遠征隊で斥候の要を担当する若き騎士。自分の担当する仕事はしっかりこなしていく。<行軍時に見せる料理の腕もなかなかだ。ただ、見知らぬ人と関わるときは、どうしてもその内気で臆病な一面を見せてしまう。
—公式サイトより抜粋[1]
性格
平凡な家庭に生まれた若い騎士。小隊では「前進測量士」を担当している。控えめで慎重な性格の持ち主。
—ゲーム内のキャラクターステータスとプロフィールページの紹介文
最初は内気でよそよそしく見えるが、やがて知り合いに打ち解ける。馴染みのない人、特に地位の高い人に対しては、尊敬の念を表すために、相手を観察し、その人となりを理解してからきちんと接することを好む[2]。いつ話すか、何を話すかなど、判断は人に頼るようだ[3]。
若いにもかかわらず、ミカは大人で責任感があり、兄が酔っぱらって帰ってきても面倒を見、文句を言ったり、あまり問題にしたりすることなく、自分の仕事をやり遂げる。地図作りが好きで、モンドの地図作りの専門家になりたいと考えており、テイワット全土の地図を作りたいと言っている。クレーとは友人だが、彼女の爆薬が景観を変えてしまうため、しばしば地図を作り直さなければならない。
容姿
ミカは中背の男性モデルを使用している。色白の肌に青い目、カールした金色の髪は不規則に束になってはみ出し、毛先は黄金色をしている。
公式紹介
ミカのやつを遠征隊に加えさせたのは、あいつの技を実戦で鍛えるためだ。俺の直属になった理由か…ほら、ジンがついてきてないだろう?雑用やらなんやらを、全部安心して任せられるやつが欲しかったのさ、ハハハッ!
—かつて、酒をあおったファルカは「赤楊騎士」フレデリカにそう言い訳した。
西風騎士団の遊撃小隊に所属するミカは、次々に降っては湧く各種の仕事を全うし、その責任を果たしている。
テントを建てたり、料理をしたり、装備をメンテナンスしたり…後方勤務隊長のへルターでさえ、ミカの優れた作業効率を評価せざるを得ない。
ミカが見せる苦労をいとわない姿勢は、他人の頼みを断れない性格の弱さではなく、チームワークを心から重視し、自分を常に強者から学ぶべき後輩と位置づけているからこそのものだ。
「みなさんのために走り回るのが僕のできる仕事ですし、チーム全体の効率も上がりますから!」
そして、ミカ自身の最も好きなことは、「前進測量士」という職務と表裏一体である。
それは——見知らぬエリアの測量、地形データの詳細な記録、精確で有効な地図の作成だ。
「ここは資源が豊富な場所ですが、周囲に魔物が集まっているため、くれぐれも慎重に行動なさってください。」
地図描きのプロを夢見るミカは、作成中の新しいバージョンの軍用地図に、また一つ注釈を書き加えた。
キャラクターストーリー
キャラクター詳細
騎士団本部に来るたび、ミカはいつも同僚との業務連絡をできるだけ早く終わらせ、こっそりと離れていく。誰かの仕事のペースを邪魔したくない、そう彼は思っているからだ。
ミカは話しかけられると、過度に緊張してしまう傾向にある。礼儀正しく雑談を終えるやいなや、彼は慌てたように逃げ出すのだ。
騎士たちはこの若者の名がミカと言うこと、彼が同僚ホフマンの弟、つまりシュミット家の次男坊であり、今は遊撃小隊に属していることを知っている。
だがミカの仕事や、いま騎士団で広く使われている新しいバージョンの軍用地図が彼の手によるものだということを、彼らは知らない。
そうした地図には、モンド周辺にあるほとんどのエリアの地形データや、大量の実用的な注釈がまとめられている——
すべての道の状況や、潜在的な魔物の密集地域、占拠できる高地の位置に、自然資源の種類と開発状況など…その詳しさたるや目まいがするほどだ。
それらはすべて、ミカが二年間をかけて、自らモンドの各地を歩き回り観測した成果である。
ミカと一緒に戦ったことのある数少ない騎士は、彼の戦闘スタイルについても知っている。ミカは槍とクロスボウを同時に扱うことに長けており、そうした戦い方が彼らの印象に残るのは当然のことだった。
だが彼らはみな、ミカからこう頼まれていた——彼のことを、なるべく他の人には話さないでほしい、と。
「ミカは注目されるのが怖いんだ。褒められるのはもちろん、人に見つめられるだけでとても緊張してしまうんだと。だから世話になった身として、先輩として、俺たちがあの子の気持ちを汲んでやるのは当たり前のことだろ。」
キャラクターストーリー1
好感度Lv. 2
ミカは愛情あふれる和やかな家庭で育った——母はモンドの風土作家で、父は退役した西風騎士、兄のホフマンは現役の騎士団の一員だ。
ミカが読み書きを学びはじめたばかりの頃、両親は新しい本の取材で旅に出ており、幼いミカの世話は兄のホフマンに任されていた。
しかし兄はすっかり騎士団の仲間たちに馴染み、昼は真面目に仕事をして、夜は酒に溺れるという暮らしを送っており…本人がこの有様のため、彼が弟の面倒を見ることなどできるわけもなかった。
そして反対に、ミカのほうが幼い頃からきちんとした生活習慣を身につけることになる。昼は自分の面倒を見て、夜になると兄の面倒を見ていた。ほとんどの子供がまだのんびりと遊ぶだけだった頃、幼いミカは自分できちんと生活できていた上に、ホフマンの衣食住まで手伝っていた。
両親は安否を伝えるため、手紙を毎週モンドに届けるよう人に頼んでいた。母は筆が立ち、彼女が道沿いの風景を描写するために用いる言葉の数々は童話のように魅力的だった。幼いミカは手紙と照らし合わせながら地図を読み、両親のいる場所を確認して、彼らの旅のルートを描くのが好きだった。そうして両親の旅における不思議な出来事を想像するのが、ミカにとって最も楽しいことだったのだ。
いつの間にか幼いミカは地図を読むことが好きになり、多くの場所の地形をすらすらと暗唱できるようになった。
しかし、そこにホフマンから残念な知らせが届く——「おふくろと親父が残してくれたモンドの地図だが、あれは古すぎる。最初にあの地図が描かれた時点では、精度も大したことなかったはずだ。あまり覚える意味はないかもしれないぞ。」
しかし、それは仕方のないことだった。野外で自由に行動できる人間のほとんどは、頭に依頼とモラのことしかない冒険者だ。地図?そんなもの、使えればそれでいい、と。
一方、地図を描ける人間の多くは戦闘に長けておらず、限られた収入でボディガードを雇うこともできない。彼らにとってそのために自ら野外に行くのは大変な危険を伴った。
騎士団の予算に余裕ができれば、この問題を解決するために専門家を雇うことができるかもしれない。しかし今の平和なモンドで、この件がいつ議題に上るかは誰にも分からなかった。
ミカは幼いなりに考えた——父と母のように、地図の隅々まで歩き回り、足元の大地を細かいところまで記録する…それ以上に面白いことなんて、この世にはないはずだ。
そして、ミカは明確な人生の目標を持つようになった——
「僕が、地図を描く専門家になるよ。」
キャラクターストーリー2
好感度Lv. 3
両親がモンドに戻った後、ミカは自分の夢を打ち明けた。それを聞いた彼らは大喜びし、彼を全力でサポートすると約束した。
その日から、ミカは図書館でテイワットの地理に関する勉強と、絵を描く練習に没頭するようになった。
リサはこの礼儀正しく、才能がある上に勤勉な少年を気に入ったようだ。彼女はよくミカが本を探すのを手伝ったり、彼が遠回りをしないよう導いてやったりした。
長きにわたって研鑽を積んだミカの能力は、やがてリサに認められ——「今のあなたなら教令院の選抜に応募しても、本当に受かるかもしれないわよ。」とまで言わしめた。
その後、ミカが外を調査する機会を探り始めたころ、ちょうど図書館で知り合いになったエラ·マスクが離れた野外にヒルチャールと交流しに行くため、道案内のガイドを必要としていた。
それが、ミカの初めての仕事となった。最終的に二人は無事目的地までたどり着いたものの、ヒルチャールとの交流はうまく行かず、彼らにこてんぱんにされたのだった…
ミカはこの挫折を、自分の力が足りなかったせいだとした——「自分を守る術を身につけなければ、見知らぬエリアを探索することはできません。」
その一件の後、ミカは地理の勉強と同じくらいの気合を入れて、兄と共に戦闘技術を学び始めた。生まれ持った体質か、ミカはすぐにそれらを身につけていった。
ちょうどその時、騎士団が三年後に控える遠征の計画が起草された。彼らはまだ人手を募っており、その中には「前進測量士」という役職があった。
その応募条件は非常に厳しく、まず応募者は地図を描ける能力を持つこと、そして危険な環境に身を置くため、部隊の前衛を長期的に担えて、魔物と戦う方法を知っていることが求められた。
ミカにとってのチャンスが来た。それは想像よりも素晴らしかったが、同時に思わず尻込みしてしまうものだった…
というのもミカは自分の能力を生かすなら、せいぜい外部から助言する役として部隊に加わる程度だろう、と考えていた。まさか騎士団が募集しているのが正規メンバーで、しかも前衛を務めるような精鋭だとは思ってもみなかったのだ。このような「強者だけが担える」大任、果たして自分にその資格はあるのか——彼はそう不安に思い、躊躇したこともあった。
しかし幸いにも、父と兄の励ましがその不安を払拭してくれた。彼らの言葉をミカはずっと心に刻んでいる——
「自分に多くを求めなくてもいい。チームのために全力を尽くすことができれば、それは自分の責任を全うしたと言えるだろう。」
「ほとんどの西風騎士は俺たちのような普通の人間だ。そうした人々が、素晴らしいチームワークで任務を成し遂げる。それは一人の強者にも劣らないことなんだぞ。」
こうして、ミカはそのチャンスを逃さず、西風騎士団に応募した。
少なくともこれからは、自分の愛することを仕事にできる。そう考えて、ミカは自分を落ち着けたのだった。
キャラクターストーリー3
好感度Lv. 4
ミカが選抜に応募したという噂は、たちまち西風騎士団中に広がった。
「ホフマンの弟も騎士団に入るらしいぞ!まさか、いつも酔っ払いの面倒を見てたあのミカ坊がなあ!」
自分がこれほど注目されるとは、無垢なミカは想像もしなかった。彼は緊張のあまり呼吸が速くなり、心臓はバクバクと跳ねた——うまく行かなければ父に恥をかけ、兄も非難されることになる。ひいてはシュミット家の名に泥を塗ってしまう、と彼は心配になった。
シュミット家はすでに何人も入団者を輩出した家であり、騎士団は公平性担保のため選抜の難易度を上げると共に、その過程を民衆に公開することにした。
実際の遠征で遭遇するであろう状況を踏まえ、試験官のガイアは過酷とも言えるほどの課題を出した——
鎧を着て重荷を背負いながら、限られた物資を頼りに、制限時間内にドラゴンスパインの中腹まで行くこと。
そして何も参考にできる情報がない状態で、魔物の襲撃に耐えながら、特定のエリアの地図を描き直すこと…
幸いミカはこのためにたくさん準備をしたため、全力を尽くして最も厳しいステージを突破し、三人の合格者のうちの一人となれた。
試験中、他の受験者の二人は多かれ少なかれミカからの助けを得ていた。なぜならミカにとって彼らはライバルではなく、将来の同僚だったからである。
大団長ファルカはチームワークを重んじるこの新人を高く評価し、他の二人をそれぞれ騎兵小隊と調査小隊に配属させたうえで、ミカを遠征に同行させることにした。
それだけでなく、毎週ファルカは時間を割いてミカに戦闘技術を教え、様々な「課題」を出した。
その後、ミカは遊撃小隊に編入されることになった。あの特別個性的な隊長に接する過程でチームにおけるコミュニケーション能力を磨き、エリートの集まる遠征隊に早く慣れることができるように。
こうして、騎士団に入ったミカは遊撃小隊で職務を遂行し、前進測量士として危険な地域で鍛錬を続けている。それと同時にファルカの指導を受け、地図を描く以外の能力を伸ばし続けてもいる。
素直な若き新人であるミカは徐々に成長して、より冷静で頼もしい存在になっていた。ただ、本人はまだそれに気づいていないようだ。
キャラクターストーリー4
好感度Lv. 5
長きにわたる実戦で鍛えられ、ミカは二年と経たないうちに遊撃小隊のコアメンバーとなって、数え切れないほどの任務をこなした。
やがて計画の日が訪れ、遠征隊がまもなく旅立つというとき。
壮行会で、大団長ファルカはミカの右腕の「神の目」に明らかに嬉しそうな驚きを見せた。だが、何度かミカと手合わせした後、大団長は「素晴らしいが、まだまだ足りんな。」という評価を残した。
当時のミカには、まだ大団長のその言葉が理解できていなかった。遠征隊が出発し、危険なエリアに足を踏み入れて初めて、ようやくミカは大団長がどのような魔物を基準としていたのか、段々と理解できるようになる。
あれら名状しがたき彷徨える「もの」は、はぐれた騎士にとって悪夢のような存在であった。
前衛たちの偵察の進み具合は、遠征隊全体の前進速度に直結する。出動が最も頻繁な日々にあっては、ミカは一日にたったの三十分しか休むことができなかった。
未曾有のプレッシャーに息が詰まりそうになるミカだったが、そうした未知なる危険の他に更にもう一つ、虎視眈々と窺う勢力があった…
とある疲れた夜、休憩に入ろうとしたミカは突然、別の小隊の前衛から警告を受けた——騎士団が敵と遭遇したのだ。
ミカが慌てて駆けつけた時には、ファルカがすでに精鋭たちを集めて戦闘態勢を整えていた。
夜の闇に、背の高い兵士たちの壁が微かに見える。まるで生気のない戦う機械のように、彼らは静かに立っていた。
そして、敵の戦線の中央には漆黒の鋭利な人影。その顔はまるで火の光では照らすことができないかのごとく、人の心を奪うような暗い光だけが、その幽幽たる青い双眸から溢れ出ていた。
やがてミカは仲間から、相手の正体を聞かされた——ファデュイ執行官「隊長」、および彼の直属の尖兵たち。
西風騎士団の前衛がファデュイの前哨と遭遇してしまい、神経を過敏にした双方の増援合戦の末、ついにはお互いの最高責任者が出張る事態になったらしい。
空気に漂う硝煙の臭いは強烈で、危機感を覚えたミカの手足は痺れ、冷たくなった。
もし対峙が衝突へと変わっとき、自分はどうすればいいのか。
特にあの執行官…彼の何気ない一撃さえ、自分には受け流せないだろう、そうミカは思っていた。
雑念と重度の疲労でミカの呼吸は速くなり、集中が困難になった。
しかし、ファルカは余裕綽々という態度で遠くの相手に挨拶すると、武器を手に一人「隊長」のほうへ歩み寄った。「隊長」も部下に待機するよう指示して、ゆっくりと前に出る。
双方が極度の緊張状態にあるなか、ファルカは「隊長」と短い話し合いの末、合意に至ったようだった。
漆黒の人影が手を少し上げると、ファデュイの尖兵たちは音もなく幽霊のように消えていった。
その場にいた西風騎士たちはみな長い安堵のため息をつき、中には身震いする者もいた。しかし騎士団の戦線に戻ったファルカは、落ち着いた態度のままこう言った——
「なんて偶然だ!こんな状況でなければ、あいつとは機を見てやり合ってみたいと思ってたんだがな!」
「あいつも意地を張るようなやつじゃない。見知らぬ土地で争うことが、お互いにとって不利益になるとわかってる…」
その時初めて、ミカは自分が戦争の導火線を跨いでいたことを、深く意識させられた。幸い、その導火線は点火されずに済んだのだが。
「隊長」の強烈な威圧感、そして大団長の危機における冷静な機転…この対峙は、ミカの記憶に深く刻まれた。
ミカはどんどん力をつけてこそいたが、このような事態に平然と対応できるようになるには、まだまだ先は長そうだった。
チームに全力を尽くすことで満足するのではなく、もっと努力し、もっと信頼されるようになり、あらゆる不測の事態を適切に処理できなければならない、そう彼は長いこと反省していた…
キャラクターストーリー5
好感度Lv. 6
幸い、続く遠征の行程でミカはそれ以上危険に直面することなく、最も困難な時期を無事乗り切った。
そしてモンドの「ブリーズブリュー祭」期間中、ミカは大団長の手紙を携えてモンドへと戻り、遊撃小隊に帰還した。
遊撃小隊の仲間たちは歓喜しながらも驚いた——ミカの実力は、今や前衛三人分の仕事を一人でも余裕でこなせるほど目覚ましい進歩を遂げていたのだ。
大団長の手紙には、詳細は省かれつつもファデュイのことが書かれており、そしてミカが大団長の直属だったことを考えると…仲間たちの間で雑談が続くなか、とある奇妙な論理の連鎖が生まれた。——
「ミカはファデュイと手合わせしたに違いない!それも恐らくファデュイの精鋭と!それどころか、大団長と一緒に執行官とさえ戦ったかもしれないぞ!」
「でなければ、急にあそこまで強くなれるはずがない!今や、ミカも俺たちの大英雄だ。今のミカになら、どんなことだって頼めるぞ!」
実のところ、ミカは確かに遠征で充分に鍛えられたとはいえ、遠征に同行した他の西風騎士たちもみな程度の差こそあれ練度は上がっていた。ただ、彼らがまだ帰ってきておらず、比較する対象がいないというだけの話であった。
こうした荒唐無稽な噂にどう釈明すればいいかわからず、ミカはジンとガイアに相談を持ちかけた。
ジンは各小隊の責任者に、冷静さを保ち、証拠に欠く情報を流さないようにと慎重に伝えた。また、遠征に関わる多くの事柄は軍事機密であり、もとより慎重に扱うべきであると釘を刺したのだった。
一方、ガイアはそれに納得せず、冗談めかしてこう言った——「西風騎士たちはみな、多かれ少なかれファデュイに不平不満がある。『ミカがファデュイをやっつけた』なんて、なかなか士気の上がりそうな噂じゃないか。」
とにかく、代理団長はすでに状況を把握していたうえ、誰か他人に迷惑をかけたわけでもなかったので…ミカもそれ以上取り乱すことはしなかった。
彼はいつも通り職務を執行し、助けを求める仲間に全力で手を差し伸べる。
ただ、誇張された噂が流れ、皆に信用されすぎるというのも、それはそれで困ったことのようだ…
最近は新しい地図の貸出や、武器のメンテナンス依頼、さらに遊撃小隊のレーションを一口たかろうとする者が現れるなど、ミカを頼る仲間は増える一方だ。
「前進測量士の勢い」にあやかり、ミカのように早く成長したいと皆思っているのだろう。
「統合型前進測量装置」
好感度Lv. 4
ミカが持ち歩く精巧な作りの装置。分厚い本のような形をしている。
この装置は、ミカが調査小隊の技術者とともに開発したものであり、主要な部品はアルベドの最新の錬金術の成果に基づいている——
装置の中にはメモ帳がセットされていて、情報を記録することができる。各ページは素早く取り外して置き換えられるため、そのまま簡単に地図を作成することができるのだ。
ケース背面の板材には精巧な模様が刻まれている。この模様に元素力を注ぎ込むことで背面の菱形の部品が作動し、目標区画に向けて探測用の「波束」を発射できる。
「波束」がターゲットに当たり跳ね返ったエコーを受信し、送信と受信の時間差を計算することで、対象との距離を正確に測定することができる。さらに「波束」を出す間隔を速め、幅を大きくすることで、狭い範囲の地形を立体的にトレースすることも可能だ。
この機能を使えば、地図を描くうえで精度の大幅な向上が見込める。ただ残念ながら、探測で得られるすべての情報とその計算過程は、使用者の頭脳で処理する必要がある。
この機能を正しく使いこなせるのは、対象となる地形に精通し、平面地図を正確に記憶でき、高い空間認識能力を持つエリートだけだ。
そのため、この装置をスムーズに扱える前進測量士はミカだけであり、故に頻繁に使われるべきものでもない。
他の小隊に配備される予定だった改良型装備も、結局はミカの装備のためのスペアとして保管されることになった。
この装置は最も優秀な前進測量士であるミカの腕利きの助手であり、名誉の象徴でもある。だが、ミカはその素晴らしさを他の誰かに語ることはなかった。
ミカからすれば、それでは自慢しているようになってしまうし、それでアルベドに余計な仕事をさせてしまうかもしれない…そうして誰かに迷惑をかけてしまうのは、ミカとしては本意ではないのだ。
神の目
好感度Lv. 6
ミカはかつて、生死の狭間に陥るような危機を経験した。
それは遊撃小隊に入ってまもない頃のこと。任務を引き受けたミカはいつも通り単独で行動し、情報が古くなったエリアに行き、そこの地形を詳しく描き直すことにした。
彼は廃墟の中に忍び込んだが、誤って崖際の石を落とし、暗闇にいた二人のアビスの魔術師を引きつけてしまった。
炎が絡み合い、元素の奔流が一瞬にしてミカを包み込む。まるで彼をすり潰して蒸し焼きにし、魔物の佳肴にでもするかのように。
痛みとパニックが五感を侵すなか、ミカの意識に残ったのはただ一つ——この敵から逃げ切り、後方の仲間たちに知らせることだった。
「たとえ遊撃小隊の先輩たちでも…このように待ち伏せされれば…きっと危機に陥ってしまいます!」
前進測量士の責務は、まさに仲間をこうした窮地に立たせないことにある。
アビスの魔術師たちがしめたと手を叩き、他の潜伏している魔物たちの偽装を解こうとした時、回転する槍が炎の幕を切り裂き、満天の氷霧が廃墟に満ちた熱を抑えこんだ。
彼らが気付いたころにはミカはもう遠くへと逃げており、そして彼は声を大にして謝罪した——
「ごめんなさい!次からは先にノックして、先輩たちに正々堂々あなたたちと対決してもらうようにしますから!」
そして、ミカの言った「次」はすぐに訪れる。情報を掴んだ遊撃小隊の主力が続々と到着し、それら伏兵を慎重に片付けた。
同僚たちは、アビスの魔術師たちの元素バリアがすでにぼろぼろになっていたことに驚いていたが、ミカの右腕に光り輝く「神の目」があるの見て、合点がいったようだった…
その日、遊撃小隊の夕食会はひときわ豪華なものになった。皆ミカのために祝杯をあげたが、彼自身はまだ恐怖が収まりきらず、何が起こったのか、まるで理解できていないようだった。
名刺の飾り紋
ミカ・インデックス | |
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取得: ミカの好感度がLv.10に到達後獲得。 記述: 己の描いた地図を手にするたびに、少年は自分が世界の拓本を持ち上げたことを実感する。 |
命ノ星座
森鳩座 | ||
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意味: 森の鳩 |
任務とイベント
イベント
キャラお試し
キャラクターの紹介
キャラボイス
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メール
来歴
豆知識
- 閑雅な泉の心でのミカの台詞は、シュミット家が清泉町出身であることを強く示唆していて、地元住民のように時間をかけて年取ったフィンチと広範に交流してきたことを強く示唆している。ミカが地図製作を勉強している間にスプリングヴェールにいる理由は他に見当たらない。
- ボイスの「好きな食べ物…」によれば、彼は以前酒を飲んだことがあるが、うまく持てなかったという。エウルアは遠方より来たる朋友・其の四で、ミカが酒を飲めないことに触れているが、これは年齢というより、彼の許容範囲の狭さを指しているようだ[4]。
- ミカは装飾品が光るキャラクターの一人だ。デフォルトコスチューム『飛翔ビーコン』を着用時、ミカの元素爆発の準備が整うと、ネクタイの上部にある水色の小さなひし形の宝石が神の目と一緒に光る。
- ミカは韓国の声優、ユン・ウンソをドニアザードと共有している。
その他の言語
キャラ称号: 霜晴の測量
言語 | 正式名称 |
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日本語 | 霜晴の測量 Shimobare no Sokuryou[!][!] |
中国語 (簡体字) | 晴霜的标绘 Qíngshuāng de Biāohuì |
中国語 (繁体字) | 晴霜的標繪 Qíngshuāng de Biāohuì |
英語 | Coordinates of Clear Frost |
韓国語 | 맑은 서리의 좌표 Malgeun Seori-ui Jwapyo |
スペイン語 | El Agrimensor Nieveclara |
フランス語 | Coordonnées du givre clair |
ロシア語 | Картограф чистого инея Kartograf chistogo ineya |
タイ語 | พิกัดเหมันต์ใต้ฟ้าคราม Phikat Heman Tai Fa Khram |
ベトナム語 | Dấu Hiệu Sương Mai |
ドイツ語 | Koordinaten des klaren Frosts |
インドネシア語 | Coordinates of Clear Frost |
ポルトガル語 | Topógrafo da Geada Translúcida |
トルコ語 | Sabah Ayazının Koordinatları |
イタリア語 | Coordinate del gelo solare |
脚注
ナビゲーション
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