原神 Wiki
Advertisement
原神 Wiki
12,221
ページ

スメールの砂漠を気の赴くままに渡り歩く、統率されていない傭兵集団「エルマイト旅団」のメンバー。屈強で勇敢な彼女は、傭兵界隈でかなり名が通っている。

—公式サイトより抜粋[1]

性格

スメールの砂漠を気の赴くままに渡り歩く傭兵集団「エルマイト旅団」のメンバー。屈強で勇敢な戦士。「エルマイト旅団」ではかなり名が通っている。

—ゲーム内のキャラクターステータスとプロフィールページのテキスト

他のエルマイト旅団と同様、ディシアは機会があれば訓練やスパーリングを楽しんでいる。ドニアザードとは仲が良く、彼女の決意を尊敬しており、公には少し恥ずかしいが可能な限り助けたいと思っている。ドニアザードが花神誕日を復活させようとしたとき、ディシアは密かに自分の両手剣を売り、匿名でモラを寄付して手助けをすることになった。神々の信奉者ではないが、ディシアはクラクサナリデビを尊敬しており、彼女がドニアザードの人生にどれほどの影響を与えたかを見ているからである。

容姿

ディシアは背の高い女性モデルを起用している。軽く日焼けした肌、黄色い「猫目」の瞳孔を持つスカイブルーの瞳、くすんだブロンドがかったダークブラウンの髪。

公式紹介

「共に歌おう、その琴を手に高らかに、
我がシャムシールを、我がクロスボウを、我が破れたバンダナを歌にするのさ。
誰の怒りも恐れはしない、ディシアの心火を燃やさぬ限り。
嗚呼、ディシア——嗚呼、ディシア——その美しさと強さは、我らの宝。」

—「熾光の猟獣」のメンバーたちが、焚き火を囲みながら口にした歌。

統率されていない傭兵集団「エルマイト旅団」は、スメールでもっとも強大な武装組織だ。その内部には、依頼を単独で受ける傭兵や傭兵団が数多く存在する。

「熾光の猟獣」もその一つである。そして、この傭兵団の中でもっとも世に名を馳せているのが、「熾鬣の獅子」と呼ばれるディシアだ。

勇敢だが無謀ではなく、屈強だが傲慢ではない。ディシアは傭兵界隈で有名な戦士だ。過酷な砂漠での生活から戦闘のノウハウを数多と積んだ彼女は、粗野で浅はかな一介の武人とは一線を画す。

報酬が十分で、依頼の内容に筋が通っていれば、その剣は雇い主のために振るわれる。

だが、同時に雇い主たちは肝に銘じなければならない——あくまで、ディシアはモラで一時的な契約を結んだだけであり、獅子を制御する手綱はその手中にないことを。

確かに、傭兵はその武力を売って生計を立てる者たちだ。しかし、その人格や命は本人たちだけのものである。

砂漠の獅子は誰の下僕でもない。彼女の剣は、自分の心に従って振るわれるのだ。

キャラクターストーリー

キャラクター詳細

エルマイト旅団」という言葉は特定の集団を指すものではなく、砂漠に生まれ、成人後は武力で生計を立てるすべての傭兵を指している。

この荒れ果てた世界において、人類はみな等しく、ちっぽけな存在だ。生きていくために人々は自ずとゆるく寄り集まって、まとまりがないながらも傭兵組織を形作る。

「エルマイト旅団」に属する者は数多くいるが、そのほとんどは黄砂に忘れ去られてしまう。人々の記憶に爪痕を残せるのは、ディシアのようなごく一部の逸材たちだけだ。

勇猛でたけだけしい「熾鬣の獅子」、ディシア——獅子は彼女の力を象徴し、熾鬣は彼女の熱き性格を代弁する。

もし護衛として傭兵を雇いたいのであれば、ディシアを検討してみるといいだろう。けっして値段は安くないが、彼女の能力はその価値に見合うものだ。

キャラバン宿駅の路上で自画自賛に溺れるズル賢い傭兵や、力ばかりが取り柄の新人と比べれば、ディシアは遥かに思慮深く、頼りにできる存在だ。

さて、話はここまでにしよう。彼女の雇い主になりたければ、できるだけ早く決断することだ。ディシアを雇いたい者の数と言えば、長蛇の列ができるほどなのだ。出遅れれば、機会はないと思ったほうがいいだろう。

キャラクターストーリー1

好感度Lv. 2


ディシアを含むすべての砂漠の民は、生まれた時から砂漠を理解することを学ぶ。

空の青は果てしなく続き、どこまでも終わらない。金色の砂丘は天と地の境まで、止め処なく延び広がる——そのような環境の中を生きる人間は常に、己がいかに小さいか、実感せざるを得ないだろう。

砂原の風景を見慣れている者でさえ、折につけ自然の雄大さに震慄し、足元の砂に口づけしたくなってしまうのだ。

軟弱な心はこの地に恐れをなす。ゆえに、この広大な砂海を思うがままに駆け巡ることができるのは、屈強な魂のみである。

そして砂漠の民の中で最も勇敢であり、過酷な環境をも厭わず風砂の中を疾駆し続ける者たちこそ、「エルマイト旅団」の傭兵だ。

だが、そのような暮らしは決して楽なものではない。そのため傭兵たちにとって、互いに助け合いができる関係というのはとても貴重であり、その重みは血縁に勝るとも劣らないのだ。

ディシアが幼かった頃、彼女の「家族」は父親と、彼の傭兵団の成員たちであった。

ディシアが一人前に成長した頃、彼女の家は自らが所属する「熾光の猟獣」になり、傭兵団の成員たちが彼女の新たな「家族」になった。

共に長く戦えば、互いに絆が生まれる。すると、視線を交わしたり頷いたりするだけで、互いの考えを即座に理解できるようになる。

だからこそ、雇い主からの依頼をこなすために、砂漠を離れて雨林へと遠出した一時、皆と夜に営火を囲んで歌った歌をディシアは懐かしんだ。

どこにいようと、彼女は砂漠の娘なのである。

キャラクターストーリー2

好感度Lv. 3


個体差を考慮しないという前提で言えば、一般的に女性の身体的能力は男性にやや劣ると言われている。

ディシアは、生まれつき力がとても強いというわけではない。それでも傭兵たちが彼女を深く認めているのには、当然ながら理由があるのだ。

まず、彼女の力は傭兵集団の中で一番とはいかないものの、充分に強い。

この点に疑問を抱くのであれば、彼女の大剣を持ち上げてみるといい。あれほど重い武器を振り回すには、ある程度の膂力が不可欠だ。

次に、彼女は豊富な戦闘ノウハウの持ち主だということである。大剣のように鈍重な武器を扱うとき、必然的に敏捷性の一部が犠牲になってしまうのは万人の知る所だろう。機動性に優れた相手と戦闘する際、一撃で仕留められなければ、重い武器は戦士の不利な要素になってしまう。そんなとき、彼女は並外れた観察力と戦闘テクニックを用いて相手に対処しなければならない。

時には武器を置いて拳で戦い、時には武器を投げつけて今にも消えそうなチャンスを掴み取る。具体的にどう対処するかは、すべて戦況次第だ。

そんな彼女は戦闘以外についても、砂漠におけるサバイバル術を数多く心得ている。

砂漠の傭兵たちが受ける主な依頼には、略奪を防ぐための護衛や、砂漠の危険生物の駆逐、気象災害から逃れる雇い主のサポートなどがある。

時にはガイドとなって、キャラバンや冒険者、学者たちのために道を探すこともある。

驚いたサソリの群れに対する処置も、敏捷な鷲たちに付きまとわれないよう避けるコツも、盗賊に遭遇した際に衝突を最小限に抑える交渉法も——ディシアはすべて知っている。

実際の需要に応じて問題を速やかに解決することこそ、雇い主にとっては最も重要なこと。雇い主の間でよい評判を得たいのであれば、戦闘以外にも色々とスキルを身につける必要があるのだ。

たとえ何百人、何千人という敵を倒すことができたとしても、黄砂においては、その意味に限界がある。ひとたび天地を覆う大砂嵐が吹き荒れれば、戦士たちはみな砂礫の下に埋もれてしまうからだ。

真に聡明な傭兵は、戦うべき時と退くべき時を把握している。戦闘の中で目的を達成すると同時に、己も守る——これぞ、上策と言えよう。

キャラクターストーリー3

好感度Lv. 4


ディシアが自らの実力で「エルマイト旅団」における評判を高めていった頃、旅団の成員たちも皆、それを誇らしく思っていた。そんなある日のこと。偶然にも全員が揃った場で、普段から騒がしくヤジを飛ばすのが好きだった何人かの仲間たちが、「世に響き渡るようなあだ名」をディシアに付けたいと言い出した。

今後、ディシアが相手を打ち負かす度に、そのあだ名を掲げよう。だから、カッコいいだけじゃなく、口にするだけで鳥肌が立つようなものにしないといけない。

通りすがりの商人が聞いただけで逃げ出すような、凶暴で恐ろしい、血腥さに満ちた名前にするべきだ。一番年若いメンバーたちが、乗りに乗った様子でそうはしゃぐ。

その頃ディシアはすでに、右も左も分からぬ新人傭兵ではなかったので、他人が自分に抱く恐れや尊敬が、一つの名前に収まることはないことも知っていた。ただ、皆が楽しそうにその事で暇をつぶしていたから、ディシアも意見しなかったのだ。

皆が出していく、くだらない、おかしなアイデアの数々に、ディシアも思わず大笑いしてしまう。その雰囲気はまるで、幼い頃に父親から物語を聞いていたときのようだった。当時、父はいつもメンバーたちを集めて、英雄譚や乱闘の芝居で皆を楽しませていた。これといった目的もなく、ただ、寂しい砂漠の夜を盛り上げるために。

せっかく楽しい雰囲気だったのに、あのだらしないクソオヤジのことを思い出しちまうなんて…ディシアは興ざめに思って、誰にも気づかれないようにそっと口をゆがめた。

その夜、ディシアは「砂漠第一」や「血腥大剣」といった、面白いだけで何の迫力もない名前を立て続けに断った。——そろそろお開きにしよう…所詮、あだ名なんてある意味、別称に過ぎないんだ。砂漠のやり手っていうのは、何も虚名なんかで生計を立ててるわけじゃない——ディシアはそう思った。

その時、とある年配の傭兵が話に加わった。彼はまず皆の趣味の悪さを鼻で笑ってから、こう問いかけた——「獅子の伝説を、聞いたことはあるか?」

もちろんディシアはそれを耳にしたことがあった。古臭い物語ならば、幼い頃、父から耳にたこができるほど聞かされてきたのだ。一度は父に関するすべてを忘れようともしたが、脳裏に深く刻まれた記憶をかき消すことは困難だった。

そうしてディシアが少しばかり気を散らしていた間に、なんと仲間たちは、すでに「世に響き渡るようなあだ名」を思いついていた——「熾鬣の獅子」。

ディシアは獅子の伝説から連想してしまうあの人物のことが嫌いだった。そのため、その称号を受け入れるつもりもなく、断りの返事が今にも喉まで出かかった。しかし同時に、そんな些細なことで善意を無下にするのは、些か度量に欠けるとも思った。

もう自分とは関係のない人間を思い出したくないというだけで、その人物と関わりのあるすべてを避けなければならないものだろうか?いや、そんな必要はない。まして、あれらの物語がディシアにもたらした温もりは、紛れもなく本物だ。そのおかげでディシアは、世界へ向けて足を踏み出し、自らの目で見て、感じることができているのだから。彼女の体感したすべてに、偽りはない。

ならば、こうしよう——「熾鬣の獅子」か。なかなか悪くない名じゃないか。

キャラクターストーリー4

好感度Lv. 5


ディシアは美しい。彼女を知る者ならば、誰もがそれを認めるだろう。

息を呑むようなアイスブルーの瞳、日の光を反射して煌めく飴色の肌、そして彼女の軽快な歩調に合わせて颯爽と揺れる、黒と金色の髪——すべて、彼女が持つものだ。

砂漠の民にとって、綺麗でたくましい女性は生命力の象徴であり、賞賛されるべき存在だ。

ディシアも、自らの美しさをとても大切にしている。周囲の環境が許す限り、機を見つけては風呂に入り、汗の匂いがしないよう心掛けている。そして、暇さえあれば市場まで身の回りのものを買いに行くのだが、そんなときには必ず、パウダーアイライナーやフェイスパウダーをはじめとした化粧品を買って備えておく。彼女は毎日化粧をする習慣があるため、そういった消耗品はすぐになくなってしまうのだ。

傭兵は比較的荒っぽい集団だ。暴力に慣れ切っており、自らを着飾ることに気を遣うことはあまりない。そんな集団の中で、ディシアのそういった習慣は些か目立ってしまう。中には仲間から理解を得られず、なぜそれらにこだわるのかと聞かれることもあった。

なぜかって…他に何がある?砂漠の男どもは往々にしてひどい臭いなのだ。靴を脱いだときの匂いなど、意識が飛んでしまうほどだ。

十日から半月も洗っていない足、むせ返るような酒臭さを漂わせる口、それらを併せ持つ汗まみれの男。部屋の空気を濁すには十分だ。

そんな者たちが山ほどいる光景を想像できるだろうか…ディシアのような強者でさえも、彼らに近づこうとは思わないだろう。

見た目に気を遣わない仲間たちと自分を区別するため、雇い主に良い印象を与えるため、そして自らが常に美しくあるために、ディシアは多くの習慣を頑なに続けているのだ。

精一杯たくさん稼いだモラの一部を使って、自分へのご褒美に装飾品や化粧品を購うのは、至極当然のことである。

武器、敵、ビジネスといった、疲弊するものに囲まれた毎日の中で、それらのちょっとした繊細さとやさしさのみが、張り詰めた弦を緩めさせてくれるからこそ、彼女は柔らかな気持ちで未来の生活に期待できる。

ディシアは確かにとても強い傭兵だ。だが傭兵である前に、彼女はとても美しく、何ものにも縛られない一人の女性でもあるのだ。

キャラクターストーリー5

好感度Lv. 6


一度砂漠を離れれば二度と帰らない者たちとは違い、ディシアは常に自分が砂漠の出身であることを誇りに思っている。しかし、この生まれが彼女に多くの不便をもたらしたことも事実だ。

彼女は多くの「エルマイト旅団」の傭兵と同じように、系統立てられた教育を受けたことがなく、武力と砂漠で生き残るための知識を除けば、複雑な技術を何一つ持たない。

それが砂漠の民の限界であることを、ディシアはよく理解している。彼らの精神力と求知心は、とっくの昔に強風と熱砂に蝕まれてしまったのだ。もしもディシアが、知恵によって作られた教令院の創造物を見ていなかったら、モンド産の美酒を味わったことがなかったら、璃月で造られた精巧な器やフォンテーヌ人の機械技術に出会ったことがなかったら…おそらく彼女もこのような生活における限界というものを、深く認識することはできなかっただろう。

こと勇敢さにおいて、荒々しく勇ましい砂漠の民に、雨林の民は敵わない。忍耐においても、風蝕地をボロボロに傷つけるほどの強風が吹き荒れる中で、一代また一代と生活を営んできた砂漠の民の頑強さは、山や石にも勝ると言えよう。

しかし、視界の先にあるものを見据えることができなければ、砂漠の民は永遠に砂の中を手探りで歩むしかない。

稼いだモラを美酒や美食に使えば、僅かな財も簡単に食いつぶされて、乾いた砂に落ちるように消えてゆく。変化を追い求めることの重要さを知る、ごく一部の聡明な者でさえ、より良い生活を手に入れた途端、古く老いた砂漠のことは忘れて、己のことしか考えなくなる。

「どうしてもっと優れた、賢い人間になろうとしない?どうしてあたしたちは、命懸けで力を尽くすことでしか、マシな生活を手に入れられないんだ?」——

砂原は彼らを育むと同時に、彼らを制限してきた。砂漠の民がこの制限から解放されることこそ、ディシアの願いなのである。今も彼女は、この先どうすべきかについて考え続けている。

どこまでやれるかは、個人の意志だけでどうにかできるものではなく、ディシアもそれをよく理解している。だがそれでも、彼女は機会を見つけては砂の中へと希望を送り、そこに生きる人々のために尽くそうとする。

彼女は、己の帰るべき場所が黄砂であることをけっして忘れない。

獅子の物語

好感度Lv. 4  •  「獅子の血」


クセラによれば、ひとたび獅子が吠えれば、烈日さえも震えるらしい。

幼いディシアは本物の獅子を見たことがなく、彼の話にはすべて耳を傾けた。

烈日が如何にして大地を焼き、泥を粉末と化したか、クセラは生き生きと幼いディシアに話して聞かせた。地表の空気は灼熱の太陽によって歪み、獅子は燃えるように熱い地を駆ける。雄叫びをあげながら追いかけて来る獅子に、太陽ですら為す術はなく、やがて姿を消してしまう。

獅子とは、それほどまでに強大な動物なのだ。

幼いディシアはそれを聞いて、夜のキャンプに灯された焚き火よりも明るく瞳を輝かせた。

「そうだな…」、クセラは辺りを見渡し、やせ細ったメンバーを捕まえて例をあげる。「こいつみたいな体格のやつなら、獅子一頭だけで、十人は相手にできるだろう。」

「じゃあクセラは?クセラは獅子に勝てる?」

「どうだろうな…だがおれにはテクニックがある。たぶん勝てるかもな。」そう言った彼はとても真面目ぶった表情で、ホラを吹いている気配はまったくなかった。

「獅子が突っ込んできたら、こうして…一瞬でしゃがみ込んで、そいつの体の下に潜り込むんだ。そして…ナイフで腹を掻っ捌く、それでおしまいさ。」

話だけでは飽き足らず、クセラは成員の一人に獅子を演じさせ、獅子を仕留めるところをディシアに見せた。しかし、皆演技が下手すぎて、獅子の咆哮にも勢いがないどころか、まるで犬の鳴き声のようだった。

しかし幼いディシアは驚かなかった。クセラとはそういう人なのだから、彼の話をすべて真に受ける必要はない。もしそんなことをすれば、損をするのはこちらなのだから。こんな時は、彼と一緒に笑えばいい。

ただ、獅子の物語は確かに、彼女の心に爪跡を残したのであった。

そして、長い年月が過ぎた。仲間たちと「世に響き渡るあだ名」を決めていたとき、ディシアは獅子と聞いて、その古い物語とそれを演じたクセラのことを思い出した。

しかし当時のディシアは既に父と縁を切っており、和やかな気持ちでその記憶を振り返ることはできなかった。

今になって、ようやくクセラの思いを理解したディシアであったが、故人はすでに、永遠の夢の世界へと逝ってしまった。

これは、彼女の人生における取り返しのつかない後悔だ。だが、良いほうに考えよう…砂漠で暮らしていくには、何事も良いほうに考えなくてはならないのだから。——今、彼女は父から聞いた物語を素直に、そして満足げに話すことができるようになった。

幼い頃の記憶を思い返すたび、ディシアはふいに目を輝かせる…まるで夜のキャンプに燃えていた、あの焚き火のように。

彼女は真の獅子となり、クセラの語った物語は、彼女の中で生き続けるのだ。

神の目

好感度Lv. 6  •  「獅子の血」


実は、ディシアはこの「神の目」をいつ手に入れたのか、よく覚えていない。おそらくは、独立して間もない頃のことだろう。

当時、彼女が毎日考えていたことはただ一つ——強くなることだ。

彼女は傭兵である。実力が足りなければ、十分な数の依頼を受けることはできない。そうなればモラは稼げず、食事にもありつけないのだ。

そんな節目の時期に、「神の目」は降臨した。当時のディシアは金に困っており、それを売り飛ばすことさえ考えた。

この光り輝く装飾品は、神の恩恵を受けている証明なのだと人々は言う。しかしディシアはこう思った——どうせくれるなら、目先の報酬を得るのにも役立たないこんなガラクタよりも、毎日モラをくれたほうがマシだった、と。

確かに神の目は元素力を操るのに役立つが、真に戦闘の勝敗を決めるのは、戦闘テクニック、判断力、策略、そして身体能力といったことなのである。

傭兵の歴史には、神の目を持たずして、努力のみで強者になった有名な戦士が山ほどいる。

ディシアには分かっているのだ。もし神の目を持っているというだけで、己が神の眼差しをも受けられる存在なのだと勘違いし、思考を止めて目の前のものを大切にしなくなれば…敵にやられるよりも先に、過酷な砂漠がその代価を支払わせるのだ、と。

後に彼女が経験した出来事は、神の力にも限界があるということをさらに証明するものであった。偉大な力と偉大な知恵を持っていたとしても、神は束縛を受けることがあるのだ

ディシアは自身の神の目を気に入っているが、その眼差しだけで神の狂信的な信徒になることはあり得ない。

彼女は武器を振るって生き残る傭兵であり、そういう者が最も信頼するのは、今までにくぐり抜けてきた無数の戦いで流した、汗水のみなのである。

名刺の飾り紋

ディシア・浄焔
取得:
ディシア好感度がLv.10に到達後獲得。
記述:
燃やされるべきものは灰燼に帰し、残されるべき大切なものがやがて姿を見せる。

命ノ星座

マンティコア座
伝説の章:
マンティコア
意味:
マンティコア

任務とイベント

魔神任務

イベント

キャラお試し

イベント

腕試しイベント

キャラクターの紹介

キャラストーリー

キャラクターストーリー

キャラボイス

キャラクターボイス

メール

送信者メール

メール

豆知識

  • ディシアは、長身の女性モデルを使用した最初の炎キャラクターである。
  • 調度品の説明にはディシアは記載されていない。

語源

  • Dehyaの名は、7世紀後半にAurès王国の女王であったDihyaにちなむものと思われる。彼女はイスラム教徒のマグレブ征服に抵抗したことで知られている
    • ディシアの父、Kusailaがディシアの父クセラの名前に影響を与えたと思われる。

その他の言語

キャラ称号: 熾鬣の獅子

言語正式名称
日本語熾鬣の獅子
Shiryou no Shishi[!][!]
中国語
(簡体字)
炽鬃之狮
Chìzōng zhī Shī
中国語
(繁体字)
熾鬃之獅
Chìzōng zhī Shī
英語Flame-Mane
韓国語화염 갈기의 사자
Hwayeom Galgi-ui Saja
スペイン語La Leona Ardiente
フランス語Crinière ardente
ロシア語Пламенная Грива
Plamennaya Griva
タイ語ราชสีห์ขนเพลิง
Rat-cha-si Khon Phloeng
ベトナム語Sư Tử Lửa
ドイツ語Feuermähne
インドネシア語Flame-Mane
ポルトガル語Leoa Flamejante
トルコ語Alevli Yele
イタリア語Chiomardente

脚注

  1. 原神公式サイト: ディシア

ナビゲーション

Advertisement