意識の舟が行き着く処は、テイワットストーリーの魔神任務、第三章・第五幕「虚空の鼓動、熾盛の劫火」の第4話である。
手順[]
- 16時まで待つ。その後、スラサタンナ聖処でナヒーダを探す
- 準備ができたら、ナヒーダと会話する
- 通路を通って、散兵のもとへ向かう
- 任務秘境入り口: 「神降工房」
- ナヒーダと会話する
- 通路を通って、散兵のもとへ向かう
- エレベーターを降りると、任務秘境「正機の神殿」にワープする。
- ナヒーダと会話する
- 散兵のもとへ向かう
- 散兵と会話する
- 「七葉寂照秘密主」を倒す
- マハールッカデヴァータの最後の記憶に入る
- プレイヤーは任務秘境「マハールッカデヴァータの残留意識」にワープすることになる。
- ナヒーダと会話する
- 意識の舟を使ってこの地を離れる
- ナヒーダと会話する
- かつての世界樹の下に向かう
- プレイヤーは任務秘境「あの日」の世界樹の下でにワープすることになる。
- マハールッカデヴァータの残された意識を探す
- ナヒーダと会話する
- パイモンと会話する
ゲームプレイメモ[]
- 任務固有の4つの秘境の途中で離脱すると、スラサタンナ聖処に戻り、手順2が完了したかのようになるが、秘境のスタート地点と対話することで、最も新しい未完の秘境に再入場することができる。
- 手順9では、お試しキャラクターとしてナヒーダがチームに加わる。
- 初めて戦う「正機の神」の第2フェーズでは、プレイヤーはダメージを与える必要がなく、ムービーが始まるまで生き残ればいい。
- この任務では、終了時にゲーム世界に大きな変化をもたらす2つの大きなイベントが発生する:
- マハールッカデヴァータが世界樹から取り除かれ、テイワットの歴史から事実上消滅した。そのため、彼女に言及しているほぼすべての文章、説明、ボイスが変更されている。(より詳細なリストは世界樹 § マハールッカデヴァータで見ることができる。)
- クラクサナリデビ、アーカーシャを停止させる。これまでアーカーシャ端末を装着していたキャラクターは、アーカーシャ端末が使えなくなったため、装着しなくなった。
- この任務は、奥地深くへの手順3が完了するまで、場所を共有しているため、ティナリの伝説任務によってブロックされる場合がある。
- 手順9を完了すると、天地万象のアチーブメント「…適格者ではない」を獲得できる。
お試しキャラ[]
WLWL | キャラクター & 武器 |
天賦 & 聖遺物 | ステータス |
---|---|---|---|
8 |
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対話[]
ゲーム内の任務の説明
クラクサナリデビを救うことには成功したが、喜び、ほっと息をついている暇などない。新たな神の誕生を阻止するため、そして世界樹を救うため…今この瞬間、テイワットの運命を握るのはあなたたちだ。
- (前回の任務終了後)
- パイモン: 今のうちに戦う準備を整えておこうぜ。
- パイモン: 準備ができたら、辺りを回ってみよう。オイラたち、閉じ込められてた時にいろいろと見逃したからな。
- (スラサタンナ聖処の外でヴィラフに話しかける、オプション)
- ヴィラフ: 金髪の旅人?どうしてスラサタンナ聖処から出てきたのです?そこは普段、出入りを厳重に禁じられているはず…
- パイモン: それはその…オイラたち、あんまり規則について分からなくて…
- アザール様を探しているのですが、どこかで見ていませんでしょうか? ヴィラフ: そうでしたか。今度からはお気を付けください。私はいま大賢者の
- ヴィラフ: 考えれば考えるほど、アルハイゼン先輩が戻ってきたことに疑問を抱くのです。必ずや大賢者様にお伝えしなければ…
- パイモン: 今さらそう思い始めたのかよ…
- (教令院の外にいるヴィハルに話しかける、オプション)
- ニィロウさんを探しに? ヴィハル: あっ、あなたたちでしたか。計画は順調ですか?ここへは
- パイモン: 計画はすっごく順調だぜ。
- ヴィハル: それはよかったです。ニィロウさんなら、もうグランドバザールへ戻っていますよ。先ほど教令院の学生がサインを求めて大勢群がり、慌てて逃げていくのを見ました。
- ヴィハル: 教令院は芸術公演を禁止しようとしていますが…ふふっ、学生たちは誰一人同意していないようですね。
- (グランドバザール内のラフマンと話す、オプション)
- ラフマン: ん?もう外に出たのか、クラクサナリデビは助けられたのか?
- パイモン: おう、ちゃんと助けたぜ。あいつは今アーカーシャに関することを処理してるんだ。
- アスファンドを見つけて、詳しい状況を聞いたんだ。 ラフマン: ハハハッ、ならよかった。さっきディシアが「三十人団」の熟練顧問である
- ラフマン: そしたらアスファンドは、「なぜそれを早く言わない。神を救うためなら、喜んで手伝う」って言ったらしいぜ。ハハハッ…
- ラフマン: まさか、シティの「三十人団」の衛兵たちまで援軍になってくれるとはな。オレたちが立案した戦術は、ちっとばかし保守的すぎたくらいだ。
- (スラサタンナ聖処に入る)
- パイモン: 進展はどうだ、ナヒーダ?
- ナヒーダ: 操作が必要な部分はすべて終わったわ。
- ナヒーダ: こうしてアーカーシャを操作するのは初めてだけど、アーカーシャ内部の構造と操作プロセスは私にとってとても理解しやすいものになっていたわ。マハールッカデヴァータの設計は実に巧妙ね。
- ナヒーダ: それと、これをあなたに。
- パイモン: ん?これ…ここに浮かんでる小さいのって、なんだ?
- ナヒーダ: 私がさっき時間を割いて作ったの。アップグレード版のアーカーシャ端末だと思ってちょうだい。
- ナヒーダ: 今はまだ使わないかもしれないけど、特定の状況下ではきっと役に立つはずよ。
- パイモン: ちょっと待った!これ、オイラとキャラがかぶってるぞ!
- パイモン: 見た目からして、浮いてるし、小さいし…
- パイモン: うぅ…オイラの特徴が奪われた感じだ…これから先、旅人のそばにいてもみんなオイラのことは覚えてくれない…オイラはもう唯一無二の存在じゃなくなったんだ…
そんなに悲しいの…
見た目も全然違うと思うよ!
- ナヒーダ: 大丈夫よ。あなたに取って代わることなんてできないわ、パイモン。
- ナヒーダ: これはただの飛んでいる道具だけど、あなたは旅人のかけがえのない友達じゃない。
- パイモン: わぁ、ナヒーダって慰めるのが上手なんだな。旅人もナヒーダくらい頭がよかったらなぁ…
うっ…
- ナヒーダ: あら?私は私の思う事実を言っているだけよ。別にあなたを慰めてはいないわ。
- パイモン: ナヒーダ、おまえは人を慰める天才だったんだな…オイラそれを聞いて、もっと嬉しくなったぞ!
- ナヒーダ: それと、他にも一つ認めないといけないことがあるの…
- ナヒーダ: 今の私は自身の神としての体を使って動いているけれど、戦闘面ではやはり心許ないわ…
- ナヒーダ: あなたたちも聞いたことあるかもしれないけど、神は民の信仰から力を得る。でも私は、マハールッカデヴァータのように人々に慕われているわけじゃない。
- ナヒーダ: だからやむを得ず戦闘になった場合は、あなたに頼むかもしれないわ。もちろん私も、全力であなたのサポートをするから。
安心して。
これに関しては凄く得意だから。
- ナヒーダ: 凄く頼りになるのね。
- パイモン: おう…知恵の神が戦闘に不向きって…聞くとたしかに納得だな。
- ナヒーダ: すでに「偽りの神」の居場所を突き止めたわ。何はさておき、はやく出発しましょう。
- (正機の神殿に入る)
- パイモン: わぁ…ここを通り抜けるのか?
- パイモン: シティの中にこんな場所が隠されてたなんてな…
- ナヒーダ: 賢者たちは、創神計画を実現させると同時に、発覚することを避けたかった。確かに直接教令院内部で取り掛かるのが、もっとも安全で便利な方法ね。
- パイモン: おう…そうだな。元々神を一人隠せてたから、それが「二人」になっても大して問題ないってことだろ?
- ナヒーダ: ここの構造から見て、とても大掛かりな工程が必要なようね。賢者たちは本当に創神計画を最終目標にしているみたい。
- ナヒーダ: でも見た感じ、ここは教令院だけで完成させられるようなところじゃないわ…
- ナヒーダ: どうやら、「博士」率いるあれらファデュイは、まったく惜しげもなく自分たちの技術を使い、数多くの手助けをしたようね。
自分たちの執行官を「神にする」ために。
- パイモン: おう、そうでもないとあいつらがこんなに力を貸してくれるわけないもんな。
- ナヒーダ: 本当にそれだけかしら。私にはあの「博士」が教令院の賢者たちとは違って、差し迫った目的のために行動しているわけじゃないように思えるわ…
- ナヒーダ: まるで実験結果には何の興味もなく、ただ過程を楽しんでいるような。
- パイモン: うぅ…ファデュイの執行官ってみんな変なやつばかりだから…むしろ「博士」のその「変」も、全然「変じゃない」って言えるのかもな。
- ナヒーダ: でも…あの「偽りの神」の本体、「散兵」と言ったかしら?
- ナヒーダ: 以前あなたたちと一緒に彼の意識に接触したけれど、彼の身には非常に顕著で強烈な執念があった…
- ナヒーダ: 一つは元々「神の心の容器」として生まれたことによる、神の心への本能的渇望…
- ナヒーダ: もう一つはおそらく、彼の過去の経歴と関係がある。それについては私も分からないわ。
- パイモン: あいつはファデュイの執行官になる前、雷電将軍の「プロトタイプ」だったんだ…
- パイモン: それがあいつの神の心を渇望する根源なのかもな。じゃないとあいつの性格とプライドからして、「実験品」になんて絶対ならないと思うぞ。
- ナヒーダ: 話を聞く感じ、あなたたちは散兵をよく知っているようね?
何回か会ったことがある…
よくない思い出しかない。
- ナヒーダ: そうだったの。なら、彼が一体どんな存在なのか、私にも詳しく話してくれるかしら…
- ナヒーダ: 今後起こりうる様々な状況に対応するためにも、より多くの情報を知っていれば、それだけ的確な処理ができるようになるわ。
- ナヒーダに散兵のことを話した…
- ナヒーダ: そう…理解したわ。実に興味深いわね。
- ナヒーダ: では行きましょう。ここを通り抜けて、直接彼に会いに。
- (水平の真鍮板でパイプに近づく)
- パイモン: このパイプ、登れるみたいだな…
- (中央構造に近づく)
- パイモン: 地面の模様が乱れてるぞ。元に戻す方法がないか周りを調べてみようぜ?
- (カートに近づく)
- パイモン: 止まったみたいだ、乗ってみようぜ?
- (立ち往生しているカートに近づく)
- パイモン: 止まったぞ、レールに問題が起きたのかな?装置の方向を調整して、進められるようにしようぜ。
- (エレベーターを出る)
- ナヒーダ: ここの運行状況から見て、最悪の事態を覚悟する必要があるわね。彼らの創ろうとしている神は…完成間近か、すでに完成しているかもしれないわ。
だとしても不思議に思わない…
彼は天候さえ操る力がある。
- パイモン: じゃあ、どうするんだよ…神の心の力を持つファデュイ執行官なんて…どれだけ手強い相手になるのか想像もできないぞ…
- ナヒーダ: 緊張しているの、パイモン?
- パイモン: そりゃ…もちろん緊張してるに決まってるだろ…ナヒーダは緊張してないのか?
- ナヒーダ: 私もとても緊張しているわ。これほどまでの災難に直面するのは、神として生まれてから初めてのことかもしれないから。
- ナヒーダ: でも緊張と同時に、好奇心も湧いているの。
- パイモン: 好奇心…?なにに対してだ?
- ナヒーダ: 私たちの運命に対してよ。
- ナヒーダ: 私から見て、この世において感じられる一切のもの、認識できる一切のもの、人々の身に起こった一切のもの、そのすべてが知識よ。
- ナヒーダ: それが知識である限り、必ずや知ることができる。
- ナヒーダ: だけど唯一、人々の身にまだ起こっていない運命だけは、終始私の好奇心を掻き立てるの。
- ナヒーダ: つまり私からしたら、「運命」こそが究極の知識なのよ。
- ナヒーダ: だからこそ、私は人間を観察するのがとても好き。彼らの身に起こるすべてのことを見ると、充足感をもたらしてくれる。
- ナヒーダ: そして今、私はついにただの傍観者ではなくなった——
- ナヒーダ: あなたたちと一緒に…自らの運命を直々に体験する。期待せずにはいられないわよ。
- パイモン: そうだったのか、なんだかオイラもナヒーダの気持ちが分かった気がするぜ。
(俺俺/
私私)も期待してる。 (俺俺/
私私)たちは負けない。 - ナヒーダ: ええ、行きましょう。もう「彼」の気配を感じられるわ…
- (秘境を出る)
-
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- (ナヒーダは「散兵」に彼女の力を使用し、彼を目覚めさせる。)
- 散兵: この世が…
- 散兵: 僕の「誕生」をこれほど待ち焦がれているとは
- 散兵: 君たちのことは覚えてるぞ
- 散兵: 知恵の神「ブエル」
- 散兵: そして旅人
- パイモン: こいつ もうマハールッカデヴァータみたいに
- パイモン: 「全知全能」になってるのか
- ナヒーダ: いえ
- ナヒーダ: 彼からマハールッカデヴァータの神性は感じられない
- ナヒーダ: 賢者もまだ神の缶詰知識を「注入」していないみたい
- ナヒーダ: でも確かなのは…
- ナヒーダ: この瞬間の彼はすでに正真正銘の「神」であること
- パイモン: もう手遅れなのか?
- パイモン: 完全に神になった…
- パイモン: 「散兵」…
- 散兵: 「散兵」は…
- 散兵: すでに僕にとって遠くかけ離れた名だ
- 散兵: 精神が神に昇華した時
- 散兵: まるで天地と同等の歳月を過ごしたかのようだった
- 散兵: 今この身で振り返れば
- 散兵: 「国崩」などという存在はあまりにも小さく 醜い
- 正機の神
七葉寂照秘密主 - (ムービー終了)
- 正機の神
- パイモン: この威圧感、たしかに神レベルだぞ…
- ナヒーダ: 散兵の「機械人形」という元々の概念を極限にした体。その上さらに神の心によって、際限なくエネルギーが送られている…
- ナヒーダ: 教令院と賢者は一体どれほどの力を費やしたの…
- ナヒーダ: 単に技術的角度から見れば、賞賛に値するほどのものよ。人間の英知の結晶と言っても過言じゃない。
- パイモン: まだそんなこと言う余裕があるのかよ、ナヒーダ…
- ナヒーダ: でも、精神的角度から見ると、彼が神の高みにまで到達しているとは私は思わない。
意識はまだ散兵のまま…
良いことか悪いことか分からないけど…
- 七葉寂照秘密主: 世に生まれしすべての神は、それぞれの神の心に、紛争という二文字が刻まれているはずだ。
- 七葉寂照秘密主: このような力の鼓動、そして心の底から生まれる躍動を…君は感じられないのか?
- パイモン: ナヒーダがおまえなんかと同じ感覚を覚えるわけないだろ…
- 七葉寂照秘密主: 貴様…自分が神の対話を遮ったことを理解しているのか?矮小なるものよ、身の程を知れ!
- パイモン: !!
やっぱりあの散兵だ…
- ナヒーダ: 神の心に刻まれた紛争、もしかして…魔神戦争のことが言いたいの。
- ナヒーダ: 今のテイワットにおける平穏な局面は、決して容易に得られたものじゃないわ。私は直接、魔神戦争に参加してはいないけれど、私から見て…
- ナヒーダ: あれはただ「法則」に駆り立てられた無意味な消耗だった。今さら持ち出しても意味はない。
- 七葉寂照秘密主: ふふっ…そうだろうか。僕は自分が本物の魔神戦争に参加できなかったことを非常に残念に思っている。
- 七葉寂照秘密主: まさか、この世に力を渇望しない神が本当にいたとは。初めて見たよ。
- 七葉寂照秘密主: 知恵を司る神、道理で自らの民にさえ見捨てられるわけだ。
でもこれからは…
ナヒーダを慕う者がますます増える。
- 七葉寂照秘密主: ふんっ、君の判断は君の存在のように重みがなく薄っぺらい。
- 七葉寂照秘密主: ここまでにしよう、知恵の神「ブエル」。
- 七葉寂照秘密主: 君も知っているはずだ、知恵がすべての問題を解決できるわけではないと。そう、いま君が僕と戦う選択しか選べないのと同じようにね。
- ナヒーダ: ……
- 七葉寂照秘密主: かかって来い…
- 七葉寂照秘密主: 今ここに、魔神戦争の一角を再現し、僕の神としての誕生を「証明」しよう。
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- 散兵: 神々の戦いであるはずが
- 散兵: 凡人の背に隠れるか
- 散兵: その上いまさら人間のため犠牲になろうと大仰な立ち回り…
- 散兵: よほど自己陶酔の好きな神だな
- 散兵: 「ブエル」!
- (散兵、ナヒーダの胸に手を突っ込み、旅人の恐怖を煽る)
- ナヒーダ: データはだいぶ集まったわ
- ナヒーダ: あなたが私から神の心を奪おうとしたのが
- ナヒーダ: これで何回目か分かる?
- (周囲が粉々になり、ナヒーダ、旅人、パイモンは戦いが始まる前の位置に戻る)
- ナヒーダ: さっきので 168回目よ
- ナヒーダ: 知っているかしら
- ナヒーダ: スメールの民はあなたを創造するために
- ナヒーダ: 同じ回数の花神誕祭を過ごし
- ナヒーダ: 同じ回数の輪廻を強いられた
- 散兵: 夢境の力…
- 散兵: 一体いつから始まっていた…
- 散兵: 君たちは夢境の中でさえ僕を破れない
- 散兵: こんな小賢しい真似に何の意味がある
- ナヒーダ: さあ 前と同じように
- ナヒーダ: 私が夢の中の記憶を呼び覚ましてあげる
- パイモン: これ 貴重な戦闘経験だぞ!
- ナヒーダ: それだけじゃないわ
- ナヒーダ: 「神の名のもと すべての民の英知を束ねる」
- (スメールの周りには、ナヒーダの指示を受け、散兵を倒す方法を探すために、さまざまな人物が登場する)
- ナヒーダ: これこそアーカーシャ本来の機能
- ナヒーダ: 先ほど起きたすべてを「知識」として
- ナヒーダ: スメールの民に伝達したわ
- ナヒーダ: そして彼らに 「偽りの神」を破る方法を見つけるようお願いした
- ナヒーダ: 今——
- ナヒーダ: スメールの知恵が あなたの力となる
- 散兵: ぬかせ!
- 散兵: …これで茶番も終わりかな
- 散兵: 今度こそ 正真正銘神々の対決と受け取ってもいいかい?
- ナヒーダ: ええ
- ナヒーダ: お願いね
- ナヒーダ: 私「ブエル」の…「一人目の賢者」
- (ムービー終了)
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- 散兵: 人間…
- 散兵: 人間…!
- (ナヒーダは正機の神の核心まで浮上し、神の心の抽出を開始する)
- 散兵: 待て!
- 散兵: それだけは…
- 散兵: 神の心だけは…!
- 散兵: それは僕のだぞ!
- 散兵: させるものか…!
- 散兵: 絶対に…
- 散兵: 絶対に戻るものか!
- (ナヒーダは神の心を取り出すと、散兵を縛っていた綱が切れ、散兵が地上に落下する。)
- ナヒーダ: 一番重要な謎の答えが見つかっておらず
- ナヒーダ: 世界樹もまだ救われていない
- ナヒーダ: でも神の心の力がもう一つある今
- ナヒーダ: マハールッカデヴァータの最後の記憶を解読できるはずよ
- (缶詰知識が登場)
- パイモン: これが…
- ナヒーダ: そう
- ナヒーダ: あの神の… 最後の記憶
- (ムービー終了)
- 意識空間に入るはずじゃなかったのか? パイモン: ここ、オイラが想像してたのとぜんぜん違うぞ…世界樹が存在するあの
- ナヒーダ: あそこは確かにこの旅の終点よ。でもまさか、マハールッカデヴァータの残留意識がこれほどの汚染を受けていたなんて。
汚染…?
まさか…
禁忌の知識。
- ナヒーダ: 禁忌の知識?私でさえあまり知らない概念を知っているなんて…詳しく話してくれるかしら?
- ナヒーダに砂漠に伝わる噂を詳しく話した。
- ナヒーダ: あなたたちの推測も一理あるわね…
- ナヒーダ: 千年前の砂漠に、禁忌の知識が現れたことが一度あるの。その時はキングデシェレトの自己犠牲とマハールッカデヴァータの身を削った力によって駆逐に成功した。
- ナヒーダ: それから五百年前のカーンルイアの災厄で、再び禁忌の知識による汚染が現れたと考えるのも難しくはない。
- ナヒーダ: そして今回のはおそらく、それ以上に酷いものかもしれないわ。すでに世界樹にまで危害が及んでいる。
- パイモン: じゃあ、ここがマハールッカデヴァータの残した意識で、禁忌の知識による汚染を受けてたとしたら…マハールッカデヴァータの死は…
- ナヒーダ: ええ、彼女は禁忌の知識との対抗によって命を失った可能性が高いわ。
- ナヒーダ: たとえ禁忌の知識を根絶できなかったとはいえ、もしも彼女が何かしていなければ…この五百年の間、汚染の兆候はこれだけに留まっていなかったでしょうね。
- ナヒーダ: 私を含めて、みんなが禁忌の知識という概念について忘れたのも、彼女の世界樹修復の影響によるものかもしれないわ。
- ナヒーダ: ……
- パイモン: 悲しいのか、ナヒーダ…
- ナヒーダ: …彼女の苦痛を感じているの。ここの意識の汚染はあまりにも酷く、一面に狂気や混乱、苦痛が蔓延っている。
- ナヒーダ: 彼女はこのような状況下で、力尽きるまで禁忌の知識による汚染と対抗したというの…
- ナヒーダ: その上、ほんのわずかに残った明晰な意識を使って、私たちに手がかりを残した…
その手がかりって…
あの「世界が…私を…忘れて…」?
- ナヒーダ: ええ。その言葉は禁忌の知識の干渉を受けたことにより、いくつかの単語しか聞こえなかった。
- ナヒーダ: でも今なら、この謎の答えを見つけられるわ。
- ナヒーダ: これらの汚染された意識をくぐり抜け、正しい方向を見つけ出し、彼女の明晰な意識に会うの。
- ナヒーダ: そして…マハールッカデヴァータの口から、直接真実を教えてもらいましょう。
その答えがみんなを救えることを祈ってる。
- ナヒーダ: 今注意が必要なのは、ここにいる私たちは意識体の状態であるということよ。
- ナヒーダ: たとえ神の心の加護があったとしても、常に意識を鮮明に保つ必要があるわ。でないと、いつ発狂してもおかしくない。
- パイモン: うぇっ!そんなに恐ろしいのかよ!
- ナヒーダ: 大丈夫よ、あなたは単純だから問題ないと思うわ。さあ、出発しましょう。
- (洞窟に入る)
- パイモン: ここは…空中?なんでデッカイ船がこんなとこにあるんだよ!
- ナヒーダ: あれは理智を象徴する「意識の舟」よ。あれの針路が私たちの意識が向かうべき先なの。
- ナヒーダ: 意識が制御から逸脱すれば、狂気に陥ってしまう…だから、「航路」をきちんとコントロールしましょう。
- (敵に近づく)
- パイモン: わぁ…なんだよこれ、魔物たちがあれの影響を受けてるみたいだ…
- (獣域ウルブズを倒す)
- パイモン: あっちを見ろ、空中にクローバーマークが現れたぞ!
- (船で敵を倒す)
- パイモン: この「意識の舟」を制御するには、まず舵を見つけなきゃいけないよな?
- (ホイールを起動する)
- パイモン: 針路が変わったけど、今の方向であってるか、ナヒーダ?
- ナヒーダ: ええ、この航路をゆけば、「意識の舟」がすぐに私たちをここから連れ出してくれるでしょう。
- ナヒーダ: もうすぐ目的地に着くわ、みんな意識ははっきりとしているかしら?
時々変な考えが脳裏に浮かぶけど…
今はもう大丈夫だと思う。
- パイモン: えっ、オイラはなにも問題ないけど…
- ナヒーダ: もうこれ以上、新たな変数が現れないでほしいわ。今度こそマハールッカデヴァータに会えるかしら。
- パイモン: そういえば、ナヒーダは一回もマハールッカデヴァータに会ったことがないのか?
- ナヒーダ: ないわよ。私の誕生と彼女の逝去はほぼ同時に起こったみたいだから。
- ナヒーダ: そうでもなければ、きっと彼女からより多くの指導を受けていただろうし、私は今よりもっと上手くできていたと思うわ。
- パイモン: もう十分よくやってるぞ…よし、はやくこの居心地の悪い場所を抜け出して、彼女に会いに行こうぜ!
- (世界樹にて)
- パイモン: ここが、おまえたちがずっと言ってた場所か…
- パイモン: 世界樹の足元…
- (木に向かって前方へ進む)
- ナヒーダ: ここよ。
間違いない…
記憶の中と同じ場所だ。
- パイモン: オイラたち…マハールッカデヴァータに会いに来たんだよな…?
- パイモン: でも、あそこに立ってるのって…
- ナヒーダ: 私…?私にそっくりだわ…
- ナヒーダ: あなたが…マハールッカデヴァータ?
- マハールッカデヴァータ: ええ、いかにも。この姿に…驚いたのかしら?
不思議な光景だ…
二人ともほとんど同じ…
- マハールッカデヴァータ: ここは当時の世界樹と大地の形を再現しているの。けれど、結局は意識空間に過ぎない。
- マハールッカデヴァータ: あなたと私は「本質」が同じだから、私たちの姿は完全に同じように見えるのよ。
- ナヒーダ: どうして…「本質」が同じなの?
- マハールッカデヴァータ: あなたが私で、私があなただからよ。
- マハールッカデヴァータ: あなたは、私の「輪廻」だもの。
- ナヒーダ: 「輪廻」…
- マハールッカデヴァータ: マハールッカデヴァータである私は、世界樹の化身なの。そしてあなたは世界樹から折られたもっとも純粋な枝。
- マハールッカデヴァータ: 例えるなら…たとえ樹が枯れても、枝はいつか根を下ろし、別の形で生き続けていくかのように。
- マハールッカデヴァータ: あなたの目の前にいる私は、マハールッカデヴァータとしての私が残したほんのわずかな意識に過ぎない。本当の私はとっくの昔に死んでいるのよね?
- マハールッカデヴァータ: うん…あなたの今の姿から時間を推測すると、おおかた私が死んでから五百年近く経ったのかしら…
- マハールッカデヴァータ: やっぱり来たのね、「輪廻」後の私。
クラクサナリデビとマハールッカデヴァータ…
そんな関係だったなんて…
- ナヒーダ: それって、もしかして…いつか私もあなたのような偉大な神になれるってことなの?
- マハールッカデヴァータ: あなたと私の本質は同じだけど、運命は必ず異なるわ。万物には自らの運命があるの。
- マハールッカデヴァータ: 枝が成長して新たな大樹になっても、本来の樹とまったく同じ姿になることはない。
- ナヒーダ: だから運命こそが究極の知識、そうよね?
- マハールッカデヴァータ: 実に悪くない考え方よ、私も同意するわ。
- マハールッカデヴァータ: だからこそ、あなたは私にはなれない…
- ナヒーダ: そう…
- マハールッカデヴァータ: でもあなたなら、私よりも偉大な神になれるかもしれないわね。ふふっ。
- マハールッカデヴァータ: すでにあなたの身から、当時の私にはなかった意志を見出しているわ。それが導く未来こそ、あなただけが持つ運命なの。
- マハールッカデヴァータ: そしてそれらは、あなたが過去に経験したすべてのことによる恩賜でもある。
- マハールッカデヴァータ: 安心して。知恵の成長も実は草木と同じで、ゆっくり花が咲くのを待てばいい。
(俺俺/
私私)もナヒーダを信じてる… きっと偉大な神になれる。
- パイモン: 今考えると、教令院の賢者たちってまったく見る目がなかったんだな…
- ナヒーダ: ありがとう…本当に嬉しいわ。自分がずっと慕っていた目標が、実は異なる運命の自分だったなんて…
- ナヒーダ: あなたと話せて本当によかった。マハールッカデヴァータ、ずっとあなたに会いたかったの…
- マハールッカデヴァータ: 私もよ。世界樹の枝を折り、あなたを創造した瞬間から、こうしてあなたと会話できることをずっと楽しみにしていたの。
- ナヒーダ: どうして私を創造したのか…話してくれるかしら?それとあなたが亡くなった時、いったい何が起こったのかも…
- マハールッカデヴァータ: ええ、分かっているわ。あなたたちは「答え」を探しに来たのよね?
- (カメラは紫色の枝に移動する)
マハールッカデヴァータ: あれが起こった日、空さえもこのような色になっていた…
やっぱり「カーンルイアの災厄」。
- マハールッカデヴァータ: 当時、私以外の七神は全員、カーンルイアという名の国へ向かうよう召集された。私はと言うと、もう一つさらに重要な任務があったの。
- マハールッカデヴァータ: それは——世界樹を守ること。
- マハールッカデヴァータ: 災難の降臨は禁忌の知識の汚染と共に現れた。それとほぼ同時刻、世界樹と意識が繋がっていた私は異変に気づいたの。
- マハールッカデヴァータ: さらには精神的な苦痛が私を苛み始めた。そして私が世界樹に駆け寄った時にはすでに、禁忌の知識によって侵蝕されていたわ。
- マハールッカデヴァータ: もしも千年前にキングデシェレトと共に禁忌の知識による汚染を治めていなかったら、あのとき私は為す術もなかったでしょうね。
- ナヒーダ: 禁忌の知識…それはいったい何なの?
- マハールッカデヴァータ: この世界には属さない知識、知ることのできない「真実」よ。
- マハールッカデヴァータ: あれはアビスの底から来るもので、私でさえ理解できない。
- マハールッカデヴァータ: 世界はあれを「排他」し続ける。でもそのせいで、世界にも様々な「症状」が生まれるの。
- マハールッカデヴァータ: もしも禁忌の知識による世界樹への汚染を放っておけば、テイワット全体が支離滅裂な状態になるでしょうね。
- パイモン: 知恵の神でも理解できない知識があるなんて…
- マハールッカデヴァータ: あの時、私には分かっていたの。単に自分だけの力では、禁忌の知識を駆逐するなんて不可能ってことに。
- マハールッカデヴァータ: だから私は人間の知恵を統合する装置を創り、それを「アーカーシャ」と名付けた。
- ナヒーダ: まさに、この世でもっとも偉大な発明ね。
- マハールッカデヴァータ: ふふっ…ありがとう。長きにわたって、私は夢こそが人間の知恵の結晶だと思ってきたわ。
- マハールッカデヴァータ: 少し勝手なやり方だったけど、それでも私はアーカーシャを利用して人々の夢を借りた。人々の知恵を統合し、その上で私が持つすべての力を尽くしたわ…
- パイモン: それでどうなったんだ?
- マハールッカデヴァータ: スメールの民の知恵のおかげで、禁忌の知識はほぼすべて世界樹から取り除かれたわ。
- マハールッカデヴァータ: でも…事態は私の予想していたほど上手くは行かなかった。ある頭痛が不吉な予感をもたらしたの…
- マハールッカデヴァータ: その時やっと、私の意識が世界樹と繋がっていることを思い出した。世界樹が私に知識と知恵をもたらすと同時に、汚染も私の身に襲いかかった。
- マハールッカデヴァータ: 最初から…私という存在は禁忌の知識によって汚染されていたの。
- パイモン: そんな…どうして…
- ナヒーダ: 私もあなたの意識の中でその苦痛を見たわ。とても恐ろしい体験だったでしょう?
- マハールッカデヴァータ: ええ。でも私がどう感じたかなんてそれほど重要じゃないわ。重要なのは…
- マハールッカデヴァータ: たとえ私が死しても、私の存在、私と関わるすべてが記憶と知識として世界樹に保存される。それにより、禁忌の知識は永遠に根絶されることがない。
- マハールッカデヴァータ: そして私も…永遠に自らを「消す」ことができない。一種のパラドックスね。
- マハールッカデヴァータ: だから私は、世界樹のもっとも純粋な枝を折って、私を輪廻転生させ、手がかりを残した…
- マハールッカデヴァータ: あなたをここに来させて、汚染された私を世界樹から完全に消すために…
- ナヒーダ: …待って、違う…そんなの…違うわ…!
- マハールッカデヴァータ: ふふっ、それが何を意味しているのか分かったようね。やっぱりあなた、賢いわ。
- マハールッカデヴァータ: あなたの想像通り、世界樹にはこの世のすべての知識と記憶がある…
- マハールッカデヴァータ: 私を世界樹から抹消するということは…私が始めからこの世に存在しなかったのと同じこと。
- マハールッカデヴァータ: でもね…これこそが世界樹を救う唯一の方法なの。
- ナヒーダ: 人々はあなたを慕い、あなたをずっとずっと想ってきたのよ。私は…私も…
- ナヒーダ: このままあなたを…忘れられるわけ…
- ナヒーダ: 本当にもう他の方法はないの?他に私ができることはもうないの?
- マハールッカデヴァータ: あなたは知恵の神なのよ、ブエル。知っているはずでしょ。これ以外に、方法はないわ。
- ナヒーダ: でも…でも…あまりにも残酷すぎるわ…あなたのこと、忘れたくない…
- マハールッカデヴァータ: そんなに悲しまないで、ブエル。智者として、答えを見つけられたこの瞬間を愉しむべきだわ。
- マハールッカデヴァータ: これがあなたたちのずっと追い求めていた答え、知りたいと思っていたあの言葉のすべてよ…
- マハールッカデヴァータ: 「世界が…私をどうか忘れてくれますように…」
- (ムービー再生)
-
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- (マハールッカデヴァータがナヒーダに歩み寄り、彼女を抱き締める)
- マハールッカデヴァータ: 私たちは皆 知恵の樹の下で息づき
- マハールッカデヴァータ: 世界を読もうとした
- マハールッカデヴァータ: 土から読み 雨から読み
- マハールッカデヴァータ: そして白き鳥となって枝に登り…
- マハールッカデヴァータ: やっとのことで重要な一枚の葉を口にくわえるの
- マハールッカデヴァータ: かつて 私はこの世で唯一夢を見られる個体だった
- マハールッカデヴァータ: 私の夢では
- マハールッカデヴァータ: 人々は皆夜になると夢の世界に入れた
- (マハールッカデヴァータが世界樹の枝を宙に投げ、それを別のマハールッカデヴァータがキャッチして胸に抱きしめるという夢か記憶が再生される。この枝は、クラクサナリデビと並べられ、クラクサナリデビはマハールッカデヴァータの意識の残骸に抱きしめられている。)
- マハールッカデヴァータ: 人々の脳裏には様々な発想が現れ
- マハールッカデヴァータ: 地面に転がる者 空に浮かぶ者がいる
- マハールッカデヴァータ: それは すべての物事を繋ぎ まばゆい網にした
- マハールッカデヴァータ: 三千世界の中に さらに小さな世界があり
- マハールッカデヴァータ: すべての運命は その世界で躍動した
- (クラクサナリデビは涙を流しながら草元素の力を発揮し、マハールッカデヴァータの抱擁に応じると、マハールッカデヴァータは消え去り、最後は緑色の花びらに砕け散った。)
- マハールッカデヴァータ: だんだんと分かったの
- マハールッカデヴァータ: これら描写のできぬ変化し続けるものこそ
- マハールッカデヴァータ: この世でもっとも奥深きものであると
- マハールッカデヴァータ: それらのみが
- マハールッカデヴァータ: あれら狂気を徹底的に駆逐できる
- マハールッカデヴァータ: 夢のみが
- マハールッカデヴァータ: 意識をもっとも深い暗闇から呼び覚ませるの
- (緑色の花びらがスメールの上に浮かび、人々に夢を返し、魔鱗病に悩まされた人々や世界樹と心を通わせて狂ってしまった人々の上に降り注く。)
- マハールッカデヴァータ: 我こそは問いを唱える者
- マハールッカデヴァータ: そして同時に 答えを探す者
- マハールッカデヴァータ: 人々の夢で世界を救う
- マハールッカデヴァータ: それがかつての私の答え
- マハールッカデヴァータ: そして今
- マハールッカデヴァータ: あなたたちも自らの答えを見つけた
- マハールッカデヴァータ: すべての夢を 人々に返すわ
- マハールッカデヴァータ: スメールの民よ
- マハールッカデヴァータ: さようなら
- マハールッカデヴァータ: 今宵 素敵な夢があなたたちに訪れますように
- (ムービー終了)
- ナヒーダ: ……
ナヒーダ?
大丈夫?
- ナヒーダ: ええ…大丈夫よ。ただ、少し分からないことがあるわ。
何が分からないの?
- ナヒーダ: 私たちはさっき、世界を救ったのよね?
- ナヒーダ: でもどうして…私…泣いているのかしら?
……
まさか…
- ナヒーダ: 今の心の内にある感情が、どこから来ているのか分からない…でも、なんだかすごく悲しい気持ちになっているの…
さっき起こったこと…まだ覚えてる?
- ナヒーダ: さっき起こったこと?私たちはさっき、二つの神の心の力を使って、五百年前の世界樹と意識を繋ぐことに成功した…
- ナヒーダ: そして、世界樹に残留していた汚染を除去して…
(やっぱり「彼女」に関することを忘れてる…)
((俺俺/
私私)が覚えてるのはここに属してないから?) - パイモン: そうだな。どうしたんだよ?おまえもさっき一緒にいただろ?
- (旅人): (パイモンも覚えてない。みんなマハールッカデヴァータを忘れた?)
- (旅人): (本当のことを…みんなに伝えるべきかな…)
- ???: 「キーン——」
- (旅人): (…なんの音だろう…なんだか…眠い…)
- (旅人とパイモンが意識を失う)
- ナヒーダ: この音…旅人?パイモン?
- 「博士」: これだけ待ってようやく、お前と二人になる機会ができた。貴重な時間を費やしたのも、少しは価値があったようだ。
- ナヒーダ: ファデュイの執行官…何をしたの!
- 「博士」: 無防備な者をすぐさま夢境に入らせるただの音波さ。だがやはり…神には効かなかったか。
- 「博士」: あの賢者たちの研究で面白かったものがこれしかなくてな。ついでに持ってきて試しただけさ。
- (彼ら彼ら/
彼女たち彼女たち)を本当に殺せば、お前が私を許さないことなど知っている。
「博士」: 安心しろ。私が - 「博士」: 私はお前と交渉をしに来たのだ。当然ながら双方の関係を壊すような危険な真似はしない。
- ナヒーダ: 私と交渉を?あなたはもうスメールを離れたと聞いたけれど、どうしてまたここに姿を現したの?
- 「博士」: スメールを離れたのは「私」であり、スメールに残ったのも「私」だ。
- 「博士」: 知恵の神でさえ「認識」による慣性に束縛されてしまうとは。実に失望させてくれる。
- ナヒーダ: それはつまり…この世には数々の異なる「あなた」が同時にいるということ?
- 「博士」: 悪くない推測だ。
- 「博士」: たとえ同じ個体でも、異なる年齢によって認識は変わってくる。
- 「博士」: その昔、私は世界の観察をするために、自身のすべての視点を残そうとある重大な決断をした。
- 「博士」: 「観察」は「実験」の第一歩だ。だが今ある世界の観察だけでは満足ができない。「時間」という重要な次元が欠けているからな。
- 「博士」: それ故、私は様々な年齢における自分を「断片」として保存し、それらを独立の個体にした…
- 「博士」: それだけのことさ。私は知りたいのだ…知識を求めるために行った私のこの行為を、知恵の神がどう評価するのか。
- ナヒーダ: あなたは生命という概念を侮辱しているわ。
- ナヒーダ: 生命に本来含まれている数多くの規則と制限には、すべて存在意義と理由があるの。決して自惚れなんかで勝手に破っていいものじゃない。
- 「博士」: ふっ…よかろう、大したものだ。
- 「博士」: 確かに、人間にとって…自らと和解すること自体、極めて困難なこと。それが異なる時期の自分であれば尚更だ。
- ナヒーダ: 教令院にいたのなら、どうして今になってやっと現れたの?あなたには私たちを阻止し、あの「偽りの神」を手伝う力があったというのに。
- 「博士」: その問題はいささか簡単すぎる。実験中に被験者を助けるスタッフがどこにいるというのだ?
- 「博士」: この実験を行った私が、なぜ自らの手で実験結果に干渉しなければならない?
- ナヒーダ: …教令院は「創神計画」を最終的な目標としていた。なのにあなたは、それをただ一回の実験としか見ていなかったというの…
- ナヒーダ: 狂っているわ…もしも実験が成功していれば、あなたは新たな神を創造したことになる。そうなった時、あなたはどのようにして自らが忠誠を誓った相手と向き合うつもりだったの?
- ナヒーダ: それでも今のポジションを選ぶのかしら?その時のあなたは、自分がどんな者になっていると思う?
- 「博士」: 私は学者に過ぎない。これらの結果は、その可能性に直面するかもしれない私に判断を委ねるべきだ。だが、お前の言うことは何も間違っていない。だからこそ、この実験には少々失望したのだよ。
- ナヒーダ: あなたは一個体として、帰属感があまりないようね…普通の学者と比べたら、なおさら信仰に欠けるわ。
- 「博士」: いやいや、私にも当然ながら信仰はある。ただお前の一貫した定義にそぐわないだけさ。
- 「博士」: さて、話もここまでにしよう。実験は終了だ。そろそろ道具の整理をし、材料を回収しなくてはな。
- 「博士」: 例えばそう…神の心を。
- ナヒーダ: ……
- 「博士」: クラクサナリデビ、お前は聡明な神だ、今この瞬間における戦力の差は理解しているだろう…その雷の神の心を、お前は戦闘に応用することができない。
- ナヒーダ: あなた、私と交渉をしに来たと言っていたわよね…だけど私には、いま力ずくで奪おうとしているように見えるけど?
- 「博士」: ハハハッ…ただ事実を述べているだけさ。
- 「博士」: 私はこれでも一介の学者だ、知恵の神には…もちろんできる限りの尊重と体裁を持って接したい。
- ナヒーダ: …あなたのその虚飾は、絶対的な自信の上に成り立っているのかしら。
- ナヒーダ: あなたの考えは分かったわ。なら…
- ナヒーダ: …私が今ここで神の心を破壊し、「天理」を呼び覚ましたらどうなるかしら?
- 「博士」: 「天理」を…呼び覚ます?
- 「博士」: ……
- 「博士」: 可能だと思うのか?
- ナヒーダ: 「天理」は長いこと沈黙を保っているけれど、神の心は「天理」がテイワット大陸および一切の「法則」を司るための象徴よ…
- ナヒーダ: それを破壊したら、もう一度「天理」の目を引けるかしら?そうなった時…ファデュイのした行いは、一体どうやって収拾をつけるのかしらね?
- ナヒーダ: あなた…私とこの「可能性」について賭ける勇気はある?
- 「博士」: ふんっ。「賭け」?いやはや驚かずにはいられない。
- 「博士」: 私はてっきり、お前が証拠や厳密な推理論証を持ち出すのかと思っていたが…よもや知恵の神の口から「賭け」などという言葉を聞くとは。
- 「博士」: だが…実に巧妙な一手だ。まさか、以前私がお前の意識を捕捉した際、すでに見破られていたのか。
- 「博士」: 学者として、如何なる「可能性」も尊重しなくてはならない。これは私のモットーであり、実験者に欠けてはならない品格でもある。
- 「博士」: 確かに、そのような可能性は無視できん。ならば言うがいい、お前の条件はなんだ?
- ナヒーダ: たとえ異国の神の心をスメールに残しても、災いが生まれるだけ…
- ナヒーダ: でもこの雷の神の心は、あなたたちの執行官を一人倒したことによる「戦利品」よ。
- ナヒーダ: 今になってその戦利品を奪い取ろうと言うのなら、すべての元凶であるあなたが相応の代価を払うべきではなくて?
- 「博士」: 代価?面白い、一体どんな代価を払ってほしいのだ?
- ナヒーダ: …他の「断片」をすべて消去する、というのはどうかしら?
- 「博士」: ハハハッ…そのような手段で「知恵の国」の最たる脅威である私を制限しようと?確かにそのやり方は、私が時間という次元に投入した「目」を奪うことも同然だ。
- 「博士」: 「断片」の制作は非常に難しく、極めて希少な資源と膨大な時間を必要とする。それをここですべて破壊させようとは…非常に賢い選択だと言えよう。
- 「博士」: 実に面白い。お前はとっくに私を警戒していたようだな?
- 「博士」: すべての「私」の中で、お前が出会ったこの「断片」こそもっとも利己的な者だ。もしも私でなければ…ふっ、そのやり方は成功しなかっただろう。
- 「博士」: 監禁されていた時、お前は何を見た?私を観察したからこそ…私が「彼ら」に疑われることにとっくに辟易し、終わることのない言い争いに嫌気がさしていたことを知ったのか。
- ナヒーダ: あなたが言ったのよ。自らと和解すること自体…極めて困難なことだって。
- ナヒーダ: 頭の良いあなたは、それができているのかしら?
- 「博士」: ……
- 「博士」: なるほど。数多のあれら「私」と、神の心一つが同じ価値だとお前が思っているのなら…よかろう、取引成立だ。
- ナヒーダ: そんなに気にしていないようね。まさか「あなたたち」の関係って本当にそんな悪いのかしら?
- 「博士」: 気にするほどのことではないと思うがな。余分な自我で神の心と交換できる——これ以上の高値を自分につける者がいると思うか?
- 「博士」: それに私の力をもってすれば、いずれもっと良い「視点」が見つかる。むしろ…お前のそのリードは一時的なものに過ぎない。
- 「博士」: しかし、お前はどうやって私が完全に「彼ら」を消したことを確認するつもりだ?
- ナヒーダ: 私には見えるわ、あなたに唯一残っている真情が…
- ナヒーダ: ……
- 「博士」: …ふんっ。
- (ムービー再生)
- カットシーンの旅行日誌のまとめ:
- (ナヒーダは、他の断片の死の瞬間の想いを聞き、思い描いている)
- 文字: Such an absurd decision / You must be in jest[Note 1] 画面上の
- [Note 2] 画面上の文字: Foolish choice / How could I be so shortsighted then
- [Note 3] 画面上の文字: For someone who can even betray himself / Whatever
- sic] 画面上の文字: Let's hope that you are worthy of such a choice[Note 4] [
- [Note 5] 画面上の文字: Wait not like this
- sic] 画面上の文字: This will not be the end of it / I will seek revenge[Note 6] [
- [Note 7] 画面上の文字: You will regret this
- (ムービー終了)
- 「博士」: どうだ、確認したか?
- ナヒーダ: …持っていきなさい。
- ナヒーダ: この先、学術都市は私が完全に引き継ぐわ。アーカーシャの運行を止め、人々の知識欲と好奇心に学術領域を支配させる…
- ナヒーダ: …もうあなたに付け入る隙は与えない。
- 「博士」: 私の学術成果は故郷では評価されない、実に悲しいことだ。もちろん、私もこの都市に三回も拒絶される趣味はない。
- 「博士」: これで駒が一つ。…そして、お前の草の神の心も…
- ナヒーダ: …その貪欲さは身を滅ぼすわよ、スネージナヤの執行官。
- 「博士」: いやいや、これは別の交渉さ。どうせアーカーシャを止めるなら、スメールの神の心がここに残っていても重要な役割を果たせないだろう?
- 「博士」: 求める者に求めるものを贈る、それが神の責務ではなかったか?
- 「博士」: ほう?その表情、あまり気に食わないようだ。ならば考え方を変えよう…知恵の神ならば、私の知識と交換するのはどうだ?
- ナヒーダ: この世に流布する伝説ではすべて、人々が知恵の神から知識を手に入れるということになっているわ。それなのにあなたは、自らの知識を使って知恵の神のものを交換しようとしている…
- ナヒーダ: 狂妄たる行いだけど、確かに興味はあるわ。
- 「博士」: お前はすべての知識を持っているが、この噂を聞いたことはあるか?たしかこう言ったか…「テイワットの星空は偽りである」。
- ナヒーダ: …それが?
- 「博士」: それは世界樹によって隠された、世界全体に関する「真実」の秘密…
- ナヒーダ: ……
- 「博士」: これから言うことを話し終えたら、お前とはお別れだ。
- 「博士」: 交渉の後、双方とも欲しいものを手にするだろう。お前とこのような形で会えて、とても嬉しいよ。
- ナヒーダ: 狂妄なる者よ、信仰はあなたにとって何の意味もないのでしょう。でも、あなたの話に耳を傾けるくらいなら構わないわ。
- 秘密と漆黒の真実が聡明な者の脳内に流れた。その後…すべてが沈黙した。
- それから、十数日が過ぎた…
- パイモン: …起きたら…分かった!オイラが…よし!
- (旅人): (う、うぅ~ん…)
- パイモン: 起きたのか?ちょうど今、朝ご飯ができたってコレイが言ってたぞ。はやく起きろ!
おはよう、パイモン。
- パイモン: おう、おはよう!具合は大丈夫か?
悪くない。
- パイモン: ならよし。オイラたちもけっこう回復してきたみたいだな。これならティナリも外出を止めたりしないんじゃないか?
うん。
- (旅人): (あの日、(俺俺/
私私)たちは戦いの中で意識を失った…起きたら、自分がガンダルヴァー村にいることに気づいた。(俺俺/ 私私)たちの世話をしていたのはティナリとコレイだった。) - (旅人): (聞いたところ、セノが送り届けてくれたらしい。セノはいつも人を送ってくるとティナリは愚痴を言うが、それでも(俺俺/
私私)たちにはとてもよくしてくれた。) - (旅人): (過度に消耗していた(俺俺/
私私)たちは、ここで十分な休息を取った。何日かが過ぎ、外出できるまで回復した。) - (旅人): (ティナリとコレイによると、アーカーシャは完全に止められ、スメール人がそれに頼ることはなくなったらしい。)
- (旅人): (これほど大きな変化が起これば、きっと人々の生活にも影響を与えるだろう…でも、きっと良いことであるはずだ。)
- パイモン: はやく外に行こうぜ!
サウンドトラック[]
No. | サウンドトラック名 | アルバム | 再生 |
---|---|---|---|
13 | 際どい小道 | 風と牧歌の城 | 陰の下のモンド、ガイアの収穫、モンド城の飛行者、本探し、送仙、腐植の剣 (任務)、神に匹敵する存在、望まれない供犠、愚忠と愚勇、そして世の声に耳を傾ける、氷雪の過去、鬼の誇り、星と月を仰ぎ、山河を隈なく歩く、百年一夢、神のみもとにあるように、意識の舟が行き着く処、墜落の夢、バラバラの証言、黒く染まった赤い絹、影に隠されし真相、生まれ変わりの契機、フレームの内と外に映る虚実 (任務) イベントゲームプレイ |
45 | 三時三覚 | 真珠の歌3 | 意識の舟が行き着く処 (カットシーン) |
46 | 一空一切空 | 真珠の歌3 | 意識の舟が行き着く処 (カットシーン) |
47 | 浮浪人の魂胆 | 真珠の歌 | 天の謎、水の解き (カットシーン)、邪眼 (任務)、意識の舟が行き着く処 (カットシーン)、幕切——傾奇の末 |
105 | 六輪一露の狂詩曲 | 流変の砂、さやさやと | 意識の舟が行き着く処、幕切——傾奇の末 秘境 |
106 | 五相常寂 | 流変の砂、さやさやと | 意識の舟が行き着く処 秘境 |
ギャラリー[]
注釈[]
その他の言語[]
言語 | 正式名称 |
---|---|
日本語 | 意識の舟が行き着く処 Ishiki no Fune ga Yukitsuku Tokoro |
中国語 (簡体字) | 意识之舟所至之处 Yìshí zhī Zhōu Suǒ Zhì zhī Chù |
中国語 (繁体字) | 意識之舟所至之處 Yìshì zhī Zhōu Suǒ Zhì zhī Chù |
英語 | Where the Boat of Consciousness Lies |
韓国語 | 의식의 배가 당도한 곳 Uisik-ui Baega Dangdohan Got |
スペイン語 | ¿Dónde estará el Barco de la Consciencia? |
フランス語 | Là où se trouve le bateau de la conscience |
ロシア語 | Там, где дрейфует Корабль сознания Tam, gde dreyfuyet Korabl' soznaniya |
タイ語 | จุดหมายของนาวาแห่งจิตสำนึก |
ベトナム語 | Đích Đến Của Con Thuyền Ý Thức |
ドイツ語 | Wo das Schiff des Bewusstseins hingeht |
インドネシア語 | Pergi ke lokasi Kapal Kesadaran |
ポルトガル語 | Para onde vai o Barco da Consciência |
トルコ語 | Bilinç Gemisinin Çapa Attığı Yer |
イタリア語 | Dove giace la Barca della coscienza |
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