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夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちるは、テイワットストーリーの魔神任務間章・第三幕「伽藍に落ちて」の第1話である。

ステップ[]

  1. スラサタンナ聖処へ行く
  2. 道端の二人の学者と会話する
  3. さっきの人影を追いかける
  4. ナヒーダと会話する
  5. 散兵と会話する
  6. 散兵と会話する
  7. 散兵について行く
  8. 探索を続ける
  9. 散兵について行く
  10. 探索を続ける
  11. 散兵について行く
  12. 探索を続ける
  13. 散兵について行く
  14. 散兵と会話する
  15. しばらく待つ
  16. 散兵と会話する
  17. パイモンと相談する
  18. 世界樹を離れる
  19. ナヒーダと会話する

ゲーム進行メモ[]

  • 「ナヒーダと会話する」以降、操作可能なキャラは旅人に制限される。
  • 世界樹内部から離れると、「ナヒーダと会話する」の終了後から再開される。
  • 任務終了時、スカラマシュは世界樹から消え、テイワットの歴史から消失する。詳しくは世界樹/修正#スカラマシュに書かれている。
  • ステップ14「散兵と会話する」の終了後、天地万象のアチーブメントたたらの謎を獲得できる。

ダイアログ[]

ゲーム内の任務の説明

血縁者の情報を得るため、パイモンと共に再びスラサタンナ聖処に行きナヒーダを訪ねることにした。途中、ある話題について話し合っている人たちを見かけた…
(任務解放時に自動再生)
パイモン: 前回ナヒーダと会ったとき、まだ問題が残ってたよな?気になるけど…でも聞けそうな雰囲気じゃなかったし…
パイモン: 例えば「降臨者」だけど、うーん…おまえみたいに別の場所からテイワットへ旅しに来た人なのかな?
パイモン: それに、おまえの(‍妹さん妹さん/お兄さんお兄さん‍)のことも、まだ気になることが多すぎるぞ。もう一回ナヒーダと話してみようぜ!
(エリアに到着)
アカバ: しかし、あなたの意見に合わせると、この物語はサスペンスになってしまうぞ!私が書きたいのは論文だ。論文とは何かわかるか?厳密さが求められるんだ。
澤田: では君の言葉を借りて…厳密さを求めるのであれば、最初から「たたら砂の疑惑」などというテーマにはするべきじゃない。決めつけられない事なんだから、考証として書くことしかできないだろう。
アカバ: ううむ…課題は確かに恩師から受け継いだものだ。だが、こういう話というのは、どうしたって興味をそそられてしまうだろ?不可思議な場所、知られざるその細部、謎の人物…
アカバ: 好奇心からそうした論文を書きたいと思い立ったんだ、だからあなたに頼んでいるのではないか!澤田先生!
澤田: アカバさん…僕にお願いしに来た以上は、もっと僕の意見にも耳を傾けてもらわないと!ドラマ性というのは小説の核心、こればかりは仕方のないことなんだ。
アカバ: うーむ…いや、それは…
パイモン: あそこの二人、たたら砂の話をしてないか?でもあれは稲妻の地名だよな?
パイモン: スメール人が稲妻の謎の事件を研究してて、そのために論文まで…うーん…周りの人はおかしいとも思ってない様子だし、スメールの学術的雰囲気ってやつは本当に自由だな。
近づいて聞いてみよう。
パイモン: おう、ちょうどあいつらが話してる「たたら砂の疑惑」がなんなのか、確認してみようぜ!
(アカバと澤田に近づく)
アカバ: では、初稿は私の考証をもとに、澤田先生に編集してもらう方向で進めよう。今回の文章においては、きっとあの失踪した「傾奇者」が論説の肝となるだろう。
アカバ: はぁ、あの名高い旅人が見つかればいいのだが。(‍/彼女彼女‍)は見識が広いという話だ、何か知っているかもしれない。
(‍/‍)を探してる?
旅人を探してるなら、(‍/‍)のことだ。
澤田: おおっ、こちらが旅人さんか?うーん…
パイモン: おい、その顔はなんだよ、オイラたちを疑ってるのか?
信じてくれないなら、もう行く。
澤田: いやいやいや!もちろんそういうことではない。旅人さんのご尊名は稲妻にいた頃から耳にしている。
澤田: 初めて君とその…謎の白い仲間を目にしたもので、好奇心からつい観察してしまった。職業病というやつだ…すまん。
アカバ: 澤田先生ときたら、まったく!ハハハ、すまないな。私たちはどちらも家に長くこもる性分ゆえ、少々社会性に問題があるんだ…
アカバ: 旅人さん、あなたはみんなをたくさん手伝い、いろんなところへ行ったと聞いている。そこでひとつ、たたら砂の話をしてくれないだろうか?
パイモン: けど、オイラたちもあそこについてはよくわからないんだ……おまえたちが話しているのを聞いて、興味があったから来たんだ。
アカバ: あぁ…やはりそうなのか。
ごめん、力になれなくて。
アカバ: 前に恩師も、この課題を選んだのは難易度が高くて、挑戦のしがいがあるからだと言っていた。稲妻の現地の人でさえ、たたら砂の昔の出来事はあまり知らないからと。ただ…
澤田: もし良ければの話だが、皆さんに僕のたたら砂事件に関する創作の方向性を見てもらいたい。
アカバ: ちょっと待った、澤田先生。最初からそれだとわかりづらいのでは?
澤田: それもそうだな。じゃあ、まずアカバさんの論文の初稿を見てもらおう。
アカバ: うん、紹介しよう。まず、たたら砂地区でとある資料を見つけた人がいたんだが、その中では御輿長正という人がよい刀を打ち出したことに言及されていた。
アカバ: しかし、彼は最後にこの刀を火に投げ入れて熔かしてしまったらしい。その上、桂木という手下を殺してしまったというんだ。理由については…誰にもわからない。
アカバ: ただ、この長正とその手下、そして物語を記録した人物以外に、資料の中にはとある「傾奇者」についての言及があった。稲妻において、この単語は特異な恰好、あるいは行動をする奇妙な人を指すようだ。
澤田: そうだ。アカバさんの恩師もそれなりに本土で調査をしていて、どうやらこの傾奇者はたたら砂でしばらく生活した後、姿を消したらしい。その後に、先ほど言っていた変な事件が起きた。
パイモン: 一人の変人がいて、そいつがいなくなったあとに殺人事件が起こった…どう考えてもおかしいぞ!
澤田: だろう?僕もそう思ったのだ!だから、当時たたら砂で起こった事件に関する細かいところを聞きまわったのさ。そしたらなんと!
パイモン: いきなりでかい声を出すなよ!
澤田: 大事なところだから、ちょっと強調してみたんだ。
澤田: そしたらなんと、僕のとある友人が幕府の資料室で働いていて、関連を探る手伝いをしてくれたのだ。さきほど出てきた人々は、皆四百年前の稲妻で生活していたことがはっきりした。
澤田: 当時のたたら砂は、すでに稲妻における製錬工業の中心地だった。そこの最高責任者は丹羽という官僚だったのだが、面白いことに、彼もまた最終的には行方不明となっていた。
(……!まさか…)
パイモン: 失踪したやつがもう一人!?
澤田: まさにその通り!しかも丹羽という名字、これが只者じゃない。稲妻の製錬鋳造の名門を知っているか?
パイモン: えっと、製錬鋳造といえば…それって、一心伝とかか?
澤田: おや、よく知っているな。なら話は早い。この丹羽というのが、あの一心伝最後の後継者である楓原家の遠戚だったのだ。
澤田: その楓原家も、のちに事件があって落ちぶれたという…詳細な経緯はよく知らないが、これだけ要因が重なっていると、どうも色々と想像してしまうな。
パイモン: …楓原家…
アカバ: 澤田先生、一番大事なところを忘れているぞ!
まさか、もっと重要な手がかりが?
澤田: おっと!僕の記憶としたことが、ここ一番を忘れていた。皆さん、ここからが本当に大事なところだ。信じてもらえないかもしれないが、これは僕の生涯の中でも前代未聞の…
アカバ: もったいぶらないで、早く!
澤田: アカバさんの恩師の資料によれば、件の傾奇者は人間ではなく、「人形」だったというんだ…!
……!
パイモン: 人形!?
旅人:雷神が作った人形の代行者「将軍」は今、彼女と一緒に稲妻を統治している…しかし、これは絶対に彼女じゃない。)
旅人: (間違いない、この傾奇者は「散兵」だ。ただ…彼が四百年前にたたら砂にいた?何のために?)
おや!お二人の表情から察するに、関係ある話を聞いたことが?
パイモン: えっ…えっと…
(パイモンに目配せする)
パイモン: あっ、いやいや!ただ人形なんてものが物語に出てくるのが、変だなあと思って…!おまえの言い方のせいで、怪談みたいになっちゃったじゃないか!
澤田: そう、僕もそう思った。しかし稲妻には確かに人間でない種族がいることを考えると、人形が出てくる事件があってもおかしくはない。だからこの作品を書いたんだ——というわけで、ひとつお目通しを!
(『黯雲の島』を開く)
『黯雲の島』

著者:澤田


抜粋·其の一

……
……
刻は午後の三時ごろ、とある人がたたら砂を訪れた。遠くには労働にいそしむ人々が、山道に沿って工場へと向かう姿が見える。その草鞋が高くそびえる山石を擦るたび、僅かながらも人心を揺るがす音を立てた。その音にはまるで、ここさえ越えて山中の大きな炉に辿り着ければ、燃え盛る炎から価値ある金剛石を取り出せると言わんばかりの勢いがあった。この感覚は、その場にいた人間でなければ理解できないであろう。
その人は嬉々として挨拶をすると、走って前進する行列に加わった。隣にいた尋常の人より背丈のある筋肉質な男は、彼を見るなり背中を力いっぱい叩いてきたが、その言葉の端々には敬意が見えた。「どちらかと思えば、宮崎殿ではないか!稲妻城からここまでの往路、さぞ難儀だったであろうな。」
宮崎は口をゆがめ、駆け出しの若者のように笑った。その表情には安堵が浮かんでいた。「桂木さんは何を言っているのやら、稲妻城は将軍様の御膝元だぞ。私はそこから戻るにあたり、最も速い船に乗り、最も速い水路を選んだ。何の危険があるというのだ?」
「して、朗報はあるのか?」
「ない…わけがないであろう。」二人は話終えると同時に笑い出し、辺りを囲む職人たちとお互いをぐいぐいと押し合いながら、道の終わりまで歩いていった。

麻布の素朴な服を着て、頭巾を巻いた若い男が炉の前で火加減を見張っていた。
鋼を精錬するために使う火は他と異なり、その火力の良し悪しが、鋼材や刀の品質にかかわる。その加減を見張っているものも只者ではなく、その指先には一匹のトカゲが止まっており、その顔には笑みがあった。
空間は広く、大きな炉はもっと深いところにある。普通なら複数の人がここで働いていてもおかしくはないが、彼はたった一人でここに立っていた。桂木や宮崎がどたどたと急いで入ってくるまで、彼は火から目を離さなかった。
この者こそ、まさしく造兵司正の丹羽久秀、たたら砂の管理者であった。一心伝の丹羽家出身の彼は、兄弟姉妹と競い合うことなく、正真正銘の継承者となった。各勢力の貴人や権力者に認められてこの官職に就いたことは、ある種の証明である。
宮崎は丁寧に絹織物に包んだ書類を丹羽に手渡し、色を正した。「旦那様の言う通り、城内の親戚は私たちの計画をよく思っていないようでした。しかし、赤目の案は確かに試す価値があります。ですから私は卸売り先を探して、目録に沿って必要なものを仕入れました。」
丹羽は書類を読み終えると、軽くうなずいた。「楓原の支持があり次第、すぐ我々は新しい鍛造法を試みるべきだ。」
桂木の方はというと、眉をひそめて嘆いた。「刀を鍛えるとは、もとより技巧を問われる難儀なもの。旦那たちはもうだいぶ勘所をつかんでいるのに、まだまだ精進をやめないとは…まったく恐るべし!長正様が聞かれたら、また難しい顔をなさるであろう。」
丹羽は微笑むと、「桂木殿、長正様の宝刀の鍛え具合はいかほどか?」と聞いた。
主人の面子をつぶしたくはない一方、目の前にいる友人たちを騙したくもない桂木は、どう考えてもうまい言い方をひねり出せず、ばつが悪そうに言った。「丹羽様は器用であられる、器用がすぎるゆえ、俺たちのような粗忽者の冗談が通じない。」
宮崎はすぐに口をふさいでくくくと笑った。丹羽は手にあったトカゲを桂木の手中に置き、何かを言おうとした。その時、遠くから人がやってきた。今回の足音は軽く、聞く限り少年のようだ。入ってきたそのまん丸の頭は火に照らされ、まるで磨かれてつやのある何らかの宝珠のようだった。
少年は弁当を隣に置くと、軽く会釈してから出て行こうとした。桂木はとっさに彼を呼び止める。「自分の分はどうした?食べないのか?」
そう聞いた彼はどうすればわからない様子で、少し経ってから「…分かった、試してみるよ。」とだけ答えた。
「みんな食べているんだ、そう遠慮するな。」丹羽がそう言うと、彼はまた頷き、何か考えている様子で離れていった。


抜粋·其の二

……
……
傾奇者は海の岸辺にいた。
日が落ちる頃、空の一切は暗く沈み、一方で雷雲が蠢いていた。まるで暴雨の訪れを見せつけるように。
海もまた空と共に暗さを増し、薄暮が雲を大地に跪かせるように下へ下へと押しやっている。まさにいま傾奇者自身が海へ向かって跪き、あたかも拝むような姿であるように。
誰一人ここを通りがかるものはいない。いま、彼が静かに何を待っているのかを知る者もいない。
どれくらい時間が経っただろうか、空から突然烏羽色の雲が飛び出し、傾奇者を囲むように旋回しながら、悪夢の如く纏わりついた。当初彼は全く気付いていなかったが、目を開いてしばらくのち、やっと状況を理解した。この雲の狙いは、最初から彼であると。
遠くから漁船が近づいてきた。船首の灯が降り注ぐ雨の中で徐々に揺らいでいく。薄い霧が瞬く間に広がり、船にいた漁師は視界を失ったことで、驚いた様子で叫んだ。「まだ黄昏時だぞ、どうしてこんなに見通しが悪いんだ?誰か航路のわかるやつはいないか!」
黒雲は再び船底に突っ込むと、船にまとわりついて方向を狂わせ、猛る獣のように海岸へと衝突させた。数歩離れた場所で傾奇者はただ立ちすくみ、首を傾げながら、目の前の巨大な船の残骸へ視線を向けた。
先ほど叫んでいた者はもう腕の半分しか残っておらず、それは「ぽとり」と傾奇者の足元に落ちてきた。彼はしゃがみ込んでそれを一度、また一度と見る。あたかも口に入れて咀嚼するかのように。
しかし、彼は最終的にそれを中断した。黒雲は旋回しながら沈んでいき、あの船に残っていたものを全て吞み込んでいく。傾奇者は呆けたようにそれを見ていたが、だいぶ経ってからはっと気がついた。黒雲は散り散りになり、その姿はもう見えない。目の前にある船は…嵐にでも遭ったのだろうか?誰にそれがわかるだろう。傾奇者はそれをはっきりさせようとはしなかった。


抜粋·其の三

……
……
桂木は慌てた様子で門をくぐると、大きな声で叫んだ。「旦那!大きな炉で問題があったようで…!丹羽様を探し回ったのですが見当たらず、宮崎殿も外に助けを求めに出てずいぶん経ちますが、未だ音沙汰がないとか。これは…」
御輿長正はゆっくりと振り向いた。葬式にでも参列しているような厳かな顔つきで、彼が口にする言葉にはいずれも重みがあった。「このようなことを言いたくはないが…桂木。宮崎殿はもしや…もう戻らぬかもしれん。」
桂木はその視線を長正の厚く強張った双肩から、窓の外へとやった——海の上では黒雲が逆巻き、人々を脅かしている。暗黒の夜は妖怪に化けこそせず、自らたたら砂を腹の中へ呑み込めないことを悔しがってはいたものの、それでもこの土地を覆う唯一無二の空模様であった。
もう十数人が死んだ。そうか、だから…
桂木は頬を張られたような衝撃と共に、思い出した。そうか、だから彼らは外に助けを求めたのだ!
最初に船出したのは宮崎だ。彼が発ったときには、あの雲はまだ形を成したばかりだった。たたら砂から稲妻城へ助けを求める、いつもならそう難しい事ではないのに、彼はなかなか帰ってこない。
やがて二人、三人、四人…そして傾奇者まで。彼はこの天候のなか船に乗ってたたら砂を離れた、それが吉と出るか凶と出るかは分からない。桂木は彼を拾った身であり、彼のことは自分の子供のように思っている。もちろん名残惜しいが、現在のたたら砂の状況は切羽詰まっている。例え幾人もの犠牲を出しても、彼らは城からの庇護を求めなければならなかった。

丹羽は姿を消し、誰も彼の行方はわからない。少しの後、長正は危険を冒しながら一隊の人員を連れて炉心周辺を探したが、なんの収穫も得られなかった。当初皆は丹羽が何か想定外のことに巻き込まれたかと思っていたが、よくよく考えてみれば、彼はここで起きた異質な事故の責任を担えず、罪を恐れて出奔したのかもしれなかった。
皆は心の中で彼を疑い、長正は不満と怒りを抑えてこそいたが、その顔色は遠くの黒雲と遜色ないものになっていた。
にわかに人影が通り過ぎた。長正は何の疑いも持たず素早く刀を抜き払ったが、その切っ先は紗の一片を裂いたにすぎなかった。人影は揺らめき、操り人形のように長正の背後を取ると、ひひっと笑った。「だんなは誰をお探しで?丹羽か?」
長正は怒り叫んだ、「丹羽様をそのように呼ぶなど、許せぬ!」縦に一刀すると、人影は薄い霧のように散ったかと思うと、瞬く間に遠方へ集まって、妖しい鬼の影へと化けた。
「お前があの方を殺めたのか?」長正は怒鳴って飛び掛かかろうとしたが、桂木に力ずくで引き留められた。足下をしかと見れば、あと一歩で炉に落ちるところであった。


(残りの部分はどうやらまだ書き終わっていないようだ…しかしこれはさっきの論文にある情報をもとに想像を巡らせて書かれた、空想に満ちた小説であることが見て取れる。)
アカバ: あっ、ぜひ私の論文の初稿も一緒に!
(『稲妻のたたら砂エリアに存在しうる重大な歴史事件についての簡単な分析』が開く)
『稲妻のたたら砂エリアに存在しうる重大な歴史事件についての簡単な分析』

説明:本論文は因論派の支援プロジェクト『ベールをはずして』に属する作品であり、番号は追加待ちである。

作者:アカバ

要旨:稲妻たたら砂エリアは稲妻の製錬鍛造業の重要な場所の一つと考えられてきた。このエリアでは事故が二回発生している。そのうちの一回目に関する記録はどれも曖昧なものである。たたら砂エリアでの最初の事故の裏には人知れぬ歴史的な要因があるのではないか、と筆者は考えている。本論文は既知の資料をもとに、この事件を分析してみるものである。


キーワード:たたら砂エリア、雷電五箇伝、御輿長正、傾奇者

はじめに:本論文は筆者の恩師であるルミ先生のレポート『たたら砂エリアに秘匿された疑いのある人文的故事』を受け継ぎ、展開し、この研究を引き続き進めたいとするものである。資料によると、稲妻の鍛造技法はもともと雷神——雷電将軍から受け継がれたものだそうだ。職人たちは神の技術を受け継ぎ、それを製錬鍛造業に応用した。だが、鍛造製錬業の核であるたたら砂エリアには、雄渾たる鍛造業にふさわしくない不思議な噂がある。御輿家、丹羽家、そして奇妙な人形——この三者が切り口となり、我々はそこからたたら砂の裏に隠された真実を垣間見ることができるようになった。


本文

たたら砂エリアにあった奇妙な紙切れに、こんなことが書かれている——

1
「……僭越ながら私は、長正様が刀鍛冶をするのは彼の心境に良い影響を与えると考える……」
「……『御輿』の汚名をそそぐことに執着するのは、実に気力を消耗する……」
「……それと、桂木様が名椎の浜を見回りしていた時、名無しの傾奇者を見つけた……」

2
「……目付様は玉鋼錠をいくつか買った……」
「……造兵司佑様、そして桂木様と夜通し鍛冶の心得を話していた。」


3
「……やっと長巻の一振りを造り出せた。その名は『大たたら長正』……」
「……目付様も非常に喜んでいる、造兵司佑様と……」
「……望は『大たたら長正』の美しさに感動し、それのために絵を描いた……」
「……浮浪の傾奇者と剣舞を舞った……」


4
「……傾奇者も行方不明になった……」
「……目付様は怒り、桂木を斬った。その切れ筋は、まさに大業物…そして、自ら作った長巻をたたら炉に捨てた……」
「……望はそれに不満を抱き、燃え溶けた刀を取りに行き……大やけどをした……」


5
「……望はその夜死んだ……桂木様は職責を汚したとはいえ、すべて善意からのものだったと思う……」

6
「……金次郎は長巻と望の描いた絵を武器庫に隠した……」
「……長正は厳しいが、白黒をはっきりさせる性分だ。しかしそれは同時に、非情でもあるということ。彼は自らの家名の潔白にこだわっており…私もたたら砂の人たちも、彼の母である千代のことで目を曇らせることなく、長正のことを信じている……」
「……彼と共に『大たたら長正』を作った喜びを忘れたくない。あの夜に、名無しの傾奇者、桂木と剣舞を舞った喜びも……」

7
「……撤退する時、武器庫の鍵を三つに分け、一つは目付様に、一つは造兵司正様に、一つはたたら砂に残し、賊の侵入を防ごうとした。」
「しかしあまりにも慌ただしかったため、目付様と造兵司正様を見つけられず、三つの鍵をすべてたたら砂にある三つの宝箱に隠すしかなかった……」


上記の7枚のメッセージはたたら砂エリアに散らばっている。そのうち、6枚は耐久性に優れた紙に記録されており、いずれも非常に古いものと思われるが、最後の1枚だけがやや新しいようだ。筆者は、6枚の紙と最後の1枚は異なる時代のものであると思っており、その年代の差を検証する必要がある。また、6枚の内容は互いに関連しているため、同じ出来事を指しているはずである。
ルミ先生は『たたら砂エリアに秘匿された疑いのある人文的故事』(以下、『人文的故事』と略称)の中で、スメールの学者が稲妻にたたら砂一帯の人文史を研究しに行っていたということに触れている。ルミ先生が『人文的故事』を書いた当時、たたら砂は一連の事件ですでに衰退した状態だったが、筆者が本文を書いた時分よりはましであった。たたら砂の最も中心的なエリアは、今は全く居住に適しておらず、住む人も確かにいない。住民たちは海辺に移り、水辺に住むようになっていた。スメールの学者たちは、彼らからこのようなことを聞いた——かつてたたら砂はとても繁栄しているところだったと。数百年前、まだ黄金時代と呼べる頃、たたら砂は造兵司正の丹羽、造兵司佑の宮崎、そして目付の御輿長正に管理されていた。同時に、年配の人たちや、より歴史ある家系の人たちは、たたら砂には奇妙な噂があったと繰り返し強調していた。
噂はほとんど「妖怪」にまつわるものであり、稲妻の特色に溢れていた。しかし、そのうちごく一部の中で、「人形」という単語の言及があったのだ。注意すべきは、人形それ自体は伝統的なものであり、ありふれた稲妻の妖怪ではないことだった。学者たちは疑問を感じ、それについて追及した。そして、次のような情報が得られた。
-かつてたたら砂に、とある人形が現れた。その見た目は秀麗で、きちんとした身なりをしており、体にある特殊な関節の痕跡を隠すことを知っていた。たまに誰かが口にしなければ、それが人形であることは分かりにくい。それに、人形特有の関節の痕跡は時間が経つにつれて薄くなっていっていたようだ。最後には見えなくなり、完全に人間の姿になるかもしれない。
-その人形の名前を知る人はほとんどいない。人々はそのような人形がたたら砂に出没していたということを知っているだけだ。中心地でそれを見た人もいれば、浜辺で見た人もいる。伝説では、人形は海辺に佇み、海の向こうの稲妻城を見つめていたようだ。そこに何があるのか、また人形が何を見つめていたのか、誰も知らない。

前述したように、6枚の紙切れのには「名無しの傾奇者」のことが書いてある。傾奇者とは、稲妻において変わった身なりをしたり、常識を逸脱した行動に走る人を指すことが多い。そのため、このような人物が印象に残るのは当然といえば当然といえる。もしたたら砂に本当に人形が存在し、そのうえで恐慌を起こしたりなどしていないなら、妖怪と人間が共生する稲妻の社会形態を考えると、当時人形はたたら砂の地元住民の一人になっていた可能性が高い、と筆者は考える。そして関連記録が少なく、あまり知られていない「傾奇者」とは、人形のもう一つの呼び名かもしれない。服装があまりにも華麗で独特であるなら、人々はその人の他の特徴にあまり目を向けなくなる。この推測にはまだ強力な証拠が必要だが、一つの考え方として残しておくことはできる。

筆者は稲妻の関連資料に基づき、たたら砂と関連があるかもしれない一部の人物を整理した。管理者から順に、記録は以下の通りである——

造兵司正——丹羽
フルネームは丹羽久秀、一心伝丹羽家の後継者。その一族は赤目、楓原と共に一心三作と呼ばれている。記載によると、丹羽は謙虚で聡明、土地と民生を管理する優れた人材であった。のちに彼は行方不明となっており、家族を連れて事故後のたたら砂を離れたと思われる。

造兵司佑——宮崎
フルネームは宮崎兼雄、丹羽の補佐。出身は不明。主に鍛造及び人員管理において、丹羽をサポートするなどしていた。穏やかで優しい人物であり地元に友人が多く、御輿長正とも親交があった。

目付——御輿長正
御輿家の後継者、鬼族の武者御輿千代の養子であり、「胤の岩蔵」御輿道啓の養弟である。母の千代が行方不明になった後、養兄の道啓に捨てられた。彼は一人で一族すべての責任を背負い、家族の汚名をそそぐために日々奮闘していた。様々な資料によると、御輿長正はやや頑固な一面はあるが、剛直で品行の正しい人であったとされる。紙切れの記録によると、彼は修身のために刀の鍛造を習い、わざわざ宮崎の教えを受けていた。名刀大たたら長正を鍛え上げた後、彼はあることから部下の桂木を斬った。

部下——桂木
フルネーム、出身ともに不明。筆者は多くの資料を調べたが、桂木本人に関するさらなる情報を得ることはできなかった。彼は御輿長正の手下であり、忠実な武人だった。御輿長正に救われたため、長正のために水火も辞さないとを誓ったとされる——随従することから、命を捧げるまで。

傾奇者
フルネーム、出身ともに不明。筆者は多くの資料とルミ先生の見解を合わせ、この人物こそ噂の奇妙な人形であると推測している。伝説によると、傾奇者は見た目が非常に美しく、穏やかで優しい性格の持ち主だという。『人文的故事』によると、彼は桂木によってたたら砂に連れてこられ、地元住民の一人となったそうである。傾奇者がたたら砂に来たばかりのころ、服を洗うことも料理を作ることもできず、細かい仕事は一切できなかった。地元の人たちが丁寧に教えたため、洗濯、舞踊、そして小物を鍛造する方法などを身につけるようになった。紙切れの記録によると、『大たたら長正』が鍛え上げられた時、傾奇者もその場にいた。だが、御輿長正が桂木を斬る直前で傾奇者に関する手がかりは途切れている。筆者は、傾奇者——すなわち人形は、桂木の死と関係している可能性が高いと考える。


(残りの部分はどうやらまだ書き終わっていないようだ…でも、これがかなり工夫された論文であることは確かだ。)
アカバ: 澤田先生は、私の論文を彼の創作の方向性に合わせて欲しいと思っているようだ。だが、私は論文とはもっと現実に即したものであるべきだと思っている。細かいところを、全て不思議な力で片づけてしまうべきではない。
アカバ: うーん、澤田先生のお話の中ではっきりと言えない部分を、すべて政治的要素に結び付けるのはどうだろう?例えば、この事件の本質はいくつかの勢力の縄張り争いだった…とか。
パイモン: 論文って、そんな適当にでっち上げていいものなのか?オイラ、てっきりおまえが書いてるほうが小説なのかと思ったぜ。
確かに小説とほぼ変わらない…
論文とはそういうものじゃないはず…
澤田: アカバさん、君の恩師があれだけ時間をかけて積み重ねた調査と、僕の人脈を以ってしても、たったこれだけの資料しかなかったんだ。もうこれ以上は深入りできない!
澤田: しかも本当に君の言う通り、この件が極めて重大で、よその勢力闘争にまで関係しているのなら、なおさら真相を知る伝手なんてないだろう?
アカバ: …はぁ、それもそうだな。もう少し考えてみるよ…少し時間をくれ。新しい切り口を考え直す。
じゃあ、邪魔しないでおく。
パイモン: まだ用事があるから、先に行くぞ!論文、頑張ってくれよ!
アカバ: ああ、ありがとう。もしこの件に関する情報があれば、ぜひ私に教えてくれ!頼んだぞ!
(旅人とパイモンが立ち去る)
パイモン: おい、さっき言ってた件だけど…「散兵」と関係があるんだろ?
うん。
パイモン: うう…じゃあもし何か分かったとしても、参考として教えてあげられることなんてないよな…
パイモン: だって、「散兵」のやつはオイラたちに倒されて、囚人になったんだぞ。普通、こういうやつの情報って、ぜーんぶ極秘情報ってやつになるだろ?
パイモン: オイラに言わせれば、アカバは課題を変えた方がいいと思うぞ。課題なんてものは世界中の大樹くらい、いーっぱいあるんだ。別に…
(「散兵」がスラサタンナ聖処に向かう姿が見える)
パイモン: うわぁ!?
一体何が!?
パイモン: おい、さっきの人影を見たか?いきなり通り過ぎてったあれ、あっちに行ったけど…あれは…
パイモン: 「散兵」!?そんなはずないぞ。だって、あいつは閉じ込められてたはずじゃ…早く追いかけてみようぜ!
(任意:アカバと澤田に話しかける)
澤田: うん、やはり小説の読者層を考える必要が…だが、この類のものは老若男女を問わないはずでは?
アカバ: 書けば絶対に売れるさ!それにひきかえ、論文なんて書くのも難しければ見る人も少ない…とはいえ、この課題自体はなかなかいいものなんだ。ただ、どうにも資料が探しづらくて…
(任意:所聞遍計で澤田の心を読む)
澤田:(他の人がこの本を見たら何と思うか…突拍子が過ぎると思うだろうか?だが本当の出来事に基づいた創作であるし…うーん…)
(任意:所聞遍計でアカバの心を読む)
アカバ: (この論文を書き終えたら、外の世界を回ってみないとな。どの国でもいい、見聞を広める時が来たんだ。)
任務の説明の更新

血縁者の情報を得るため、パイモンと共に再びスラサタンナ聖処に行ってナヒーダを訪ねることにした。途中で、「たたら砂事件」という稲妻の物語について話し合っている人たちを見かけた。物語に出てくる多くの手がかりは散兵のことを指し示し、幽閉されているはずの散兵もなんとスラサタンナ聖処の外に現れた。あなたはすぐに追いかけた…
(任意:ナヒーダの所聞遍計でスカラマシュの声を聞く[1])
「散兵」:(…ふん。)
(ナヒーダと会話する)
ナヒーダ: 旅人にパイモン、来たのね。
パイモン: ナヒーダ!さっき外で「散兵」が堂々と歩いてたのを見たぞ!
パイモン: あいつは閉じ込められて…って、わぁ!いる!
「散兵」: ふん。やはり来たんだね。
パイモン: おい、なんでおまえがスラサタンナ聖処にいるんだ!閉じ込められてたんじゃないのかよ?
ナヒーダ: あなたたちが気にするのもよくわかるわ。このわけは、私から説明させて。
ナヒーダ: 「散兵」の釈放は私の意思によるもの。私たちの間にとある取引があって、彼は私に代わって世界樹内での調査をしてくれているの。
パイモン: 取引?どうしてあんなやつを信じるんだよ?
「散兵」: ふふっ…スメールがどうして僕を生かしたと思う?考えもしなかったかい?…それとも、僕に死んでいてほしかった?
「散兵」: なら、なぜあのときトドメを刺さなかった?
パイモン: 自惚れすぎだぞ!な、ナヒーダがお前にはまだ謎があるって!
「散兵」: じゃあその謎がなくなったら、さっぱり手を下せると?おぉ、それは成長したね、ついに優柔不断を捨て去ることができたんだ。
……
ナヒーダ: あら、もう喧嘩を始めてしまったの。困ったわね…少し冷静になってもらえる?
パイモン: オイラたちは心配してるんだぞ!ナヒーダ、こいつに騙されちゃだめだ!
「散兵」: ハハハッ、君みたいなやつはなかなかいないよ。あろうことか、知恵の神の知恵を疑うなんてね。実に面白い。
パイモン: おい、仲違いさせようとしてもムダだぞ!
ナヒーダ: 合理的な条件の取引であれば、相手が「散兵」であっても、私は問題ないと思うわ。
「散兵」: もちろん、君はあの「博士」とさえ取引したほどだ、その誠意は信じるよ。
ナヒーダ: ええ、彼の手から価値のある情報を交換できた。この点については、いずれもっと知ることになるでしょう。
ナヒーダ: この前の一戦で、「散兵」の力はほぼ消耗した。今の彼は、私たちにとって戦略的な脅威となることはないわ。むしろ、微妙な状況に身を置いているの。
ナヒーダ: それに、彼はファデュイ執行官第六位だったこともあって、多くの秘密を知っているはずよ。そんな彼がスメールに閉じ込められている状況だから、ファデュイの態度は気になるけれど。
パイモン: ちょっと待てよ、だったってことは…もう執行官じゃないのか?
ナヒーダ: できれば、私もそう言いたくはないのだけれど。でも、「博士」は敗者を連れて帰るつもりはないみたい、つまり…
…「散兵」は捨て駒となった。
「散兵」: 世間の大半は、利用するものとされるものの関係にある。これこそが、一番安定した人間の関係なんだ。ファデュイと僕、あとは彼ら同士の間さえそうであるようにね。
「散兵」: 価値さえあれば、誰も捨てられない。だけどこの件が終わって、僕が一部からの信用を失ったことは…認めざるを得ないようだ。
そう?それは残念だったね。
「散兵」: …ふん、ファデュイ内部は僕の用途を再評価しようとするだろう。僕も、自分のために退路を残しておかないとね。
ナヒーダ: このあいだ話し合ったように、私は命を傷つけることが嫌い。あなたも守ってくれる場所が必要、なら他の勢力に身を寄せるのはどう?
「散兵」: 見ての通り、目の前の二人はもう反対を表明している。違うかい?そして君はこいつらの友人だから、自然とそちら側に立つ。
パイモン: 当たり前だろ!ナヒーダ、こいつのデタラメを聞いちゃだめだ!
ナヒーダ: …では、このことはまた後で話し合うことにしましょう。まだ時間はあるわ。
ナヒーダ: とにかく、今日のことは試みのひとつだと思って。協力して、これを今後の判断に活かしましょ。
「散兵」: 分かった。僕は約束通りに動くとするよ。
ナヒーダ: 行ってきて、連絡は取り続けられるように。
パイモン: ナヒーダ、今回決めたこと…本気なのか?
ナヒーダ: ええ。
ナヒーダ: というより、この決定を下したのは…あなたにも関係があるからなの。
(‍/‍)
ナヒーダ: そう。私は以前、世界樹にはあなたの血縁者の記録があるって言ったわね。
パイモン: あっ、そうだぞ。今日おまえを探しに来たのも、そのことを聞こうと思ったからなんだ。もっと情報はないか?
ナヒーダ: ええ。あの時、ファデュイの方ではあなたの血縁者の情報を「降臨者」の範疇に含めなかった、と言っていたことは覚えているはずよ。これが重要なの。
ナヒーダ: もしかしたら、ファデュイは私すら知らない情報を把握しているのかもしれない。ファデュイの一員だった「散兵」なら、こういった情報の把握は私より正確かもしれないわ。
ナヒーダ: もう少しで新たな「神」になれた彼は権能を与えられ、世界樹と繋がることができるようになった。神の心を失った今でさえ、彼の体内にはまだ少し繋がる能力が残っているの。
ナヒーダ: 世界樹内部の情報量はあまりにも膨大で、私でさえすべてを事細かに網羅するのは時間がかかる。
ナヒーダ: だからこの方面に詳しい「散兵」に、私の代わりとなって世界樹で「降臨者」に関するすべての内容を探すように言ったの。
もし彼に騙されたら?
パイモン: そうだぞ!とにかく…とにかくオイラは、あんなやつ信じないぞ。あいつには散々邪魔されてきたからな。
ナヒーダ: 分かっているわ。ただ、時には「立場」がすべての前提となる。
ナヒーダ: 未来の事は、彼がどんな情報を持ち帰るのかによって決まる。それに旅人、私はずっと、あなたが願っていることを知っていた。
ナヒーダ: 私たちは何度も意識を繋いだから、あなたの心のどこかに強い思いが隠れていることを…ね。あの感覚は、闇夜のなかで唯一つの灯火を探しているようだった。
ナヒーダ: 「散兵」に用心することは、私がスメールの神としてすべきことでもある。でも、私はあなたを友達だと思っているから、ずっとあなたのために何をできるのかを考えていた。
ナヒーダ: あなたが昼夜問わずに思い続けているその答えを手に入れられるのであれば、「散兵」との取引も喜んでやるわ。
…ナヒーダ、ありがとう。
ナヒーダ: そう遠慮しないで、あなたはスメールの英雄だもの。これはそれに相応しい報酬よ。
パイモン: でも…やっぱり安心はできないぞ。何かオイラたちにできることはないか?
ナヒーダ: あなたたちに連絡しようと思ってたの。でも、その前にあなたたちが私のところまで来た…これは一種のテレパシーといえるわね。
ナヒーダ: 実際、あなたに依頼するつもりだったわ。私の代わりに「散兵」を監視するように。
ナヒーダ: 力がほぼ失われたとしても、「散兵」は執行官。あなたが彼と一緒に行動してくれると、私も安心できるわ。
ナヒーダ: もちろん、あなたたちが世界樹を進むためのガイドができるよう、外からではあるけど、ナビゲーションの形であなたたちのそばにいるから。
わかった。
(‍/‍)も力になるよ。
ナヒーダ: うん、ではお願いね。
ナヒーダ: 準備をして、もうすぐ世界樹へ送るわ。
(世界樹に入る)
パイモン: おお…世界樹のある環境は…前とだいぶ変わったな。
パイモン: 色が穏やかになったのは、今のスメールが平和だからだよな。

(散兵と会話する)
「散兵」: なんだ。君たち、もっとのんびりしてくるのかと思ったよ。僕が一足先に世界樹に入ったのが心配で、お友達との世間話さえ惜しんだんだね。
ナヒーダの代わりに見張ってやる。
パイモン: こいつ、囚人のくせに、なんだってそんな偉そうな口のきき方なんだ!
「散兵」: 囚人が看守に付きまとわれること自体は、至って普通だ。だけど、今は僕の獄外運動の時間だってこと、きちんと認識してもらわないと困るなあ。
ナヒーダ: うまく合流できたようね。
ナヒーダ: 注意しておきたい事が一つあるわ——じきにあなたたちは世界樹の内部に入ることになるけれど、そこはその特殊さ故に、ずっとスメールで最も重要な存在とみなされてきたの。
ナヒーダ: 通常エリアと違って、世界樹の内部には情報やデータで構成された奔流しか存在しないの。世界樹内部での行動は常に最大限に警戒する必要があり、必要のない行動は厳に慎むべきよ。
ナヒーダ: あなたたちの間に積もりに積もった恨みがあることは百も承知だけど、世界樹に入ってからは、内輪もめは絶対に禁止よ。これはあなたたちの安全のためでもあると思ってちょうだい。
…わかった。
パイモン: わかったよ。これから大事なことをするのに免じて、しばらくはあいつと平和に共存してやる…
「散兵」: 気まずいのはナシにしよう。後で一緒に行動するんだからね。
「散兵」: クラクサナリデビとの約束通り、僕が先陣を切る。経路探索、危険の排除などは僕に任せて。君たちは大人しく、お目目を大きくして待っていてくれればいいよ。
パイモン: ふん!オイラたちより冒険の心得があるように聞こえるぜ、ずいぶんな自信じゃないか!
「散兵」: 他の用事がないなら、さっさと出発するべきだ。
「散兵」: それとも、まだ心の準備ができてない?もうちょっと時間が必要かな?
パイモン: あーもう!こいつの口のきき方嫌だぞ、しつこい!
挑発しても無駄。
やるべきことをやって。
「散兵」: …ふん。
「散兵」: 始めていいよ。
ナヒーダ: 世界樹へのアクセスを許可、アクセスプロセス起動…
パイモン: これって…小さな苗木か?
パイモン: もう、こいつ!オイラたちもすぐ追いかけようぜ!
(世界樹内部に入る)
パイモン: うわあ…これが世界樹の内部か…
思っていたのと違う…
パイモン: か、変わったところだな、それになんか、穢すことが許されないって感じがするぞ…
「散兵」: 世界樹はテイワット大陸全体と密接に関係していて、その内部に流れるすべての情報に意味がある。
「散兵」: 驚いてばかりで時間を無駄にしないでよね、出発するよ。
パイモン: なんでかわからないけど、あいつの言うことに素直に従いたくないんだよな…
「散兵」: ……
「散兵」: クラクサナリデビ、これから世界樹の中心に向かう。
ナヒーダ: 中心の場所は、まだ感知できるわよね。
「散兵」: ああ、情報の検索だけど、あそこでやるのはどうだい?
ナヒーダ: 許可するわ。行って来てちょうだい。
「散兵」: 行こう、しっかりついてくるんだね。勝手に走るなよ。
パイモン: お、おい、その…ここで勝手に走って、道に迷ったらどうなるんだ?
「散兵」: ……
パイモン: な、なに笑ってるんだよ?
「散兵」: 想像していただけさ。君が迷子になった時、果たして旅人がどんな表情をするのかをね。
「散兵」: ここで何も起こらないと保証できる人なんて誰もいないんだ。安全のため、僕にしっかりついてくる方がいい。
(散兵について行く)
パイモン: あの苗木みたいなのがバラバラになったんだな…
欠片が消えた。空間も何らかの影響を受けたようだ…
「散兵」: 世界樹内部の情報だ。勝手に触るな。
旅人: (場所が移動した。どうやら他の通路に運ばれたみたい…)
(散兵について行く)
パイモン: どの方向を見てもあまり変わらないな…
旅人: (この空間は確かに普通じゃない…でも、「散兵」は俺よりもこの場所に慣れてるみたいだ。)
(散兵について行く)
パイモン: …道理で迷子になりやすいわけだ。こいつ、本当のことを言ってたんだな…
「散兵」: ふふ…
パイモン: またオイラのことを笑ってるぞ! 何なんだよあいつ!
「散兵」: 騙すというのは、時間と場所を弁えるものだ。今はそのどちらも当てはまらないから、警戒しなくていいよ。
(散兵について行く)
「散兵」: ついたよ。
パイモン: でっかい木だな…
旅人: (これが世界樹の中心。そこに流れているのは…世界中のありとあらゆるすべての情報。)
「散兵」: クラクサナリデビ。
ナヒーダ: あの場所についたはずね。準備はどう?
「散兵」: いつ始めてもいいよ。
ナヒーダ: じゃあ、準備してちょうだい。意識の奔流へのアクセス準備開始、アンカーを設置…
パイモン: スカラマシュのやつ、まさか本当にナヒーダのために働いているなんて…あんなやつでも死ぬのは怖いんだな。
旅人: (しかも、彼はこの件に一切の抵抗を示さなかった。前線での作業にも慣れているらしい…もしかして、ファデュイにいた時もこういうことに慣れていたのかも?)
旅人: (アカバと澤田が話していた物語を考えると…怪しすぎる、彼のような人が…)
ナヒーダ: 後のことは頼んだわ。新しい発見があれば、ぜひ私たちに教えてちょうだい。
「散兵」: ああ。
パイモン: うぅ、オイラたちは逆にやることのない暇人になっちゃったぞ…
ナヒーダ:(旅人、パイモン、少しお話しない?)
旅人:(ナヒーダ?これは意識での会話?)
ナヒーダ:(そうよ、パイモンも誘ったわ。)
パイモン: (え?え、えっと…頭の中で直接会話ができるのか?)
旅人:(スカラマシュのことを邪魔してほしくないんだね。)
ナヒーダ: (ふふ、そういう風に理解してもらってもかまわないわ。それに私たちはもうお互いを知ってる友達でしょう。たまにはこういう風にお喋りするのも悪くないわよね。)
パイモン: (おう、新鮮だな!悪くないぞ!)
パイモン: (そうだ、さっきから聞きたかったんだけど、スカラマシュってなんか矛盾してると思わないか?話すときはいつも挑発的なのに、仕事をしてるときは妙に真面目なんだよな…)
旅人:(うん、こういう使い走りのような仕事にもかなり慣れてる…)
ナヒーダ: (言ったはずよ、彼にはまだ謎が残っていると。そういう事情は私の視点だからはっきりと見えているけれど、彼自身はまったく理解していないみたい。)
ナヒーダ: (もしかすると…彼は今日、答えを見つけるかもしれないわね。)
旅人:(彼の過去と関係がある?いわゆる、「裏切り」や稲妻で起こった昔話について。)
ナヒーダ: (さすがの思考ね、緻密で賢いわ。)
旅人:(実は、パルディスディアイハイパシアに触れた時、一瞬だけ何かを見たことがある…)
パルディスディアイにいた時に「散兵」の意識で見た情報を、ナヒーダとパイモンに教えた…
ナヒーダ: (彼の心のあの部分に触れたなんてね…確かに、「裏切り」こそが今の彼を作り上げたと言っても過言ではないわ。)
パイモン: (オイラてっきり、ああいうやつは恐いものなんて何もないのかと思ってたぜ!結局、大したことないじゃないか。)
ナヒーダ: (人は皆、大なり小なり自分だけの過去を持つのよ、パイモン。「散兵」がたとえ、雷神によって作られた人形だとしてもね。)
パイモン: (人形と言えば今日、教令院の前で論文について議論しているやつらを見たぞ。あいつらのお題はなんと、たたら砂の事件だって…ナヒーダ、そのことは知ってるか?)
ナヒーダ: (たたら砂で起きたあの謎の事件や、それに傾奇者のことなら…知ってるわよ。)
パイモン: (本当か?あいつらから聞いた話だと、たたら砂の歴史には色んな疑わしいところがあって、今ある情報はすべて想像から補足したものらしいぜ…)
アカバと澤田の文章に書いてあった物語をナヒーダに教えた…
ナヒーダ: (…あら?面白いわね。その二人、想像力だけでこんなに有力な情報を推理できたなんて。)
パイモン: (まさかあいつら、結構当たってたのか?)
ナヒーダ: (少なくとも、「たたら砂がかつて何かによって被害を受けた」という点においては当たっているわ。)
「散兵」: 魂が三つも集まって世間話かい、賑やかだねえ。いつだって、僕が参加できない話題ほど魅力的じゃないものはない。
パイモン: ひえっ!お、おまえ、なんで急に喋ったんだよ!
「散兵」: わざわざ僕を避けてお話してるんだ、きっと僕について議論してるに違いないと思ってね。
元々(‍/あなたあなた‍)に知らせる義務はない。
「散兵」: それもそうだ。囚人が歓迎されないのは至って普通なことだよね。
パイモン: そ、それで、おまえは何か見つけたのかよ?
「散兵」: まだ探ってる…でも、過大な期待はしない方がいい。君と君の血縁者は、世界の外から来たんだ。世界樹にまったく記録されていなかったとしても不思議じゃない。
パイモン: …待てよ?おまえ、ずっとそのことを知ってたのか?それともナヒーダが教えてやったのか?
「散兵」: 僕たちは何度も会ったじゃないか?君は有名人なんだし、君に関連のある事を知っていてもおかしくないと思うけど。
こういう風に会話するのは不快だけど…
(‍/あなたあなた‍)の態度は予想よりいい。
「散兵」: 今の君と僕の間に必要なのは、平和さ。自ら求めて不快な目に遭う趣味もないから、平常心で会話することくらいはできるよ。
「散兵」: …うん?待て…
パイモン: この光…苗木のように見えるけど?一体なんなんだろう?
「散兵」: …無名のデータ?
パイモン: おい!約束を忘れるなよな、オイラたちにも教えろよ!
「散兵」: しつこいな、おとなしく待っていなよ。
???: …丹羽様、本当に危険を冒してまで行くつもりですか?たたら砂の核心熔炉にも関わっています、軽率な行動はおそらく…
???: 炉心に入るうえで、拙者よりよい人選はおらぬ。
???: そうですか…あなた様がそう決めたのであれば…
「散兵」: …!?これは…
旅人:(丹羽様…この名は確か、たたら砂の管理者では?となると、彼はあの一心伝の親族ということに…)
パイモン: うわ——!
(世界樹にある情報の欠片を確認する)
??? たたら砂に辿り着いてからもうだいぶ経ちますが、あなた様といい、御輿長正様といい…ここにいる皆様の親切、寛大さには言葉もありません。
???: あなた様のいるたたら砂は、暖かい集落のようで、巨大な村のようです。人々は充実した有意義な生活を送り、熱意を抱きながら暮らしています。
???: 私の知る限り、将軍様は長年にわたり、稲妻の大地に猛威を振るう邪悪な妖魔を退治してきました。たたら砂という場所も、当初は晶化骨髄を消費するために設立されたと存じております。
???: 晶化骨髄を消費するために鍛造業が盛んになり、代々続く刀の職人が生まれました。世に名を馳せた者もいれば、黙々と一生を過ごした者もいました…伝承は、このようにして継がれてきたのです。
???: 技術、血筋、夢…この工業に魅せられたすべての職人たちは、刀と鋼の中で自我を求め続けてきました。あなた様が私や赤目さんの提案を受け入れたのも、そのためなのでしょう。
丹羽 エッシャー殿、赤目殿が言っていたでござる。お主が稲妻を訪ねてきて、偶然に彼と友情を築き、共に技術を研究しておらねば…こうも早く、鍛造技法を改善するすべを思いつくことはなかったであろう、と。
丹羽: お主は共に研究した技術を赤目殿に譲り、その後、彼は技術を拙者に売ってくれた。今や、たたら砂の炉心で回る鉱石のすべては新技術によって製錬されたものでござる。
丹羽: それだけでなく、お主もたたら砂の顧問の一人としてここに滞在し、我らに付き合ってくれた。お主の到来は、我らの生産や鍛造の様式を変えてくれたのでござる。
エッシャー: 過分なお言葉恐れ入ります。もともと、稲妻の鍛造業を鑑賞できることは実に喜ばしいと思っておりましたが、あなた様方と友になれたのも、私にとって光栄なことです。
丹羽: …しかし、エッシャー殿、本当にそれだけであろうか?
エッシャー: と言いますと?
丹羽: …今日まで、物事のすべてを繋げて考えたことはなかった。それは、このように邪推することも、そうせざるをえないほど事態が悪化していると信ずることも、いずれもしたくはなかったからでござる。
丹羽: 新技術の実用化を受け入れたことで、我らは何を得た?怪しい黒煙、滞留する問題…職人の体力の損耗や死傷の比率は上がり、それらが発生する間隔は日毎に縮まってきておる。
丹羽: 知っての通り、最近まで炉心内では怪しい穢れのせいで死人が出ていた。情報を抑えて外部の人間には真実を公表していなかったが…そのあたりは拙者よりも詳しいはずであろう、エッシャー?
丹羽: …外へ助けを求めに行った者は誰一人として帰らなんだ。おのれや拙者の友である傾奇者も、あの金色の羽根を持って鳴神島の将軍様へ謁見しに行った。これは我らの最後の希望と言ってもよいであろう。
丹羽: 斯様な状況になっても、エッシャー、おのれは何も恐れていないのであろうな。でなければ…どうしてその顔にまだ微笑みが張り付いているのか、説明がつかぬ。
エッシャー: これはただ、驚いているだけです。あなた様から、このような本心からの言葉を聞けるとは思っていませんでしたから。この「推測」は、あなた様の心の中に長くあったものなのでしょうね。
丹羽: ……
丹羽: 御輿長正様も、恐らくはこの一連の事件の裏にある共通点に気付いたのであろう…つまりおのれのことだ、エッシャー。ただ、御輿様は剛直なお方ゆえ、行いも拙者より用心深い。
エッシャー: 噂によりますと、御輿様は将軍に斬り伏せられた妖女虎千代の養子であり、家族の汚名を晴らすために健闘してきたと聞いています。行いが用心深いのも、当然のことです。
丹羽: …そこまで内情を知る者が、遠路はるばるフォンテーヌからきた一介の機械職人というのは…少々、役不足ではなかろうか?
エッシャー: 丹羽様がおっしゃっているのは…私に公方の職でも見繕って頂けるということですかな?しかし残念ながら、私は技術にこの身を捧げるつもりでして…
丹羽: もうよいであろう、エッシャー。
丹羽: 拙者がここに立っているのは、炉心内部で邪悪な力が猛威を振るっているため。それを解決するためには、おのれのよこした邪祟を吸収できる装置を持ち、危険区域に入る人間が一人必要なのだ。
丹羽: …拙者はここの責任者ゆえ、その責を負い、勇気をもって死へと赴こう。だが… エッシャー、おのれは何を待っているのだ?
エッシャー: その目を見れば、私を深く疑っていることは明白ですね。
丹羽: 今更その芝居を続ける必要もなかろう。おのれが誰であれ、たたら砂を破壊する計画はうまくいったようであるからな。
丹羽: ただ…知りたいのだ。事ここに及んで、一体何を待っている?ここにまだ、おのれの好奇心に対する答えがあるというのか?
エッシャー: 丹羽様、私はこの時を待っていたのですよ。
(エッシャーが丹羽を刺す)
エッシャー: ——このようにあなた様の話を聞き終えてから、決して炉心へ入れぬよう「阻止」する時をね。
丹羽: うっ!お、おのれは…!
エッシャー: …ふふ、私の予想より少しは賢かったようですね。
エッシャー: 少なくともここについた当初は、うまく偽装できていたと思ったんですがね。まさか、当時から既に私の情報を探り始めていたとは思いませんでした。
エッシャー: 稲妻とフォンテーヌは遠いですからね。あなた様の配下が、エッシャーという名前は偽名であり、フォンテーヌから来てなどいないと確認するまで、かなり時間が掛かったはずですが…
エッシャー: それでも、それでもなお…あなた様は私の正体も、このたたら砂の何がまだ私を惹きつけているのかも、想像だにできなかった…お前如きにこの私が仕掛けた罠が見破れると、まさか本気で思っていたのか?
丹羽: …ゴホッ…拙者を殺めてしまえば、炉心に入る人間がいなくなるぞ…この地を…滅ぼすつもりか?
エッシャー: いやいや、まだもう一人いるはずだ。人間だとは思われていないかもしれないが…彼にそうだと告げたのは他でもないお前だったな——「お主は人形などではない、人間なのだ。違いと言えば、心が一つ少ないだけではないか」と。
丹羽: ……!!
丹羽: おのれの背後にまだ他の勢力がいることは、遅かれ早かれ露呈することになる。しかし、どうしてもわからぬ…これらの事にあたって、何を意図している…?本来であればより徹底的にやれたはず、違うか?
エッシャー: それは無論、鑑賞と実験のために決まっている。何せ、私は尋常でないほど辛抱強いからな。
エッシャー: もちろん…もし気になるなら、本当の名を教えてやることもやぶさかではない。私のことは、ファトゥス——「博士」と呼ぶがいい。
丹羽: …ファ…デュイ、だと?なにを…するつもりだ…
エッシャー: お前たちの国に少しだけ…本当に些細なトラブルを起こしに来ただけだ。
丹羽: ゆえにおのれは…技術を改善し、晶化骨髄に含まれる邪祟の力を…最大限に発揮できるようにさせた…
エッシャー: ふふ、お前のように身分のある人間も、死に際にはそんな凶暴な顔を見せるんだな。
エッシャー: 私が作った装置は本物だ。外の人間に悟られずこの災難を解決するには、あれが必ず必要となる。ただ、あの装置が、お前のために用意されたものではなかったというだけだ。
エッシャー: 憎しみを持つほど、人間はより簡単に邪祟に取り憑かれる。だから思い切って怒ってくれていいぞ。この心臓が人形に入ったとき、どんな効果をもたらすのか見てみたいからな。
エッシャー: どうせお前がいなくなれば、遅かれ早かれあの純潔な人形を利用したがる輩が現れる。人間と、そうではないものが友達になる理由なんて…他にないからな?
丹羽: …はは…は…ゴホッ!
丹羽: 拙者の心臓を…彼に渡すのであれば…彼に伝えてくれ。長正さまも…拙者も…みな、彼のことを…仲間だと…思っていると。
丹羽: 彼が…自らを証明するために、何かをする必要はない…人と人の間は…利害だけではないのだ。そうなるのは…博士とやら、おのれのようなやつだけだ…
エッシャー: なんと美しい理想か、この私でさえ少々の罪悪感を覚えざるをえない。そうだな…お前を尊重して、私自身の定義を変えてやろう。
エッシャー: お前さえよければ、私のことを化け物、あるいは鬼魅とでも見るがいい。お前が死んだとしても、それは愚かさの故に殺されたのではなく、超越できないものに負けただけなのだ。
エッシャー: 「丹羽様」よ、楽しみに待とうじゃないか。果たしてお前の友達の人形は、人間になれるかな?いいや、もちろん不可能だ。
エッシャー: …ん?…丹羽 …おっと、もうこと切れたか。実に残念だ。
エッシャー: …さて。
(エッシャーが変装を解く)
「博士」: 「道化」よ、これでお前から預かった任務は完了だ。ギャップを作り、稲妻の動きに嵌め込む…ふふ、実に面白かった。
「博士」: では、一人の人形を紹介しよう。もし彼に使い道があれば、私たちの同志になってもらう、そうでなければ…塵になってもらうまでだ。
(散兵と会話する)
「散兵」: ……
パイモン: おい…おまえ、どうしたんだよ?
「散兵」: …ドットーレ?ハハハっ…ドットーレ!!
「散兵」: ……
「散兵」: いいね、実にいいよ…
パイモン: さっきのは「博士」?あ、あいつ…フォンテーヌの職人になりすましてたってことか…?
恐らくそのようだ。
たたら砂事件の黒幕は彼。
パイモン: でも、どうしてオイラたちが見たのは、あいつ視点のものだったんだ…?
ナヒーダ: 「博士」に触れ、「断片」をすべて取り除いたかを確認した時、彼の心の中からこの記憶を読み取ったの。あなたにとって、これは真相と言えるものでしょ。
「散兵」: こんなものは…全く無意味だ。
ナヒーダ:' そうかしら?けれど、記憶の中の丹羽はあなたを裏切らなかったわ。あの時たたら砂で、あなたが装置を炉心に持ち込むよう仕向けたのは、彼ではなかった。
ナヒーダ: その意味は、私よりもあなたの方がよく分かっているはずでしょう。
「散兵」: ……
(旅人旅人):(つまり…この裏切りは数百年も続く虚言だった。それも:「博士」: の欲していた実験なのだろうか?)
(旅人旅人):(存在なき裏切り…虚幻の悪。結局のところ、彼は何を得たのだろう?)
パイモン: お、オイラたち、場所を変えようぜ。あいつ、なんだかすっごく怒ってるみたいだし、近づくのが怖いぞ…
わかった、あそこに行こう。
ナヒーダ: (彼に、感情を消化する時間を与えてあげたほうがいいわ。)
パイモン: (オイラ、たたら砂のことはまだはっきりしてないけど、あれが「博士」の仕業だったってことはわかるぞ。どうしてあいつはそんなにムキになってるんだ?)
ナヒーダ: (今までそんな風にパイモンを騙した人はいなかったから、理解できないのも無理はないわ。おそらく遅かれ早かれ、彼はこの情報を知らなければならなかったわ。)
ナヒーダ: (これ以前のことはあなたたちも知ってるはずよ——傾奇者は桂木に拾われ、たたら砂の人々と共に暮らした。その後、「博士」がフォンテーヌの職人に変装し…一連の騒動を引き起こしたの。)
ナヒーダ: (全ては「博士」が意図的に仕組んだ恐ろしい実験…それは未来の稲妻に発芽させる、災いの種を埋めるためだけに行われた。)
ナヒーダ: (そして「散兵」も、「博士」の実験に巻き込まれ、実験対象として大いに注目を浴びることになったのよ。)
ナヒーダ: (その記憶の後、真相はこうなるの——「博士」は丹羽の心臓を装置に組み込み、それを「散兵」に渡して炉心の中心部に入らせ、熔錬による穢れをすべて吸収させたの。)
ナヒーダ: (予想をはるかに超える負荷だったけど、「散兵」は生き延びた…彼は疲弊して炉心から離れる時、職人に問い質した——「この装置が自分を守ってくれたようだ。中身は何だ?」と。)
ナヒーダ: (そして職人は答えた——「丹羽様は罪を恐れて出奔されましたが、あなたへ贈り物を残されました。罪なき従者から奪った、あなたにとって念願のものであるとのことでした」と。)
ナヒーダ: (そう言って職人は、枯れた心臓を装置から取り出した。)
ナヒーダ: (「散兵」は想像もしなかった。自分が渇望していたものが、このような残酷な形で目の前に現れることを。他人を殺して奪った心臓は確かに不吉なものだけれど、それが穢れから身を守ってくれたなどということを…)
ナヒーダ: (彼は、自分が丹羽に完全に裏切られただけでなく、その裏切りによって生き延びてしまったと思い込んでいる。怒りと悲しみがこみ上げた「散兵」は心臓を強く地面に叩きつけて、断固としてたたら砂を去ったの。)
パイモン: (そうだったのか…つまり、「博士」は罪のない人を殺しただけじゃなく、それを死んだ人のせいにしたってことだよな?うぅ、なんてひどいんだ…)
(旅人旅人):(大切な友人に裏切られ、見捨てられた。確かに激しい憎悪を抱いてもおかしくない…約百年前、彼が雷電五箇伝に復讐を始めたのも…今見れば、その影響を受けたせいといえるかも。)
(旅人旅人):(しかし、だからといって彼の復讐が正しいというわけではない…)
ナヒーダ: (そうね。それを理解してこそ、彼は初めて進むべき未来への道を選べるわ。)
(しばらく待つ)
「散兵」: …ドットーレ、よくもこんなことを…! 丹羽は端から罪を恐れて逃げたわけじゃなかった、お前が彼を殺したんだ!

しばらく待った後
パイモン: そ…そろそろ、あいつに様子を聞きに行こうぜ。
パイモン: おい、大丈夫か?
「散兵」: ……
パイモン: お、おい、物騒な顔してるな…
「散兵」: 僕を心配してくれているのか?僕たちの間にあんなことがなければ、危く僕も…君たちのお友達になれるかもしれないと思ってしまうところだ。
ただ、想定外のことに遭遇したくないだけ。
「散兵」: もちろん。約束は守るよ。
「散兵」: ……
パイモン: おい、まさかおまえ…オイラたちの知りたいことを調べてくれたのか?
「散兵」: 僕たちはそのためにここにいる、違うかい?
「散兵」: ただ残念ながら、世界樹に降臨者についての記録がないことは確かだ。
ナヒーダ: あなたがそういうのなら、どうやら本当に世界樹は降臨者を記録しないようね。世界の外から訪れし者が、テイワットに属することはないんだわ。
パイモン: 要するに、収穫なしか…
……
想定内だね。でも…ありがとう。
「散兵」: そう焦らないでよ。
「散兵」: なんだい、その落ち込んだ顔は…ふん、個人的に少し情報をあげるよ。
パイモン: えっ?おまえ、なにか知ってるのか?
「散兵」: 君の(‍/‍)が世界樹に記録されていたのは、カーンルイアと関わりがあったからかもしれない。噂によると、(‍彼女彼女/‍)が初めてこの世界に降臨した場所こそ、まさにカーンルイアだったという。
「散兵」: そして、(‍彼女彼女/‍)がこの世に降臨した原因は、「天空」が召喚に応じたからだと。
パイモン: 「天空」が…召喚に応じた…?
「散兵」: これは「道化」の口から聞いた言葉だ、間違いはない。彼はかつてカーンルイアの宮廷魔術師を務めていて、君の(‍/‍)と一緒に過ごしていたことがある。
ファデュイ執行官「道化」…
…どうして?
「散兵」: 詳しいことは僕も分からない。信じるかどうかは君の自由だ…僕が言いたいのは、こんなことで君を騙したりはないってことさ。
「散兵」: クラクサナリデビ、君も聞こえただろ?
ナヒーダ: ええ。驚くべき情報ね。
「散兵」: 世界樹からの情報じゃないけど、僕の収穫と言えるかな?価値はあるかい?
ナヒーダ: とても価値があるわ。
「散兵」: そうか、なら…次はプライベートな時間だ。
(スカラマシュ、旅人、パイモンの周囲にバリアが張られる)
パイモン: え?おまえ、なにをやったんだ?
「散兵」: クラクサナリデビの言う通り、僕の力は残りわずかだ。残存する神の力を尽くしても、この障壁を維持できるのはほんの少しの間だけだろう。
「散兵」: 君に教えた秘密は、感謝を受けるに値するはずだ。見返りとして、今、僕の質問に答えて欲しい。
何が聞きたい?
「散兵」: 僕の手を取って。
……!
「散兵」: (…こうやって会話するのかな、聞こえるかい?)

(旅人旅人):(‍/あなたあなた‍)、まさか(‍/‍)の意識に侵入を?)

「散兵」: (いや、それはもう無理だ。君と少し言葉を交わす程度が限界だろう。)
「散兵」: (教えてくれ。この世界で、「歴史」が変わったことはあるかい?)
(旅人旅人):(!!)
(旅人旅人):(待って、どうしてそんなことを…?)
「散兵」: これでいい。
パイモン: な…なにがあったんだ?おまえら、一瞬手を掴んでたのが見えたけど…
「散兵」: いや、ただ助けてくれたお礼をしただけさ。
(旅人旅人):(この表情…(‍/‍)が躊躇っていたことが見破られた?(‍/‍)はマハールッカデヴァータのことを知っている、だから…)
(旅人旅人):(まずい。その場ですぐ否定できなかったこと自体を、彼は答えだと受け取ったかもしれない!)
「散兵」: じゃあね。君たちも早くここから離れたほうがいい。
パイモン: どこへ行くんだ?おい、待てよ!好き勝手走るなって言ったのはおまえだろ!?
いけない!スカラマシュ!
パイモン、彼を止めなければ!
「散兵」: 相変わらず勘がいいね。だけど僕たちは…もう会うことはないだろう。
(散兵の姿が世界樹の中へと消えた…)
「散兵」: 「散兵」、それに「傾奇者」…この二つの名前は存在なきものとなる。
「散兵」: …たたら砂で死んでいった、僕と関わりのあった者たちは…別の人生を歩むべきだ。
パイモン: おい、スカラマシュ!おまえ、なにかバカなことをしようとしてないか!?
「散兵」: そう言えば、僕は虫が嫌いだ。小さくて数が多く、群れをなして生きる…そういうものを取り除くと、気分がよくなるんだ。
「散兵」: そして今、虫は誤ったところに足を踏み入れた…幸い、それらはすべて正すことができる。僕は、清く正しい答えを出して見せるよ。
パイモン: スカラマシュ!スカラマシュ——!
パイモン: ダメだ、本当に消えたぞ。なにかあいつを探す方法はないかな…
(パイモンと相談する)
パイモン: まずい、本当に消えたぞ…
ナヒーダ: …どう?私の声が聞こえる?
パイモン: ナヒーダ!
ナヒーダ: 旅人にパイモン、そして「散兵」は…先ほど何が起こったの?私は急に、何らかの力に遮られてしまって…
パイモン: スカラマシュの仕業だ!あいつが…おまえを締め出したんだ!
先程の出来事をナヒーダに伝えた…
ナヒーダ: …想定外だわ。彼にはほとんど力が残っていないというのに、まだそんなことができたなんてね。
ナヒーダ: もしかして、敗れた時に力の一部をこっそり隠していたの?それとも…彼は全力を尽くして、本来到達できない境地まで登ったのかしら…
パイモン: あいつ、どこへ行ったんだろ…ごめん、ナヒーダ…オイラたちが見張ってたのに…
ナヒーダ: 大丈夫よ、あなたたちが悪いわけじゃないわ。この先どうなるのか、私も完全に把握できているわけじゃないけど…私に任せて。
ナヒーダ: そろそろ時間よ、私の導きに従って。一刻も早く世界樹の内部から離れましょう。
(世界樹を離れる)
パイモン: 出られたな!ここって…宿か?
ナヒーダ: 事態は急を要するけど…まずはここで休んでいてちょうだい。宿泊の手配はもうしてあるから、誰にも邪魔されないはずよ。
そんな、手伝うよ!
何かできることはない?
ナヒーダ: ごめんなさい、今はまだあなたに来てもらう必要はないの。私がやるわ。
パイモン: ナヒーダ…そんなに深刻な状況なのかよ?おまえは…大丈夫なんだよな?
ナヒーダ: あまり心配しないで。私の判断が正しければ、多少の波があれど大きな災いにはならない。無事の知らせが届くまで、気力と体力を回復していてちょうだい。
パイモン: …声が消えた。
パイモン: なんかとんでもないことになったみたいだぞ。スカラマシュの言ったこと、どういう意味だったんだ?それにさっき、なんであいつはおまえの手を掴んだんだよ?
(旅人旅人):(パイモンはもうマハールッカデヴァータのことを覚えてない…スカラマシュの質問も少し特殊だったし、いま説明するのは難しい。何より、ショックを与えてしまう可能性もある…)
(旅人旅人):(やっぱりマハールッカデヴァータのことは置いておいて、スカラマシュのことだけ話そう。)
「散兵」のさっきの質問、それに「散兵」がしようとしているかもしれないことをパイモンに話した…
パイモン: 歴史を変えたい…?でも、そんなことできるわけないだろ?
簡単にはできない。
パイモン: そうだろ。どうやったら歴史が変わるんだよ?すでに本当に起こったことなのに!
パイモン: 例えば…オイラがこの宿にある水をぜんぶ飲んだとして…それを証明できる人が誰もいなくたって、オイラは自分が水を飲んだっていうことを忘れないぞ。
うん、そうだね。
パイモン: うぅ、でもなんだか心配だ…なんか、スカラマシュがすごく恐ろしいことをしようとしてる気がするぞ…
パイモン: うぅう…わけがわからない…
彼は歴史上から自分を消そうとしているかも。
(パイモンが花瓶にぶつかって落として割る)
パイモン: えっ!?——うわっ!
パイモン!大丈夫?
パイモン: ご、ごめん、うっかりしてたぜ…うぅ、スカラマシュが変なこと言うからだ!
パイモン: でも自分を消すなんてことは、どう考えてもありえないよな。もしかして…世界樹の中だったらそれができるのか?
絶対じゃないけど…ありえる。
(‍/‍)も予想に過ぎないけど。
パイモン: …うぅ…だめだ、頭がパンクしそうだぞ…あいつがなにを考えてるのかまったくわからない!
パイモン: ああもう——!やなやつだな!いつもオイラたちに迷惑ばっかかけて!
パイモン: でもまさか、そんなこと成功したりしないよな?そしたら…あいつと関りのあった人とかにも、影響が出ちゃうのか?
(旅人旅人):(確かに、もしスカラマシュが本当に世界樹から自分を消したとしたら、稲妻の多くの人にも影響が出る…そんなことは想像もできない。)
(旅人旅人):(最悪の場合…雷電五箇伝と関係のある人、楓原万葉、神里綾華、神里綾人——みんな影響されて…どうなってしまう!?)
パイモン: オイラたち、本当になにもできないのかな…なあ、これからどうすればいいと思う?
……
パイモン: 寝るしかないのかな…でもオイラ怖くて、眠れないぞ…
(‍/‍)もだよ。
パイモン: いっそ、美味しいもんの名前をあげて、気を逸らそうぜ…これでも効果がなかったら、オイラ…ここで怯え死ぬかも…
パイモン: うぅ、じゃあ、オイラからな。一つ目は…モンド風焼き魚!それから、鳥肉と野生キノコの串焼き午後のパンケーキホワイトソースポトフ松茸のバター焼き
パイモン: それと、椒椒鶏杏仁豆腐満足サラダ
パイモン: あとあと、仙跳牆エビのポテト包み揚げ璃月三糸ハスの実入り茶碗蒸し
パイモン: うーん…うぅ…
パイモン: …ん?うーん…
?どうしたの?
パイモン: あれ?オイラ…今なにしてたんだっけ?
パイモン: オイラ…なんか言ってたような…でも、急に内容を忘れちゃったんだ。なんだったっけ?
「散兵」…スカラマシュのことを心配して…
料理の名前を言ってた。
パイモン: えっ?すからましゅ…?
パイモン: それも料理の名前か?うーん…変な名前だな…
(旅人旅人): (…!?)
(旅人旅人): (パイモンがスカラマシュを忘れた?この感覚、まさか…本当に成功してしまった?)
(旅人旅人): (でも、本当に可能なんだろうか…?何かがおかしいような…)
パイモン: どうしたんだよ?さっきから目を見開いて…オイラ、なんか変なことでも言ったのか?
いや、なんでもない。
パイモン: その…「散兵」って誰かの名前なのか?聞いた感じ、あだ名みたいだけど。
(旅人旅人): (……)
(旅人旅人): (もし本当にそうなら、重要なことを確かめに行かないと。)
パイモン、一緒に来て。
パイモン: えっ?おう、いいぜ。どこに行くんだ?
一回稲妻に戻りたい。
パイモン: ん?いいけど、その表情…なにか急な用事でもあるのか?
まだ説明する時じゃない…
あっちに行ってからにしよう。


サウンドトラック[]

No.サウンドトラック名アルバム再生
23陰陰たる不安風と牧歌の城夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちるジュニャーナガルバの日戦勝の宴誇りのない試練送仙西風騎士団 (任務) (カットシーンと対話)逃亡舞台裏の話無風の地に閉じ込められたら (任務)童話の夢を守る人鬼の誇り墜落の夢不測の心理的防衛線徹底調査霧に隠れし孤島獄中に咲く花
85死の土地を行くジュニャーナとヴィディヤーの森夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる
場所
43神の無い塚寂々たる無妄の国夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる
場所秘境
45葛藤は如何せん石垣に満ちて寂々たる無妄の国夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる
場所塵歌壺
46荒れ丘の残月、木陰濃く寂々たる無妄の国夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる
場所

脚注[]

その他の言語[]

言語正式名称
日本語夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる[• 1]
Yoru wo Tobu Tori wa Sandan he to Ochiru
中国語
(簡体字)
夜中飞鸟坠于三段
Yè-zhōng Fēiniǎo Zhuì yú Sānduàn
中国語
(繁体字)
夜中飛鳥墜於三段
Yè-zhōng Fēiniǎo Zhuì yú Sānduàn
英語The Night-Bird Falls at the Curtain's Call
韓国語무대에서 추락한 밤의
Mudaeeseo Churakan Bam-ui Sae
スペイン語Una historia aún por terminar
フランス語Tombée de rideau et d'oiseau de nuit
ロシア語Под занавес является ночная птица
Pod zanaves yavlyayetsya nochnaya ptitsa
タイ語ปักษาราตรีร่วงหล่นก่อนม่านปิดฉาก
ベトナム語Chim Đêm Sa Ngã Dưới Bức Rèm
ドイツ語Der Nachtvogel ist gefallen, bevor der Vorhang fällt
インドネシア語Burung Malam Berguguran di Bawah Tirai
ポルトガル語O Pássaro Noturno Se Retira com o Cair das Cortinas
トルコ語Perde Açılır ve Gece Kuşu Gider
イタリア語Cala il sipario sull'uccello notturno
  1. 中国語: と日本語: : 三段/三段 Sānduàn/三段 Sandanとは、歌舞伎の小道具の一つで、高足付きの二重舞台に設置される三段の階段のこと。 赤毛の苔で覆われ、幕切れで舞台前方に押し出され、役者はこれを使って仕上げる。

変更履歴[]

ナビゲーション[]

  1. 近づくと任務が自動再生されるため、遠くから聞く必要がある
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