彼の数々の行いにどんな代価が待ち受けているのか、また、すべてが収まった後にこの特別な身分の囚人をどうするべきなのか、誰一人としてわからない…
この任務を開始するには、第三章・第五幕「虚空の鼓動、熾盛の劫火」と紅葉の章・第一幕「阡陌で故人を知る者無し」を完了している必要がある。
任務[]
概要[]
- 夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる
旅人とパイモンは前回聞けなかった質問をするため、ナヒーダの元に向かった。 その途中、スメールシティでたたら砂の事件について話している学者と小説家がいた。 興味を持った旅人が話を聞くと、400年前に起きた事件では一心伝の丹羽が失踪し、さらに傾奇者と呼ばれる「人形」が居たと聞いた。 その人形が「散兵」だと気付いた旅人は、それを知らないふりをしてその場を去る。
「散兵」の噂話をしていると、ちょうど彼がスラサタンナ聖処に歩いているのが見えた。彼はナヒーダによって幽閉されているはずであり、そこにいるはずがない。 違和感を覚えた旅人は彼を追いかけ、スラサタンナ聖処に向かった。 彼女は「散兵」と取引し、身寄りを失った散兵を守る代わりに世界樹で旅人の降臨者を探すという任務を受けていた。彼もそれを受け入れ、旅人ともに彼(彼女)の肉親を探すことになった。
彼はファデュイでの経験から世界樹での探索にも慣れており、そこに旅人を案内した。彼が世界樹で情報を探していると、ある「無名のデータ」を見つけた。 それは400年前のたたら砂を記録したデータであり、丹羽とエッシャーの最後の会話が記録されていた。 その記憶からはエッシャーは丹羽を殺し、さらにその罪を丹羽に擦りつけたことがわかった。
「二度目の裏切り」__ 丹羽による裏切りが博士による欺瞞だと知った彼は怒り狂った。 しばらくして落ち着くと、旅人に世界樹での調査結果を伝えた。やはり世界樹は降臨者を記録しないらしい。 一方で彼が個人的に知っていた肉親に関する情報を伝えられ、見返りとして「歴史が変わったことがあるか」という質問をされる。
旅人が答えに迷っていると、沈黙を答えと受け取った彼は世界樹へと飛び込んだ。 「散兵」、それに「傾奇者」…この二つの名前は存在なきものとなる。 彼は世界樹に飛び込み、自らを歴史から消すことでたたら砂の歴史を変えようとした。
このことはナヒーダも想定しておらず、ナヒーダは急いで対処を始めた。 一方で旅人はナヒーダに休憩するよう言われ、パイモンと共に不安の中を過ごす。 散兵がしようとしていることをパイモンに話すと、パイモンは驚いて瓶を割ってしまった。 しかし、しばらくしてパイモンは「スカラマシュ」という名前、そして今やっていたことを忘れた。 彼がやったことの影響について調べるため、旅人は稲妻に向かった。
- 乱世輪舞
散兵が自らを世界樹から消した影響を調べるため、旅人は稲妻に向かった。 現在の歴史でも雷電五箇伝の多くの家系が没落したことに変わりはなかったが、丹羽久秀と共に炉心に飛び込んで死んだ職人がおり、その職人の子孫が無責任な将軍と無関心な稲妻人を恨み、没落していく家系の中で蓄積された恨みによって100年前に復讐が行われたという歴史に変わっていた。
楓原万葉や神里家に影響はなく、また博士の行いや丹羽の死を覆すことはできなかった[1]。一方で「散兵」、「傾奇者」、そして「国崩」に関する一切の痕跡は消えていた。 事実を確認した旅人は、ナヒーダの元に向かった。
- 幕切——傾奇の末
旅人がナヒーダの元へと戻る途中、再びアカバと澤田に会った。彼らが書く論文からも「傾奇者」についての記述が消えていた。旅人はナヒーダにも「スカラマシュ」について尋ねるが、彼女さえも彼のことを忘れていた。旅人が経緯を話すとナヒーダも異常に気付き、自身が持つ記憶のバックアップに彼に関する情報があることに気づいた。
彼女が持つバックアップとは童話であり、スカラマシュを子猫、たたら砂の人々を狐、「博士」を猛獣に例えていた。その童話の謎を解くと、教令院が製作したバックアップから記憶を取り戻した。
旅人は気晴らしにグランドバザールに食事に向かった。旅人がマハールッカデヴァータの「世界樹から自身を削除する事はできない」という事実を思い出すと、すぐ近くに見知った姿があった。
そこにはスカラマシュと同じ容姿でありながら、服装や言葉遣いが異なる「放浪者」が居た。旅人は彼をナヒーダの元へ連れて行き、彼に事実を教えた。彼は世界樹からスカラマシュが消えたことで生まれた存在であると。ナヒーダは放浪者の希望で彼の「前生」に関する事実を告げ、バックアップを基に夢境を作り出した。
夢境はまず「借景ノ館」から始まり、桂木が傾奇者を見つけた所から始まった。次に彼が彼と暮らした「子供」が現れ、彼が亡くなるまでの会話を観た。
絶望した彼が「道化」に誘われスカラマシュとなった後、時間は進み旅人が来る直前の邪眼工場まで移った。「淑女」と彼の会話のあとスメールに移り、「博士」とアザールが彼と会話する様子を見た。
淨琉璃工房に到着すると、放浪者は自身の記憶を取り戻す事を選択した。ナヒーダは彼に記憶を返していたが、途中で「七葉寂照秘密主」が作動した。旅人が放浪者を守って戦うがレーザーによって攻撃され、放浪者やパイモンと共に攻撃されそうになった。
しかし、ある人影がその攻撃を遮った。その先には記憶を取り戻したスカラマシュが立っており、彼に降り注いだ神の視線が攻撃を遮る手助けをした。スカラマシュは新たに手に入れた風元素の神の目を持って七葉寂照秘密主を倒し、夢境を出た。
- 朝露のように
記憶を取り戻したスカラマシュは、その身分と名前を捨てることを選んだ。ナヒーダは彼が世界樹で見た真相は彼女が意図的に仕組んだものであることを認め、彼を仲間にするためにやった事だと言った。旅人は彼に仲間になるよう説得し、彼は「暗闇からの助力」として仲間になることを認めた。
ナヒーダは彼の 「名前は人生で最初の贈り物」という考えから、記念に旅人が名前を与えることを提案した。その後プレイヤーが名前を設定すると、彼はその名前を受け入れて名前が変更される。
新たな名前を得た後、彼はいずれ「博士」に復讐することを誓った。また雷電五箇伝の末裔は真相を知る権利があるとし、彼らに会った時に真相を告げるよう旅人に依頼した。彼は「 …その日は、いつか来る。」と言い残し、スラサタンナ聖処を去っていった。聖処の外ではアカバと澤田が物語の結末を考えており、 夕陽の空に照らされながらこう言った。
「異様な雰囲気は消え去った。だがこれから先何十年と、この件はまるで暗雲のように、御輿長正の心に纏わりつくのだった。」
「年老いた彼はある日、夢を見た。『大たたら長正』という宝刀が作られたその日の夜、みなは喜びに踊り、絵を描き、舞い、酒を飲んだ。」
「…すべての喜びは炉の中の火に溶け、紅の雲と化し、御輿長正が人生において最後に見た日の出を包んでいった。」
「人生という道は長い。そのことを何か言おうとした時には、すでにどう表現すればいいか、分からなくなっていた。」
彼は立ち止まってその様子を見た後、息を鳴らして立ち去っていった。
旅人が宿に戻ると、瓶は割れたままだった。歴史が変わったにも関わらず割れた瓶を前に戸惑っていると、脳内に謎の声が響いた。 彼女は歴史が変わっても運命は変わらず、誰が瓶を割っても「割れた」という結末に変わりはないと説明した。
アチーブメント[]
伽藍に落ちてから獲得できるアチーブメントは5つ:
アチーブメント | 集 | 記述 | ![]() ![]() |
---|---|---|---|
たたらの謎 | ![]() |
世界樹内部でたたら砂の昔話に関する記憶を確認する。 | 5 |
歴史のさざなみ | ![]() |
散兵が世界樹内部に入ってからもたらした様々な結果を確認する。 | 5 |
変相・狐猫鳥と怪獣 | ![]() |
ナヒーダに隠された謎を解いて、散兵の過去を知る。 | 5 |
如我即我非我相 | ![]() |
記憶の中の七葉寂照秘密主を倒す | 5 |
伽藍に落ちて | ![]() |
「伽藍に落ちて」をクリアする。 | 10 |
サウンドトラック[]
No. | サウンドトラック名 | アルバム | 再生 |
---|---|---|---|
23 | 陰陰たる不安 | 風と牧歌の城 | 夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる、ジュニャーナガルバの日、戦勝の宴、誇りのない試練、送仙、西風騎士団 (任務) (カットシーンと対話)、逃亡、舞台裏の話、無風の地に閉じ込められたら (任務)、童話の夢を守る人、鬼の誇り、墜落の夢、不測の心理的防衛線、徹底調査、霧に隠れし孤島、獄中に咲く花 |
10 | 星降る夜の静寂 | ジュニャーナとヴィディヤーの森 | 朝露のように 場所、秘境 |
85 | 死の土地を行く | ジュニャーナとヴィディヤーの森 | 夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる 場所 |
37 | 傷痛みの物語 | 寂々たる無妄の国 | 乱世輪舞、幕切——傾奇の末 場所、塵歌壺 |
43 | 神の無い塚 | 寂々たる無妄の国 | 夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる 場所、秘境 |
45 | 葛藤は如何せん石垣に満ちて | 寂々たる無妄の国 | 夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる 場所、塵歌壺 |
46 | 荒れ丘の残月、木陰濃く | 寂々たる無妄の国 | 夜を飛ぶ鳥は三段へと落ちる 場所 |
47 | 幽玄有心 | 真珠の歌3 | 幕切——傾奇の末 (カットシーン) |
47 | 浮浪人の魂胆 | 真珠の歌 | 天の謎、水の解き (カットシーン)、邪眼 (任務)、意識の舟が行き着く処 (カットシーン)、幕切——傾奇の末 |
105 | 六輪一露の狂詩曲 | 流変の砂、さやさやと | 意識の舟が行き着く処、幕切——傾奇の末 秘境 |
ギャラリー[]
その他の言語[]
言語 | 正式名称 |
---|---|
日本語 | 伽藍に落ちて[• 1] Garan ni Ochite |
中国語 (簡体字) | 倾落伽蓝 Qīngluò Qiélán |
中国語 (繁体字) | 傾落伽藍 Qīngluò Qiélán |
英語 | Inversion of Genesis |
韓国語 | 뒤집힌 기원 Dwijipin Giwon |
スペイン語 | La transposición de la génesis |
フランス語 | Genèse inversée |
ロシア語 | Инверсия бытия Inversiya bytiya |
タイ語 | พระวิหารที่ล่มสลาย |
ベトナム語 | Cội Nguồn Nghiêng Ngả |
ドイツ語 | Umgekehrte Schöpfung |
インドネシア語 | Pembalikan Kejadian |
ポルトガル語 | Santuário Decrépito |
トルコ語 | Ters Dönen Başlangıç |
イタリア語 | Inversione della genesi |
変更履歴[]
ナビゲーション[]
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- ↑ 本来の歴史では丹羽が失踪したことになっていたため、少なくとも丹羽の名誉は守られた。但し彼の子孫が国崩に代わる犯人となった。