣れていないのだろうと彼は考えている。その後、彼らは有澤と出会う。彼は自分には何も知らないと言い、人付き合いをせず平穏な日々を満足していると言った。
ついに彼らは嘉久と恒雄と遭遇する。二人は戦争の迅速な終結と心海の和平交渉開始への熱意に納得しておらず、天領奉行が依然としてファデュイと協力していると信じている。旅人を見つけた嘉久は、上官である彼らに報告すべきかと考えるが、恒雄は「そもそも和平交渉を提案したのは彼らかもしれない」と反対する。会話を聞かなかったふりをしていたパイモンは、二人が名乗り出ないことを不審に思うが、代わりに村で心海を探すよう旅人に告げる。
到着すると、松田と内村が成瀬を天領奉行の物資供給で非難している現場に、ちょうど心海が駆けつける。心海は「主観的な判断ではなく、すべて事実に基づくもの」と述べ、成瀬から商品を島で購入し、後日売却しようとしたところファデュイに全て奪われたと聞き取る。さらに彼女は、戦後に天領奉行との和平交渉を開始したことを明かす。その交渉には九条裟羅が代表として参加し、噂を耳にした際に神里家が場所を手配したという。九条家では名代代理の九条鎌治が家門の再生を図っていることからファデュイとの共謀は考えにくいが、心海はそれでも交渉が罠である可能性を排除せず、旅人にファデュイの拠点へ同行するよう求める。
- 絶えない噂
三人はファデュイの拠点に到着する。ここは元々ヒルチャールの拠点だった。ファデュイを一掃した後、心海はファデュイが何をしに来ていたのか、噂が本当だったのかと疑問に思う。彼女は旅人に拠点を調査させ、天領奉行の物資、期限切れのファデュイの食糧、爆弾製造材料を発見する。報告を受けた彼女は依然として状況を把握できていないが、それでも品々を村へ持ち帰ることにした。成瀬が物資を買い占め、高値で売りさばこうとしていたことは承知していたが、彼女は以前、暴利を禁止する臨時布告を出していた。成瀬が商人向けの布告をきちんと確認していれば、そのことを知っていたはずだ。
村に戻ると、彼らは盗品を返却した。しかし、彼が意図した価格より高く売りたがっていた事実は変わらず、これが彼女の暫定的な布告に反していたため、彼は法律違反の罰金を支払わねばならなかった。松田と内村が荷車を調べると、神社の品々も見つかる。心海はファデュイが全てをまとめて捨てていたのだと考え、神社の品々を持ち去り、残りは二人の兵士に処理を任せる。内村は和平交渉では柔軟に対応するよう心海に助言する。自らが目撃した事実は確信確信しているためだ。心海は同意し、旅人に神社まで同行を頼む。道中、彼女は説明を加える。雷電将軍をも祀る元の神社は島の七神像近くに存在したが、バアルがオロバシを討ち取って以来、関係は悪化の一途を辿っているのだと。彼女はこの件について交渉で話し合いたいと望む。積年の恨みは解き放たねばならないからだ。数人の村人と出会った後、和泉那希に迎えられ、彼女は盗まれた神社の品々について語る。心海は既にそれらを入手したと告げると、那希は繊維産業の二人の若い女性との面会を思い出させる。心海は多忙なスケジュールを旅人に詫びると、その場を去った。
- 彼女の秘密
翌朝、二人は神社に到着したが、心海の姿はどこにも見当たらない。さらに待っても現れないため、パイモンは近くの兵士に話しかけるよう提案した。兵士・柴田は心海の行方を知らなかったが、この状況への指示を出していたことを思い出す。彼は神社南の紫の樹へ案内し、そこで待つよう勧める。到着後、パイモンが洞窟を発見し中へ入ると、心海が居眠りしていた。心海は二人の出現に驚いたが、リーダーになることを望んだことは一度もないと認めつつ、血筋ゆえに避けられない運命だったと語る。理想の指導者としての役割に馴染めず、勝利の宴を含む全ての任務に押し潰されそうになっていた。彼女は旅人に対し、エネルギーを「回復」させるための書物を探すよう依頼する。その過程で旅人は請願書、エネルギー消費リスト、そして最終的に軍事論の書物を見つける。
旅人が読み聞かせをしているうちに心海は眠りにつく。そこで彼らは当分の間、彼女のそばに留まる。しばらくして目を覚ました心海は、勝利の祝宴のことを思い出す。和平交渉を乗り切れる自信が湧いてきた彼女は、助けてくれた旅人に感謝の言葉を述べる。
- 戦勝の宴
心海は祭りを始めるために同行を頼む。皆は戦争が終わったことを喜び、心海は旅人に人々と話して何か重要な情報を引き出せるか探るよう命じる。蒲澤と話すと、彼女は兵士が奇妙な行動をしているのを見たと伝え、その兵士と話すよう提案する。兵士・高善は酒に酔い、旅人に戦士の意志があるか試すよう挑む。彼は敗れ、噂は偽りであり、単に再び戦争を望んでいるだけだと明かす。戦争で仲間を失った悲しみに耐えられず、戦いが突然終わったことで、抵抗軍が目的を達成したにもかかわらず、仲間が「無駄に」命を落としたと感じていたのだ。彼は「もう手遅れだ」と主張する。
心海に報告すると、彼女は計画を進めているが共謀者たちに危害を加えたくないと述べ、翌日祭りの会場で会うよう伝えた。
- 新たな始まり
心海は交渉で起こりうる全シナリオと対応策を記した文書を旅人に渡す。彼らは交渉が行われる神無塚沖の小島へ向かう。裟羅が抵抗軍を天領奉行の管轄下に復帰させる案を口にした瞬間、心海の護衛が激昂し噂を口にし、抵抗軍と天領奉行の間で緊迫した対峙状態が発生する。旅人は素早く両勢力の間に割って入る。心海は天領の護衛のうち二人が参加せず動揺していることに気づき、裟羅も彼女の視線を追って彼らを見つめる。裟羅は護衛の元助と陶義隆を呼び寄せると、ファデュイの一味が接触し戦争再開を画策していたことを認める。ただし抵抗軍が会合の情報をどう入手したかは不明だと付け加えた。裟羅はファデュイが稲妻に何をしたばかりか忘れたのかと怒りを露わにし、彼らに何を求めているのか問いただす。残った数名は「あの女」の部隊で、幕府への復讐を企てていると告げられる。裟羅は全員を討ち尽くすと誓い、心海への手抜かりを謝罪した。
心海は奉行内部の問題により、当面は兵士の指揮権を彼らに委ねることを望まないと述べる。裟羅はこの問題を後回しにすることを承諾し、交渉を終える。裟羅は再調査を約束する。心海は、海祇島でファデュイの拠点を制圧したばかりのため、彼らは鳴神島に戻り、天領軍に再び支援を要請する可能性が高いと伝える。彼女は、裟羅が彼らに気づかれるような行動を取らなければ、ファデュイは自ら近づいてくるため、天領奉行が一網打尽に捕らえられると提案する。天領奉行が去ろうとする中、抵抗軍の兵士たちは謝罪しようとするが、心海は「島に戻ってからにしましょう」と告げる。
海祇島に戻ると、兵士たちは彼女が自分たちの意図を知っていたことに驚き、戦場で戦友が倒れたのに傍観していられなかったと語る。心海は彼らに戦闘意志を解放する方法を教えなかったことを謝罪するが、それでも島を守り戦いたいという意思を確認し、天領奉行の指導部が彼らを確実に守れないことが交渉で明らかになったため、島を守る新たな部隊の結成を発表する。兵士たちは処罰を覚悟していたため驚いたが、心海は「再びそのような不服従を聞けば処罰する」と告げる。兵士たちがゴローのもとへ報告に向かうと、心海は旅人に対し紫の木の元で会うよう伝える。
その場に着くと、心海は交渉を乗り切る手助けをしてくれた旅人に感謝した。まだ道のりは長いと自覚しつつも、民の利益を最優先に考えねばならない。彼女は旅人たちに、もう少しだけ一緒にいてくれないかと頼んだ。
キャラクター[]
この伝説任務には28人のキャラクターが登場する。
サウンドトラック[]
| No. | サウンドトラック名 | アルバム | 再生 |
|---|---|---|---|
| 23 | 陰陰たる不安 | 風と牧歌の城 | 夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる、ジュニャーナガルバの日、戦勝の宴、誇りのない試練、送仙、西風騎士団 (任務)(カットシーンと対話)、逃亡、舞台裏の話、無風の地に閉じ込められたら (任務)、童話の夢を守る人、鬼の誇り、墜落の夢、不測の心理的防衛線、徹底調査、霧に隠れし孤島、獄中に咲く花 |
| 12 | ひらめきの時 | 真珠の歌2 | 新たな始まり(カットシーン) |
豆知識[]
語源[]
- 任務の日本語名「春草や、戦の後の夢の迹(はるくさや、いくさのあとのゆめのあと)」は、松尾芭蕉の俳句「夏草や 兵どもが 夢の跡(なつくさや つわものどもが ゆめのあと)」(新渡戸稲造による俳句以外の訳))のことであろう。
その他の言語[]
| 言語 | 正式名称 |
|---|---|
| 日本語 | 春草や、戦の後の夢の迹 Harukusa ya, Ikuchi no Go no Yume no Ato |
| 中国語(簡体字) | 兵戈梦去,春草如茵 Bīnggē Mèng Qù, Chūn Cǎo Rú Yīn |
| 中国語(繁体字) | 兵戈夢去,春草如茵 Bīnggē Mèng Qù, Chūn Cǎo Rú Yīn |
| 英語 | Warriors' Dreams Like Spring Grass Renewing |
| 韓国語 | 봄풀처럼 자라나는 병사들의 꿈 Bompulcheoreom Jarananeun Byeongsadeul-ui Kkum |
| スペイン語 | Sueños guerreros renovados |
| フランス語 | Le renouveau des rêves d'un guerrier |
| ロシア語 | Мечты воинов подобны весенней траве Mechty voinov podobny vesenney trave |
| タイ語 | ความฝันของนักรบ กับผืนหญ้าในฤดูใบไม้ผลิ |
| ベトナム語 | Sau Cơn Mưa Trời Lại Sáng |
| ドイツ語 | Kriegerträume wie frisches Frühlingsgras |
| インドネシア語 | Mimpi Rumput Musim Semi si Prajurit |
| ポルトガル語 | Sonhos do Guerreiro como o Rejuvenescer da Grama da Primavera |
| トルコ語 | Savaşçıların Hayalleri Bahar Çiçekleri Gibi Açarken |
| イタリア語 | I sogni dei guerrieri si rinnovano come l'erba a primavera |