昔日の微かな月明りのようには、テイワットストーリーの魔神任務、第四章・第二幕「ゆえなく煙る霧雨のように」の第1話である。
手順[]
- ホテル・ドゥボールに行く
- ナヴィアと会話する
- 歌劇場の噴水広場に行く
- 純水精霊と会話する
- ナヴィアと会話する
- 棘薔薇の会のフォンテーヌ廷拠点に行く
- ナヴィアが手配してくれた部屋に行く
- マルシラックと会話する
- 部屋に入って休む
ゲームプレイメモ[]
- ステップ5を完了すると『もしも私が川だったら』は無効を獲得できる。
- 任務をクリアすると、『サーンドル河の過去』は無効を獲得できる。
対話[]
ゲーム内の任務の説明
リネの冤罪が晴らされた今、あなたは次に取る行動に迷いを感じている。あなたとの協力関係をとても大切にしているナヴィアの誘いに応じて、「送別会」に参加することにした…
- (ホテル・ドゥボールに入る)
- ナヴィア: この店はあたしが小さかった頃に、パパと何回か来たことがあるんだ。でも、大きくなってからはあんまり来てなくってね…口に合うといいんだけど。
- パイモン: 心配すんな。それにオイラたち、こういうレストランで食べるのって久しぶりだから、すっごく楽しみだぜ!
- ナヴィア: じゃ、注文してくるから、ちょっと待ってて。
- パイモン: わぁ~美味しそうだぞ。フォンテーヌ人の料理って、手が込んでるんだな。
- 棘薔薇の会のみんなを呼んで、貸し切らせてもらうから。 ナヴィア: そうよ。さっ、食べて。もし美味しければ、今度は
- パイモン: 美味しくなかったら?
- ナヴィア: うーん…それでもやっぱり、棘薔薇の会のみんなを呼んで貸し切るかな。まっ、テーブルごとに料理を一つしか頼まないけど。
- パイモン: …ええと…さすがナヴィアだな。
- パイモン: そういえば送別会って話だったけど、祝勝会にしてもいいんじゃないか?だってオイラたち、協力して裁判に勝っただろ。
せっかくだし祝おう。
楽しい協力だった。
- ナヴィア: あっ!言われてみれば確かにそうね。めでたいことだし——マスター、もう二品追加でお願い!
- パイモン: おい!別に料理を追加しろって意味じゃないぞ!
- ナヴィア: えへへっ…
- パイモン: そうだ、今日の事件も終わったことだし、これから連続少女失踪事件の黒幕もすぐに捕まるんじゃないか?
- ナヴィア: それについては大きな一歩を踏み出した…としか言えないかな。少女を意図的に溶かす組織がいるのは判明したけど、その本当の目的はまだ明らかになってないし…
- パイモン: 目の前で見てなかったら、人が水に溶けるなんて到底信じられないことだよな…
- ナヴィア: だよね。誰も想像できないような、異質な要素が連続少女失踪事件には存在する。だから、その調査の鍵となる部分もずっと掴めてないのかもしれない。
- パイモン: くぅ~、あいつが真実を最後まで言えてたらな…それがまさか…はぁ、真実まであと一歩ってところなのに…
- ナヴィア: こういった事件の調査では、たとえあと一歩に見えても、手がかりが完全に断たれればそれは越えられない溝になる。
- ナヴィア: 正直、これから行われるであろう公的な調査については、あたしあんまり期待してないの…
- ナヴィア: 別に彼らの実力を疑っているわけじゃないけど…物事によっては、違う視点も必要だと思うからね。
- ナヴィア: ずっと同じ視点から見てたら、意図的に隠蔽されたり、警戒されやすくなったりする。時には、視点を変えないと真相は見えてこない。
- ナヴィア: だからこそ、あたしたち「棘薔薇の会」が存在するの。
- ナヴィア: 高いところに立って見てる人間が、あらゆる面に配慮できるはずもないでしょ。目の届かない死角にこびりついた汚れは、あたしたちが取り除くってわけ。
- パイモン: えっと…オイラ、ちょっと単純に考えすぎてたかも…
- ナヴィア: えっと、まあ「送別会」なんだし、この話題はもうやめよっか?
- ナヴィア: それよりも別の話を…そうだ、これからあんたたちはどうするの?
水神から情報を聞き出そうとしてたけど…
なかなかチャンスが見つからない。
- パイモン: そうそう、さっき審判が終わった時も、ずっと話を聞く機会がなかったし、場所も場所だったから…
- ナヴィア: なるほど…一番の目的は水神とおしゃべりすることね。でも、ずっといい機会が見つからないってわけか…
- ナヴィア: フリーナ様に会うには、長い列に並ばないといけないって聞いたことがある。今日を逃したら、しばらく待たないといけないだろうね。
- パイモン: だよな。水神はフォンテーヌで大人気だって前に聞いてるし、直接話すのってやっぱり難しいんだな。
- ナヴィア: うーん…なら、ちょっと特別な方法を試してみるのはどう?例えば、「正当じゃない」手段を取るとか。
- パイモン: おおっ、さすがは棘薔薇の会の「ボス」!蛇の道は蛇ってやつだな…それで、例えば?
- ナヴィア: 歌劇場の出演者に紛れ込んで、演劇のクライマックスで急に中止するのは?それで、公演が終わった後にフリーナ様と面会できるよう要求するの…
- ナヴィア: 続きが気になるフリーナ様は、きっと演劇を最後まで観たいと思うはず!そうすれば、こっちの要求に何だって応えてくれるでしょ?
- パイモン: えっと…もうちょっと現実的な案にしてくれないか?その計画って手間がかかる割に、成功するかわからないだろ?劇だって覚えなきゃいけないし!
- ナヴィア: だったら、何とかしてフリーナ様のベッドの下に忍び込んで、夜中に起こすのはどう?情報を教えてくれないと寝かさないって脅すの。
- ナヴィア: これなら絶対に上手くいくんじゃない?すっごく眠いのに寝かせてくれないなんて状況、仮にあたしだったら何だってするし!
- パイモン: ええと…効果のあるなし以前に、そういった状況でどうやって捕まらないかを考えないといけないんじゃないか…
- ナヴィア: あっ、それもそっか、ついうっかり…相手の眠気を利用することしか考えてなかったや。
「うっかり」の一言で済ませた!?
- ナヴィア: まあ、冗談はここまでにして。フリーナ様が休む時に隙を見て割り込むくらいならできるんじゃない?
- ナヴィア: 特に、あんたは今日の法廷でフリーナ様を「打ち負かした」でしょ?あんたは民の無実を証明した人物、かたやあの方はリネに濡れ衣を着せるところだった。きっと負い目を感じてると思う…
- パイモン: それなら可能性はあるな。つまり、あいつが休んでる時間帯を狙って訪ねれば、法廷での負い目から断れないってことだろ?
試してみる価値はある。
あの性格で本当に負い目を感じるの?
- パイモン: じゃあ、食事が終わったらさっそく行ってみようぜ。善は急げって言うしな!
- フォンタ」飲んだ? ナヴィア: あれ?パイモン、もしかしてあたしの「
- パイモン: ん?…あっ、これっておまえのだったのか?
- パイモン: えへへっ…悪い、気づかなくって…オイラの近くに置いてあったからつい…もう一杯注文するか?
- ナヴィア: あっ、ううん。もう食事も終わるし大丈夫。
- パイモン: でもこのフォンタってやつ、もう注文しないほうがいいと思うぞ。なんか味がしょっぱかったし、全然美味しくなかったよな。
確かに…
(俺俺/
私私)もそう思った。 - ナヴィア: そう?だったら、このお店のフォンタはブラックリスト入りってことで。
- ナヴィア: みんな、お腹いっぱいになった?じゃ、あたしは会計を済ませてくるから…
- (ホテル・ドゥボールの外観)
パイモン: おう、お腹いっぱいだぜ。ごちそうさま、ナヴィア!
- パイモン: けぷっ、食べ過ぎたぜ…もう飛べないぞ…
地面を歩いたら?
- パイモン: おまえと一緒じゃ、普通過ぎるだろ。
もっと低く飛んだら?
- パイモン: もういつもより指半分くらい低く飛んでるぞ。気づかなかったのか?
- ナヴィア: えーっと…今月の組織の経費はあと…
- パイモン: あれ?ナヴィア、そこでなにしてるんだ?
- ナヴィア: えっ、な、なんでもない。たかが食事代だし?棘薔薇の会にとって微々たるものなんだから。あはは…ははっ…はぁ…
(ちょっと無理してるみたい。)
(確かに高かった…パイモンのせいで。)
- パイモン: そっか。じゃあ、オイラたちは水神のところに行ってくるな、ナヴィア!
- ナヴィア: やっぱり、ここでお別れなんだ。はぁ…もしフォンテーヌで何か困ったことがあったら、いつでも棘薔薇の会に連絡して。最優先で駆け付けるから。
- ナヴィア: じゃ、すべてうまく行くよう祈ってるよ。またね、相棒!
- パイモン: おう!またな!
- (ルキナの泉に近づく。)
- パイモン: もうあんまり人がいないな。さっきのエリニュス島行きの巡水船が最終便だったのか?
- ???: 「ヴァシェ…」
- パイモン: 回り回って、またここに戻ってきたな…
- パイモン: どうしたんだ、旅人?まさか、またあの声が聞こえたのか?
そう…
しかも、昼間の時よりもはっきりと。
- パイモン: うぅぅ…脅かすなよ。ま、また昼に出直すか?
- ???: 「ヴァシェ…ヴァシェ…」
- パイモン: お…おい、なんで先に進むんだよ。もし泉になにか良くないもんでもいたら…
(強い感情を…感じる…)
(意識が…朦朧としてきた…)
- パイモン: えっ、ちょっと待った…オイラにも少し聞こえたぞ。この「ヴァシェ」って言ってるやつだよな?
- (旅人は、純水精霊らしきものがいる真っ青な領域にいることに気づく)
パイモン: 旅人、止まれって!おい、しっかりしろ!
- 純水精霊?: ……
……
ここは…?
- 純水精霊?: …ヴァシェ?まさか…私のヴァシェなの?
- 純水精霊?: いえ…あなたは違うわね…ヴァシェのことを知ってる?私のヴァシェはどこ?
ヴァシェって…?
(君君/
あなたあなた)は… - 純水精霊?: 私…私は誰だったかしら…ごめんなさい。よく覚えてないの。
- 純水精霊?: 記憶は激流に呑まれ、無数の欠片が水の流れに溶けてしまったかのよう…もう二度と取り戻せない。
- 純水精霊?: 地上で過ごしていた日々は、どれも大切な思い出だったわ。でも、どれだけ失ってしまったのかもはや分からない…
(君君/
あなたあなた)は昔… …人間だったの?
- 純水精霊?: 人間…そう、私は人間だったわ。人間の形を失ってはいるけど、今もこの意識は人間よ。
「形」を失った…
- 純水精霊?: どうして、こうなったのかは分からない。おぼろげに覚えてるのは、青とピンクが混ざった色の水に包まれて、目の前のすべてがぼんやりとしていったことだけ…
青とピンクが混ざった水って、まさか…
「彼女」は溶かされた少女のうちの一人?
- 純水精霊?: ああ、それと様々な場所へ行ったことがあるわ。いろんな冒険が好きだったことも覚えてる。
- 純水精霊?: どこへ行っても、ヴァシェは傍にいてくれた。彼がどれだけ私のことを愛していたか知ってたし、私も同じくらい彼を愛してた。
- 純水精霊?: でも今はもう…あの頃には戻れない。別れの悲しみとは、こうも重くのしかかるものだったのね。
だから、ヴァシェを探してほしいと?
- 純水精霊?: いいえ、そうじゃないわ。私たちの再会には何の意味もないもの。もう新しい思い出を作れはしない。
- 純水精霊?: 私の想いは、もうあの人にとって無意味なものなの。だから、この想いは永遠に水の底に沈めたままにするわ。
- 純水精霊?: もしヴァシェに会ったら、こう伝えてちょうだい——絶対に私のことを探さないで、もう前へ進むべきだと…これが私の唯一の心残りだから。
彼も(君君/
あなたあなた)のことを忘れられないはず。 - 純水精霊?: そうかもしれないわね…水に包まれて、意識を失いそうになった時、水面越しにヴァシェの顔を見たの。その目は、苦痛と哀惜に満ちていたわ。
- 純水精霊?: あの時、慰めてあげられたらよかったのに…少なくともその瞬間は苦しみを忘れ、むしろ暖かさを感じられたと彼に伝えたかった。
つまり…
ヴァシェは溶けた瞬間を目撃したってこと?
- 純水精霊?: あれは「溶けた」というべきなのかしら?私にはある意味、「解放」のように感じられたわ。
- 純水精霊?: 恐怖も、ストレスもなく、あるのはただ凪いだ水面のように…無限に広がる静けさだけ。
- 純水精霊?: 渇きに慣れた人間が初めて水を飲んだかのように…自分がかつて、無限の欲望と焦燥の中を生きていたと気づいたかのように。
どうやら肉体が溶けても…
意識は何らかの形で残るみたい…
- 純水精霊?: 仲間が呼んでるようね。もうそろそろ行ったほうがいいわ。
もしかして、パイモン…?
そうだ、現実ではどれくらい時間が…
- 純水精霊?: さようなら。「感じて」くれて嬉しかったわ。どうか忘れないで——もしヴァシェに会ったら、私を探さないでと伝えることを。
- (ムービー再生)
-
- パイモン: おい! いつまで寝てる気だ?
- パイモン: ナヴィアたちがやられるぞ!
- (旅人は銃声と爆発で目覚める)
- (ナヴィアとその従者たちは警備ロボの軍勢と戦っている)
- シルヴァ: お嬢様!
- ナヴィア: こんなに警備ロボを雇うなんて…
- (ナビアは、警備ロボの背後に見覚えのある人物がいることに気づく)
- ナヴィア: クロリンデ?
- (クローリンデは警備ロボの一人を殺し、他の者の注意を引く)
- ナヴィア: さっ 今だよ!
- (2人はすべての警備ロボを倒す)
- (ムービ終了)
- ナヴィア: クロリンデ、助けてくれたお礼を言うべきかしら?でもその前に、どうしてここに現れたのか説明してくれる…?
- クロリンデ: 私はただ…あなたが近々危険な目に遭うかもしれないと思って、ついてきただけだ。
- ナヴィア: えーっと…あたしに黙って跡をつけてたってこと?それを普通、「尾行」って呼ぶんだけど?
- カーレスさんの遺志だ。あの人を裏切ることはできない。ゆえに、私はあなたを危険から守る。もしあの人がまだ生きていれば、きっとこうしてただろうからな。 クロリンデ: これは
- ナヴィア: あんたが…パパのことを語らないで。
- シルヴァ: すみません、お嬢様。私の力が及ばぬばかりに…
- マルシラック: クロリンデ様、助けていただいたことには感謝を申し上げます。しかし、どうかご自身の立場をわきまえていただきたい。不必要に心の傷をえぐることは、お互い好ましいものではないはずです。
- クロリンデ: すまない、私は…あなたの気持ちを考えていなかった。
- ナヴィア: もういいから…それで他に何を知ってるの?どうしてあたしが危ないって思ったわけ?
- クロリンデ: 私の知っている情報は、あなたほど多くはないだろう。だが、「連続少女失踪事件」の黒幕は強大な勢力を持っているはずだ。
- クロリンデ: 今日のことで、きっと狙われることになる…
- ナヴィア: ふん、あいつらは前々からあたしを狙ってたはずよ。むしろ、今さら手を出してきたのが不思議なくらい。
- 執律庭」の人にしか動かせないと思うけど。 ナヴィア: それで、この警備ロボたちは?これって「
- クロリンデ: 先ほどよく見てみたところ、これらの警備ロボには番号がついていなかった。つまり、執律庭が法を執行するのに遣わす機械ではないということだ。
- クロリンデ: おそらく、どこぞの金持ちか権力者が不正な手段で手に入れたのだろう。私兵としてその力を集めて、保有していると思われる。
- ナヴィア: そう…とにかく、今の「棘薔薇の会」じゃ勝てない勢力ってことね…でしょ?
- クロリンデ: ああ、くれぐれも気を抜くな。無謀な行動は控えるようにしろ。
- ナヴィア: いずれにせよ、あたしは引き続き調査するつもりよ。真実を白日の下に晒す…これこそがパパの本当の「遺志」だから。
- ナヴィア: とにかく、今日のところはありがと、クロリンデ。ただ、今度また何か気になることがあったら、先にあたしに教えて。尾行されるのは好きじゃないから。
- クロリンデ: 連中もそう立て続けに手出ししてこないだろう。私ももう跡をつけたりはしない…では、失礼するよ。
- ナヴィア: はいはい、今日一番のニュースね、それは…
- マルシラック: お嬢様、クロリンデ様の気持ちに嘘偽りはないかと…彼女との関係性を見直すのもいいかもしれません…
- ナヴィア: はぁ、あたしだって分かってる。けど、仕方ないでしょ。だって、あの人は…
さっきはいったい何が?
あの人は…
- パイモン: やっと復活したな。オイラたち、もうおしまいかと思ったぞ!
- パイモン: おまえが気絶してる間に、待ち伏せしてた警備ロボが急に飛び出してきたんだ。でも、部下を連れたナヴィアが助けにきてくれたんだぞ。
- パイモン: あっ、それにあのクロリンデっていう決闘代理人も手伝ってくれたんだ。とにかく、さっきは運が良かったぜ。でなきゃ、オイラだけじゃあんなやつらに勝てなかったぞ。
パイモンは自分も戦力として数えてるの?
…助けてくれてありがとう、ナヴィア。
- ナヴィア: いいよ、そんなよそよそしいこと言わないで。それに、さっきのが本当の送別会だなんて思ってないから。あんたとの食事は、いつだって「祝勝会」にしたいしね。
- ナヴィア: つまり、あたしたちは今も相棒同士ってわけ。だから、お礼もいらない。
- シルヴァ: 私がお嬢様のような懐の深さを持つには…あと五十年はかかるでしょう。
- マルシラック: 仮に私がお嬢様にこうも厚意を示されたら、即座に棘薔薇の会に入りたいと思うでしょうね。
- ナヴィア: はぁ…あんたたち、もう…
- パイモン: そういえば、ナヴィアはどうしてオイラたちが危険だって気づいたんだ?出てくるタイミングがあまりにも良すぎたけど…
- ナヴィア: それについては…すべてパイモンのおかげね。
- パイモン: へっ?オイラのおかげ…?オイラ、いつの間にか役に立ってたのか?おおっ、オイラってそんなにすごかったんだな!
- ナヴィア: あんたが…間違ってあたしの飲み物を飲んだからよ。
- パイモン: ん?えっと、どういう意味だ…?
- ナヴィア: あんたたちと別れた後、フォンテーヌ廷にある棘薔薇の会の拠点にひとり帰る途中でふと思い出したの、あんたこう言ってたでしょ…
- ナヴィア: 「なんか味がしょっぱかったし、全然美味しくなかったよな」って。
まさか!?
確信はなかったけど違和感はあった。
- ナヴィア: フォンタは甘い飲み物のはず、しょっぱいわけがない。しかも、あれは色も少し妙だった…
- パイモン: つまり、あのフォンタには原始胎海の水が入ってたってことか?
- ナヴィア: そっ、だから、あんたがその飲み物を飲んでくれてなかったら、あたしは今頃…
- マルシラック: ボスを助けてくださったあなたたちに、棘薔薇の会は最高の栄誉勲章を授ける準備をしております。
- パイモン: えっ、そんなのがあるのか!?
フォンテーヌ人じゃなくてよかった…
じゃなきゃ、(俺俺/
私私)もパイモンも… - ナヴィア: ホテル·ドゥボールに手がかりがないか人を送って調べさせたけど、連中は何の痕跡も残してなかった。
- ナヴィア: だから、あんたたちにも危害が及ぶんじゃないかと思ってね。すぐにこいつらと来たってわけ。
- パイモン: あの連中、オイラたちまで消そうとしたってことか。ただリネのために弁護して、冤罪を晴らしてやっただけなのに。となると、これでオイラたちも完全に巻き込まれたってわけだな。
- ナヴィア: まあ、連中からしたら、あんたたちは自慢の計画を潰しただけでなく、致命的な手がかりも掴む寸前だったからね。
- ナヴィア: ところであんたたち、原始胎海の水を飲んで何の異常もなかった?
- パイモン: そういえば…旅人もさっき、理由もなく気絶したわけじゃないよな?しかも、また「ヴァシェ」って呼ぶ声を聞いたんだろ…?
- パイモン: そうそう、それに今回はオイラもその声をちょっとだけ聞いたんだ…つまり、さっきの状況は原始胎海の水と関係してる?
リネットの話によると…
あの声は水元素の感知力と関係してるって…
- パイモン: じゃあ、フォンテーヌ人以外が原始胎海の水を飲んだら…水元素の感知力が上がるってことか?
- ナヴィア: 悪いことじゃなさそうに聞こえるけど…
それに…新しい情報が手に入った。
- パイモン: 情報?気絶した時にか?
- ナヴィア: 教えてくれる?
噴水の声は失踪した一人の少女のもの。
少女が溶けた瞬間を「ヴァシェ」は目撃した。
- ナヴィア: なるほど、確かに重要そうな情報ね…
- 「純水精霊」の意識と繋がった時、何が起こったのかみんなに伝えた…
- ナヴィア: ヴァシェ…聞いたことのない名前ね。ここ最近、証人として出廷したこともないと思う…
- ナヴィア: でも、少女の溶ける瞬間を彼が目撃してたのなら、少なくともそのヴァシェって人は「事件現場」にいたことになる。
- ナヴィア: なのに、その人は事件について何の情報も提供してない。あたしたちだって、人間が原始胎海の水に溶けるなんて知ったのは最近だし…もしかして彼は、誰かに脅迫されてる?
もし、彼がまだ生きてるなら…
彼を見つけるといいかも。
- ナヴィア: うん、サンキュ。今の状況から見て、その情報はとても重要になるはず。引き続きこっちで調査してみるよ。
じゃあ、相棒——
(俺俺/
私私)も調査メンバーに入れてくれない? - ナヴィア: えっ!?そ、それってつまり…あんたたちも一緒に調査してくれるってこと?
- パイモン: 送別会はしてないって言ってただろ。なら、オイラたちはまだ相棒同士ってことだよな?
- パイモン: それに…巻き込まれた以上、オイラたちに悪さをするやつらを旅人が放っておくわけないしな?
連中に負けるほど(俺俺/
私私)はやわじゃない。 (俺俺/
私私)に手を出したのが最大の誤算。 - マルシラック: ナヴィアお嬢様、いくら嬉しくとも少しは表情をコントロールされたほうがよろしいかと。何しろ、あなたは棘薔薇の会の顔なのですから。
- ナヴィア: こ、こらっ…余計なこと言うんじゃないの。じゃあ、一緒にフォンテーヌ廷の拠点に帰りましょ?宿の手配もするから。
- ナヴィア: それと計画も練らないとね。相棒として、お互いの理解を深める必要もあるし…うん、とりあえず一つずつやっていこっか。
- シルヴァ: 安心してくれ。私たちがいれば、拠点は絶対に安全だからな。
- (本拠地に接近)
- ナヴィア: この先なんだけど…その前に尾行してるやつがいないか確認しときましょ。
- シルヴァ: ずっと周囲に目を配っていましたので、ご安心を。この道中、怪しい者は見かけませんでした。
- ナヴィア: そう、ならよかった。でも、油断は禁物だからね。
- マルシラック: では、私は二人の貴賓のために、先に部屋を用意してまいります。
- ナヴィア: ありがとう、マルシラック。さっ、旅人、あたしたちも行きましょ。
- (マルシラックに近づく)
- パイモン: へぇ…ここが棘薔薇の会の拠点なのか?思ってたのとだいぶ違うな…
- マルシラック: お二人の部屋をご用意しました。今の棘薔薇の会が用意できる中で、最高の部屋となります。
あ、ありがとう…
(想像してたのと違うかも。)
- ナヴィア: あはは…最近、棘薔薇の会は懐が寂しくってね…
- ナヴィア: 何ぶん、うちはモラルや法律に反する高い利益を得る商売が禁止されてるから。それどころか、資金の大半は支持してくれてる人の援助で成り立ってるの。
- パイモン: みんな大変そうだな…でも人から支持されてるってことは、その分やり甲斐もあるってことだろ?
- ナヴィア: …えっと、実はパパが棘薔薇の会を管理してた数年前のほうが、懐具合は今よりずっと良くって。だから、これはあたしの力不足のせいなの…
- パイモン: ってことは…おまえのお父さんって、棘薔薇の会の元ボスだったんだな?その、そいつはどうして…
- マルシラック: ナヴィアお嬢様、ここは私が説明しましょう…
- ナヴィア: ううん、今さらこの話から逃げるつもりはないから大丈夫。それに、相棒には知っておいてほしいことだし、あたしに話させて。
- ナヴィア: あたしのパパはカーレスっていうの。今は街で「不義のカーレス」って呼ばれてる人よ。
- ナヴィア: パパは三年前、自分の友人を殺害した罪でその容疑者になってね。しかも審判を拒否して、最後には決闘場で命を落としたの。
- パイモン: そんな…
- ナヴィア: でも、あたしはパパが人を殺したなんて信じてない。この裏には、絶対に何かが隠されてると思う…
- ナヴィア: 当時、パパが審判を受けてさえいれば、公的な調査がされたのに…そうすれば、きっと証拠だって見つかって、その潔白を証明できたはず。
- ナヴィア: なのに、どうしてかパパは決闘を申し出た。しかも、聞いた話では…
- ナヴィア: …パパは決闘中に重傷を負ったって…明らかに負けと判断される状況だったのに、投降を拒んで、決闘場で死ぬことを選んだみたい。
- ナヴィア: あれから三年が経った今でも、その理由は分からないままなの…
- ナヴィア: …あんな風に死んだら、それこそ自分の名誉を守る機会を失うのに…
確かにおかしい。
何か手がかりはないの?
- ナヴィア: 今回の一件で最も関係がありそうなのは、パパもあの時…ちょうど「連続少女失踪事件」を調べてたこと。
- パイモン: あっ…だから、おまえもずっと連続少女失踪事件を調べてるんだな?
- ナヴィア: そーいうこと。それとあたしもパパが容疑者になった殺人事件を調べたんだけど…記録やら資料やら、いろんなものを何度も調べたから、もう新しい手がかりは出てこないと思う。
- ナヴィア: でも、その件が連続少女失踪事件の背後にある組織と関係してるなら、連中はきっと何か知ってるに違いない。
- ナヴィア: パパは脅迫されたのか、それとも罠にはめられたのか…たとえ本当に人を殺めていたとしても、あたしは必ず「真実」を突き止めてみせる…
- ナヴィア: はぁ…パパはいつもそう…生きてた時、大事なことをあたしに話してくれなかった。
- ナヴィア: ママがあたしを産んだ時、難産で死んだことも、ずっとあたしに黙ってたし…
- ナヴィア: まさかパパの死まで、あたしが調べなきゃならないなんてね。本当に世話が焼けるんだから、パパは…
家族のために…
その点では、(俺俺/
私私)たちって似てる。
真実を望んでる…
その点では、(俺俺/
私私)たちって似てる。
- シルヴァ: お嬢様…私に…私にできることがありましたら、何なりとお申し付けください…
- マルシラック: カーレス様もお嬢様も、私が最も尊敬するお方です。私もカーレス様が殺人を犯すなど信じていません。
- マルシラック: カーレス様は生前、善行をあんなにも積まれていました。それなのに、かの殺人事件が起きた途端、「不義のカーレス」と呼ばれ…
- マルシラック: 棘薔薇の会を支持する者は大幅に減少、財務状況も今や火の車となりました。
- パイモン: でも…普通は最初、みんな疑問に思うはずだよな?カーレスって、普段はいいやつだったんだろ…?
- ナヴィア: 人々は、こういう「ドラマ」が好きだから。フォンテーヌ人だけじゃなく、どこの人間だって同じでしょ…
- ナヴィア: 悪人が改心して正しい道に戻るのを見るのが好きだし、善人が道を踏み外して谷底に落ちるのを見るのも好き。
- パイモン: そんな…もしカーレスが濡れ衣を着せられたんなら、絶対真実を突き止めないと。じゃなきゃ…こんなのツラすぎるぞ。
- マルシラック: あともう一つ、カーレス様の当時の決闘相手は…あのクロリンデ様でした。
- パイモン: えっ?あいつが…じゃ、じゃあ…カーレスはクロリンデとの決闘で死んだってことか?
だから、彼女への態度が妙だったんだ…
- パイモン: だよな。確かに、そう簡単に吹っ切れることじゃないし…
- マルシラック: クロリンデ様は、決闘者の誇りを大切にしています。ですから、相手が投降しない限り、彼女も手を止めることはできませんでした。
- マルシラック: それに、クロリンデ様はカーレス様と元々お知り合いで、彼女はあの方のことをとても尊敬していらっしゃいました。そんな間柄のカーレス様が決闘で揺るぎない決心を見せれば…
- マルシラック: クロリンデ様も、そうする他になかったのでしょう。
- ナヴィア: 何も彼女の気持ちが分からないわけじゃないよ。ただ…やっぱり心の整理ができなくて。
- パイモン: わ、わかるぞ、ナヴィア。あんまり無理しなくていいからな。
- マルシラック: 後日、クロリンデ様から聞いたのですが、決闘が始まる前にカーレス様はこうおっしゃったそうです…ナヴィアお嬢様の面倒を見てくれと。
つまり…
彼は元から決闘で死ぬつもりだった。
- マルシラック: 私たちもそう考えております。
- ナヴィア: はぁ…自分を殺した人にあたしのことを頼むなんて…あのバカ親父、どうやったらそんな考えになるの…
- ナヴィア: まあ、とにかく…これが相棒として、あんたに伝えておきたかったこと。グチをこぼすような感じになっちゃったから…ちょっと照れくさいけど。
そんなことない。
(君君/
あなたあなた)にとって重要なことだって分かった。 - ナヴィア: うん…あんたたちは先に部屋に戻って休んでちょうだい。今日は本当に色々あったからね。
- パイモン: だな、すっごく疲れたぞ…
- シルヴァ: 安心して休んでくれ。今夜は私が、ここで二人の安全を守ろう。
- (シルヴァと話す、任意)
- シルヴァ: あれらすべては…突然ナヴィアお嬢様に降りかかったものだ。棘薔薇の会の責任も、カーレス様の死も…
- シルヴァ: このままではダメだ…私は早く強くならないと。
- (部屋での休憩)
- 棘薔薇の会に守られながら、何事もない一夜を過ごした…
- パイモン: ふわぁあ…ここが安全だってわかってるからか、ぐっすり寝れたな…
- パイモン: あれ、なんでナヴィアが?おまえの部下たちはどうしたんだ?
- ナヴィア: 先にポワソン町に帰らせたよ。そこが棘薔薇の会が発足した地で本拠地なの。ここじゃ、しばらく手伝ってもらうことがないからね。
- パイモン: ただ単に一緒にいると騒がしいから、追っ払っただけだろ…
- パイモン: ところで、おまえはいつ来たんだ?ずっとここで待ってたんじゃないよな?
- ナヴィア: ううん、ついさっき外から帰ってきたとこ。昨日の夜は「ヴァシェ」の名前についてまず調べてたの。
- パイモン: まさか、徹夜したのか!?
- ナヴィア: だって、こんな重要な情報を掴んだんだし、寝れるわけないでしょ?
- パイモン: うぐっ…オイラさっき、ぐっすり寝れたとか言っちゃったぜ…
- ナヴィア: でも残念なことに、この名前はまるで存在自体が消されてるかのように、どこを調べても出てこなかった。
- ナヴィア: 足がつかないように、黒幕が既に手を回したんでしょうね。でも逆にこれは、ヴァシェが重要な証人である裏付けにもなる。
- パイモン: じゃ…じゃあ、次はどうするんだ?もう手遅れってことか?
- ナヴィア: いや、希望はまだある。彼らが手を回そうにも届かない場所があるからね…
- ナヴィア: 最高審判官のヌヴィレットさんが保管する資料…ここ数年の事件の詳細をすべて網羅したファイルよ。
- ナヴィア: もしあんたが見たっていう…えーっと…例の純水精霊がここ数年で失踪した少女なら、関連する情報が必ず見つかると思う。
- パイモン: さすが最高審判官なだけあるな。真面目に仕事してて、事件の資料もちゃんと整理してるってことか。
- パイモン: じゃあ、さっそくヌヴィレットを探しに行こうぜ?
- ナヴィア: ……
- パイモン: ん?どうしたんだよ、ナヴィア。まさか眠くなったのか?
- ナヴィア: はぁ…大丈夫、行きましょ…あの最高審判官に会いに。
サウンドトラック[]
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その他の言語[]
言語 | 正式名称 |
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日本語 | 昔日の微かな月明りのように Sekijitsu no Kasuka-na Tsukiakari no You ni |
中国語 (簡体字) | 如同昔日的微茫月明 Rútóng Xīrì de Wéimáng Yuèmíng |
中国語 (繁体字) | 如同昔日的微茫月明 Rútóng Xīrì de Wéimáng Yuèmíng |
英語 | Like the Faint Moonlight of Yesteryear |
韓国語 | 과거의 흐릿한 달빛처럼 Gwageo-ui Heurithan Dalbitcheoreom |
スペイン語 | Una claridad como la de antaño |
フランス語 | Comme le faible clair de lune d'antan |
ロシア語 | Подобно тусклому лунному свету прошлых лет Podobno tusklomu lunnomu svetu proshlykh let |
タイ語 | ดั่งแสงจันทราสลัวในอดีต |
ベトナム語 | Ánh Trăng Nhạt Nhòa Như Ngày Cũ |
ドイツ語 | Wie das trübe Mondlicht vergangener Zeiten |
インドネシア語 | Laksana Rembulan Temaram di Tahun Terdahulu |
ポルトガル語 | Como a Luz Suave da Lua de Ontem |
トルコ語 | Geçen Yılın Soluk Ay Işığı Gibi |
イタリア語 | Come il tenue chiaro di luna dei giorni che furono |
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