西風教会の助祭、風神バルバトスの伝道師にして、教会のコーラスグループのリーダー。もし風神の導きを仰ぎたいのであれば、彼を探すといいだろう。その時は、悩み事を持参するのを忘れずに。彼はその手の話を聞くのが大好きなのだ。
—公式サイトより抜粋[1]
プロフィール[]
ダリアはロサリアの公式紹介で、バーバラにロザリアに聖歌隊の練習に来るように言った助祭として初めて言及された[2]。 次に、ロサリアの別キャラクター衣装「教会の自由人へ」の説明で、シスターヴィクトリアの依頼で、衣装と一緒にロサリアに贈られた誕生日の手紙を書いた人物として言及された[3]。
杯の中のバラッドの中で、ロサリアはオープンワールドのダイアログで、ブリーズブリュー祭の間にもっと仕事があることを知った後、教会の仕事をサボるために身を隠すことにし、ダリアやヴィクトリアに見つかって歌詩のイベントに引きずり出されないように見張っていたと述べた[4]。
ロサリアの2025年の誕生日メールには、ダリアのことを知っている彼女は、その日の朝の祈りのために彼女を追いかけるためにシスターを送らなかったことは、誕生日プレゼントの彼の考えだった可能性が高いと述べている[5]。
ロサリア・休日の逸話の中で、旅人に会ったロサリアは、教会から仕事を監督するために派遣されたのかと質問し、その仕事をさせたのがヴィクトリアなのか、バーバラなのか、ダリアなのかを推測しようとした[6]。
彼は魔神任務 間章・第四幕「背理」で正式に旅人に紹介され、アルベドに対する裁判を査定官として取り仕切る。西風騎士団と協力し、ドゥリンの産みの親を探し出して引きずり出すという壮大な計画の一端を担っていた。
容姿[]
ダリアはダスティローズピンクの柔らかな髪で、少し毛束感がある。ゴールドのライニングでアクセントをつけた2つの黒いポイントがある白い帽子をかぶっている。目はバイオレット。襟の高い白いアンダーシャツをパリッと着こなし、その上に白と黒を基調としたオーバーコートを羽織る。ショートパンツは黒で、裾にワインレッドとゴールドのアクセントがある。靴はふくらはぎの真ん中まであり、黒、白、ワインレッドのパネルとゴールドの複雑な留め具とディテールが組み合わされている。
水元素「神の目」は背中にあり、コウモリの羽の飾りがついたアクセサリーに取り付けられている。
公式紹介[]
「住民たちのいざこざを解決する時は、法に則り公平かつ公正に判断しなければならない。だがダリアは…対立する者たちを酒場に連れていき、是非を問うこともなく、ただ飲み比べ勝負をさせて最後は酒友にしてしまう…こういったやり方は、解決策と呼んでいいのだろうか?」
—ジン
ダリアが風神の寵愛を受けていると考えるモンド人は多い。風神の導きを仰ぐ時、彼はいつも答えを得ることができるからだ。
そのため、風神の庇護を求める信者たちは、よくダリアのもとに集まって彼に悩みを打ち明けている。
しかし、ダリアがそれで困ることはない。むしろ、この状況を楽しんでいると言ってもいい。彼は俗世のトラブルに魅せられているのだ——まるで、騒がしい風を追い求める蒲公英の種のように。
信者の訪れない日は、教会を離れて街中を気ままに歩き回り、お節介を焼けるようなトラブルを探す。
それは伝道のためというよりも、彼の趣味と言った方がいいだろう。
「だって、祈りの言葉にも『風の導くままに』とあるでしょう?」
キャラクターストーリー[]
キャラクター詳細
この自由な都市では、皆がそれぞれの生き方をしている。穏やかで平和的な生活を好む人もいれば、リスクと隣り合わせの冒険を好む人もいる。ダリアはどうかというと、朝の祈りを捧げる時に「自分がトラブルに巻き込まれますように」と願う人だ。
西風教会の助祭、聖歌隊のリーダー、そして神の加護を受けし者でもあるダリアは、神のお告げを聞くことができると言われている。人々が重大な問題に直面し、神の導きを必要とする時、ダリアは朝の祈りを執り行い、代弁者としてバルバトスに問いかけるのだ。そして彼の問いかけは、しばしば神からの回答を得られる。
なぜ彼が神に愛されているのか、人々の間では様々な憶測が飛び交っている——「高潔で人助けを厭わない人格者だからだ」、「蒲公英酒のように人々を魅了する歌声のおかげよ」、「実は占いの力で、未来を予測できるからとか…?」
だが、ダリア本人に尋ねたとしたら、彼は目をぱちぱちと瞬かせて、いたずらっぽい笑顔でこう答えるだろう——「私がお節介焼きで、神様の代わりにトラブルを解決できるからかもしれませんね。」
キャラクターストーリー1
好感度Lv. 2
助祭になる前から、ダリアは面白さを日々求めていた。
まるで鋭い嗅覚を持つ探偵のように、彼はモンド城内外の新鮮な噂を追っていた。どこで厄介な事件が起きたのか、誰がトラブルに巻き込まれたのか、彼はいつも真っ先に情報を手に入れ、あの手この手で首を突っ込もうとする。
親切だと褒められる度に、ダリアは笑って感謝の言葉を受け入れていた。ただ実際のところ、彼はトラブルを面白がっているだけであり、問題の解決はあくまでついでに過ぎない。
だが、長きにわたって平和を享受してきたこの国で起こる些細な事件だけでは、彼の好奇心を満たすことはできなかった。人々が抱えているトラブルの多くは「誰かが街中で喧嘩をした」とか、「酒代を払わず、ブラックリストに入れられた」とか、「猫がまた家から逃げ出した」といったものに過ぎなかった。
加えて、本当のトラブルが発生したとしても、騎士団の精鋭がすぐさま駆けつけてきて、元凶を切り伏せてしまうのだ。
今年に入ってから、迷子の子猫を見つけること十九回、そして道を占拠するスライムを討伐すること三十回。ダリアはそろそろ、自身の生活には本当の刺激が必要だと感じていた。
また新たな風が吹いた時、彼は蒲公英を摘んで手のひらに乗せ、バルバトスに新しい物語をもたらしてくれるよう願った。
風に乗ってくるくると回りながら、教会前の広場まで飛ばされてきた蒲公英の種が、風神像の指に止まった。
広場では、吟遊詩人がライアーを弾き、子供たちが白鳩に餌をやり、住民たちが神像の前で祈っていた。
この平和な光景の中で、ダリアは何か不穏な気配を感じ取った。
近くにいた二人のシスターが険しい表情で、ひそひそと何か話し合っている。ダリアが彼女たちにそっと近づくと、「失踪」や「緊急」といった言葉が聞こえてきた。
彼はこれまで何度もしてきたように、礼儀正しく二人に話しかけ、助けが必要かどうか尋ねた。
彼女たちは顔を見合わせた。一般人を巻き込んでいいものか、迷っているようだった。
ダリアは胸を叩いて、自分がとても敬虔な信者であり、教会の悩みを解決することは最大の名誉だと語った。
正義感に満ちた言葉を並べ立て、ダリアはようやくシスターから状況を聞き出すことができた。どうやら、とあるシスターが数日前から消息を絶っており、彼女の担当している仕事が遅れているらしい。
こうしてダリアは、自然な流れで「モンド市民の幸福」に関わる仕事を引き受けた。
キャラクターストーリー2
好感度Lv. 3
シスターが言っていた仕事とは、教会の名義で住民たちからの手紙に返信することだった。この仕事は普段、教会のメンバーが交代で担当しており、今回はロサリアの番だった。しかし、彼女は城外での調査が忙しいせいで帰ってくることができず、返すべき手紙が溜まっていたのだ。
ダリアは深呼吸をして、キャンディーの包装紙をはがすかのように封筒を開けたていった。
人々の悩みや心配が、雪崩のように彼に降りかかる。人には相談しづらい悩みが、余すことなく手紙に書き綴られていた。
ダリアはそれらを丁寧に読み進めた。幸いそのほとんどが、彼でも答えられる範疇の悩みであった。
ある少女は手の届かない人に思いを寄せており、第一歩を踏み出すべきか迷っていた。ダリアは「朧げな感情こそ、最も美しい。しかし、勇気を出して一歩踏み出した方が、甘い果実を得られるのもまた事実。どちらの選択も美しい。故に、己の心に従うのが一番だ」と返事を書いた。
ある商人は売り上げが平凡なせいで、家族にあまりいい生活をさせてやれないと愚痴を綴っていた。ダリアは「少しの利益でも、赤字よりかは遥かに良い。辛抱強く商売を続けつつ、新たな商機がないか注意を払っていれば、いつか商売を軌道に乗せることができる」と返信した。
ある学者は、旧モンドの歴史に疑問を抱いていた。ダリアは権威ある書物の記述を引用し、「真の歴史はバルバトス様に聞くしかない」と返事をした。
……
三日目の朝、ダリアは相変わらず執務室で筆を走らせていた。するとドアが静かに開き、疲れ切った様子のシスターが入ってきた。その修道服は、泥や血のようなもので汚れている。
「数日前から行方知れずになっていたシスターですね。どうやら、なかなか大変な仕事をされているようで。」
「初めましてよね?仕事を手伝ってくれてありがとう。そういえば、ヴィクトリアは君の熱意を高く評価していて、教会に残ってくれるよう説得するつもりらしいわよ。」ロサリアは帰り道で耳にしたことを彼に伝えた。
だがダリアにとって、大聖堂のために問題を解決することと、大聖堂で働くことは全く話が別だった。後者は、困っている人々を助けるだけでなく、毎日多くの時間を祈祷に費やさなければならないからだ。代わり映えのしない日常など、ダリアからすれば敵でしかない。
彼はすぐさま椅子から飛び上がり、「私が人々を助けるのは自己満足のためなので。君が帰ってきたなら、私の仕事はここで終わりです!」と言い残し、慌てて部屋から出ていった。
ロサリアはそれを止めようとはせず、彼が「風」のように去って行くのを見送った。
机に積み上げられた返事を読み終えた彼女は、ダリアの住所を聞いておかなかったことを後悔した。
また自分の手紙当番が回って来るまでに、彼の住所を突き止められるといいのだが…
キャラクターストーリー3
好感度Lv. 4
ダリアにはお酒に強い友人が数多くいるが、その中でも一番の酒豪はウェンティである。
初めて会った時、ウェンティは酒場で独り存分に酒を楽しんでいた。目の前のテーブルが、空の酒瓶で溢れていたほどだ。
その吟遊詩人らしき格好を見て、ダリアは彼のことをお酒で現実逃避をしている失意の芸術家かと思い、隣で一緒に酒を何杯も飲んだ。
ダリアは詩人の悩みを聞き出そうと、遠回しに何度も質問を投げかけた。新しい詩がなかなかできない?観客の反応がいまいち?それとも収入が減ってしまった?
ところが、詩人は二十八杯目のリンゴ酒を飲み干した後、興奮しながらこう嘆いた——
今年は果物が豊作で、お酒の出来がとても良い。ただ、自分はお酒を飲みだすと止まらないため、さっき稼いだお金をあっという間に使い果たしてしまったのだと。
…どうやら単純に、酒飲みなだけのようだ。
彼の分の酒代も払うことにしたダリアは、美酒を何杯も注文して、二人で思う存分呑んだ。こうして、彼らは友達になった。
今回、ダリアはお酒を手に、ここ数日の出来事を語るためウェンティと城壁の上で落ち合った。
ウェンティは、なぜ教会から逃げ出したのかダリアに尋ねた。困難に直面した人は、まず教会に助けを求める。ダリアにとっては理想の環境なのではないか?
ダリアは自分の幼い頃を思い返した。当時、彼は母親に連れられて、朝の祈りに欠かさず参加していた。しかし、彼にとっては退屈そのもので、椅子のひじ掛けに「作品」を残しつつ、毎日逃亡を図っていた。教会のメンバーになれば、こうした祈りの儀式から逃げられなくなってしまう。
それに、あのぶ厚い聖典を見るだけで彼は眩暈がした。
ウェンティは笑いながら彼に尋ねた。「もし儀式をもっと面白くする方法があるとしたらどう?例えば、風神のちょっとしたお手伝いをして、彼の内緒話を誰かに伝える、とか?」
ダリアがこんなにも理想的な依頼を逃すはずはなかった。
その夜、ダリアの心に秘密が一つ増えた。そして、バルバトスには信頼できる伝道師が一人増えた。
キャラクターストーリー4
好感度Lv. 5
シスターたちがダリアとの唐突な別れを惜しむ間もなく、彼は再び教会に現れた。ダリアは自分がバルバトスの「神託」を教会に代わって住民に伝える、と語った。
皆は驚いた。神の意志を騙って詐欺を働く者は少なくないが、そういった手口の被害者はたいてい一般人だ。神に仕える者たちの前で、そのようなペテンを企てる者など、どこにいようか?
ましてや、ダリアは「人助けを好む善人」として評判の人物である。シスターたちの意見は二つに割れた。
反対派は「神託を間違えれば教会の評判に傷がつく」と主張した。一方、支持派は「あくまでも神託は助言であり、外れたとしても住民に大きな影響はない。しかし有益な情報を見逃せば、大きな損失となり得る」と反論した。
利害を天秤にかけた結果、最終的に支持派が優勢となった。
そこでヴィクトリアは、ダリアの発言を記録し、朝の祈りで住民たちに神託を伝えることにした。数日後、それらの予言は次々と的中していった——種蒔きを促す神託が下されてから少しして、恵みの雨が連日降り注いだ。出航を咎める神託が下された日には、海に嵐が吹き荒れた。そして狩りを勧める神託が下された日、狩人たちはいつもの二倍収穫を得ることができた…
こうして「神に愛された少年」の噂は教会内外に広がり、巷を騒がせることとなった。
ダリアも正式に教会の招待を受け、助祭の職に就いた。
ダリアが初めて朝の祈りを取り仕切った日、教会は噂を聞きつけた住民たちで溢れ返っていた。彼らは熱心に胸の内の疑問を打ち明け、神からの答えを待ち望んだ。
教会で最も古参のシスターですら、これほど教会が賑わっている様は見たことがなかった。以前であれば、こんなにも多くの人を集めようと思ったら、バーバラに教会でコンサートをしてもらうしかなかった。
「皆さん、落ち着いて。順番に質問してください。」
「朝の祈りの時間には限りがあるので、重要な質問から優先的に答えていきます。」
ダリアは順番に質問に答えていき、自分が次に朝の祈りを取り仕切る日付も一緒に発表した。
バルバトスのおかげで、朝の祈りの儀式は退屈なものでなくなり、人々が大聖堂を訪れる理由がまた一つ増えたのだった。
キャラクターストーリー5
好感度Lv. 6
聖歌隊の活動を欠席したメンバーを探しに野外に出かけたある日のこと。ダリアは雪山の近くで気絶していた青年を助けた。
その青年は地元の人間ではないようで、服はあちこち破れ、体中傷だらけだった。ダリアは人探しを中断して、その青年を教会まで送り、治療を受けさせた。
半月後、青年は無事に回復した。彼は命の恩人にお礼をするため、周りの人にダリアの好みを尋ねた。
しばらくして、ダリアのもとに高価な贈り物と、正式な招待状が届いた。
青年はスメールから来た調査員で、各地の動植物の生態を調査しているらしい。調査地点は人里離れた山林や水域が多いため、しばしば今回のような危険な目に遭ってしまうのだそうだ。以前は彼にも仲間がいたが、怪我を理由に次々と脱退していき、現在は彼一人だけになってしまっている。
そんな中、ダリアの活躍を聞いて、彼ならこういった冒険を気に入るだろうと思った調査員は、こうして旅の誘いを送ることにした。
ダリアは丁寧にしたためられた手紙を見つめながら、考え込んだ。
彼の趣味の一つは、流行りの冒険小説を読むことである。平凡な生活を送っていた主人公が、あることをきっかけにトラブルに巻き込まれ、そこから最高の冒険に乗り出すというのが、そういった小説の大筋だ。
ダリアは、いつか自分も遠くへと旅立ち、大きなトラブルに見舞われピンチに陥りながらも、道を切り開いて行くような日々を過ごせたらと考えていた。
今、目の前にあるこの手紙こそ、彼が求めていた「冒険の旅に出るきっかけ」なのかもしれない。驚きと喜びに満ちた冒険が彼を待っているのだ。
だがその翌日、ダリアは彼の厚意に感謝しつつ、丁重に誘いを断った。
これにはいくつか理由があった——まず、彼が抜けることで、これまで入念に準備してきた聖歌隊の演出が、物足りないものになってしまうかもしれない。
それに、モンドには気の合う友人だけでなく、神の導きを必要とする迷える人々がたくさんいる。
彼は目の前の問題を解決し、今楽しめることを存分に楽しむ道を選んだのだ。
城壁を吹き抜ける風、美酒から立ち上る泡、人々の笑い声…もし、風の届かない場所に旅立つことになったら、これらすべてが彼の記憶の中で最も大切な宝物になるだろう。
聖歌隊の楽譜
好感度Lv. 4
ダリアの楽譜集。そのほとんどは、古くから伝えられてきた風神を讃える曲であるが、最後のページには、手書きの楽譜が挟まれている。
この曲は正式な頌歌ではなく、聖歌隊の正式な活動で歌われたこともない。
この歌の起源は、たまたま行われた宴会だ。その日、ダリアは友人たちと夜が更けるまでお酒を飲んでいた。
すると友人の一人が、「助祭になったのに、こんなに遅くまで呑んでていいのか」と、ダリアに冗談で尋ねた。
ダリアは声を上げて笑うと、こう答えた。「風神様がこの土地に祝福を授けてくださったおかげて、私たちは美酒を醸造できるのです。つまり、美酒を楽しむことこそ、バルバトス様に対する賛美なのではないでしょうか?」
それを聞いた人々は次々と杯を挙げ、バルバトスに感謝を示した。演奏中のウェンティもそこからインスピレーションを受け、『美酒賛歌』を即興で歌いあげた。
演奏が終わると、彼は曲を紙に書き起こし、聖歌隊のリーダーに贈った。
ダリアは喜んでそれを受け取った。普段歌っている賛美歌は古く、似たり寄ったりな曲が多いので、新しい曲を作るべきだと彼はずっと思っていたのだ。帰宅後、彼はその曲を聖歌隊の演目に加えるために動いた。
しかし、多くのシスターに反対されたため、この案は泣く泣く見送られることとなった。ヴィクトリアは「バルバトス様が自ら頼みに来ない限り、この案は採用できない」とまで言い切った。
ダリアも意固地になったりはせず、そのまま諦めた。
しかし、ある年のブリュー祭において、ダリアは酒場でその歌を披露し、ウェンティが演奏を務めた。このパフォーマンスは、数日間続けられた。
そして、この曲は人気を博すこととなる。その数日間、道を歩いていると風に乗ってそのメロディーが聞こえてきた。
神の目
好感度Lv. 6
ダリア助祭の名は、まるで音符のようにモンドの街のあちこちで躍っていた。道端で日向ぼっこをしている猫でさえ、その名を聞けば「ニャー」と答えるほどだ。
彼に助けられた人たちは皆、笑顔を浮かべながら「ああ!あのダリアさんね」と答える。対して、見物の対象にされた人々は眉間にしわを寄せ、こう言う——
「あのおせっかい小僧、そんなに偉くなったのか?よし、今度はこっちがあいつを見物してやる。」
ざわめく足音は教会の厳かな雰囲気に静められ、ステンドグラスの下では、助祭ダリアの自信に満ちた声だけが響いていた。彼の言葉は簡潔で分かりやすく、それでいて重みを帯びていた。
「それはおかしいんじゃないか?」ついに隙を見つけ出した者が野次を飛ばした。「そんなこと、聖典のどこに書かれているんだ?いくら探しても、引用元の節が見当たらないんだが?」
隣の住民が咎めるような眼差しを向け、親切な人が代わりにこう説明した。
「バルバトス様は自由な神様よ。表現を縛ることもしないはず…」
ダリアは咳払いをし、若干生き生きとした様子でこう答えた。
「風が望まぬ限り、風を握れる者はいません。今、風は人々の手を握っています。それでもなお、頑固者は風を本に閉じ込めようとしているようですね。」
これは些細なトラブルに過ぎなかった。彼に恥をかかせようとしていた者はその目的を果たせず、皆の刺すような眼差しの中、すごすごと帰っていった。
ダリアは帰宅後、本棚のてっぺんから分厚い聖典を取り出した。ふっ、と息を吹きかけると、聖典を覆っていた埃が光に照らされながら舞い上がった。ダリアは聖典を開き、一字一句、暗記できるまで何度も黙読した…
誰かが彼にそう求めたわけではない。ダリアは他人から向けられる疑いの目など、いつも通り胸を張って跳ねのけるつもりだった。
人々が信じようが信じまいが、彼はバルバトスの伝道師だ。バルバトスのことをよく知るダリアは、彼が厳しい規則や格言を残すような神ではないと分かっている。聖典の本質は、モンド人の史実の記録、バルバトスに対する賛美、豊穣に対する感謝、そして自由への渇望である。バルバトス本人について深く触れているわけではないのだ。
しかし、ダリアは今の自分がただの親切なモンド市民ではないことも理解している。彼は西風教会の助祭となることを選んだ。公の場での一言一行が、すべて西風教会とバルバトスを代弁する言葉となるのだ。今まで通り、機転の利いた返答で切り抜けることもできるが、教会と住民が真に求めているのは、そういうことではないはずだ——
数日後、ダリアは再び朝の祈りを取り仕切っていた。人々は彼の態度が以前と違うことに気がついた。その所作には神聖さと威厳が感じられ、言葉遣いも荘厳なものになっていた。美しい詩のような言葉が彼の口から紡がれる。その明るい瞳は、大聖堂の天井から降り注ぐ柔らかな光のようであった…
朝の祈りが終わった後、ヴィクトリアは我慢できず、バルバトスから個人的な啓示を授かったのではないかと彼に尋ねた。
彼は顔を上げ、聖典の上に静かに置かれていた「神の目」を思い出した。その「神の目」は今、彼の服の裏に隠されている。
「勤勉な人にこそ、運命は味方するのかもしれませんよ?」彼は微笑みながらヴィクトリアにウィンクした。
彼にはもう一つ、口に出さなかった答えがあった——「自分が他人のために変わったから。」彼は己の力で、この世界をより明るい道へと導こうとしている。
名刺の飾り紋[]
ダリア・天職の名刺の飾り紋はない。
命ノ星座[]
礼賛歌座 | ||
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![]() |
意味: 合唱曲 |
任務とイベント[]
キャラお試し[]
キャラクターの紹介[]
キャラボイス
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メール
送信者 | メール |
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豆知識[]
- ダリアのボイス「世間話・風の音」はベネットのことを指していると思われる。ベネットは、小石が頭上からぶつかる待機モーションを持っている。
語源[]
その他の言語[]
キャラ称号: 礼賛の祝祭[]
言語 | 正式名称 |
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日本語 | 礼賛の祝祭 Raisan no Shukusai |
中国語 (簡体字) | 颂礼祝祭 Sònglǐ Zhùjì |
中国語 (繁体字) | 頌禮祝祭 Sònglǐ Zhùjì |
英語 | Ode and Oblation |
韓国語 | 찬송의 기도 Chansong-ui Gido |
スペイン語 | El Diácono de las Oblaciones |
フランス語 | Ode et oblation |
ロシア語 | Хвала и подношение Khvala i podnosheniye |
タイ語 | ขับขานน้อมสรรเสริญ Khap-khan Nom San-soen |
ベトナム語 | Hoan Ca Tế Lễ |
ドイツ語 | Ode und Oblation |
インドネシア語 | Ode and Oblation |
ポルトガル語 | Diácono da Ode Divina |
トルコ語 | Ağıt ve Adak |
イタリア語 | Ode e oblazione |
脚注[]
ナビゲーション[]
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