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勝利の祝い酒は、テイワットストーリーの魔神任務第三章・第五幕「虚空の鼓動、熾盛の劫火」の第5話である。

手順[]

  1. コレイと会話する
  2. ティナリと会話する
  3. グランドバザールへ向かう
  4. 教令院アルハイゼンの居場所を聞く
  5. 知恵の殿堂でアルハイゼンを探す
  6. アルハイゼンと会話する
  7. オルモス港へ向かう
  8. アアル村に行く
  9. 宴が始まるのを待つ(2日後の19時~24時)
  10. グランドバザールで宴に参加する
  11. 宴にいるみんなと会話する (0/4)
  12. パイモンと会話する
  13. スラサタンナ聖処に行く

ゲームプレイメモ[]

対話[]

ゲーム内の任務の説明

約束通り、皆はアアル村の村長の家で集合し、話し合いを始めた…
(コレイに近づく)
コレイ: おはよう!目が覚めたんだ?
パイモン: おう!
おはよう、コレイ。
コレイ: 今日の朝ご飯はあたしが準備したんだ、食べてみてくれ!口に合うといいんだけど。
パイモン: えへへっ、こんなに美味いもんを食べられるのもおまえのおかげだな!
コレイ: うん。魔鱗病が完治した後は、すっごく元気なんだ。毎日ご飯を四、五食作ったって問題ない。
パイモン: おまえの腕ならやれると思うぜ!
ずっと待っててくれたコレイと一緒に美味しい朝ご飯を食べた。
コレイ: そうだ、昨日の夜お前が寝た後、ある人からお前宛ての手紙が届いたんだ。
パイモンが先に受け取らなかったの?
パイモン: オイラはおまえが起きてから一緒に見ようと思って、まだ開けてないぞ。開けるなら今がちょうどいいタイミングだぜ!
パイモン: おお…ニィロウからだ。
パイモン: 「グランドバザールで宴を開催するの。ついでにセノの大マハマトラ復職のお祝いもするんだ!」
パイモン: 「英雄であるあなたたちにも出席してほしいから、待ってるね。」最後に宴の日付も書いてあるな…二日後だ。
コレイ: うん、あたしもお前たちが英雄になったことを聞いたよ。本当に凄いな!
それは大げさだよ。
コレイ: そう謙遜するなよ、お前の実力はあたしたちがよく分かってるからさ。
ちょっと腕前を披露しただけ。
コレイ: いいなあ、時々お前みたいに強くて自信のある人がうらやましくなるよ。
コレイも凄い。
コレイ: 照れるな…へへっ。
パイモン: じゃあ、グランドバザールに行ってみようぜ!
コレイ: うん、行く前はティナリ師匠にひとこと言うのを忘れずにな。
(もう一度コレイと会話する - オプション)
コレイ: 最近は何もかもが良くなってきて、気分も前よりいい。
コレイ: 何か手伝えることがあったら、いつでもあたしを呼んでくれ。
気にかけてくれてありがとう。
コレイ: 遠慮するな、当然のことだ。行く前はティナリ師匠にひとこと言うのを忘れずにな!
(ティナリに近づく)
パイモン: ティナリ——!
ティナリ: おはよう、具合はどう?
パイモン: だいぶよくなったぞ、おまえは?
傷の具合はどう?
ティナリ: 問題ないよ、気を遣ってくれてありがとう。
パイモン: でもその様子からして、もう仕事をし始めてるのか?
ティナリ: うん、でもそんなに忙しくはない。
ティナリ: 魔鱗病の患者がみんな完治して、ハイパシアも回復したんだ。今の僕は、レンジャー長の仕事だけすればいい。
パイモン: やっぱり、世界樹がよくなると、みんなよくなるんだな!
ティナリ: うん。でも、後遺症も少しある。
ティナリ: 例えば死域…新しく増えはしないけど、今あるのがいきなり消えることもない。これからも、僕たちレンジャーがやっていかなきゃいけないんだ。
お疲れさま。
パイモン: そうだ、それといい知らせがあるぞ。セノが復職するらしいんだ!
ティナリ: ははっ、もう新鮮な知らせとは言えないね。すでに彼から聞いたよ。
パイモン: えっ?ここに来たのにオイラたちに会っていかなかったのかよ…
ティナリ: 一度ここへ来たけど、君たちの療養を邪魔したくないからと、僕に挨拶だけして帰ったんだ。
パイモン: じゃあ、あいつらが祝賀会をすることは、おまえも知ってるよな!
ティナリ: 祝賀会?聞いてないけど。
パイモン: あれ…ニィロウの手紙にはセノの祝賀会をやるって書いてあったよな?セノから言われてないのか?
ティナリ: おそらく、たぶん…彼自身もこのことを知らないんだろう。
パイモン: ああ…そう言われるとたしかに、セノって祝賀会に参加するようなやつじゃないな…
ニィロウたち、開催を決めてから伝えたのかも。
パイモン: ティナリとコレイもセノの友達だし、オイラたちと一緒に祝賀会に行こうぜ!
ティナリ: コレイはここ数日、僕が担当していた雑用などを引き受けてるんだ。あの様子だと、参加する時間はないかもしれない…かくいう僕もなおさらだ。
ティナリ: 近ごろ森に「お偉方」が何人か来ていてね。
パイモン: お偉方?
ティナリ: 正確に言うと、元お偉方だ。事件に関わっていた賢者たちが、アビディアの森で修行をすることになってね。それと、彼らに監禁されていた人も解放されたんだ。
パイモン: えっ!?
ティナリの先生は無事だった?
ティナリ: うん。体は弱ってるけど、ケガもないし、虐待も受けていない。
ティナリ: クラクサナリデビ様は本当に心優しいお方だよ。罪深きアザールらを許したんだ。だけど彼ら自身は、自分たちの考えの浅はかさを恥じ、残りの生涯をアビディアの森で知恵を悟るために過ごすことにしたそうだよ。
ティナリ: クラクサナリデビ様が「散兵」を倒し世界樹を救ったことを聞いて、彼らは衝撃を受けたと同時に歓喜に溢れたらしい。知恵を探究する道に、光が差し込んだように感じたんじゃないかな。
ティナリ: これらのことにより、レンジャーの仕事もますます増えてね…
パイモン: 仕事って、本当に大変なんだな…
ティナリ: しょうがないことだよ…
ティナリ: 少し話が逸れたね、本題に戻ろう。君たちは、今出かけようとしているのかな?
パイモン: あっ、そうなんだ。外出許可をもらいに来たんだけど…いいよな?
ティナリ: もうだいぶ回復したし、行ってもいいよ。でも、安全には気をつけてね。
パイモン: おう!
(もう一度ティナリと会話する)
ティナリ: まだ何か聞きたいことがあるの?
ハイパシアは大丈夫?
ティナリ: うん、彼女のことを覚えててくれたんだね、ありがとう。容態もだいぶ回復したから、もう森に入って修行してるよ。学者として、彼女は一時も気を緩めたことがないんだ。
よかった。
ティナリ: 近ごろはこんなにも多くの事が起こったから、僕もコレイも忙しくてね。でも安心して、自分たちのケアもきちんとするから。
ティナリ: セノの復職についてさっきも考えてたんだけど、おおかた彼は宴があることを知らないんだと思う。
ティナリ: 確かに僕とコレイも、機会を見つけて彼を祝いに行くべきだ。今回は彼にとても助けてもらったからね。
ティナリ: それと、君にもお礼を言わせてほしい。
どういたしまして。
ティナリ: 体に気をつけて。手助けが必要になったらいつでも僕を呼んで。
任務の説明の更新

クラクサナリデビの救出作戦は無事に成功した。数々の非現実的な出来事を体験したが、こうして再び寝台の上で目覚め、朝日を前にしてみると、驚くほど心は凪いでいる。朝食後、あなたたちはニィロウからの手紙を手に、グランドバザールで彼女と合流することにした…
(グランドバザールのステージに近づく)
シェイクズバイル: …ふむ、その時間から宴を始めれば絶対に問題はないだろう。準備は十分整った。
ニィロウ: ズバイルさん、私のほうもゲストの人数以外はチェックが全部終わったよ!
シェイクズバイル: はぁ、どうして招待を受けた人たちは返事をしないんだ?そのせいでこっちの手配にも影響が出ている。
フーシャング: まあ、とりあえずやるべきことをやっておけば何とかなるさ。
ニィロウ: ふふっ、私もそう思う。祝賀会は遅かれ早かれ開催できる、そうでしょ?
パイモン: ニィロウ——!
ニィロウ: 旅人、パイモン!
パイモン: 手紙を受け取って会いに来たぜ!
ニィロウ: やっぱりあなたたちって本当にいい人だね。他の人たちからはまだ返事がないんだ…
パイモン: えっ?ここに来たのって、オイラたちだけなのか?
ニィロウ: うん、手紙はみんなに向けて送ったんだけど、もしかしたらまだ自分たちのことで忙しいのかも。
シェイクズバイル: 確かにスメールは今、非常に重要な転換期を迎えている。だがその友人たちがどんな大物であっても、それを理由に君を無視するのはどうかと思うがね。
シェイクズバイル: なんたってニィロウは、スメールで一番の踊り子なんだから。
うん、その通りだね。
シェイクズバイル: ははっ、見る目のある者と話ができて、俺も嬉しいよ。
パイモン: ニィロウの踊りを高く評価できたら見る目があるってことは、ほとんどの人は見る目があるってことになるな!
パイモン: だって、あんなすごいステージならみんな好きなはずだろ。
フーシャング: ああ!確かにその通りだ、俺たちみんなそう思ってるぜ。
フーシャング: 俺たちみたいにグランドバザールによく来るやつらにとって、ニィロウは一番の踊り子なんだ。お前たちはよそから来たが、見る目は一流のようだな!
フーシャング: ズバイルさん、今度機会があったらベストオーディエンスを選んでみたらどうだ?この二人には素質がある!
シェイクズバイル: 何を言ってるんだ、観客の価値は我々が決めていいものではない。
シェイクズバイル: だが確かに…見る目のある者にプレゼントを贈るのも悪くはないな…聞けばフォンテーヌには「写真機」なるものがあって、人の姿を記録できるそうだ。
フーシャング: おお、それはいい!で、それはどこで探せばいいんだ?
ニィロウ: うふふっ、みんな冗談が上手だね。ここで踊りができるだけで私は満足だよ。
パイモン: グランドバザールはいつも賑やかだな。
ニィロウ: うん、だから私はここが好きなの。
ニィロウ: 旅人、パイモン、あなたたちに頼みたいことがあるんだけど、手紙がきちんと届いてるかどうか確認してきてくれないかな?
ニィロウ: もし届いてなかったら、ここで宴があるってことをみんなに伝えてほしいの!
分かった、ちょっと見て回ってくる。
パイモン: おう、ちょうど最近のスメールがどうなってるのか確かめられるしな。
みんながどこにいるか知ってる?
ニィロウ: うーん…私が手紙を書いた時点だと、ディシアはオルモス港、アルハイゼンさんは教令院にいるって聞いたよ。
ニィロウ: セノさんは、たまに教令院に現れるってことしか聞かないかな…
ニィロウ: ラフマンさんの居場所もちょっと分からないの。たぶん、ディシアと一緒にいると思うよ。
ニィロウ: それとドニアザードだけど、具合はどうなってるかな…家に手紙は送りはしたけど、療養の邪魔したらいけないと思って会ってないんだ。もし時間があったら、彼女のことも聞いてきてくれる?
パイモン: おう、分かったぜ。よし、さっそく出発しよう!
(ニィロウ、シェイクズバイル、またはフーシャングともう一度会話する)
フーシャング: 俺はあとで冒険者協会のキャサリンさんに会いに行こうと思う。「写真機」を手に入れる方法を彼女が知ってるかどうか聞いてみるよ。
シェイクズバイル: ああ、試す価値はあるな。記念となる品物を観客に渡せたら、きっとみんな喜んでくれるだろう。
シェイクズバイル: みんなへのサプライズということでな。
ニィロウ: 私もすごくいいアイデアだと思う!たくさん撮って、グランドバザールならではの記念品にできたらいいな。
フーシャング: そしたらニィロウももっと有名になるんじゃないか?はははっ、そうなったら、前の列でニィロウの公演を見るのが難しくなるな。
シェイクズバイル: 聞いた話によると、写真機は適当に使っていいものではなく、きちんとした姿で撮る必要があるらしい。
ニィロウ: えっ、じゃあ私たちも準備が必要かな?今の格好だと、ちょっと適当すぎるかも…
フーシャング: いやいや、このままでいいんだよ!本来の姿で向き合うべきだと思うぜ…その…高度な発明品に。
シェイクズバイル: そういうものなのか…
任務の説明の更新

ニィロウから、賓客たちが祝宴会に間に合うかどうか、スメールを回って確認するよう頼まれた…
(教令院に入る)
パイモン: うーん…アルハイゼンは見当たらないな。あそこの通行人に聞いてみようぜ。
パイモン: なあ、ちょっと聞きたいんだけど、アルハイゼンを見なかったか?
ジョフ: アルハイゼン書記官は、知恵の殿堂に行ったみたいですよ。そこでなら会えるはずです。
ジョフ: ただ、本日書記官を探しに来られたのはあなた方で二人目です。どうやら書記官は、近ごろ本当に忙しいようですね。
パイモン: 他に誰が来たんだ?
ジョフ: 書記官と関係がとても悪いカーヴェさんも、先ほど同じ質問を私にされました。そしてあなた方も…
ジョフ: もしかして、皆さん賢者についての噂を探っているので!?
(‍/‍)たちは違う。
パイモン: オイラたちはちゃんとした用事があるんだ!
ジョフ: そうだったんですね。すみません、私の考えすぎでした。皆さん私と同じように賢者たちの噂に興味があるのかと思いましたよ…
(知恵の殿堂でアルハイゼンとカーヴェに近づく)
パイモン: アルハイゼンはこの辺りにいるんだよな?
パイモン: あっ、あっちにいるぞ!でも、なんか忙しそうだな…
誰かと話してるね。
???: そのくだらない本を読んでないで、はやく院内で何が起こったか話せ。
アルハイゼン: くだらない本などではない。これはスメールの市場では珍しい形ある書物だ。
???: ふんっ、どうせ職権を使って手に入れたものだろ、くだらん。それよりも、今日帰ってきたら賢者がいなくなったと聞いたぞ!
アルハイゼン: ほう?その驚き方からして、どうやら衝撃的な内情を知ったようだな。
???: 知ってたら君に聞かないだろ!?書記官は君で、僕じゃない。はやく君が知ってることを教えろ!
アルハイゼン: 俺は、あと少しで賢者になっていた。
???: はあっ!?
アルハイゼン: そう驚くほどのことではない。君はかの有名なカーヴェだろ、妙論派の星であり、修理や建造に精通している。次の賢者に選ばれる可能性だって大いにある。
カーヴェ: …ふんっ、その言葉、心から発したものとは思えないな。
アルハイゼン: 何を言う、俺の君に対する称賛はいつだって心からのものだ。
カーヴェ: いや、なぜなら、そもそも君は僕に称賛なんてほとんど言ったことがないからね!
アルハイゼン: お互い様だ。俺のように君の性格をよく知る者であれば、誰であろうと俺と同じ選択をするはずだ。
カーヴェ: 君ってやつは…!
カーヴェ: その言葉、そのまま返させてもらおう。君がそんな自己中心的で傲慢で皮肉屋な性格をしてるから、僕は君と何かについて話すのが嫌いなんだ。
アルハイゼン: つまり、俺の性格が受け入れられないと?
カーヴェ: ふんっ、当たり前だろ?
アルハイゼン: なら、俺の家から出ていくといい。
カーヴェ: 脅しか?卑怯だぞ!
カーヴェ: いや、こんなこと言ってる場合じゃなかった。君が賢者になるって?それなら教令院が明日閉院するほうがマシだ!そんなくだらん冗談を言うな。
パイモン: …なんか、ケンカしてないか…?
もう少し待とう、まだ行く必要はない…
アルハイゼン: 教令院のことよりも、君は建築に忙しいのだろう?いつか自分にも豪華な家を建てたらどうだ。
カーヴェ: 建築のことは言うな、思い出しただけで腹が立つ。
アルハイゼン: それで、我らが大建築士様は、今回どんな偉大な建造物を生み出したんだ?
カーヴェ: 僕のプライベートを、いちいち君に報告する必要があるのか?
アルハイゼン: 俺は君を疑っているんだ。スメールが君を一番必要としていた時、君は何をしていた?
カーヴェ: 砂漠で大掛かりな工事をしていたよ。だがそれを言っても君には分からないだろうね。君たち知論派のなけなしの建築美学では…ふふっ。
カーヴェ: かわいそうに。美とロマンを理解できないなんて、心の底から同情するよ。
カーヴェ: ってちょっと待った。スメールが僕を一番必要としていたってなんのことだ?
アルハイゼン: 君が不在の間、多くの者が手を組みスメールの危機を救ったんだ。
カーヴェ: そんな話を僕が信じるとでも?
アルハイゼン: アザールとその同胞が失脚した。これが君の知りたかった質問の答えだ。
カーヴェ: はっ?何をデタラメなこと言ってるんだ?
アルハイゼン: 信じなくても構わない。アザールに経費の申請をするのは何も俺たち知論派ではないからな。まあ、君たちの申請については…
カーヴェ: …ちょっと他の人に詳細を聞いてくる!嘘だったら容赦しないからな。
(アルハイゼンと会話する)
パイモン: よっ、アルハイゼン!
アルハイゼン: 君たちか、どうした?
パイモン: オイラたちはニィロウの代わりに来たんだ。あいつから手紙を受け取ってないか?
アルハイゼン: 手紙?
パイモン: 二日後にグランドバザールで開催される祝賀会にみんなを誘うために、ニィロウが手紙を出したんだ。ついでにセノの大マハマトラ復職のことも祝うんだってさ。
アルハイゼン: もしもその手紙が「教令院のアルハイゼン」宛てに手配したものだったら、おおかた俺の執務室に届いているだろう。
アルハイゼン: ただ俺はここ数日とても忙しくてな。まだ執務室へ戻って手紙を確認する時間がない。今はちょうど休憩時間だったから、少し自分のことをやっていたんだ。
パイモン: おまえの仕事っていつもこんなに忙しいのか?
アルハイゼン: まさか。最近は数名の賢者が免職となり、教令院の上から下までどこも混乱している。そのせいで、忙しくなっているだけだ。
パイモン: ティナリから聞いたんだけど、あいつらはみんなアビディアの森へ修行に行ったみたいだぞ。一生そこで暮らそうとしてるらしいぜ。
アルハイゼン: あの者たちにとっては、一番いい結末だろうな。
アルハイゼン: 六大賢者のうち四人が欲に翻弄され、神を創造しようとし、さらにそのために唯一正気を保っていた二人まで幽閉した。そのような行為に対し、俺の口から言うことは何もない。
六大賢者って名前は凄いのに。
パイモン: そうだな。久しぶりにその呼び方を聞いたから、なんだか全然聞き慣れないぜ…それと同じで六大学院もけっこう迫力があるよな。
アルハイゼン: 少なくとも、本来はそうであるべきだったんだ。
アルハイゼン: 伝説では教令院が設立された当初、知恵における六種類の方向性を代表するため、草神様が直々に六大学院を作ったそうだ。
アルハイゼン: かつてそれぞれの学院では、無数の学派が栄えては消えていった。唯一、六大学派だけは六大学院を拠り所として、長い時間という試練を経たのち、教令院における不変の学派となった。
アルハイゼン: 今では、六大学派と六大学院はほぼ同じ意味を持つ言葉になっている。六大賢者は、この六つの学院から選ばれた最高指導者だ。
アルハイゼン: そしてその六大賢者の中から、さらに大賢者と呼ばれる中心指導者が選ばれる。
アルハイゼン: 残念ながら、いま教令院に残っているのは因論派生論派の賢者だけだ。彼らはアザールに反対したが故に幽閉され、アザールが失脚してやっと身柄を救助された。
パイモン: じゃあ、他の四つの学院は管理する人がいなくなったってことだよな?新しい人が選ばれるのか?
アルハイゼン: ああ、一般的に規則に従って新たな賢者が選ばれることになっている。
パイモン: おまえ、さっき自分が賢者になるって言ってたよな!おまえが賢者になったら、オイラたちのスメールでの後ろ盾が増えるってことだな!
それはいいね!
アルハイゼン: そのことだが、さっきは途中までしか話せなくてな。
アルハイゼン: 人事担当の者がアザールの後任として、クラクサナリデビ様の教令院管理を補佐するよう俺を大賢者に推したんだ。しかし、俺から断った。
パイモン: えっ!?おまえ…なんでだよ!向上心っていうやつがおまえにはないのか!
アルハイゼン: 俺は六大賢者にすら興味がないんだ。言っただろ、俺はリーダーになるのが好きではない。
パイモン: うぅ…そうなのか。じゃあここ最近は、誰を賢者にするか決めるので忙しいのか?
アルハイゼン: それは俺の仕事ではない。俺は新しい賢者が就任するまで、院内における重大な事務などを代わりに処理している。
一時的にリーダーになったってことだね。
アルハイゼン: ふっ、リーダーになったら真っ先に妙論派の経費申請を断ってやる。
パイモン: そういえば、さっきの人って誰なんだ?友達か?
アルハイゼン: 俺とあいつが友人に見えたか?
パイモン: 知らないから聞いてるんだけど。
アルハイゼン: あいつはカーヴェ、ルームメイトといったところだな。あいつのことは、妙論派学者の代表と思えばいい。
彼はアルハイゼンの言葉を疑ってたみたい。
アルハイゼン: それこそ、あいつがよく苦労する理由だ。
パイモン: 最近起きたことって、スメール人にとっては天地を揺るがすようなことなんだな…
後処理お疲れさま。
アルハイゼン: 何しろ、これが書記官の仕事だからな。
パイモン: まあとにかく!どんなに忙しくても、計画の立案者なんだから、二日後は絶対に祝賀会に来いよ!
アルハイゼン: いいだろう。その時にまた会おう。
(もう一度アルハイゼンと話す)
アルハイゼン: 今の教令院において静かな場所は、知恵の殿堂だけだ。そのためここにもう少し居ようと思っていたが…
アルハイゼン: カーヴェのやつがまた戻ってくるかもしれない…チッ、話を蒸し返されるのも面倒だ。場所を変えるか。
(知恵の殿堂に戻った後、アルハイゼンとカーヴェに話しかける, オプション)
カーヴェ: アザールがアビディアの森で生涯反省するらしい。しかもあいつら、君をアザールの後任として大賢者にしようと言ってる。君、いったい何をしたんだ!
アルハイゼン: 彼の失脚は彼自身の問題だ。俺に何の関係がある?
カーヴェ: これについて噂を流してる人たちは、みんな違う内容を言ってるんだ。アザールが神を創ろうとしたって言う人もいれば、アザールが権力を他人に売ろうとしたって言う人も…
カーヴェ: ふんっ、どれも本当のこととは思えないな。僕からしたら、こんな場所で噂を流してるのは、基本的に核心を突いた情報を知らないやつばかりだ。
アルハイゼン: ほう、つまり君の実力なら、きっと真実を知ることができるのだな。
カーヴェ: ……
カーヴェ: 君は、先輩に事の詳細を伝えるという気持ちが微塵もないのか!?
アルハイゼン: これだけ時間をかけて調べておきながら、まさか一つも要点を聞き出せなかったなど、逆に尊敬せざるを得ない。
アルハイゼン: 生論派と因論派以外のすべての賢者は、アザールの同党として免職を受けた。君たち妙論派と俺たち知論派も、再び賢者を選ばなくてはならない。
カーヴェ: はっ?僕たちの学院もアザールと結託していた?待てよ…もしかしてあいつら、そのために僕を工事に向かわせたのか?
アルハイゼン: それについてはただの偶然だと俺は思うがな。歴史の歯車が回ることに何ら影響はない。
カーヴェ: 君は…ふんっ、言っておくが、その手には引っかからないぞ。チャンスを見つけて変な理論を説こうとしたってそうはいかないからな。
カーヴェ: 僕が見たところ、ほとんどの人はまだある細部に気付いていない。例えば…君は書記官なのに、この政事革命において何のダメージも受けていない点だ…
カーヴェ: これは完全に、権力闘争の結果と考えてもいいだろう。なぜ誰もこれについて疑わない?今すぐにでも噂を流しに行きたい気分だ。
アルハイゼン: 勝手にするといい。皆きっと、先に君の悪い噂のほうに注目するだろうがな。
カーヴェ: き、君ってやつは…!!

(オルモス港のマークされたエリアに近づく)
パイモン: ディシアはどこにいるんだろうな…
???: その声、パイモン?
パイモン: えっ?
ドニアザード: 久しぶりね、元気にしてた?
パイモン: ドニアザード!本当に久しぶりだな!
こっちは元気だった、ドニアザードは?
ドニアザード: 私も元気にしてたよ。しかも、生まれてから一番楽しいって言えるくらいね!
ドニアザード: もう聞いたかもしれないけど、魔鱗病が完全に消えて、患者も全員完治したの。
ディシア: (‍/彼女彼女‍)らの耳の早さと交友の広さからして、大方もう聞いてるはずでしょう。そうだろう?
パイモン: ディシア!
やっぱりここにいたんだね。
ディシア: ああ、お嬢様の具合もよくなってきたから、外出に付き合ってるんだ。
ドニアザード: ディシア、どうしてまだお嬢様って呼んでるの?もうお父さまに解約届けは出したはずよね。
ディシア: ハハハッ、もうお嬢様って呼び方に慣れちまいましてね。今さら変えられませんよ。
パイモン: えっ?ボディガードを辞めたのか?
ディシア: ああ、いつまでもフーマイ家のボディガードをやってたら、腕が鈍っちまうかもしれないからな。
ドニアザード: ディシアも知っているでしょ、お父さまとお母さまはあなたに凄く感謝しているって。それに、あなたをとても気に入っているのよ。ずっと我が家に居てくれても、何も問題はないのに。
ディシア: あたしを理解してるお嬢様なら尚更、あたしがこれで心が揺れる人間じゃないってのは知ってるはずでしょう?
ディシア: この仕事を引き受けた時から考えてたんです。お嬢様の体が良くなったら、この仕事を辞めて、広々とした果てのない世界に戻ろうと。
パイモン: ボディガードを辞めたあとは、なにをする気なんだ?
ディシア: それなりに刺激のある仕事を見つけて、体を動かそうと思ってる。
パイモン: 刺激のある仕事ならつい先日やったばっかだろ、もう次のがやりたいのかよ?
ディシア: あんたたちとあの計画に参加してなかったら、こんな考えは持たなかっただろうな。
ディシア: もしかしたら、ああいう全力の命懸けな戦いに火をつけられちまったのかもしれない…あの感覚に、つくづく自分が傭兵だって思わされた。
ディシア: 人の一生はそんな長くない。ああいった作戦に参加できたのは、すごく胸躍る出来事だった。
ディシア: だがこの件を通して、スメールにはまだ多くの問題が存在してることに気付かされた。あたしは砂漠の民として、今はまだ壁のこちら側の民にはなりきれていない。
ドニアザード: たしか、ある方からあなたに伝言があったわよね…
ディシア: アルハイゼンのことですか?ハハッ、あいつがあれを覚えてるなんて、最初は冗談かと思いましたよ。
パイモン: オイラたちさっきまで教令院にいて、アルハイゼンに会ったばかりだぜ。
ディシア: なら、教令院に勤めるようアルハイゼンがあたしに勧めたのは、あいつから聞いたか?
パイモン: えっ!?
まったく聞いてない。
ディシア: アザール本人とやつの同党が失脚したらしい。それで、今なら教令院で仕事を見つける絶好の機会だってアルハイゼンが言っててな。もちろん、あたしにその気があることが前提だが。
パイモン: えっと…ディシアが学者になるのか?まったく想像できないぜ…
ドニアザード: 私もよ。でも、ディシアが学者の格好をしたらきっと綺麗だと思うわ!
ディシア: いやいや、勘弁してくれ…
ディシア: おおかた、アルハイゼンはあたしが自分なりのスタイルを持っていて、戦闘にも長けてるから、教令院でやっていけると思ったんだろう。
パイモン: でも、もしディシアが志願しに行ったら、マハマトラになるのをセノが認めてくれるかもな。
パイモン: だって、ディシアは強いし!
ディシア: ハハッ、マハマトラの仕事ならセノがいれば十分さ。あたしはやっぱり、自由気ままな生活のほうが合ってる。
ディシア: 今のこの仕事を選んだのも、あたしにぴったりだったからなんだ。
ドニアザード: …たとえ傭兵が様々な危険に遭うとしても?
ディシア: 獅子はいつか荒野に帰っていくものですよ。むしろ、お嬢様のボディガードをやってたことのほうが、あたしからしたら想定外のことでした。
ドニアザード: とても寂しいけど…でも、あなたの選択を尊重するわ。
ディシア: そう言っていただけて、安心しました。
ディシア: そんな顔しないで、もう会えないわけでもないでしょ。
自由がディシアの本質なのかも。
ディシア: ああ、草神の件が一段落して、スメールもすべてがいいほうへ向かってる。あたしも嬉しいよ。
ディシア: だが、平和で安定した世の中に傭兵はいらない。淘汰された時にはもう遅いんだ…今のうちにもう少し稼いどかないとな。
パイモン: おいおい、その感じだと、もうすぐにでも行くつもりなのか!?
ディシア: いや、そういうわけじゃないぜ。来週まで付き合うってお嬢様に約束したしな。
パイモン: 最近はずっとオルモス港にいたんだよな?じゃあ、ニィロウからの手紙は受け取ったか?
ドニアザード: あら?ニィロウが私たちに手紙を?
パイモン: おまえがオルモス港にいるって聞いて、手紙をここに送ったらしいぞ。
ディシア: おそらく、あたしたちが住んでる宿屋に送ったんだろうな。
ディシア: お嬢様は最近特に元気で、夜もあたしを連れてあっちこっち行ったりするんだ。宿に戻るのが遅くて、その時間は受付もこっそり寝ててな。
ドニアザード: ええ。朝も早い時間に出かけて、夜中に店番してるお年寄りの方も居眠りをしてるから…
パイモン: 要するに、店の人がいつも寝てるってことか。
ディシア: 手紙は受付にあるはずだ。あとで確認してみるよ。
パイモン: やっぱり受け取ってなかったんだな。どうりで返信がなかったわけだ…ニィロウに頼まれて様子を見に来てよかったぜ。
ディシア: すまないな、わざわざ来てもらって。
ドニアザード: ニィロウがわざわざ手紙をくれるなんて、きっと大事なことなんじゃない?
パイモン: おう、グランドバザールで祝賀会をやるらしいぞ。それと同時にセノの大マハマトラ復職も祝うから、おまえたちを招待したいんだってさ。
ドニアザード: そうなの、私絶対に行く!
ディシア: あたしも行こう。だが、その宴に服装の要求とかはないよな?今の格好で大丈夫だろうか。
ドニアザード: ニィロウだったらきっとそんなの気にしないわよ。彼女もきっと、ありのままの私たちに会いたいと思ってるはずだわ。
ディシア: それなら、このままで大丈夫そうですね。
パイモン: 二日後だからな、忘れるなよ。
ディシア: おう。
ドニアザード: 宴のことを教えてくれて本当にありがとう、二日後にまたね。
パイモン: あっ、それと、セノとラフマンがどこにいるか知らないか?
ディシア: 大マハマトラは風のように現れ、風のように去っていくからな。一般人じゃ彼の動向を掴めないだろう。
パイモン: ええ…
ディシア: だが前に会った時、アアル村に用事があるって言ってたぜ。運を頼りに、そこへ行ってみるのもいいかもな。
ディシア: ラフマンのほうはまったく知らない。何かセノに相談することがあるって聞いたが…セノに会ったら聞いてみるといい。
ありがとう、ディシア。
ディシア: 気にすんな、はやく行くといい。
パイモン: おう、じゃあ次の目的地に向けて出発だ!
(もう一度ドニアザードまたはディシアと話す)
ドニアザード: 完治してからは、何もかもが違って見えるようになったの。以前訪れたことがある場所も、いま見るとまた別の感覚を覚えるのよ。
ディシア: ええ、健康は生活の基礎ですからね。
ドニアザード: 以前もそれと似たような言葉をあなたから聞いたけど、今日になってやっと完全に理解したわ。
ディシア: まだどこか行きたいところはありますか?あたしも時間がありますから、付き合いますよ。
ドニアザード: えっと…もし私が砂漠に行きたいって言ったら?
ディシア: もちろんいいですよ。
ディシア: そこに行けば、ちょうどあたしの友達も紹介できます。ただ、まずは準備が必要かと。物資を整えてから出発しましょう。
ドニアザード: ええ!今すぐ荷物を準備して、二日後の宴が終わったら、砂漠を思いっきり堪能しましょう!
ディシア: はい、喜んで引き受けましょう。

(アアル村のセノに近づく)
パイモン: だいぶ長いことアアル村に来てなかったよな!
パイモン: あっ、本当にセノがいたぞ!
セノ: ……
久しぶり。
セノ: どうしてここへ?
パイモン: 体の調子もほとんど良くなったし、ティナリからも外出許可が出たから、外に来てるんだ!
セノ: ふむ、ガンダルヴァー村の療養技術は相変わらず高い。
パイモン: おう、ティナリの傷もけっこう回復したぜ。
セノ: そうか、ならよかった。
あそこまで送ってくれてありがとう。
パイモン: そうだな。あのとき気を失ったオイラたちを、おまえがティナリのところまで運んでくれたんだよな?本当に助かったぜ。
セノ: 気にするな。彼は医術に優れ、コレイも気を配るのが得意だ。お前たちをあそこまで送るのが最良の選択だった。
パイモン: でも、おまえはなんでここで一人突っ立ってるんだ?
セノ: 人を待っている。
パイモン: キャンディスたちか?
セノ: もうキャンディスと村長には話をしてある。彼らはいつもの場所にいるから、会いたければそこに行くといい。
セノ: 俺が待っているのは、お前たちも知っている者だ。
???: おお?俺の友人が突如砂漠に現れるとは、まさにキングデシェレト様の祝福…願わくば、会いに来た原因が厄介事の頼みでないといいんだが。
パイモン: ラフマン!それと…えっ?セタレ
セタレ: えっ?君たち…私を知ってるの?
パイモン: えっと…その、教令院でけっこう有名だったから…
ラフマン: 心配するな、この二人は俺たちの仲間だ。警戒しなくてもいい。
セタレ: …そうなの。
最近、調子はどう?
ラフマン: いいことがたくさん起こっていて、悪くない。
セタレ: 私もよ。なんだか最近、いきなり人生に新たな可能性が生まれた気がするの。日々の生活まで光り輝いているような気がしてね。
パイモン: えっ、どうしてだ?
ラフマン: セタレさんからどうぞ。
セタレ: ええ、では私から話すわね。
セタレ: 実は…教令院を離れることにしたの。
パイモン: ええ!?
もう学者はやらないの?
セタレ: 学者を辞めたと言うより、新たな役割を見つけたと言ったほうが正しいかな。
セタレ: これまでのような学者ではなく、でもこの立場を完全に捨てたわけでもない。
ラフマン: ハハッ、たしかにそんな感じだな。
パイモン: うーん、どういう意味だ?
セタレ: 教令院を離れて砂漠地区に戻り、教育の仕事をしようと思うの。
パイモン: おお、先生になるのか!
ラフマン: セタレさんはここに戻って教育事業をサポートしてくれることになったんだ。教育対象は、砂漠の民さ。
ラフマン: だが彼女一人じゃ、全員に授業を行うことは難しい。そこで、各地に分布してる俺たちエルマイト旅団に彼女が話を持ち掛け、この認識を全旅団に伝えるよう頼まれたってわけさ。
セタレ: ええ、エルマイト旅団の方々には、まず優秀な人材を選んでもらうつもりよ。その人たちに私が授業を行えば、彼らが学び終わった後により多くの人に教えることができるでしょ。
セタレ: これこそ、教育…そして知識伝播の真髄よ。
ラフマン: キングデシェレト様の民は今まで、風砂の苦難、流離の苦難、そして無知の苦難を受けてきた。だからこそ、我々もセタレさんをとても歓迎してるんだ。彼女の訪れは、まるで砂漠に現れた夜空の星さ。
ラフマン: 夜空の星は、暗き夜に方向を見失ったキャラバンや盗賊、戦士と旅人を苦境から救い、安全地帯へと導く。
セタレ: そんな大げさな、なんだか照れるわ…
ラフマン: いやいや、セタレさんはそのような賞賛に値する人さ。我々傭兵は危険に慣れていて、死をも恐れない。だからこそ、賛美すべき物事についての判断は、常人よりもはるかに把握しているんだ。
セノ: セタレのその考えは、多くの人にとって良い知らせとなるだろう。
セタレ: 最初は上手くいかないかなと思ってたの…何しろ教令院は、学者が勝手に砂漠で授業を行うことを禁止してるから。
セタレ: あなたたちも知ってると思うけど、知識は厳しく管理されていて、私のように幸運な人は砂漠の民でも極めて少ない…
セタレ: でもあのとき聞こえた言葉が、ずっと心の底で渦を巻き、まるで雷のように私の心を打ち続けた…
セタレ: 「今のあなたは流砂に呑まれているのと同じ。たとえその両の目を閉じていても…」
セタレ: 「セタレ、なぜ家に帰らない?」「あなたのいるべき砂漠はここではない。」
ラフマン: セタレさん…
セタレ: あの言葉が私の目を覚ましたの。それと同時に、次に故郷に帰った時、必ずそこの人々に何かを届けないといけないって思ったわ。
セタレ: 勇気を振り絞って大賢者様に会いに行ったけど、もう教令院にはいなかった。そこでセノさんから、アザール様はもうあそこには属していないことを教えられたわ。
セノ: アザールは然るべき罰を受けた。少し軽すぎるほどだ…お前たちも、もう聞いてるはずだな。
うん。
セタレ: そして、私が教令院を離れて砂漠地区に行く資格を取れるよう手伝ってくれたのがセノさんよ。その上、エルマイト旅団との協力について話し合うため、ここまで同行してくれたの。
セタレ: セノさんとラフマンさんのおかげで、この計画を順調に進められるわ。
パイモン: みんな優しいんだな。
ラフマン: このこと以外にも、他の業務についてセノと相談することがあってな。
セノ: クラクサナリデビ様は、砂漠地区開拓のためにかなりの資源を用意してくれた。俺もその手伝いを少ししたが、中にはエルマイト旅団の協力が必要な部分もあったんだ。
セノ: それから、教令院にいくつか教育関連の物資を申請した。クラクサナリデビ様の指示通り、砂漠にあるいくつかの部族に贈るつもりだ。あそこの人々も、きっと必要としているだろう。
ラフマン: ああ、もちろんだ。形のある書籍、その他の関連用品…セノとクラクサナリデビがいなかったら、こんなものを手に入れることはできなかっただろう。
セノ: それ以外に、教令院は砂漠地区で授業をしたい学者を募集している。何か情報があったら、すぐに俺からラフマンとセタレに知らせよう。
セノ: これらのことを続けていき、資源の維持を図り、長期安定化させる必要がある。
ラフマン: この何百年の間で、初めて希望が訪れた。これはきっと…砂漠の転機だと思ってる。
ラフマン: あの言葉を覚えてるか?「ここに眠るは我らが忠誠なる祭司、カサーレ。その英知はまさに奇跡、讃美と謳歌に値する。」
ラフマン: …砂漠の民から、再びあの祭司のような智者が現れることを願ってる。かつて世を震撼させた英知と栄光を再び見たいのだ。
セタレ: それで、あなたたちも何か業務の話をしに来たの?
パイモン: いやいや、オイラたちはニィロウの代わりに返事を聞きに来ただけなんだ。
パイモン: ニィロウがみんなに手紙を送ったんだけど、ちゃんと届いたか分からないから、その確認を頼まれてな。
パイモン: 二日後にグランドバザールで祝賀会が開催されるから、みんなにも参加してほしいみたいだぞ。
パイモン: それに、これはセノの大マハマトラ復職の祝賀会でもあるんだ!
パイモン: でもおまえの様子からして、もうすでに復職してるみたいだな…オイラてっきり祝賀会のあとに教令院に戻るのかと思ったぜ。
セノ: …祝賀会?
知らないの?
セノ: 今日初めて聞いた。
パイモン: うぅ、ティナリの言う通りだったな。やっぱり知らなかったぞ…
ラフマン: ハハハッ、セノ、お前のために開催する祝賀会なんだ、メインのお前は必ず参加しろよ。
セノ: ……
セタレ: セノさんのそんな表情が見られるなんて珍しいわ…宴が好きじゃないの?
セノ: 好きとは言えないな。だが、行こう。
二人も一緒に来て。
ラフマン: 俺はまだここでやるべきことがたくさん残ってるんだ。それ以外に、セタレさんが砂漠にいる間の安全を守る必要がある、遠慮しておこう。
セタレ: 私もよ。でも…もし可能なら、ニィロウさんに言伝を頼んでもいいかしら。
セタレ: こう伝えてちょうだい…
セタレ: 「今まであんな悪い態度を取ってしまって本当にごめんなさい。あなたの踊る姿がどれほど美しいか、今はもう完全に理解しているわ。まるで、空に輝く光ね。」
セタレ: 「あなたとあなたが象徴する芸術は、美しいだけでなく、あまりにも脅威的で禁止されてしまうほどの生命力を持っている。」
セタレ: 「これからもぜひ踊り続けて。いつか私も、自分の目であなたの意義を見届けに行くから。」
パイモン: えへへっ、ぜんぶ覚えておいたぜ!
必ずニィロウに伝えておく。
パイモン: これでここでの任務も終わったな。セノ、二日後は絶対に来いよ!
セノ: ああ。
(ラフマン、セタレ、またはセノともう一度話す)
ラフマン: そういえば、最近は準備もすごく順調に進んでいてな。自分でも信じられないほどだ…こんないいことが、本当に砂漠で起こるもんなのか?
セタレ: もちろんよ。たとえ自分の運を信じていなくても、私たちのようにそのために努力している人は信じるべきよ。
セノ: ああ。ゆっくりとやっていこう。この先もまだ多くの段階が残ってる。
ラフマン: ハハハッ、嬉しいことを言ってくれる。
(アアル村の広場でキャンディスと話す、オプション)
キャンディス: 旅人さん、お久しぶりです。ガンダルヴァー村でしばらく療養を取っていたとセノさんから聞きました。お体は大丈夫ですか?
もうだいぶ回復した。
キャンディス: ならよかったです。あなた方が無事に帰って来られて、本当に嬉しく思います。
キャンディス: あなた方がしてくださったすべてのこと、とても感謝しています。村人たちは「英雄がかつて我々の村に立ち寄った」と言っていますが、私はそれが誇張されたものだとは思いません。
キャンディス: 今後お時間がありましたら、ぜひアアル村へお越しください。私、皆さんとはいつか一緒に狩りに行きたいと思っているんですよ。
(時間を経て)
パイモン: 約束の日だな、グランドバザールに行ってみようぜ。
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順調に執り行われた祝賀会。みんな約束通り参加した…
(ズバイルシアターのみんなに近づく)
パイモン: あっ、もうみんないるな。オイラたちが一番最後みたいだ。
セノ: …来たか。
ニィロウ: あっ、来た来た!
こんばんは。
ディシア: あんたたち、遅かったじゃないか。
ドニアザード: ずっと忙しかったみたいね。ここであなたたちに会えて本当に嬉しいわ。
パイモン: でも遅刻はしてないはずだぞ!おまえたちが早く着きすぎたんじゃないか?
アルハイゼン: 一番遅く来た人に、今日のスピーチを任せるのはどうだろうか。
ディシア: 今日はスピーチなんかないだろ。
アルハイゼン: そうか?それならいい。
ニィロウ: はやくこっちに来て。一緒に食べて飲んで、楽しいことを話しましょう。
セノ: 悪くない。
パイモン: うぅ…オイラもう我慢できないぞ!旅人、ここに美味いもんがたっくさんあるぞ!
グランドバザールでの祝賀会および大マハマトラ復職を祝う宴の準備が整った。料理も飲み物もとても美味しく、会場も美しく飾られている。
みんなで一緒に美食と美味しい飲み物を味わい、ニィロウとグランドバザールのみんなが用意したショーを堪能した…
愉快で楽しい雰囲気の中、時間が流れて行き、すべてが美しい夢のようだった。
パイモン: ぷはぁ——!美味かったぜ。くぅ~あのお肉、いい味してたな!
ニィロウ: 食べ物はほとんどグランドバザールのみんなが特別に用意してくれたものなの。それと、宴を開催することを聞いたスメールシティのみんなも、色々とプレゼントしてくれたんだ。
ニィロウ: ここに来た人たちみんな、スメールを救ってくれたあなたたちにお礼を言ってほしいって頼んでたよ。
ディシア: 英雄って思われるのも嬉しいもんだな。この感覚、なかなか悪くない。
ドニアザード: ボディガードも英雄の仕事よ!ディシアは元から凄いんだから。
ディシア: ハハハッ、お嬢様は口がお上手ですね。ありがとうございます、嬉しいですよ!
ドニアザード: 偉大な計画に参加した方々に会えて、私も嬉しいわ。
セノ: 気にするな。
パイモン: いま思い返すと、オイラたちってあんな凄いことをやってのけたんだな…本当に不思議だ。
アルハイゼン: 運と実力が半々といったところか。
ディシア: そうか?あたしの記憶だと、最初は運が味方してくれずに、成功率が低いとみんな思ってただろ?
セノ: 俺の記憶でもそうだな。
アルハイゼン: 偶然集うのも運、チームを組んだのも運、計画を定め順調に進んだのも…なおのこと運によるものだ。
アルハイゼン: それに結果から見れば、状況もとても悪くないものだった。
ニィロウ: そうだね。みんな大事な時に自分の役割をきちんとやり遂げてたもの。
ニィロウ: 公演と同じように、私たちは一人一人舞台に上がって、最高のパフォーマンスをしたんだと思う。
ニィロウ: 誰もが重要な存在だった!私たちみんなの力で、パフォーマンスが無事に幕を閉じたんだよ。
パイモン: じゃあ、オイラたちも優秀な役者ってことか?
また身分が一つ増えた、やった。
ニィロウ: クラクサナリデビ様が教令院の実権を握る立場にまた戻れて、本当によかったよ。
ドニアザード: そうね!たとえどれだけ見捨てられ、冷遇されようとも、これでやっと戻って来られたんだもの。
また戻る?見捨てられる…?
ドニアザード: ええ、クラクサナリデビ様はかつて災いの中ですべての力を使い果たし、過去の記憶と知恵を失くしたの。そのせいで教令院からも見捨てられ、冷遇されていたのよ。
ドニアザード: これは誰もが知っているようなことだと思うけど…どうしてそんな驚いた表情を…わ、私、間違っていないわよね?
アルハイゼン: ああ、間違ってない。
ドニアザード: ふぅ、ならよかった。
セノ: どうかしたのか?
パイモン: そうだぞ、なんでそんな表情になってるんだよ。おまえも知ってるのにわざわざ聞くなんて。
大丈夫。ちょっと…うっかりしてた。
ディシア: そうだ、ここに関係者が二人いるが、これだけは言わせてもらうぜ。
ディシア: あの賢者たちは、本当に身の程を知らない。五百年前、クラクサナリデビが力を使い果たしたのは、スメールの民のためだったんだぜ。それなのにあいつらは何をした?
(旅人): (…どうやら、みんなマハールッカデヴァータを忘れた後、記憶に変化が起こったみたいだ。スメールの歴史に対する認識も変わっている…)
(旅人): (今の彼らは、スメールの神が最初から最後までクラクサナリデビ一人だったと思ってる…)
(旅人): (…もしかしたら、(‍/‍)はテイワット大陸で唯一マハールッカデヴァータを覚えてる存在かもしれない。)
(旅人): (この全てを見届ける者として、(‍/‍)は彼女の選択を尊重し、彼女のために秘密を守る。)
ディシア: 恩を仇で返すなんて、あたしらの世界では罰として手足を切り落とされるかもしれないことだ。そうだろ、セノ?
セノ: 俺が言うべきことではないかもしれないが、クラクサナリデビ様にあのような仕打ちをしたやつらは、今よりももっと重い罰を受けるべきだ。
アルハイゼン: アザールとその一味にさらなる罰を与えたいと、君からクラクサナリデビ様に進言したらどうだ。
セノ: …俺はクラクサナリデビ様の決定を尊重している。如何なる形でも干渉する気はない。
セノ: お前こそ、どうして教令院の誘いに乗って大賢者にならなかった?
アルハイゼン: まさか、俺が賢者に向いているとでも言うつもりか。
セノ: いや。ただ、今のスメールにおいてお前がもっとも教令院を率いるのに相応しい人物だと、人事選考の担当者が言っていた。
ディシア: なんでだ?こいつがアザールを失脚させたからか?
アルハイゼン: 言い方を変えてくれるか?本来は良いことであるのに、それではまるで俺が自分の私欲のためにアザールを失脚させたようになっている。
ディシア: でも正直、あんたがこの一件に加わったのは、多かれ少なかれ私情が入ってたとあたしは思ってるぜ。
アルハイゼン: 私情は確かにあった。だが、賢者の席とは無関係だ。
アルハイゼン: 国全体の規則がああいった者によって破壊されれば、何もかもがおかしくなってしまう。俺はただ、やつらの夢のせいで俺の生活を狂わされることを望んでいなかっただけだ。
ディシア: あんたの生活って、書記官として教令院で仕事することか?
アルハイゼン: ああ。
ニィロウ: えっ、それだけのために?
パイモン: オイラたちの仲間になって、あんな大それた計画をやったのは、それだけのためだったのかよ?
アルハイゼン: それだけで理由は十分なはずだ。
ドニアザード: 個性的なのね…
アルハイゼン: それほどでもない。
ディシア: そうだ、あんたはどうなんだ?もう大マハマトラに戻ったのか?
セノ: ああ。
ニィロウ: 毎日楽しく過ごせてる?
セノ: …どちらとも言えないな。だが、今はやるべきことがたくさんある。
ニィロウ: たとえそうだとしても、出来るだけ楽しいほうがいいと思うよ。ほら、私みたいに毎日たくさん笑ってみるとか。
セノ: ……
セノ: ありがとう、覚えておこう。
(アルハイゼンと会話する)
アルハイゼン: これほど賑やかな宴に来るのは滅多にないことだ。だが、雰囲気は悪くない。
つまらないと思ってるかと。
アルハイゼン: いや、今日この集まりには特別な意味がある。
アルハイゼン: グランドバザールが賑わっているのは、ここの人たちが心の底から嬉しいと感じているからだ。教令院の慌ただしさから来るものとはまるで違う。
アルハイゼン: 勉学しか頭にないやつらに、こんな表情はできないさ。
アルハイゼン: …ん?鍵を一つ多く持って出かけてしまったようだ。
アルハイゼン: まあいい、構わん。
(セノと会話する)
セノ: ここは雰囲気も良く、食べ物も美味い。
こんな賑やかな場所に来るのは珍しいね。
セノ: ああ。
セノ: めったにないが、悪くない。
セノ: 近ごろは忙しくてな。そうでなかったら、お前たちを連れて回ることもできたんだが。
大丈夫、心配しないで。
セノ: 仲間なんだ、気にすることはない。
セノ: …この宴は悪くない。気に入った。
(ディシアまたはドニアザードと会話する)
ディシア: お嬢様、あっちのお肉がすごく美味しいですよ。もう食べましたか?
ドニアザード: ええ!それと果物も少し食べたけど、とても甘くて美味しかったわ。
ドニアザード: グランドバザールって、本当に身も心も休まるいいところね。どうりでみんな、ここに居るのが好きになるわけだわ。
ディシア: そうですね。おっ、あんたも来たか。
ドニアザード: ニィロウがあなたたちも呼んでくれて本当によかったわ。そのおかげで、私も英雄の方々に会えたんだもの。
こちらこそ、ここに来られて嬉しい。
ディシア: おいおい、お二人さん、社交辞令はそこまでだ!パーッと食って飲もうじゃないか、宴はとことん楽しむべきだぜ。
(ニィロウと会話する)
ニィロウ: あっ、来たんだね!
ニィロウ: どう、今日の宴は楽しんでる?何か足りないところがあったら言ってね、すぐに改善するから。
すごく楽しい、誘ってくれてありがとう。
ニィロウ: えへへ…ならよかった。
ニィロウ: こんなにたくさんの凄い人が一堂に会するのは初めて見たよ。だから、私も緊張してたんだ。
ニィロウ: ほら、一人一人それぞれの物語を持っているでしょ。それがみんなこうしてここに集まれるなんて…まるで童話みたいに不思議だね。
ニィロウ: 今夜はいっぱい食べて楽しんでね!あなたに嬉しく思ってもらえたら、私もすごく嬉しいから。
伝えたいことがある。
セタレの言伝をニィロウに伝えた…
ニィロウ: 彼女にそう思ってもらえるなんて、とても光栄だよ。今度機会があったら、彼女を私の公演に誘いたいな。
ニィロウ: なんだか私、とても気分がよくなってきちゃった!ありがとう!
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順調に開催された祝賀会にはみんなが約束通り参加し、肩を並べて戦ってきた仲間たちと素敵な時間を過ごせた。——そして間もなく、とある謎の客が「訪れる」…
(みんなと話した後)
パイモン: おい、どうしたんだよ?頭がぐらぐら揺れてるけど…
なんだか眠くなってきた…
今にも眠ってしまいそう…
パイモン: おいおい、こんなところで急に寝るなよ!オイラがもうちょっと美味いもんを探してきてやる。それを食べたらきっと目も覚めるぞ。
本当?
パイモン: もちろん本当だ。ちょっとここで待ってろよ!
(パイモンは旅人を離れる)
(旅人): (急にこんな眠くなるなんて、昨日よく寝られなかったから?それともお腹いっぱいになったのが関係してる…?)
(旅人): (ん?誰かいる…)
(旅人を除いて、誰もが彩度を下げ、時間が止まってしまう)
ナヒーダ: 私よ。
(旅人): (ナヒーダ、どうやらまた意識が繋がったみたいだね。)
ナヒーダ: ええ、私のわがままのせいね…あなたと話がしたいと思っていたら、ついあなたと接続してしまっていたの。
ナヒーダ: 私たちの関係は、まるでツル草とその後ろにある壁みたい…本当に不思議だわ。
(旅人): (何か用があるの?)
ナヒーダ: 今日グランドバザールで盛大な祝賀会が開かれてるって聞いたから、見に来たくなってね。抜け出してきたの。
ナヒーダ: 最近はあの件の後処理に追われてるから、本当に時間がなくて…
ナヒーダ: あなたには本当にたくさん助けてもらったけれど、もう一つだけお願いしたいの。
(旅人): (どんなこと?)
ナヒーダ: 私に代わって、みんなにお礼を言ってもらえるかしら。
(旅人): (なるほど…でもナヒーダ、それは自分で言うべきだよ。)
ナヒーダ: …えっと…このお願いは迷惑だったかしら?
(旅人): (この世には、他人にはできないことがある。)
ナヒーダ: でも、私がいきなり現れたら…みんな畏まってしまわないかしら?
ナヒーダ: もし、参加者の誰かを驚かせてしまって、せっかくの楽しい宴を台無しにしてしまったら…私の本意に反する結果になってしまうわ。
(旅人): (大丈夫、そんな風に考えないで。)
ナヒーダ: その…少し考えさせて…
ナヒーダ: …分かったわ…
(旅人): (決まった?)
ナヒーダ: ええ、決めたわ。
(ナヒーダは手を伸ばし、旅人の体内に入る)
(旅人): (よかった…ん?あれ?)
ナヒーダ: 自分でみんなに礼を言うのを勧めたのはあなたでしょ?だから…
ナヒーダ: 少しあなたの体を借りることにしたわ。悪く思わないでちょうだい。ツル草だって、壁を伝ってより空に近い場所に行きたがるものだから。
(旅人): (じゃあ、変なことだけは言わないって約束して!)
(ナヒーダは旅人としてパーティーに歩み寄る)
ナヒーダ: みんな。
パイモン: 目が覚めたのか?ちょうど食べ物を取りに行こうと思ってたところだ。
ナヒーダ: 私よ。
パイモン: その声…ナ、ナヒーダ!?
ディシア: なんだなんだ?どういうことだ…
アルハイゼン: まさか、グランドバザールでクラクサナリデビ様の意識と対話できるとは、面白い。これも宴の余興の一つか?
ニィロウ: いやいや、絶対違うよ!あ、あ、あなたは…本当にクラクサナリデビ様ですか?
ナヒーダ: こんにちは、ニィロウ。
ニィロウ: 私のことを知ってるのですか!?
ナヒーダ: ええ。あなたたちのことは全員知っているわよ。ニィロウ、アルハイゼン、セノ、ディシア、パイモン、それからドニアザード。
ドニアザード: …クラクサナリデビ様…?
(ドニアザードは瞬きし、ナヒーダは自分の姿をとったように見える)
ナヒーダ: こうして勝手に旅人の体を借りたのは、直接みんなにお礼を言いたかったからよ。
ナヒーダ: 身の安全を顧みず、教令院、賢者、「博士」、「散兵」…さらにはスメール全体をも敵に回すリスクを冒してまで、私を救ってくれて本当にありがとう。
ナヒーダ: もしも今回、あなたたちがいなかったら…もしも誰か一人でも欠けていたとしたら…私は今よりもずっと大きな苦境に立たされていたでしょう。
ナヒーダ: 私だけでなく、スメール、そしてテイワット全土が…さらに深刻な不幸に見舞われていたかもしれない。
ナヒーダ: あなたたちのことを人々は神を救った英雄と呼んでいるけれど、私はその言葉がとても好きよ。あなたたちの身分を説明しているだけでなく、あなたたちと私の関係も記録しているもの。
ナヒーダ: 私の心からの感謝を、どうか受け取ってちょうだい。
ドニアザード: クラクサナリデビ様は、スメールのためにたくさんのことをしてくれました。それに比べて私は…あなた様のために何かできたことなどありません…そんなこと言わないでください。
ナヒーダ: ドニアザード、あなたの受けた病は私のそばに付き添い、私のために祈ってくれた証よ。本当にありがとう。
セノ: こんなにも仰々しくしていただく必要はありません…元よりあなた様を守ることが俺の責務ですので。
アルハイゼン: 教令院と草神様の関係は元からこうあるべきだったものだ。我々は当然のことを行い、間違いを正したまで。
ディシア: そうだな、神なのにそんな謙虚だなんて。そんなに気を遣わなくてもいいと思うぜ。
ニィロウ: この計画に参加できて、わ、私…とても光栄です!あなたに捧げた踊りを気に入っていただけたら嬉しいです!
ナヒーダ: …ありがとう、みんな。本当に、感謝しているわ。
(ナヒーダの外見は旅人に戻る)
(旅人): (ね、(‍/‍)の言った通り、みんなナヒーダに会えて嬉しがってたでしょ。)
ナヒーダ: ……ええ!
ナヒーダが直々に会場に現れるというサプライズにより、祝賀会は最高潮の盛り上がりを見せた。その場にいた全員が、心の底から喜びに溢れていた。
そのような感情と共に、人々は話し、笑い…夜が更けていく。
そして、宴は円満に終了した。
パイモン: 起きたか?昨日はぐっすり眠れたか?
まあまあ…かな。
パイモン: ナヒーダがいなくなった後も、けっこうたくさん食べてたよな。おまえも食いしん坊になってきたみたいだぜ!
パイモンには敵わない。
パイモン: ふふん、つまり食いしん坊の分野ではオイラがおまえの先生ってことだな。
パイモン: よし、目が覚めたことだし、ナヒーダに話を聞きに行かないか?
パイモン: この時間は教令院にいるはずだよな。なにか質問があるなら、ナヒーダに聞いてみようぜ。
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すべてが平和に戻ったが、まだ疑問が残っている。スラサタンナ聖処にいるナヒーダは、質問に答えてくれるだろう。
(スラサタンナ聖処のナヒーダに近づく)
パイモン: ナヒーダ!
ナヒーダ: こんにちは。
ナヒーダ: 昨晩は本当に楽しかった。まるで今も水面の上を漂う蝋燭のように、幸福と愉悦の中に浸っているようだわ。
パイモン: オイラたちもだぞ。それで、おまえと話がしたくて来たんだ。
ナヒーダ: そう。何か知りたいことでもあるの?
「アーカーシャ」について…
ナヒーダ: あの件以降、アーカーシャは元のようには運行しなくなったわ。
ナヒーダ: 総合的に判断した結果、アーカーシャを止めることにしたの。
ナヒーダ: でも、これは決して悪いことではない。元々アーカーシャの運行は止めるつもりだったから。
ナヒーダ: アーカーシャによって知識を管理することは、元より人々の好奇心を制限し可能性を消し去ってしまう。これはスメールにとって、よくないと私は思うの。
ナヒーダ: 今はまだアーカーシャを失ったことに違和感を覚える人々もいるわ。だけど、すぐに今の生活のほうが良くて、彼らにとって相応しいと気付けるはずよ。
ナヒーダ: そしてスメールの今後についてだけど…私は再び教令院の実権を握ろうと思うの。
ナヒーダ: 元いた賢者はすでに受けるべき罰を受けた。そして新たな賢者はまだ選出されていない。この件は、私が直々に監督するわ。
ナヒーダ: 新たな世代の六大賢者には、より学術の方面に長けていてほしいわね。今のスメールにはそういったリーダーが必要だから。
ナヒーダ: それから、キングデシェレトの民と砂漠区域の住民たちは、これまで長いこと不当な待遇を受けてきた。
ナヒーダ: もうすでにこれについては対応を進めているわ。何を再建するにも時間は必要だけど、文化、友情、信頼…これらすべて、この先きっと再び得られると思う。
(オプション選択に戻る)
あの日、(‍/‍)が寝た後に起こった事について…
ナヒーダ: 「博士」のせいであなたが眠った後、何が起こったのか知りたいのね?
「博士」は神の心を奪ったの?[Translation Note 1]
ナヒーダ: その通りよ…第三位とそれより上のファデュイ執行官は、神にも匹敵する実力を持っているわ。あの状況では、私は彼の相手にならなかった。
ナヒーダ: でも、形勢は劣っていたけれど、「博士」と対等の取引ができたの。
ナヒーダ: あなたも覚えているでしょ。あなたの運命を変えた——「天理」を。
ナヒーダ: 事実、「天理」は五百年前のカーンルイアの災い以降、今の今まで沈黙を保っている。だからそれを利用して、博士を脅したの。
ナヒーダ: もしも私がこの神の心を破壊すれば、「天理」を呼び覚ますかもしれないってね。ただの憶測に過ぎなかったけど、彼を抑えることに成功したわ。
ナヒーダ: 「法則」に関わるようなレベルの破壊を、「天理」も黙って見過ごすわけがないから。
ナヒーダ: 私が神の心で何を交換したかについてだけど…
ナヒーダ: 「博士」に対する罰、そして知恵の神である私でさえ断れないような「知識」よ。
(オプション選択に戻る)
「散兵」について…
ナヒーダ: 彼はずっと意識を失ったままなの。だから羽毛を一枚隠すように、彼のことを隠しておいたわ。
ナヒーダ: あなたが彼のことを不安視するのは分かるけれど、「かつて神になった」彼の体には、とても有用な特質がいくつか残ったの。
ナヒーダ: 心配しないで。彼が悪さをしないよう、私が見張っておくから。
ナヒーダ: それから、彼の体にはいくつか謎があるわ。私の視点から見るとはっきりしているけれど、彼自身にはかえって分からないみたい。
ナヒーダ: これから先のことは、彼の運次第ね。
(オプション選択に戻る)
次の旅の地点、フォンテーヌについて…
ナヒーダ: あそこに行くのね。「正義」の国、フォンテーヌへ。
ナヒーダ: 私が知っている限りでは、あの国の運営は正義に関する審判のシステムの上に成り立っているわ。
パイモン: そいつらの神が民を審判するのか?
ナヒーダ: いいえ、フォンテーヌには最高審判官が一人いるの。一般的には、神である「フォカロルス」が直々に審判に参加することはないわ。
ナヒーダ: でも…すべての審判において、フォカロルスが欠席することはほぼ皆無。彼女はただ、あの雰囲気に酔いしれているだけのようね。
ナヒーダ: そして神である彼女も、最終判決に影響を与える権利を残しているわ。
ナヒーダ: とにかく、うん…非常に個性的な神よ。
(オプション選択に戻る)
もう他にはない。
(次のセクションに進む)

ナヒーダ: 本当に?まだ一つ聞いていないことがあるんじゃないかしら?
パイモン: えっ、それって…
ナヒーダ: あなたの…(‍/お兄お兄‍)さんについてよ。
ナヒーダ: あなたが休養していたここ数日、世界樹の中からあなたの(‍/お兄お兄‍)さんについての情報を探してみたの…
でも…(‍/‍)たちは星海の外から来た存在。
世界樹に(‍彼女彼女/‍)の情報はないんじゃない?
パイモン: そうだな。世界樹にあるのはテイワット大陸にあるすべての情報と記憶だろ。こいつとこいつの(‍/お兄お兄‍)さんは例外なんじゃないか?
ナヒーダ: あなたについてはその通りよ。確かに世界樹にはあなたについての情報が全くなかったわ。
ナヒーダ: でも…
ナヒーダ: あなたの探しているあの血縁者は、あなたとは違うみたいなの。この世界は確かに、(‍彼女彼女/‍)についての情報を記録しているわ。
パイモン: なんだって!?
!?
ナヒーダ: 言い換えると、(‍彼女彼女/‍)はこの世界の人間なのかもしれないわね。
(旅人): (そんな…(‍/‍)(‍/お兄ちゃんお兄ちゃん‍)はかつて一緒に星海の間を旅してた…(‍/お兄ちゃんお兄ちゃん‍)がテイワット人なわけが…)
(旅人): (明らかにおかしい。まさか(‍/‍)の記憶に問題が?それともこの世界が(‍/お兄ちゃんお兄ちゃん‍)に何かした(‍んだろうかんだろうか/‍)…)
パイモン: そ、それはおかしいぞ。おまえら二人とも、テイワット大陸に来たのは初めてだろ?
それ以外に情報はある?
(‍/お兄ちゃんお兄ちゃん‍)は何を経験したの?
ナヒーダ: 私の触れられる記録の中では、あなたの血縁者は突如としてカーンルイアに現れたの…
ナヒーダ: カーンルイアの災いの後、(‍彼女彼女/‍)はテイワット各国を巡る旅に出た。
ナヒーダ: でも(‍彼女彼女/‍)の旅が終わりに近づいた時、世界樹にある(‍彼女彼女/‍)についての記録がいきなりぼやけたの…
パイモン: ぼやけた?なにかに遭遇したのかな?
ナヒーダ: 確かなのは、誰かが何らかの理由で意図的に(‍彼女彼女/‍)の「運命」を隠しているということよ…
ナヒーダ: そして、それが出来る者は…並外れた力を持っているに違いない。
まさか「アビス」と関係が…
パイモン: でもこの情報からじゃ、なんでこいつの血縁者がこの世界の人なのかを説明できないな…
ナヒーダ: ひとつ特筆すべき点があるわ。私の知る限り…ファデュイの情報システムにおいても、彼らはあなたの血縁者を「降臨者」の範疇には含めていないということよ。
「降臨者」?
パイモン: …降臨者ってなんだ?そんな概念、初めて聞いたぞ…
ナヒーダ: 私が神の心でファデュイといったい何の情報を交換したか、あなたも気になるはずよね?[Translation Note 1]
ナヒーダ: その中の非常に重要な一部こそ、この世界の「降臨者」…この世界に属さない外来的存在のことよ。
ナヒーダ: 旅人、あなたはテイワットの「第四降臨者」なの。
第四…?
パイモン: えっ?それってつまり、ファデュイの情報によれば…こいつの血縁者を除いて、これまでに三人の「降臨者」が他にもいたってことか?
ナヒーダ: ええ。私が推測する限り、「第一降臨者」は今の「天理」だと思うわ。
ナヒーダ: そして他の降臨者の存在については、まだ時間をかけて「考証」する必要がある。
パイモン: なんか…とんでもない情報をいっぱい聞いた気がするぞ…
ナヒーダ: でも、これら情報を教えても、あなたたちの抱えるすべての疑問を解くことはできないのでしょう?知恵の神として、恥ずかしい限りね…
ナヒーダ: 私も数々の疑問が心に残っていて、時間をかけて整理する必要があるわ。
(‍/‍)も…時間をかけて考えたい。
ナヒーダ: ええ。もう少ししたら、あなたも出発して、スメールを離れるのよね?
ナヒーダ: 私はあなたを待ち構えている運命にとても興味があるわ。観測されることができず、この世界に記録されることもない旅…
ナヒーダ: 前に運命は究極の知識だと言ったけど、あなたの未来は「究極の運命」ね。
パイモン: おまえに出会えてよかったぜ、ナヒーダ。
ナヒーダ: 私こそ、あなたたちが来てくれたことに心から感謝しないと。
ナヒーダ: さて、とりあえずお話はここまでにしましょう。今後また私に会いたくなったら、その時はあなたたちの夢に現れるかもしれないわね。
(もう一度ナヒーダと会話する)
ナヒーダ: そう。何か知りたいことでもあるの?
「アーカーシャ」について…
(以前と同じ)
あの日、(‍/‍)が寝た後に起こった事について…
(以前と同じ)
「散兵」について…
(以前と同じ)
次の旅の地点、フォンテーヌについて…
(以前と同じ)
About my (‍sistersister/brotherbrother‍)...
ナヒーダ: 私の触れられる記録の中では、あなたの血縁者は突如としてカーンルイアに現れたの…
ナヒーダ: カーンルイアの災いの後、(‍彼女彼女/‍)はテイワット各国を巡る旅に出た。
ナヒーダ: でも(‍彼女彼女/‍)の旅が終わりに近づいた時、世界樹にある(‍彼女彼女/‍)についての記録がいきなりぼやけたの…
パイモン: ぼやけた?なにかに遭遇したのかな?
ナヒーダ: 確かなのは、誰かが何らかの理由で意図的に(‍彼女彼女/‍)の「運命」を隠しているということよ…
ナヒーダ: そして、それが出来る者は…並外れた力を持っているに違いない。
まさか「アビス」と関係が…
パイモン: でもこの情報からじゃ、なんでこいつの血縁者がこの世界の人なのかを説明できないな…
ナヒーダ: ひとつ特筆すべき点があるわ。私の知る限り…ファデュイの情報システムにおいても、彼らはあなたの血縁者を「降臨者」の範疇には含めていないということよ。
「降臨者」?
パイモン: …降臨者ってなんだ?そんな概念、初めて聞いたぞ…
ナヒーダ: 私が神の心でファデュイといったい何の情報を交換したか、あなたも気になるはずよね?
ナヒーダ: その中の非常に重要な一部こそ、この世界の「降臨者」…この世界に属さない外来的存在のことよ。
ナヒーダ: 旅人、あなたはテイワットの「第四降臨者」なの。
第四…?
パイモン: えっ?それってつまり、ファデュイの情報によれば…こいつの血縁者を除いて、これまでに三人の「降臨者」が他にもいたってことか?
ナヒーダ: ええ。私が推測する限り、「第一降臨者」は今の「天理」だと思うわ。
ナヒーダ: そして他の降臨者の存在については、まだ時間をかけて「考証」する必要がある。
パイモン: なんか…とんでもない情報をいっぱい聞いた気がするぞ…
ナヒーダ: でも、これら情報を教えても、あなたたちの抱えるすべての疑問を解くことはできないのでしょう?知恵の神として、恥ずかしい限りね…
ナヒーダ: 私も数々の疑問が心に残っていて、時間をかけて整理する必要があるわ。
(‍/‍)も…時間をかけて考えたい。
(オプション選択に戻る)
もう他にはない。
ナヒーダ: ええ。もう少ししたら、あなたも出発して、スメールを離れるのよね?
ナヒーダ: 私はあなたを待ち構えている運命にとても興味があるわ。観測されることができず、この世界に記録されることもない旅…
ナヒーダ: 前に運命は究極の知識だと言ったけど、あなたの未来は「究極の運命」ね。
パイモン: おまえに出会えてよかったぜ、ナヒーダ。
ナヒーダ: 私こそ、あなたたちが来てくれたことに心から感謝しないと。
ナヒーダ: さて、とりあえずお話はここまでにしましょう。今後また私に会いたくなったら、その時はあなたたちの夢に現れるかもしれないわね。

翻訳メモ[]

  1. 1.0 1.1 中国語の原文では、この台詞が草のについて言っているのか、雷の神の心について言っているのか、あるいは両方の神の心について言っているのか、曖昧なままになっている。

その他の言語[]

言語正式名称
日本語勝利の祝い酒
Shouri no Iwai Sake
中国語
(簡体字)
请饮下祝胜之酒
Qǐng Yǐnxià Zhùshèng zhī Jiǔ
中国語
(繁体字)
請飲下祝勝之酒
Qǐng Yǐnxià Zhùshèng zhī Jiǔ
英語A Toast to Victory
韓国語승리의 축배를 들어라
Seungni-ui Chukbaereul Deureora
スペイン語Un brindis por la victoria
フランス語Trinquée à la victoire !
ロシア語Выпьем за нашу победу
Vyp'yem za nashu pobedu
タイ語จงดื่มแด่ชัยชนะ
Chong Duem dae Chai-cha-na
ベトナム語Mời Uống Ly Rượu Mừng Chiến Thắng
ドイツ語Lasst uns auf den Sieg anstoßen
インドネシア語Bersulang Demi Kemenangan
ポルトガル語Um Brinde à Vitória
トルコ語Zaferin Şerefine
イタリア語Un brindisi alla vittoria

変更履歴[]

ナビゲーション[]

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