スポットライトの下、嘘は影を成すは、テイワットストーリーの魔神任務、第四章・第一幕「白露と黒潮の序詩」の第3話である。
手順[]
- 警察隊員と会話する
- 歌劇場内で事件の手がかりを探す (0/3)
- リネの進捗を聞く
- リネと会話する
- 地下道で事件の手がかりを探す
- 地上へ戻る
- ナヴィアと会話する
- 翌日の審判まで待つ(翌日8時~10時)
- 審判に参加する
- リネを問いただす
- 引き続き審判に参加する
- 審判を続ける
- リネと会話する
- 歌劇場を出る
ゲームプレイメモ[]
- 手順2と4の間、アクティブな当事者は旅人に限定される。
- トライアルを完了すると、『逆転する大魔術』は無効を獲得できる。
- 任務をクリアすると、『白露と黒潮の序詩 (アチーブメント)』は無効を獲得できる。
対話[]
ゲーム内の任務の説明
マジックショーの舞台で事件が起こり、選ばれた観客が行方不明になった。すべての疑いは、リネとリネットへと向けられた。だが、あなたはそれについて疑問をまだ抱いている…
- パイモン: えっと、おまわりさん、こんにちは。調査になにか進展はあったか?
(俺俺/
私私)たちはリネとリネットの代理人。 - エズモンド: なるほど、あんたがフリーナ様の言ってた異郷の旅人だな。先に言っておくが、このトラブルに首を突っ込まないほうがいいぜ。
- パイモン: え?どういう意味だ?
- エズモンド: ついて来れば分かる。
- エズモンド: 死者はコーウェル…リネのアシスタントの一人で、入団して間もなかったが、コツコツ頑張ってるってんで、みんな彼に対しては好印象を持っていた。
- エズモンド: アシスタントの仕事は、主に道具の設置や点検。それから舞台上でショーに協力したり、雰囲気を作ったりもする。
- エズモンド: 水槽が突然墜落して、箱の中にいるコーウェルに当たってしまったとこは、客席にいたあんたらも見てたはずだ。
どうして箱の中にコーウェルがいたの?
箱の中にはあの少女がいたはずじゃ?
- エズモンド: そこが解せないところなんだ。調査は行われているものの、残念ながらあの少女の行方は未だに特定できていない。
- エズモンド: だがこれを見ろ。マジックボックスはちょうど水槽の真下にあり、ロープは花火に燃やされて切れちまってる。
- エズモンド: 事故として見るには、あまりにも出来すぎている…
- エズモンド: だが、これが入念に計画された事件なら、この配置にも納得がいく。そしてリネこそが、このすべてを実現できる可能性の一番高い人物だ。
- パイモン: でも、あいつに動機なんかないぞ…
- エズモンド: あんたらはリネの親友か?
- パイモン: えっと、そこまでじゃないし…短い付き合いだけど。
- エズモンド: 短い付き合いだけで、そこまでの信頼を得られ、さらに代理人まで喜んでやらせるとはな。
- エズモンド: この世に「魔術」なんてものが存在しないことは知っている。そして魔術師が一番得意なのは、人々を意のままに操ることだ。
- エズモンド: 俺はおびただしい数の事件を見てきた。人というのは、すべての証拠の中で一番信頼に値しないものさ。
そうとも言い切れないはず。
最も頼れるものって可能性も。
- エズモンド: すまない、俺はストレートに話しちまうタイプなんだ。善意で忠告していることだけ分かってくれりゃいい。
- エズモンド: もし気になるなら、事件現場を調べてみてもいいだろう。何か予想外の収穫を得られるかもしれんしな。
- (事件ファイルチュートリアル)
- (もう一度エズモンドと会話する、任意)
- エズモンド: あちこち見て回ってくれていいぞ。真実を追い求めるってことで、俺たちの目的は一致しているからな。
- (ロープを調べる)
- パイモン: これが焼き切れちゃったせいで、水槽が落ちたんだろうな。
- パイモン: このロープ、見た目は丈夫そうなのに、花火で引火するなんて…
(リネは安全面に懸念を抱かなかったの?)
(それとも…)
- パイモン: どうした?急に思い詰めたような顔して…
ロープの切れたところを見てみよう。
- パイモン: あっ、ここの材質だけ…ちょっと違ってないか?
- パイモン: ほとんど燃え尽きてるけど、まだちょっとだけ残ってるぞ。
燃えやすい材料みたいだね。
火をつけるための火口みたい。
- パイモン: 耐荷重ロープのはずなのに、こんなものがあるなんて…ってことは…
- (事件ファイルに「特製のロープ」を追加)
パイモン: はいはい、オイラ!オイラがメモするぞ!
- (白線を観察する)
- 白線を観察する: (箱の中の人が倒れた位置。もし箱の中にいなかったら、まだ避けるチャンスがあったかもしれない。)
- (破損したマジックボックスを観察する)
- 破損したマジックボックスを観察する: (壊れたマジックボックスは、警察隊の調査が終わった後、現場に残された。こうして見ると、水槽の衝撃は本当に強かったようだ…)
- (マーヴィスと会話する)
- パイモン: こんにちは、なにについて調べてるんだ?
- マーヴィス: ああ、魔術団のメンバーはみんな重要な容疑者とされているから、ここも封鎖されて、警察隊が取調べを行っている最中なんだ。
- マーヴィス: ここの席は予約制だからね、予約リストから失踪した少女の身元を突き止められた。
(俺俺/
私私)にも教えて欲しい。 (俺俺/
私私)たちはリネとリネットの代理人。 - マーヴィス: 機密情報じゃないから、別に構わないよ。これから、住民たちにも捜索に協力してもらえるよう、情報公開する予定だしね。
- マーヴィス: 彼女の名はホールジー。フォンテーヌ人で、そこそこ有名な画家だ。
- マーヴィス: 調べによると、彼女は創作のプレッシャーが溜まっていて、それでここにマジックショーを見に来たらしい。それと、ここの常連じゃない。
- マーヴィス: 魔術団の人間はみんな彼女を知らないと言っている。彼女の人間関係についても調査済みで、容疑者との間に恨みや利害なんかのもつれはない。
- マーヴィス: まあ要するに、完全に無関係ってことさ。今までの「連続少女失踪事件」とまったく同じだよ。
- パイモン: これまでの事件も、ターゲットはランダムに選ばれてたのか?
- マーヴィス: 少なくとも俺たちから見ればそうだね。年齢の近い若い女性っていう身元の情報を除けば、何の関連もなかった。
- パイモン: うぅ、なるほどな。
教えてくれてありがとう。
- マーヴィス: 気にしないでくれ。もしこの後、あの女性を見つけることがあれば、必ず俺たちに連絡を入れてくれよ。
- (事件ファイルに「失踪した少女の身分情報」を追加)
マーヴィス: 「連続少女失踪事件」の解決は、かなりの重要事項だからな。
- (もう一度マーヴィスと会話する、任意)
- マーヴィス: 今後、もしホールジーさんを見つけたら、必ず警察隊に連絡を入れてくれ。
- (ケントまたはボーンと会話する)
- ケント: 調査チームのほうから新しい情報が入った。あの抽選機、やっぱり問題があった。
- ボーン: ほら、だから言ったでしょ?もし選ばれたのが男だったら、果たして犯人は予定通り動いてたか?って話ですよ。
- パイモン: 邪魔して悪いけど、オイラたち、リネとリネットを手伝って事件の調査をしてるんだ。今の話、どういうことなんだ?
- ケント: 彼らを手伝う?ふむ…それは難しいだろう。
- ボーン: 公演の時、リネはランダムで幸運な観客を選び——その後、その少女が行方不明になったってことになるでしょう?
- ボーン: その時からすでに私たちはあの抽選機に問題があるんじゃないかと疑ってて、そのまま調べてみてたんです。
- ケント: ああ。そして結果、あれはランダムなんかではなく——どう押しても決まったものしか出ないと分かった。
- ケント: 知っていると思うが、歌劇にしても審判にしても、事前に登録しなくちゃ席が取れないんだ。
- ケント: 言い換えれば、誰がどこに座るかということを、リネは最初から把握していたはずだ。
- パイモン: 確かに、オイラたちの席もリネが手配してくれたんだよな…
- ケント: 私がなぜ難しいと言ったか、わけが分かっただろう。
ありがとう、邪魔してごめん。
- (事件ファイルに「抽選機」を追加)
パイモン: リネに不利なことだけど、一応メモしとこう。
- (もう一度ケントまたはボーンと会話する)
- ケント: リネのマジックは摩訶不思議だと言われているが、タネを見ると…まぁそんなもんか、という感じだな。
- ボーン: はははっ、分野が違えば事情も全く異なってきますよ。彼は自信過剰かもしれませんね。
- (マジックボックスを観察する)
- マジックボックスを観察する: (見た目は普通のボックス。リネは公演の時、何らかの方法を使って舞台からこの中に一瞬で移動した…一体どうやったんだろう?)
- (エゼルレッドと会話する)
- エゼルレッド: あなたたち、この近くを調べてるだろ?私もちょうど興味があってね。
- エゼルレッド: もし何か目新しい情報があれば、お互い情報交換できる。そう思わないかい?
- パイモン: うーん、こっちは今のところまだ目処が立ってないんだけど…
- エゼルレッド: へへっ、だったらまずは私の推論を聞いてみないか。私が思うに、すべての起因はあの鈍い音だと思う。
- パイモン: 鈍い音?あ!カウントダウンの時に聞こえてきた物音のことだよな?
- エゼルレッド: そう。大きな音じゃなかったけど、多くの人に聞こえてたはずだ。
- エゼルレッド: ただ、みんなリネのマジックを心待ちにしていたから、気にも留めなかっただろう。しかし、事件となると…あれも重要な手がかりになるというわけだ。
- パイモン: 一理あるな。で、おまえはどう考えてるんだ?
- エゼルレッド: そうだな、リネの共犯者によるものかもしれないと考えているよ。例えば、リネットが水槽の上にジャンプした音、とかね。
- エゼルレッド: そして花火が爆発した瞬間を利用してナイフでロープを切り、水槽を落としたんだ!
- パイモン: ジャンプした音にしちゃ、大きすぎなかったか?
- エゼルレッド: さあな、バランスを崩して、激しく転んでしまったんじゃないか?
だったら、水槽が揺れたはず。
- エゼルレッド: う…確かにな。他の可能性も考えてみるよ…
- (事件ファイル「マジックショーの最中の物音」を追加)
パイモン: でも、おかげでオイラたちも思い出したぜ。あの物音は一体なんだったんだろうな。
- (もう一度エゼルレッドと会話する、任意)
- エゼルレッド: 私が見落とした可能性もあるだろうか…
- (リネット、リネ、またはモリーと会話する)
- リネット: リネはまだ警察隊員と交渉してる。ちょっと手間がかかるみたい。
- リネット: きっと誰かがつくことになるけど、大丈夫でしょう。
- (中央オペラエリアを出る)
- ???: そこの!そう、あんた!正しくは「あんたたち」か。ちょっと来て。ずっとあんたたちのことを観察してたの!
- パイモン: え?お、オイラたちか?
- ???: そうよ、あんたたちも茨の道を越えて真実を追求したいんでしょ?しかもその格好、フォンテーヌの人間じゃないね。
- パイモン: それはそうだけど、おまえらは誰だ?
- 棘薔薇の会」の名は知ってるでしょ。 ???: ふふふっ、「
- ???: 紛争の仲裁、保護の提供、難題の解決…どんなこともそつなくこなす、何でもござれの民間組織——「棘薔薇の会」!
- ナヴィア: そしてあたしこそ、名高き「棘薔薇の会」の現会長、ナヴィア。
- ナヴィア: でもまあ、うちのルールじゃ、あたしのことはボスって呼んでもらってるけど。
- シルヴァ: 侍従のシルヴァだ、よろしく頼む。
- マルシラック: 私はマルシラック、お会いできて光栄です。普段はお嬢様の身の回りを、責任を持ってお世話いたしております。
- パイモン: あれ?ボスだったり、お嬢様だったり、どういうことだ?
- ナヴィア: コホンッ、実はあたし、二代目の会長なんだよね。マルシラックたちはまだ昔の呼び方が抜けないみたいだけど。
- マルシラック: 申し訳ありません。もしお嬢様がボスという呼び方を好まれるようでしたら、今後はそう呼ばせていただきます。
- ナヴィア: いいのいいの。あんたたちも、あたしのことはボスじゃなくてナヴィアって呼んでいいよ。
- パイモン: おお、わかったぜ…って、違う!オイラたちは元々「棘薔薇の会」の人間じゃないだろ!
- ナヴィア: はははっ、細かいところは気にしないで。それより、この事件について話しましょ?
(君君/
あなたあなた)も調査したいの? - ナヴィア: まあね。パパの昔のことで、ずっと「連続少女失踪事件」には注目してるの。
- ナヴィア: 現状からみれば、リネは黒幕なんかじゃないと思う。
- パイモン: え?ホントか!オイラたちも同じ考えで、今は必死に手がかりを探してるところだぞ!
- パイモン: ちなみに、おまえはどうしてそう思ったんだ?
- ナヴィア: もちろん、あたしの鋭くてよく当たる勘よ!
えっと…
- ナヴィア: フリーナ様ってば、いきなりリネに矛先を向けたけど、決定的な証拠なんてまったくなかったじゃない。
- ナヴィア: 彼女はいつもあんな感じ。大審判官が彼女の話を遮って、「告発」するかどうかを聞いたでしょ?あれ以上調子に乗って不謹慎な発言をしないようにってことなの。
- ナヴィア: 「告発」したら、「審判」のプロセスが始まることになる。その雰囲気の中じゃ、フリーナ様は絶対に退かないでしょ。
- パイモン: おまえが水神を信用してないだけのように聞こえるけどな。
- ナヴィア: じゃあ、あんたはどう思う?たしかにあの水神は面白い。でも、彼女が好きだからって盲目的に支持するわけにもいかないでしょ?
そう言われたら、確かに…
- ナヴィア: さてと、あんたたちの質問には答えた。次はあたしの質問に答えてもらうよ。
- パイモン: なんでだよ、今のもカウントされるのかよ?
- ナヴィア: 知ったこっちゃないね。まあご心配なく、きっとあんたたちにとっても価値ある質問だから。
- ナヴィア: あんたたちは、「審判」を「歌劇」として楽しむ行為は、正しいと思う?
- パイモン: え?その、えっと…
完全に正しいとは言えないかも。
- ナヴィア: 理由は?
真実を無視してしまいがち。
深刻なことを娯楽にするのはよくない。
- ナヴィア: ははははっ、言ったでしょ?マルシラック、シルヴァ。この二人はただ者じゃないってさ!
- マルシラック: お嬢様のご判断は実に的確でしたね。こちらの旅人の回答は非常に優れていると思いますよ。
- マルシラック: 人々がどんなに素晴らしい脚本を期待していても、ここで上演される審判の公演は、事実に基づいていなければなりません。
- マルシラック: もしそれが両立できていたなら、ボスも…
- ナヴィア: はいはい、話はそこまで。とにかく、あんたの答えは気に入った。あんたたち、合格よ!
- ナヴィア: あたしは少し準備するから、後で一緒に調査しましょ。そうね…あんたたちはあたしの助手ってことで。
- パイモン: おい、なんでいきなりそんなことになるんだよ!
- ナヴィア: ん?それじゃ、あたしがあんたたちの助手をやろうか?ははははっ。相棒でもなんでもいいよ、あたしは気にしないから。
- パイモン: ふん、そうこなくっちゃな。
パイモン、そうじゃない…
パイモン、もう同意しちゃったの?
- マルシラック: 自慢話のように聞こえるかもしれませんが——お嬢様の直感はもしかすると、真相へと導く大きな力になるかもしれませんよ。
- マルシラック: あなた方はご友人が濡れ衣を着せられることを望んでおらず、私たちも失踪事件の真相を突き止めたいと思っている。この点において、私たちの目標は一致しているはずです。
- パイモン: 確かに一理あるぜ。おじちゃん、口上手だな。
- パイモン: そっちの兄ちゃんはどう思う?ずっと黙ってるけど、なにか心配事でもあるのか?
- シルヴァ: 異論はない。
- パイモン: そ、そうかよ。
- ナヴィア: それじゃ少し準備するから、後でマジックのタネを解説する時には、あたしたちを呼んでね。んじゃ、サンキュ!
- (もう一度シルヴァ、ナヴィア、またはマルシラックと会話する、任意)
- シルヴァ: ポワソン町にもこのようなマジックショーがあれば、さぞかし歓迎されることでしょう。
- ナヴィア: 確かにね…そうだ、あたしが学んでみるのはどう?モノを消すことができれば、部屋の掃除にも苦労しなくて済むし。
- マルシラック: お嬢様はそのようなことを気にかける必要はありません。すべて、私の役目ですから。
- ナヴィア: それもそっか。
- (トリスタと会話する)
- トリスタ: すみませんが、現在歌劇場は自由に出入りできなくなっています。退場の際は、まず身分登録をお済ませください。
- パイモン: あ、いや、オイラたちはリネとリネットの代理人で、事件の調査をしてるんだ。
- パイモン: おまえはずっとここで見張ってたのか?
- トリスタ: ええ、最高審判官様からの命令が下されてから、ここに出入りするすべての人が厳しい検査を受けることになりました。
- トリスタ: 少なくともそれ以降は、行方不明の少女がここから出ることはまず不可能だったでしょう。
公演の時は?
- トリスタ: それもできなかったはずです。
- パイモン: なんでそう言い切れるんだ?
- トリスタ: あの時、私は入り口付近の警備をしていましたので。
- トリスタ: ここからではリネのマジックをなかなか見れなくて、実に残念です…運が悪いので仕方ありません…
- トリスタ: でも、私は勝手に持ち場を離れたりせず、歓声がどれほど大きくても、ずっとここにつっ立っていました。誰かがここを出るどころか、扉に近づいただけで、私はそれを感じられます。
- トリスタ: メリュジーヌはこういうことに長けていますから。
- パイモン: つまり、少女はここから離れてないってことか…
- (事件ファイルに「歌劇場の出入り状況」を追加)
パイモン: よし、わかった。ありがとな、すっごく価値のある手がかりだったぜ!
- (もう一度トリスタと会話する、任意)
- トリスタ: すみませんが、ここは自由に出入りできません。退場の際は、先に身分登録をお済ませください。
- (すべての手がかりを調べた後)
- パイモン: これで、公演現場の見とかなきゃいけないものは全部確認できたよな。リネたちと警察隊との交渉はどうなってるだろう。
- パイモン: 様子を見に行こうぜ。もうすぐマジックの種明かしだ。へへっ、すっごく楽しみだな。
- (リネ、リネット、モリーに近づく)
- モリー: 分かりました。私が同行しましょう。監視役のほか、諸々の記録もさせてもらいます。
- リネ: うん——ありがとう、話を聞いてくれて。できたらバラの一輪でも出して、君にあげたいくらいだよ。
- モリー: 建前は結構。こちらも責務ですので。
- リネット: あなたたち、来たのね。ん?隣にいるのは?
- ナヴィア: 「棘薔薇の会」のエンジェル、ピストルの弾丸よりも強力な助っ人——
- ナヴィア: はははっ、ごめんごめん。あたしはナヴィアで、この人たちの相棒よ。この件が気になって、ちょっと首を突っ込ませてもらおうと思ってね。
- ナヴィア: 彼らはあたしの仲間だけど、参加させてもいいよね?
- リネット: 私は構わないけど…
- リネ: へえ、新たな助っ人まで来てくれるなんて、本当に大感激だ。
- ナヴィア: 興味本位って言ったほうがいいかもよ。何しろこれほど大規模なマジックのタネを直に見られるなんて滅多にあることじゃないし…
- リネ: ふふっ、僕を認めてくれてありがとう。じゃあ行こうか、下へ。
- パイモン: 下?
- リネ: このマジックボックスの下には、交換マジックのために用意した秘密の世界が隠されている。
- (オフステージボックスを開けるリネ)
リネ: ただ、僕から種明かしをする前に、まず自分で確認してみてよ——怪しいことに気付けるかな?
- リネ: 別にもったいぶってるわけじゃないよ。マジックの詳細を思い出してくれれば、トリックは簡単に理解できるはずさ。
- ナヴィア: あれ?ここって風船と飾りがあったはずよね?なんで消えたんだろう?
- リネ: その調子。まあ、真相まではまだ遠いけど。
扉の向こう…何か違った。
- パイモン: ん?扉の向こうって、内側のことか?うぅ、どこが違うんだ?オイラ、全然思い出せないぞ…
- リネ: ふふっ、すごいね。最前列に座ってたから、よく見えなかったんじゃないかと思ったけど。
- リネ: ショーの時、ここの内側には模様が入ってたけど、今はその模様が消えて、なめらかな板になってる。
- リネ: この二つのことから考えて…何か思いつくことはある?
もしかしたら…
箱の中にはもう一つの箱があった?
- (一行はステージ下へ)
リネ: はははっ、大正解だ。さあ行こう、降りてから詳しく説明するよ。
- パイモン: へぇ、マジックボックスの下に地下道があったのか!
二つの箱はこの地下道で繋がってた。
- リネ: ははっ、この空間を見れば、答えはもう半分以上分かったと思うけど。
- リネ: 二つのマジックボックスは、ちょうど地下道の両端の入り口の上にあったのさ。
- リネ: このトロッコに気づいたかい?
- リネ: 幸運な観客の入った箱は、このトロッコに乗せられて向こうに送られる。
- リネット: トロッコには昇降機能もあるし、プレートを回転させて、箱の向きを正すために調整することもできる。
- ナヴィア: 分かった、それが二重箱の役割でしょ!
- リネ: その通り、内側の箱は観客が入ってから下に降り、トロッコに乗せて移動する。外側の箱は舞台の上に残っていて、何の変わりもない。
- パイモン: なるほど、そういうことだったのか!
- リネ: 箱を降ろしたら、トロッコはここの装置からエネルギーを補給するんだ。残りのステップを完成させるためにね。
- リネ: 観客にとっては、暗闇の中をゆっくりと移動しているようにしか感じられず、外に出た時には、すでに舞台の上に立っているというわけさ。
(君君/
あなたあなた)のほうはどうなってたの? - パイモン: そうだぞ、おまえはずっと喋ってたし、最後は一回外に出たよな?
- リネ: それはもちろん、蓄音装置を使ったのさ。リネットが操作してくれるんだ。
- リネ: 僕とアシスタントは先に会話の内容を決めて、カウントダウンが始まる頃には、僕はもう地下道に跳び下りて向こうの箱に移動し始めてたんだよ。あの梯子を使ってね。
- ナヴィア: リネットは?あの時どこにいた?
- リネット: 私は箱の後ろの仕切りにいた。
- パイモン: あ、なるほど!
- リネット: それでアシスタントの台詞に合わせられた。ちなみに、最後に箱から出てきたのも私。
- リネ: 双子だからね、服を変えれば気付かれないよ、へへっ。
- リネ: 僕の一番誇れるところさ。これは僕とリネットにしかできないマジックなんだ。
- パイモン: へ~、そっかそっか…なるほどな。あ…驚いてばっかりだな、オイラ…
すごく工夫されてるマジックだったんだね。
- リネ: リネットは一旦箱から出てきて、また中に戻る。で、トロッコに乗った箱が上がってくる前に地下道へと跳び下りて、無事に脱出する。
- リネ: そして僕が観客席側の箱から出てきて、マジックが完成——…するはずだったんだけど。
- リネ: 結局、箱の中にいたのはあの観客じゃなくてコーウェルで、さらに不可解なことに、観客も消えてしまった…
- リネット: まったく理解不能。
- ナヴィア: こんなことが起きなければ見事なマジックだったでしょうね。あたしにはこんなトリック、一生かけても思いつかないよ。
- ナヴィア: ましてや、このマジックを利用して罪を犯す人がいるなんてね…
- ナヴィア: 少し見て回ってもいいかな?もっと手がかりが見つかると思うんだけど。
- モリー: ここは重要な事件現場ですので、リネとリネットがここに留まることは出来ません。二人は連れて行きますね。
- リネ: ああ、分かったよ。別にそんなにじっと見てなくたって、突然姿を消したりしないんだけどな。
- (事件ファイルに「マジックのトリック」、「舞台にあるマジックボックスの構造」、「観客側にあるマジックボックスの構造」を追加)
リネット: みんなありがとう、後はお願いね。
- (はしごを観察する)
- はしごを観察する: (地下道から上層のマジックボックスに戻るには、はしごが必要なはず。)
- (レバーを観察する)
- レバーを観察する: (これはトロッコの制御装置だ。自動的に動くらしい。)
- (フックを調べる)
- ナヴィア: これは何?
- パイモン: ロープにフックがついてるぞ。うぅ…ここって変なものがいっぱいあるよな。
さっきリネはこのことに言及しなかった。
- ナヴィア: 他のマジックに使う道具なのかもね…けど、どうしてここに落ちたのかしら?
- (事件ファイルに「落ちているフック付きロープ」を追加)
パイモン: さあな?とりあえずメモしとくぜ。
- (もう一度フックを調べる、任意)
- 落ちているフック付きロープを観察する: (なぜかフックがここに落ちてる。恐らく他のマジック用の道具だろう。)
- (花瓶を調べる)
- マルシラック: お足元が水で濡れておりますので、通る時には滑らないようお気をつけください。
- ナヴィア: たしかに。どうしてこんなところに水なんてあるのかしら?
マジック用の道具かも。
- パイモン: おお、オイラ知ってるぞ!あれだろあれ、瓶に水を入れて…ひっくり返すと、水が消えてしまうってやつだ。
- パイモン: この瓶が割れてるのは…ひょっとして、トロッコが通った時にぶつかったのか?
- ナヴィア: でも変じゃない?トロッコはずっとレール上を走ってたはずだから、この距離じゃぶつからないはずだけど。
- (事件ファイルに「割れた花瓶」を追加)
パイモン: うーん、とりあえずメモしとこう。後でまとめて考えようぜ。
- (もう一度花瓶を調べる、任意)
- 割れた花瓶を観察する: (割れた花瓶に水…地下道で何かが起こったはず。)
- (衣服を調査する)
- ナヴィア: これ、選ばれた娘が着てた服でしょ?
- ナヴィア: 服だけ残されて、人が消えちゃったなんて…
リネは着替えさせるなんて言ってなかった。
- パイモン: そうだよな。第一、誘拐するのに脱がせてから連れ出す必要なんてあるか?
- (事件ファイルに「少女の服」を追加)
パイモン: うぅ、もう探偵なんかやめたい…まったくわからないぞ…
- (もう一度衣服を調査する、任意)
- 少女の服を観察する: (少女は消え、服だけがここに残された。これは何を意味してるんだろう?)
- (レールを観察する)
- レールを観察する: (このマジックは精度が必要になる。レールがあれば、トロッコを決められたルートで走らせることができる。)
- (雑貨箱を観察する)
- 雑貨箱を観察する: (中には色んなマジック道具と公演用の服が雑然としている。どうやら適当に詰め込まれたようだ。)
- (トロッコを観察する)
- トロッコを観察する: (マジックボックスを運ぶ重要な道具。犯人はこれを借りて自分の計画を実行した…)
- (通気口を調べる)
- パイモン: ここはなんだ?
通気口みたい。
- シルヴァ: 人が通れる。
- ナヴィア: ふーん?まさか犯人はここから逃げ出したってこと?
- マルシラック: 一人なら問題ないかもしれませんが、誰かを連れて行くとなると…狭すぎるでしょう。
- パイモン: でも、他の出入口なんてないだろ?
あとはマジックボックスを通るしかない。
でも、それぞれリネとリネットが入ってた。
- (事件ファイルに「地下道の通気口」を追加)
パイモン: 確かにな!うーん、とりあえずメモだ…
- (もう一度通気口を調べる)
- 地下道の通気口を観察する: (犯人はここから離れたかもしれない。でも、少女まで連れて行くのは難しそう…)
- (すべての手がかりを調べた後)
- パイモン: 下の調査もほぼ終わったな。
- ナヴィア: そうね、まず上に戻りましょ。
- (地表レベルに戻る)
- ナヴィア: これで、現場の状況はほぼ確認済みね。
- ナヴィア: マルシラックが戻ったら、場所を見つけて手がかりを整理しましょ。辻褄の合わないところが沢山あったから。
- マルシラック: お待たせしました、お嬢様。
- ナヴィア: 警察隊の人は何て?犯人は通気口から逃げたの?
- マルシラック: その可能性はかなり低いと考えているようです。通気口は歌劇場の地下室と繋がっているそうですから。
- マルシラック: 警察隊員が入念に確認したところ、公演中も事故の後も、地下室から出て行った人はおらず、そこに隠れている人もいなかったそうです。
- パイモン: ってことは、地下道はいわゆる「密室」だったってことか?おまえらも知ってるだろうけど、小説じゃよくあるパターンだぞ。
確かにそうかも…
- ナヴィア: でも、それじゃ尚更おかしいね。ホールジーの失踪も、コーウェルの死も、どっちも訳が分からない。
- ナヴィア: 道理でフリーナ様はあんなに自信に満ち溢れてたわけね。今のところ、手がかりはみんなリネとリネットを指してるみたい。
- マルシラック: はい。言い換えれば、このまま足踏みし続けていると、「告発」が成立してしまう可能性が非常に高い。
- パイモン: 告発…審判…もし告発が成立したら、判決が出るのか?
- ナヴィア: それが歌劇場審判の流れよ。裁判期間中、最高審判官と「諭示機」は双方の発言に耳を傾ける。
「諭示機」も?
- ナヴィア: うん、「律償混合エネルギー」はその過程で生まれるんだもん。
- ナヴィア: 双方の発言、代理人の弁護、証人の証言、それと観衆たちの感情も含めて、すべてが「諭示機」に表現される。
- ナヴィア: えっと…「諭示機」は、分かりやすく言うと自意識を持った一人の審判官みたいなものってことよ。
- マルシラック: このおかげで、最高審判官様が私利私欲で不正を働く可能性も回避できます。無論、実際にそういったことは一度も起こっておりませんが。
本当に不思議だね。
- ナヴィア: 双方の発言が終われば、最高審判官が最終的な判決を下す。その意見も「諭示機」は参考にするの。
- ナヴィア: そして最後、役人が「諭示機」に尋ね、そこで導き出された結果こそが、「正義」の意志よ。
- パイモン: 最終的に決めるのはあのデカブツだったのか?オイラ、てっきりヌヴィレットだと思ってたぞ。
- マルシラック: 実際、大きな違いはありません。双方の判決はいつも完全に一致しておりますから、フォンテーヌの人々は最高審判官様のことをとても信頼しています。
- マルシラック: それから、警察隊からもう一つ。私たちは全員、審判が始まるまでここを離れられないとのことです。
- パイモン: え?なんでだよ!
- マルシラック: 私たちはリネ様とリネット様の代理人として行動することを決めましたから、当然事件の関係者にもなったわけです。
- ナヴィア: あたしたちが外の者と通じて示し合わせたり、局面を打開する助っ人を呼びに行ったりするのが心配なんでしょ…
- ナヴィア: 仮にそうでなかったとしても、あたしたちが事件の重要な手がかりを先に流してしまうのは、やつらにとって面倒なことだしね。
- シルヴァ: ドアを破壊して出るなら、もう準備はできている。
- パイモン: おいおい、そこまで深刻な状況じゃないだろ!警察隊の考えにも一理あると思うけど、本当にそうなんだったら…ご飯はちゃんと出るよな?
- マルシラック: もちろんです。ただし、選択肢は限られていて、一人一人の好みには合わせてくれませんし、栄養バランスも保証できません。
わがままを言ってる場合じゃない。
- ナヴィア: だったら、このままここで手がかりを整理しましょ。ホントはフォンテーヌ廷で一番有名なスイーツショップに招待しようと思ってたんだけど。
- ナヴィア: 糖分とお茶があってこそ、落ち着いて優雅に推理できるからね——そうでしょ?
- パイモン: オイラ今、ドアを破壊して出るのもいいかもって思った…
パイモン。
- パイモン: うぅ、冗談だよ、冗談!スイーツがなくてもちゃんとやるって。サボったりしないぞ!
- ナヴィア: ん、何言ってるの?スイーツならあるから大丈夫。お店に食べに行けないなら、自分で作っちゃえばいいでしょ?
- パイモン: え?ここで?どうやるんだ?
- マルシラック: かしこまりました、お嬢様。それでは皆さん、私についてきてください。
- パイモン: なんで調理器具を持ち歩いてるんだよ!
- マルシラック: いつでもお嬢様にお菓子作りの趣味を楽しんでいただけるよう、常に準備は万全に整えております。
- シルヴァ: たまご、砂糖、アーモンド、全部あります。
- ナヴィア: はははっ、さすがあんたたちだね。それじゃ今作るから、ちょっと待ってて。あたし自慢のデザート作りの腕、ぜひ味わってちょうだい。
- パイモン: この三人、おかしいぞ…
「棘薔薇の会」の特徴かも。
- ナヴィアの手つきは慣れたもので…しばらくすると、食欲をそそる香ばしくてサクサクのマカロンが出来上がった。
- パイモン: わぁ、いい匂いだぞ!焼いてる時からいい香りがしてて、オイラ、一生懸命我慢してたんだ!
- パイモン: でも二人に沢山荷物を持たせたみたいに、お菓子を焼く時もこいつらをこき使うのかと思ったけど…
- パイモン: まさか、卵白を泡立てたりアーモンドパウダー作りをしたりするとこまで、全部おまえ一人で完成させるなんてな。
- シルヴァ: 私は拍手していた。
- マルシラック: 私も微笑みでお嬢様を励ましておりましたよ。
そういうことを言ってるんじゃないと思う…
- パイモン: きれいな服を着てるお嬢様なのに、卵白を泡立てたりして…汚れるのが嫌じゃないのか?
- ナヴィア: はははっ、お嬢様が本を読んだりお茶を嗜んだり、馬に乗ったり琴を弾いたりすることしかできないなんて、誰が決めたの?あたしはただ、デザートを作るのが好きなだけ。
- ナヴィア: 卵白の泡立てを舐めないでよ、結構腕力が鍛えられるんだから。それに焼きたてのマカロンが割れちゃわないように、泡立てるときは程よく力を抜くのも大事なの。
- ナヴィア: ほらほら食べてみて、焼きたてほかほかのマカロンよ。一人三個あるからね。
- パイモン: え?三個だけかよ?
- ナヴィア: うん、甘いものを食べ過ぎてもよくないからね。頭がクラクラして、事件のことに集中できなくなるでしょ。
- マルシラック: 紅茶のご用意もできました——お嬢様の一番お好きなお茶ですよ。濃密な花の香りが気分をよくし、清々しい心持ちにさせてくれます。
ありがとう。
(君君/
あなたあなた)も少し休憩して。 - (スナックとお茶を楽しむ一行)
マルシラック: お構いなく、やるべきことをやったまでです。
- ナヴィア: さてと、本題に入りましょ。さっき話に出た通り、地下道は密室のような環境だった。
- ナヴィア: だけど、このほぼ閉ざされた環境の中に、リネとリネット以外の容疑者はまだ存在しない。
- ナヴィア: ただ、犯行の可能性はあっても、二人にはまったく動機がない。
- パイモン: そうだぞ、よりによって一番目立つタイミングを選ぶなんて、どう考えてもおかしいぜ。
リネとリネットを除けば…
残りは失踪した少女と死者だけ。
- ナヴィア: 地下道の花瓶、そして公演中に聞こえたあの鈍い物音…もしホールジーが地下道で犯人と揉めてたんだとしたら…?
- ナヴィア: その結果、花瓶は割れ、服は投げ捨てられ、彼女は攫われてしまった…
- ナヴィア: もしかして、少女が人前で選ばれたから、犯人は服を脱がせないとすぐ見つかってしまうって思ったのかしら?
- パイモン: 筋は通ってるけど、一番肝心なのはやっぱり…
「第三者」は存在しない。
- ナヴィア: だね…あたしたちが見つけた手がかりはどれも、「第三者」がいるって仮説の裏付けにはならなさそう。
- ナヴィア: でも、それじゃ残されたのは、行方不明のホールジーと死者のコーウェル。どっちも今のところ被害者なんだけど…
- パイモン: ま、まさか…ホールジーはコーウェルを殺そうとしてて、こっそり道具に細工して、一人で逃げたんじゃないか?
マジックの秘密を彼女は知る由もない。
- ナヴィア: そうよ。仮に道具に細工できたとしても、マジックの全貌を知ってないと、何をすべきか分からなかったはず。
- ナヴィア: それに彼女には動機がない。警察隊の人も言ってたでしょ、ホールジーは魔術団の人と繫がりがないって。
- パイモン: うぅ、オイラたち、なにか見落としちゃったのかな…
- パイモン: 今の流れだと、本当にあり得ない事件になっちゃったぞ。
- パイモン: はぁ…それにしてもナヴィアの焼いたマカロン、本当にうまいよな。香ばしくて、サクサクで、すっごく甘いぞ。
- ナヴィア: ふふふっ、当たり前でしょ?これはあたしの十八番だもん。でも、あんたったらもう五個も食べてるよ。
- パイモン: え?五個?いやいや、三個だぞ!オイラ、ちゃんと数えてたんだからな。
- マルシラック: お気になさらず、食べてしまったものは仕方ありません。私もいい年ですから、甘いものは控えたほうがいいでしょう。
- パイモン: いやいや、食いしん坊かどうかと、どれくらい食べたかは、まったく別の話だぞ!
- パイモン: 多く食べちゃったら、他の人の分が減るってことくらい、オイラにもわかる。
大丈夫、食べちゃったものは仕方ない。
いいって、食べることが好きなのは知ってる。
- パイモン: おまえまで、オイラを信じてくれないのか!?くっ…そ、そんな!
- パイモン: 誓ってやる、もしオイラがマカロンを二個多く食べてたら、今すぐオイラのお腹の中で石になるぞ!
- ナヴィア: はははっ、いいって、分かったから。会話に夢中になるあまり、誰かがうっかり食べ過ぎたのかもね。大したことじゃない。
- ナヴィア: マルシラック、鍋をセットして、オーブンの用意をして!
- パイモン: え?なにをする気だ?
- ナヴィア: みんなマカロン三個はぜったい食べなきゃだめ!
いや、大丈夫だよ。
- パイモン: そうだぞ、面倒だし。
- マルシラック: かしこまりました、お嬢様。今すぐ用意いたします。
- シルヴァ: たまご、砂糖、アーモンド、全部あります。
- パイモン: えーっと…本当におまえの趣味なんだな…
- ナヴィアは二個のマカロンのために、最初から作り直した。
- しかし結局、その後の議論では、何の収穫も得られなかった…
- ナヴィア: よし、スイーツタイム終了。あたしはもう一回周りを回ってみるよ。
- ナヴィア: 今のところ解決の糸口は見当たらないけど、時間はまだ残ってる。代理人なんだし、あんたたちもとりあえず事件を推理してみるといいと思うわ。
- ナヴィア: 舞台に上がった時に何も言えなかったら、気まずいでしょ?
- パイモン: おお、わかった。手伝ってくれてありがとうな!それに美味しいものまでご馳走してくれて。
- ナヴィア: いいのいいの、「棘薔薇の会」にとっては、こんなのなんてことないよ。マルシラック、シルヴァ、行くよ。
- (事件ファイルに「第三者の可能性」を追加)
ナヴィア: 新しい発見があったら、また戻ってくるから!
- (カットシーン後)
- パイモン: 今のうちに考えをまとめようぜ。後で、法廷じゃビクビクするような議論が続くはずだぞ。
- パイモン: きっと時間もかかるし、すっごく大変そうだけど…まあ、深く考えても仕方ない。とにかくきちんと準備しとこうぜ。
- パイモン: オイラのノートも貸してやるぜ。事件全体を振り返るのにきっと役立つぞ、へへっ。
- (翌日、マークされたエリアに近づく)
- パイモン: どうしよう…やっぱり全然わからなかったぞ。
考えはないこともないけど…
ここは相手の出方に応じて着実に進もう。
- パイモン: うん、それもそうだな。この世にあり得ない事件なんてないはずだ。
- ナヴィア: そう緊張しないで。たとえみんながリネとリネットを疑ってても、あたしたちは観客席で彼らを応援してるから。
- ナヴィア: あたしらでさえ理解できてないんだし、フリーナ様が完全に理解できたとは思えないもんね、ははっ。
- パイモン: ありがとな、ナヴィア。それじゃ、行ってくるぜ。
- (旅人とパイモン、リネとリネットに近づく)
ナヴィア: うん、幸運を祈ってるよ。
- リネ: あ、やっと君たちに会えた。どう?調査のほうは順調?
- パイモン: う…実を言うと、がっかりさせちゃうかも…
- リネット: いいえ…手伝ってくれたこと、すごく感謝してる。
- フリーナ: キミたちのその落ち込んだ様はなんだい!調査には何の収穫もなかった、そうだろう…?
- フリーナ: まあ、当たり前とも言える。罪ある者から無罪の証拠を見つけ出すことなど不可能だからな。
- フリーナ: だが、ここで止まってくれるなよ。キミは僕が一番相手に相応しいと見込んだ者だ。あっさり降参されてしまっては、がっかりだからね。
(あとで分かるさあとで分かるさ/
あとで分かるよあとで分かるよ)。 - ヌヴィレット: 双方が揃った。これより、マジックショーで起きた突発事件に関する「審判」を始める。
- ヌヴィレット: ではまず、この場にいる観客が事件の経緯を理解できるよう、被告人リネにマジックのタネについて解説してもらう。
- リネ: はい、僕が説明し、リネットは舞台で実演してくれます。道具も用意できました。
- リネは簡潔にマジックのタネを明らかにした。観衆は驚くばかりだった。
- ヌヴィレット: では被告人、君の証言を整理してみよう…
- ヌヴィレット: マジックが始まった時、君は観客席側のマジックボックスに入って隠れていた——故に犯行を実行できるはずがない。この理解に間違いはないかね?
- リネ: はい、大審判官。
- ヌヴィレット: それではフリーナ殿、原告側としてこれに対する反論はあるか?
- フリーナ: ああ、当然だろう?最初の火は僕が付けてやろう——リネ君、キミは嘘をついている!
- フリーナ: キミはホールジーを攫い、コーウェルを殺害しようとしたのだから、長い間地下道や箱の中になんぞいられたわけがない。
- リネ: それはあなたが僕を有罪だと判断したことに基づいて推測したに過ぎません。
- フリーナ: そう?じゃあ、キミは箱の中にいた時、何か聞こえたか?
- リネ: もちろん、耳をつんざくようなカウントダウンの声です。それで時間を把握して、サプライズを生み出すわけですから。
- フリーナ: その他は?印象的な物音とか。
- リネ: ありません。
- フリーナ: しかし、カウントダウンが30秒台に入った頃、会場には鈍い物音が響き渡った。誰もが聞こえていたはずだと思うけどね。
- リネ: ……!
- パイモン: おい、なんかおかしいぞ…
- (旅人旅人): (どうしてリネは知らないんだろう?)
- 困惑する観客: 確かに、あんな大きな音、箱にいたなら絶対聞こえたはずなのに。
- (「諭示機」の天秤はフリーナに傾く)
疑う観客: あの時、俺は箱の近くの席で…はっきり聞こえたけどな。
- パイモン: あの天秤、まさか…
「諭示機」のスタンスを表してるのかも。
- フリーナ: 諸君、マジシャン本人の言葉を借りようか——「瞬きのタイミングは、慎重に選ぶこと」ってね。全員見ただろう?今のが正に、アリバイの崩れた瞬間だ!
- フリーナ: もちろん、キミのアリバイを崩すだけでなく、別の武器も用意してある。僕はとっくに準備万全だよ、世の中には根拠のない自信というものは存在しないのさ。
- 壁炉の家」の人間だろう? フリーナ: キミとリネット君は——「
- パイモン: 「壁炉の家」だって!?
二人は…ファデュイだったの!?
- 肯定する観客: 道理でそんなことを。
- 落ち着いている観客: 「連続少女失踪事件」はファデュイの仕業だったのか…何か、一番納得の答えだな。
- (「諭示機」の4つのライトのうち1つが点灯)
理性を保っている観客: じゃあ…舞台上の予期せぬことも、事故とは限らねぇな。
- リネ: …一体何の関係が?僕とリネットの身分は、この件とは無関係のはずだ。
- フリーナ: 確かにね?だったら、皆の前であの一分間の出来事を、思う存分最初から最後まで説明するがいい。
- フリーナ: 今のキミにとっては、疑いを晴らすのが最優先だ。言えないことなんてないはず…まあ、「脚本」がすでに矛盾しているなら話は別だけどね。
- フリーナ: (異郷の旅人は何も言わなかったが、とても驚いていたように見えた…ハハハッ、次は仲間割れかな?楽勝すぎるね!)
- フリーナ: (ふっ…こんな尋問に緊張して一晩中眠れずにいたなんて、まったく損したよ、やれやれ。)
- リネ: ……
- パイモン: おい、リネ、なんでそういうことを教えてくれなかったんだよ!
- (旅人旅人): (リネとリネットは、ファデュイ…)
- ヌヴィレット: 静粛に。被告人リネ、フリーナ殿が上げた二つの観点について、改めて確かめさせてもらう。
- ヌヴィレット: 歌劇場で鈍い音が聞こえた時、君は箱や地下道にはいなかった。そして、君と君の妹が「壁炉の家」の者であること。
- ヌヴィレット: それは事実なのか?
- リネ: ……
- (旅人旅人): (マジシャンの人を騙す能力は疑う余地もない。リネは身分を隠し、ここに至るまでのすべてを仕込んだ可能性が高い。)
- (旅人旅人): (それから、公子や「壁炉の家」の他のメンバーもフォンテーヌで動いてる。きっと何か企んでるはず。)
- (旅人旅人): (前にもファデュイには煮え湯を飲まされた。そして今…)
- ヌヴィレット: 私の質問に答えたまえ、被告人。
- リネ: ごめん…
- (「諭示機」の天秤はさらにフリーナに傾く)
リネ: はい、大審判官。すべてその通りです。
- 興奮する観客: やっぱり!
- 楽観的な観客: ここまで来たら、もう判決を下していいでしょ?ふふふっ。
- パイモン: どうしよう…
ちょっといい?大審判官。
- ヌヴィレット: どうぞ。
(俺俺/
私私)の依頼人は重要な情報を隠してた。 (俺俺/
私私)は弁護を続けられない。 - ヌヴィレット: では、君の主張は?
休廷し、話し合う必要がある。
- イライラしている観客: そんな必要、ねぇんじゃねぇの?もう決まってんだし。
- 失望した観客: 弁護してくれる人まで騙すやつとなんか、これ以上話しても何も出てこないでしょ?
- ヌヴィレット: 静粛に。
- ヌヴィレット: 合理的な主張だ。これより休廷とし、一時間後、審判を再開する。
- フリーナ: そんな事実を知っても、なおリネ君の弁護を続けると言うのか…どうやら、僕のお相手の「プロ意識」は想像を絶するようだ。
- フリーナ: 僕の愛しい観衆たちよ、勝利の喜びはもう少し心の奥に沈めておこうじゃないか。ハハハッ…!
- 休廷中、あなたたちはリネとリネットと一緒に、歌劇場の舞台裏まで来た。
- リネ: まさかあんなことまで水神様に掘り出されちゃうとはね…いやぁ、困っちゃったよ。
- リネ: …ごめんね、旅人、パイモン。
- リネット: ごめん。
- パイモン: もう、どこから突っ込めばいいかわからないぞ。はぁ、あれだけおまえらを信じてたのに!
- パイモン: 調査する時、オイラたちの推理は全部、おまえらが犯人じゃないって前提の上に成り立ってたんだぞ!
- パイモン: ひどい話はしたくないけど…オイラ、ほんっとに怒ったからな!
- リネ: 申し訳ない。君たちが怒ってるのは分かってるけど、それでも僕の説明を聞いて欲しい。
- リネ: 君たちとファデュイの間には、これまでの旅で色んないざこざがあったって聞いてる。きっと名前を聞くだけで不快だろう。
- リネ: だけど、ファデュイという組織はとても大きいんだ。執行官の方々は個性豊かで、成し遂げたいこともそれぞれ全く違う。
- リネット: 今、私たちは人を助けたいと思ってる。できるだけ多くの人を。
- リネ: そう。この国と、ここにいる人たちが直面するかもしれない災難に対して、僕たちは感情的な面では同じ立場のはずだ。
- リネ: だから、身分さえ明かさなければ、僕たちはとても良い友達になれるかもしれないと思った…
- リネ: 君たちに対して「嘘」をつきたくなかったから、あえて「隠す」ことにしたんだ。
- リネ: 真実は確かに重要だよ。でも、すべての真実をいつも明らかにしてしまえば、僕たちは多くの力を無駄に使うことになる。
それが嘘じゃないって、誰が断言できる?
- リネ: そうだね、だから君に判断してもらおう。いやぁ…もしも僕が君だったら、僕もこのリネってやつは信用できないかもね。
- リネ: 偶然の出会い、ファデュイという身分、その上マジシャンとして、人を欺く演出を披露するのが仕事だなんてね…
- リネ: ——でも、それでも僕を信じてほしい。少なくとも今回の事件の犯人は僕じゃない。
- リネット: ごめん。でも、許してほしい。
- パイモン: そう言われてもな…
もう一つ説明して。
マジックの時、(君君/
あなたあなた)はどこへ行ってた? - パイモン: そうだ、まずはおまえの答えを聞いてからじゃないとな。オイラたちの信頼が欲しいなら、全部素直に吐くんだぞ。
- リネ: ああ、もちろん。何でも答えてあげる。
- リネ: ——僕たちはずっと、「諭示裁定カーディナル」がどのように機能し、なぜ自意識を持てているのか、なぜすべての罪状を正確に判決できるのかを知りたかったんだ。
- リネ: その後調査をしていく中で、「諭示機」の下にそのコアが存在していることを知った。
- リネ: その時から僕とリネットは、交換ボックスのマジックを考案し始めたんだ。真の目的は、そのコアに近づくためだった。
- パイモン: それが一分間もとってた理由か?
- リネ: そうだよ。観客が60回のカウントダウンを終えるにはおよそ75秒かかる。そして僕が向こう側のボックスに入るのには15秒あればいい。
- リネ: だから、地下道に跳び下りた後は、通気口から歌劇場の地下に向かい、コアのある部屋で調査をしてた。
- リネット: その通気口は、このために地下道を作る時に掘られたの。
で、何を知った?
- リネ: なんにも。部屋に着いて調査を始めようとしたら、突然人の声が聞こえたんだ…
- リネ: あまりにもおかしい——当時その部屋にいるのは、確かに僕一人だったはずなんだ。他の人が現れるなんてあり得ない。
- リネ: その声は僕のことを知っているようで、僕に話しかけようとした。慎重を期して僕は調査を諦め、すぐに元のルートを辿って戻ったんだ。
- リネ: そして戻る時に、割れた花瓶と落ちた服を見た。でも、残り時間は少なかったから、よく考えている暇はなかった。
- リネ: その後はご覧の通り…殺人事件が起こったわけだ。
- パイモン: 確かにそれなら、あの鈍い音が聞こえなくて当然だよな…
「諭示機」の原理を知ってどうするの?
- リネ: もちろん、予言のためさ。「予言の危機」に対応するために、僕たちはこの国のすべての秘密を知る必要がある。
- リネット: そうしないと、みんなを救う方法を知ることができないから。
- リネ: これがすべての真相だ。これ以上は何も隠していないって誓うよ。
- リネ: こんな風に、君からの信頼を失う状況に置かれることは、本当に僕の本意じゃないんだ。
- リネ: でもさっきも言った通り、あとは君が判断してくれていい。ファデュイへの不信感から離れたとしても、仕方ないさ。
- パイモン: おまえが決めてくれ。おまえがどう思おうと、オイラはおまえについていくぜ。
真実を信じる。
(君君/
あなたあなた)じゃないなら、無実の罪は晴らす。 (君君/
あなたあなた)が罪人なら、必ず審判される。
- リネ: そうか、ありがとう。
- リネット: チャンスを与えてくれて、ありがとう。
- パイモン: よし、今の問題は、あの天秤がリネとリネットにとってかなり不利になってるってことだな…
- パイモン: これからの審判の過程で真実を見つけるには、なんとかして水神の告発に反論しないと。
鍵となる証拠はもう見つけてる。
- パイモン: え?
そろそろ裁判が再開するから戻ろう。
- (事件ファイルに「リネの供述」と「『諭示機』のコアがある部屋の声」を追加)
パイモン: そ、そうだな…おまえの言ってること、オイラも把握できたぞ、多分…
- (裁判に戻る)
- 休廷が終わり、張り詰めた空気の中で審議は再開した。
- ヌヴィレット: 双方、元の位置に戻ったようだな。それでは、審判を続ける。
- ヌヴィレット: 休廷前、被告人リネはフリーナ殿が提出した新しい証拠をすべて事実だと認めた。ならば、フリーナ殿から事件の状況について述べてもらおう。
- フリーナ: 長い間、待った甲斐があった。さあ諸君、よく聞きたまえ。
- フリーナ: 今回は、リネ君の視点から事件全体を再現しよう。
- (円環反論チュートリアル)
- (円環反論中)
- フリーナ: まず、観客のカウントダウンが始まった時、リネ君はすでに地下道にいた。
- フリーナ: トロッコが地下道を通る間に、彼は箱を開けてホールジーと取っ組み合いのケンカをし…あの鈍く重い音を立てた。
- フリーナ: リネ君は、その音が歌劇場全体にまで響き渡るほどだったことに気が付かなかった。だからさっきの尋問ではわざと、聞こえなかったと嘘をついたのさ。
- フリーナ: 最後、リネ君は花瓶を使ってホールジーを気絶させ、彼女が誰かということが服装から周りにバレないように、上衣を脱がせた。
- フリーナ: しかしその時、コーウェルが異変に気づき、地下道に降りてきて…偶然リネ君の犯行を目撃してしまった。
- フリーナ: そこで、リネ君はまたコーウェルを気絶させ…彼を箱に入れた。
- フリーナ: その後、リネ君は気絶したホールジーを観客席側のマジックボックスを通して待機していた仲間に引き渡し、仕掛けを操作してコーウェルを事故死に装って殺害した。
- フリーナ: これこそが事件の全貌さ。
- ヌヴィレット: 原告側が述べた状況説明に対し、被告人から反論はあるかね?
- 旅人旅人): (反論の鍵は、時系列順にリネが地下道で何を体験し、何を目撃したかってところにある…) (
- (間違った証拠で反論する)
- 旅人旅人): (これは…有効な反論にはならなさ(そうだそうだ/
そうそう)。) (
- (「リネがホールジーを襲った」ことに「リネの供述」で反論)
- 旅人旅人): (リネの話によると、地下に入った後は通気口を通って地下道を離れたから、少女と揉めようがなかった。) (
- (「リネがホールジーをさらった」ことに「『諭示機』のコアがある部屋の声」で反論)
- 旅人旅人): (リネは「諭示機」のコアを保管する部屋に行った——それが真実の(はずだはずだ/
はずはず)。) (
- (「リネがコーウェルを気絶させた」ことに「少女の服」で反論)
- 旅人旅人): (リネは地下道のトラブルに巻き込まれたわけじゃない。ただ戻った時に現場に残された痕跡を目撃しただけ。) (
- (すべての抜け穴を見つけた後)
- パイモン: 名探偵パイモンから、言いたいことがあるぞ!
- パイモン: カウントダウンが始まった時、リネは確かに地下道に入ってた。
- パイモン: でも、こいつはすぐに通気口を通って歌劇場の地下室へ向かった。つまり、「諭示機」のコアが保管してある部屋だ。
- パイモン: 着いた後、リネは誰もいないはずの部屋で話し声を聞いた。それで違和感を覚えたから、すぐ部屋から引き返すことに決めたんだ。
- パイモン: そんで、地下道に戻った時には、すでに犯行現場は出来上がってた。でもマジックを無事に成功させるために、リネは立ち止まってる暇はなかった。
- (旅人の反論が終わり、「諭示機」の天秤は再び均衡を取り戻す)
パイモン: そしてリネが地上に戻ったら…事故が起きた。これがリネ視点からの説明だ。以上、というわけでリネは無実だ!
- パイモン: わぁ、一気に全部説明できちゃったぞ!すごい、オイラすごくないか!
- フリーナ: 要するに、キミたちはリネ君がまったく事情を知らなかったと主張してるのかい?
- パイモン: ああ、そうだぞ。
それに、原告側の推理には穴があった。
- フリーナ: え?ぼ、僕の推理に?
舞台上の道具は事前に細工されていた。
なのにコーウェルとの遭遇は偶然だって。
- パイモン: もしコーウェルが地下道に入らなかったら?リネはいったい誰を殺すために仕掛けたって言うんだよ?
- パイモン: おまえの言う真実に従えば、リネはただ少女を誘拐し、新しい失踪事件を作るだけでよかったんだから、わざわざ舞台で殺人を犯す必要なんてないだろ?
- 同意する観客: 一理あるな…
- ナヴィア: そうそう、そう来なくっちゃ。ふふっ、さすがはあたしの相棒、形勢逆転だね。
- フリーナ: くぅ…ぼ、僕の推論を大胆に否定してくれたけど、自分のほうが正しいなんていう証拠はあるのかっ?
覚えてる?
どうやってリネのアリバイを崩したのか?
- フリーナ: 覚えているが、それがどうした…彼がずっとマジックボックスの中にいたなら、その音が聞こえなかったはずがない…
- フリーナ: あ、つまり…
「それ」も今や、(俺俺/
私私)の「武器」になった… 「それ」も今や、事件を読み解く「鍵」になった…
- (誤った証拠の選択)
- パイモン: ん…もうちょっと考えてみようぜ…なんだかおかしいぞ…
- (「マジックショーの最中の物音」を選択)
- パイモン: そうだ!リネはマジックボックスにはいなかったし、地下道にさえいなかった。だからこそ、「公演中の物音」が聞こえなかったんだ。
- パイモン: つまり、事件が発生した時、リネはすでに通気口を通って地下室に着いてたってことだ。
- パイモン: ふふん、おまえがリネのアリバイを否定するために使った手がかりが、今またリネの有力なアリバイになったぞ!
- ナヴィア: でかした!
- フリーナ: チッ…そんな推理をするとは…
- フリーナ: ただ、だとしたら!この件がリネの仕業じゃないなら、一体誰が犯人だって言うんだ?
犯人は…
- (連鎖推理 チュートリアル)
- 犯人がステージの事故を起こした方法は?
- 警察隊の調査報告: 警察隊の調査によると、マジックショーの終わり間際に放たれた花火によって水槽を吊るしていたロープが焼け、水槽が落ちてしまい、箱の中にいたコーウェルが死亡したとみられる。
- 警察隊の調査報告: リネを容疑者から除外した今、マジックの小道具に細工を施すことができるのは魔術団の他のメンバーしかいない。
- ショーの本来のプランは?
- マジックのトリック: リネはマジックのトリックを詳しく教えてくれた。利用するのは二重に設計された箱。観客の入った箱を地下道で反対側に送り、彼自身も同じ地下道を通って反対側に移動する。
- マジックのトリック: 舞台上における観客とのやり取りは、服装を着替えたリネットがアシスタントと一緒に引き継ぐ。
- 選ばれた観客が事件に巻き込まれた証拠は?
- 少女の服: 行方不明となった少女、ホールジーの服が地下道に残されている。その理由は不明。
- 唯一、犯行に及んだ可能性のある人は?
- (「死者の身分情報」を選択)
-
- 死者の身分情報: (死者の名はコーウェル。リネのアシスタントで、道具に細工できた…)
- (「失踪した少女の身分情報」を選択)
-
- 失踪した少女の身分情報: (失踪者の名はホールジー。普通の観客だけど、事前に色々計画してたかも?)
- (「第三者の可能性」を選択)
-
- 第三者の可能性: (やっぱり第三者がいる?でも、本当に…?)
- (ヒントを解釈した後)
- パイモン: え?嘘だろ?おまえ、本気かよ?
- パイモン: えっと…犯人は、今回の被害者——コーウェルだ!
- フリーナ: ほう?面白い。キミの推理を話してみるがいい。
- 旅人旅人): (これから(俺俺/
私私)がやるべきことは、事件の真相を導き出し、コーウェルが何をしたのか、いかにして犯人から被害者になったのかを考えること。) (
- リネが犯行計画を邪魔できないことをどう予測する?
- 地下道で諍いがあったことをどのように証明する?
- 現在、考えられる容疑者は?
- 失踪したホールジーはどこに行った?
- (「歌劇場の出入り状況」を選択)
-
- 歌劇場の出入り状況: (歌劇場の入り口からは誰も出入りしてない。犯人はホールジーをどこに連れて行ったんだろう?)
- (「死者の身分情報」を選択)
-
- 死者の身分情報: (死者の名はコーウェル。リネのアシスタントで、道具に細工できた…)
- (「少女の服」を選択)
-
- 少女の服: (地下道にはホールジーの服が残されてた。恐らく彼女を目立たせないようにするため…)
- (「マジックショーの最中の物音」を選択)
-
- マジックショーの最中の物音: (あの音は、犯人と失踪した少女ホールジーの諍いによるものかもしれない。)
- (「リネの供述」を選択)
-
- リネの供述: (その間、リネはずっと地下道にいなかった。犯人に残された時間はたっぷりあった。)
- (「地下道の通気口」を選択)
-
- 地下道の通気口: (あの通気口を二人で同時に通ろうとするのは無理がある。それに、途中でリネと顔を合わせてしまうかも。)
- (ヒントの解釈に失敗した後)
- (旅人旅人): (この事件の犯人は、きっとリネのマジックのすべての秘密を知ってて、かつ簡単に道具に細工することができた人物。)
- (旅人旅人): (コーウェルがなぜ死んだのかはともかく、彼は完璧な犯行能力を備えていた。)
- (旅人旅人): (公演中の物音は、コーウェルとホールジーの諍いによるものだった可能性が高い。)
- (旅人旅人): (リネは一分間ほど地下道を離れていた。その時間があれば、コーウェルは観客席側のマジックボックスからホールジーを外に連れ出せた。)
- (旅人旅人): (でも、警察隊員の証言によると、その時は誰も入口から出入りしなかったから、運んだとしても出られなかったはず。)
- (旅人旅人): それに第一、大勢の観客がいる中でマジックボックスからバレずに出るなんて不可能…)
- パイモン: どうした?やっぱわからないか?
ホールジーはどこに行ったの…?
- フリーナ: フフッ…なるほど、虚勢を張ってるだけだな。自信満々かと思いきや、真相にはまだほど遠いようだね。
- リネ: 落ち着こう、行き詰まったら、考え方を変えればいい。
- リネ: マジックと一緒さ。最終的に見えるものは、きっとマジシャンのトリックとはかけ離れているように見えるはずだよ。
- リネット: ホールジーを失踪させる方法が分かれば…
- パイモン: そうだな、それが分かれば話は早いんだけど。地下道の出入り口の三つは、どれもありえなさそうだよな…
- パイモン: マジックじゃあるまいし、生きた人間が、舞台上のリネットが水槽から消えたみたいにいなくなっちゃうわけないだろ?
マジック…
あの水槽脱出…
- (旅人旅人): (まさか…水?)
- (「諭示機」がフリーナに傾き、4つのライトのうち2つ目が点灯する)
フリーナ: 失礼だが、親愛なる諸君、観客たちが待ちくたびれていることに気付いていないのかい?この歌劇場で、場を白けさせることほど大きな罪はないよ。
- ヌヴィレット: 被告人側に有益な発言ができないならば、次の段階へ移る。
待って!
- リネが犯行計画を邪魔できないことをどう予測する?
- (「リネの供述」を選択)
-
- リネの供述: (その間、リネはずっと地下道にいなかった。犯人に残された時間はたっぷりあった。)
- 地下道で諍いがあったことをどのように証明する?
- (「マジックショーの最中の物音」を選択)
-
- マジックショーの最中の物音: (あの音は、犯人と失踪した少女ホールジーの諍いによるものかもしれない。)
- 現在、考えられる容疑者は?
- (「死者の身分情報」を選択)
-
- 死者の身分情報: (死者の名はコーウェル。リネのアシスタントで、道具に細工できた…)
- 失踪したホールジーはどこに行った?
- (「歌劇場の出入り状況」を選択)
-
- 歌劇場の出入り状況: (歌劇場の入り口からは誰も出入りしてない。犯人はホールジーをどこに連れて行ったんだろう?)
- (「少女の服」を選択)
-
- 少女の服: (地下道にはホールジーの服が残されてた。恐らく彼女を目立たせないようにするため…)
- (「地下道の通気口」を選択)
-
- 地下道の通気口: (あの通気口を二人で同時に通ろうとするのは無理がある。それに、途中でリネと顔を合わせてしまうかも。)
- (「割れた花瓶」を選択)
-
- 割れた花瓶: (花瓶は偶然割れたわけじゃない、最も重要な犯罪の証拠——水を隠すために使われたんだ!)
- (ヒントを解釈した後)
- パイモン: おまえの言いたいこと、オイラにもわかったぞ。ホールジーが「誘拐」されたんじゃなく、「消え去った」なら…全部繋がるぞ!
- パイモン: あの水槽脱出のマジック——リネットがオイラたちの目の前で消えて、服だけを残したのとおんなじだ。
- パイモン: もし、人を水に変える方法があるなら…
- フリーナ: 待った!ハハハッ、キミ…自分の言ってることがいかに馬鹿げてるか気付けるといいねぇ。
- フリーナ: 人が水に変わる?そんなこと、あるわけがないだろう?あれはマジックだ、現実にあってたまるか!
コーウェルの荷物を調べるといい。
何か収穫があるかも。
- フリーナ: 果たしてそんな必要があるのかね?そっちのリネ君は真相を一番よく知ってるはずだ…
- フリーナ: マジックなど、所詮は一種の目くらまし。しかし、事件の中のホールジーは正真正銘消えたんだ。同一に語れるわけがないだろう。
- リネ: いえ、それでも…僕は旅人の判断を信じます。
- リネ: 真相は必ず存在する。不合理なところがすべてそこに集まれば、新たな発想が生まれるかもしれない。
- リネ: 彼は死者だから、これまで僕たちは彼にあまり目を向けていなかった。
- リネ: しかし事件の解決に進展がない今、死者の手荷物を調べることくらい、難しいことではないはずです。
- フリーナ: はぁ…人は行き詰まると、拙劣な策しか思いつかなくなるものだね。こんな無意味な捜査の拡大など、時間稼ぎにしか思えないけど。
- ヌヴィレット: これは代理人の合理的な訴えであり、現段階で事件の結論が出そうにない以上、証拠を増やせることは審判の進展に有益であろう。
- ヌヴィレット: 警察隊を休憩室に送り、死者コーウェルの手荷物を捜査させたまえ。
- しばらくして、警察隊の人間が情報を持ち帰った。
- エズモンド: 捜査は継続中だが——重要な進展があったため、この場にいる皆さんに共有します。
- エズモンド: コーウェルの荷物からは、液体の入った試験管が何本も見つかり…それぞれにはラベルが貼られていました。
- エズモンド: バッグにあったノートでは、これらの液体は「原始胎海の水」と書かれています。
- ヌヴィレット: 「原始胎海の水」…
- エズモンド: ノートによれば、コーウェルはとある違法薬物の密売組織に所属していたようで、協力して計画を実行していた共犯者がいました。
- エズモンド: また、ノートには安全に使用するための注意事項が多く書かれており、「溶かす」というキーワードが何度も出てきます。
- エズモンド: ある試験管には、「エピクレシス歌劇場」と昨日の日付が書かれており、中身は使い果たした模様。
- エズモンド: ノートにはさらに、この溶解特性はフォンテーヌ人に対してのみ効果を発揮できると記載されています。恐らく、ホールジーは実験台に選ばれたんでしょう。
- エズモンド: 従って俺たちは、リネ側が提出した推測には、それを裏付ける十分な証拠があると考えています。
- 驚く観客: おいおい、人が水に溶かされるなんて、冗談だろ…?
- 驚く観客: こんなばかげたことが、まさか本当だったの?
- 躊躇う観客: おい、待てよ…例の予言を彷彿とさせるような気がするが…ただの偶然だよな?
- ナヴィア: 人は水になれる。だから水槽の本当の目的は水たまりを隠すこと?コーウェルはあの少女に目をつけて…
- ナヴィア: 待って…まさか!あんたたち、早くこっちに。
- マルシラック: お嬢様、お待ちください。「相棒」のことはどうなさいますか?
- ナヴィア: とにかく今はあたしについてきて、あたしの勘を信じて!
- ヌヴィレット: ——静粛に。
- ヌヴィレット: すべての者にとって衝撃的な発見であったが、現時点ではこの手がかりの真偽を確認する術がない。
- ヌヴィレット: 行方不明になったホールジーがまだ見つかっていない以上、当法廷ではこの手がかりの内容を暫定的に有効とみなす。
- ヌヴィレット: 警察隊はこの手がかりに沿って調査を続けてくれ。
- ヌヴィレット: 被告人リネ、君たちの推測は裏付けられた。話を続けたまえ。
- リネ: ええ——ありがとうございます、大審判官。
- リネ: この推測が成立して、無関係に見えていた多くの糸が繋がりました。
- パイモン: そうだな!例えば、ずっとハッキリしてなかったあのロープについてたフックのことも!
- (事件ファイルに「原始胎海の水」を追加)
パイモン: よく考えるんだ、コーウェルの手口はきっと「原始胎海の水」と関わってるはずだぞ。
- 現在、考えられる容疑者は?
- 犯人はどの道具を利用して、溶かす時間をコントロールした?
- 犯人はどの道具を利用して、ホールジーを溶かした?
- 犯人はどの道具を利用して、凶行に及んだ仕掛けを隠した?
- (「特製のロープ」を選択)
-
- 特製のロープ: (水槽を吊ってたロープが花火で焼き切れてしまったことについても、水槽そのものじゃなく水に重点を置いて考えるべき。)
- (「死者の身分情報」を選択)
-
- 死者の身分情報: (死者の名はコーウェル。リネのアシスタントで、道具に細工できた…)
- (「落ちているフック付きロープ」を選択)
-
- 落ちているフック付きロープ: (今にして思えば、あのフック付きロープは他のマジックの道具なんかではなく、何らかのトリガーだった。)
- (「原始胎海の水」を選択)
-
- 「原始胎海の水」: (原始胎海の水はホールジーがマジックボックスに入る前に、すでに仕掛けられていたはず。)
- (「舞台にあるマジックボックスの構造」を選択)
-
- 舞台にあるマジックボックスの構造: (リネットはずっと舞台上のマジックボックスにいた。彼女が何か関係している?)
- (「観客側にあるマジックボックスの構造」を選択)
-
- 観客側にあるマジックボックスの構造: (マジックボックスの内側には、他にも何か入ってたような気がする…)
- (ヒントを解釈した後)
- パイモン: 再び名探偵パイモンの発言時間だぜ!
- パイモン: 当初から立てていた計画の通り、コーウェルは水槽のロープと抽選機に細工して、今回のターゲットをロックした。
- パイモン: ホールジーの入ったマジックボックスが降りてくると、フックは徐々に引っ張られて、箱の上部にあった風船を突き破る。
- パイモン: 上板に固定されていた風船は破裂し、風船の中の「原始胎海の水」が下にいたホールジーを溶かし、水にしてしまったんだ。
- パイモン: その後コーウェルは地下道に入って、花瓶を割って地下道の水が花瓶の水だと思われるよう細工し、残りの証拠は舞台上の水槽に隠した。
- パイモン: ところが、地下道でコーウェルは予想外の事態に遭遇し、証拠隠蔽のための水槽が原因で命を落とすことになる。
- 同意する観客: 一理あるな。
- (「諭示機」の天秤がバランスを取り戻す)
肯定する観客: これでずっと疑問だった色んな証拠も繋がったね。
- フリーナ: (まずい、僕もヤツらの推理は理にかなってると思ってしまったぞ。まさか…本当に無実の者に濡れ衣を着せてしまったのか?は、恥ずかしすぎる…)
- リネ: どうやら今、解決していない唯一の問題は、当時コーウェルがどんな状況にあり…それがどう彼の死に繋がったかということのようですね。
- リネ: 彼のノートによれば、彼には共犯者がいた。まさか、その共犯者と何か関係あるのでしょうか…
- ヌヴィレット: たった今、ある警察隊員から連絡が入った。新しく見つかった証拠を提供したいとのことだ。
- ヌヴィレット: 舞台の真ん中に来てもらい、調査の状況を説明してもらおう。
- ボーン: 大審判官、ありがとうございます。ついさっき、他の関係者の荷物を調べさせたところ…
- ボーン: リネのバッグの中から、コーウェルが持っていた「原始胎海の水」とまったく同じものを見つけました!
- リネ: ば、ばかな!?
- リネット: あり得ない。
- フリーナ: フフッ…なんと劇的なシーンだろうね。反撃に使うはずの弾丸が、かえって自分自身に致命傷を与えてしまうとは…
- フリーナ: さて、すべての疑問が解決したね?
- (フリーナが反論を始める)
フリーナ: 親愛なる民よ、忠実なる観客よ——この僕が、僕の推理によって…今回の事件に終止符を打ってあげよう。
- フリーナ: まず、リネ君は少女が溶かされることに一切関与する必要はないため、地下道に入ると通気口を使って去っていった。
- フリーナ: 彼のアシスタントであるコーウェルは、その時点でマジック道具への細工を終えており、「原始胎海の水」を使ってホールジーを溶かした。
- フリーナ: しかし邪念を抱くリネ君は、引き返した時…この手柄を独り占めにしようと、自らの仲間をも片付けてしまうことにした。
- フリーナ: 結果、リネ君はコーウェルを気絶させ、本来の痕跡を隠すための仕掛けでさえ、殺人の道具へと化したのさ。
- フリーナ: このような残酷で露骨な結論を出すのは実に心苦しいが…かの有名なファデュイは、きっとそれほど冷血で非情な組織なのだろう——
- フリーナ: ね、リネ君?
- 旅人旅人): 証拠はもう使い切った。説得力のある反論はできそうにない。) (
- 旅人旅人): (もはや…ここまで?)
- (フリーナの反論が終わり、「諭示機」の天秤は完全にフリーナ側に傾く)
( - パイモン: うぅ…思いつかない、思いつかないぞ。もう反論する方法はないんじゃないか…
- パイモン: そもそも、新しく出てきたあの原始胎海の水っていう証拠がイタすぎるだろ。なんで今になって、あんな証拠が出てくるんだ。おかしすぎるぞ…
- フリーナ: さて、この場にいる全員がその目で見た通り、僕の推理は完璧なものだ。
- (「諭示機」の4つのライトのうち3つ目が点灯)
フリーナ: おそらく、これで…「フィナーレ」となるだろう。
- フリーナ: それじゃ万人に崇敬される、そこの尊き最高審判官殿、ご覧の通り、もうすでに…
- ナヴィア: ——みんな、ちょっと待って!あたしの話を聞いてちょうだい!
- ヌヴィレット: 静粛に——お嬢さん、審判では秩序を守っていただきたい。
- ナヴィア: まあまあ、あたしが口を挟んだのには、それなりの理由があるんだから待ってよ。ほら、弁論ばっかり聞いててみんなも疲れたでしょ。マジックショーをもう一つ見てみたくない?
- ナヴィア: 「消えた」少女を、もう一度目の前に出現させるマジックショーをね。じゃお願い、リネ。
- 戸惑う観客: な、何を言ってるの?
- リネ: お嬢さん、がっかりさせるかもしれないけど、そういう奇跡を創り出すことは、いくら僕が魔術師でもできやしないよ。
- ナヴィア: ねぇ、大魔術師さん。マジックで最も重要なポイントは、人を惑わすことでしょ?人々の目に映るマジックはいつも真実を隠し、面白く、そして偽りの事象だけを見せる。
- ナヴィア: でも、みんなが「偽りの事象」を真実だと思った瞬間、その魔術もまた、人々の目には真実として映るんじゃない?
- ナヴィア: …そして、そんなマジックこそ…一番素晴らしく、今日の「フィナーレ」に相応しいと言えるでしょ?
- ナヴィア: さあ、リネにリネット、もう一度やってみて。安心して、「棘薔薇の会」は悩めるあんたたちのために、もう準備を整えてあるから。
- ナヴィア: あんたたちこそ、舞台のスポットライトを浴びるべき存在、魔術の創造者。最後のショーは、あんたたちが主演を務めないとね。
- リネ: 分かったよ。
- リネ: (パチン——)
- (スポットライトがステージ上のマジックボックスを照らし、マジックボックスが開く)
- (女性がマジックボックスから一歩踏み出す)
リネット: ジャジャーン——
- ???: …え、えっと。あの、どーも。
- 驚く観客: まさか、あれって失踪したホールジー?人が溶けるなんてやっぱり嘘だったってことか?
- ???: 先に言っておくけど、法廷で本当のことを証言したら、罪が軽くなるってその人から聞いて、それでここに来たの…
- ???: さっきまでずっと、外で隠れながらこの裁判を傍聴してた。あたしが審判されるんじゃないかって、怖くて怖くて…
- ???: だから、誰にもバレてないことを知ってホッとした。でも、気づいたらこの人に捕まってて…
- ナヴィア: ふふん、あたしたち三人のことを甘く見ないでちょうだい。
- ???: どこから話したらいいか…はぁ、とにかく、ごめん。コーウェルを殺したのはあたしなの。
- フリーナ: は?何?どうして?
- リリア: あたし、本当はホールジーじゃなくって。本名はリリア、モンド出身なの。
- リリア: リネのショーがすごいって聞いたから観たかったんだけど、チケットを買えなかったから一枚すったのよ。
- リリア: それがあたしの本業でね、スリなんて朝飯前ってわけ。今まで一度だって捕まったことがないわ…
- リリア: でも、それがまさか先日、ロマリタイムハーバーであたしのスリに気づく人がいるなんてね。その時はなんとか逃げ切ったけど、あたしを追ってきた人の中にそこのリネがいたのよ。
- パイモン: あっ、どっかで見た覚えがあると思ったら、あの時の泥棒か!
- パイモン: おまえの身のこなしがすごかったって、たしかリネが褒めてたよな。
- リリア: まあ、なんとかあの場は乗り切ったんだけど、ショーを観に行ったら、まさか今度はあの抽選機に選ばれるなんてね。
- リリア: しかも彼が、「メロピデ要塞」なんて口にするし…だって、そこって監獄でしょ。てっきり目をつけられたんだと思って、びっくりしちゃって…
- リリア: だから、まずは合わせるふりして、隙を見て逃げようとしたの…けど急に水をかけられた上に、誰かが地下道に入ってきて、あたしを捕まえようとするし…
- リリア: …そのまま捕まるなんてゴメンだったからさ、その人を気絶させて箱に入れたんだ。
- リリア: ただ、逃げ道がなくって…だから、服を着替えてショーの衣装ケースの中に隠れることにしたの。
- リリア: で、最初の警察隊員が現場に駆けつけたタイミングで、あたしは隙を見て抜け出して、それからは歌劇場内で身を潜めてたってわけ。
- パイモン: う~ん、あの中に人って隠れられるもんなのか?
訓練を積んだ人であれば…
職業が泥棒ならあり得る。
- リリア: でも誓って、水槽が落ちてくるなんて知らなかった。絶対、絶対にね!
- リリア: こうなるって知ってたら、彼をマジックボックスに入れはしなかったわ!盗みはするけど、殺人になんて絶対手を染めないから!
- パイモン: ここまで来て、やっと事件の全貌が見えてきたな。
水神のこれまでの推理に反論する時が来た。
- 旅人旅人): (今度はリリアの視点で、最初から最後まで事件を振り返ってみよう。) (
- (間違った証拠で反論する)
- 旅人旅人): (これは…有効な反論にはならなさ(そうだそうだ/
そうそう)。) (
- 「ホールジーが溶けた」を「マジックショーの最中の物音」で反論)
- 旅人旅人): (あの物音は争いによるものじゃなく、パニック状態になったリリアが扉を破り、そこから脱出した時の音だった。) (
- (「リネとコーウェルが仲間割れした」を「割れた花瓶」で反論)
- 旅人旅人): (この状況から見るに、花瓶は水の痕跡を隠すためのものじゃない。リリアとコーウェルが争ってる時に意図せず割れたもの…) (
- (「リネがコーウェルを気絶させた」を「少女の服」で反論)
- 旅人旅人): (リリアは、そのまま離れたら捕まるのではないかと心配した。だから、着替えて地下道から出るチャンスを伺っていた…さすが経験豊富な泥棒。) (
- (円環反論中)
- パイモン: パンパカパーン、名探偵パイモンの推理タイムだぜ!
- パイモン: 事件当時、幸運な観客として選ばれたリリアは、思いがけない展開にパニックになってしまった。
- パイモン: その上、地下道に入った途端、水をかけられてそのパニックも最高潮に。だからリリアは扉を破って、そこから出た——オイラたちが聞いた音はずばりこれだな。
- パイモン: その物音を聞いたコーウェルは地下道に入り、計画通りに溶けていないリリアに気づいた。
- パイモン: けど、コーウェルは知らなかったんだ。リリアがフォンテーヌ人じゃなくて、ショーを見るためにチケットを盗んだ泥棒だったことをな。
- パイモン: そして、コーウェルは「原始胎海の水」が効くには時間が必要だって勘違いした。で、リリアを無理やり箱に押し戻そうとしたんだ。
- パイモン: 花瓶はその取っ組み合いの際に割れたんだと思うぞ。最終的にリリアがコーウェルを気絶させて、そいつを箱に入れたってわけだ。
- (旅人の反論が終わり、天秤の均衡が保たれる)
パイモン: そんで、逃げ場のなかったリリアは服を着替えて、ショーが終わるまで衣装ケースに隠れてたんだな。
- (反論の後で)
- パイモン: 歌劇場を出るには警察隊のチェックを受けなきゃいけなかったから、それから二日間、リリアはずっと歌劇場の中にいたんだ。
- ナヴィア: マカロンを食べながらおしゃべりしてた時、いつの間にか二つなくなってたけど…お腹を空かせたこの子に食べられてたってわけか。まったく、本当に泥棒の天才ね。
- パイモン: これで地下道でなにが起きたのか、はっきりしたな!
- 悟る観客: そういうことだったのね…
- (「諭示機」の天秤は旅人に傾く)
喝采を送る観客: 素晴らしいわ、ブラボー!
- ヌヴィレット: 被告人側の主張に対して異議はあるかね、フリーナ殿?
- フリーナ: ぼ、僕は…えーっと…
- ヌヴィレット: 何も言うことはないのか、フリーナ殿。ちなみに…審判が終わるまで、原告側は退廷できない決まりだ。
- フリーナ: なな、なんで僕の考えが分かったんだっ!?
- フリーナ: はぁ、異議はない、僕の負けだよ。まったく、わざわざ聞かなくてもいいだろ。僕にだってメンツってもんがあるんだぞ…
- パイモン: 空気が抜けた風船みたいに、一気にしぼんじゃったぞ。
- ヌヴィレット: では異議がなければ、フォンテーヌの最高審判官である私が、この事件の一部始終をここで振り返らせていただこう。
- ヌヴィレット: 少女失踪事件の真犯人であるコーウェルは、観客リストから次のターゲットを選んだ。
- ヌヴィレット: 抽選機にあらかじめ細工を施しておけば、そのターゲットの少女は必ず選出される。
- ヌヴィレット: また犯行の痕跡を消すため、コーウェルは水槽を落とすことで、少女が溶けた後に残る「水」を隠そうと画策した。
- ヌヴィレット: それを成すために水槽を吊っていたロープに細工し、ショーの最後に打ち上げる花火を利用したのだろう。
- ヌヴィレット: そして、彼は少女を溶かすために、風船にもある細工をした——そう、「原始胎海の水」を入れたのだ。それをショーの準備中、マジックボックスの上板へと結びつけた。
- ヌヴィレット: 最後に、コーウェルは少女をマジックボックスに入れる際、あらかじめ用意しておいたフック付きロープを扉の隙間に通した。
- ヌヴィレット: マジックショーが始まり、少女の入ったマジックボックスが地下道に入ると、フック付きロープが引っ張られるという仕組みだ。それにより、「原始胎海の水」を入れた風船を割ったのだろう。
- ヌヴィレット: 無論、当初のプランでは、このタイミングで少女は溶けるはずだった。だが、リリアはフォンテーヌ人ではない。さらに、彼女はマジックボックスから逃げ出したのだ…大きな物音と共にな。
- ヌヴィレット: 異変に気づいたコーウェルは地下道に入ると、リリアに遭遇した。そこで彼はある勘違いをしてしまう、「原始胎海の水」に即効性はないと。そして、そのまま計画を続行すると決めた。
- ヌヴィレット: しかし、相手は思いもよらぬ反抗を見せる。格闘の末に彼は気絶させられ、マジックボックスに入れられた。そうして、最終的に彼は被害者となった。
- ヌヴィレット: 一方、リリアは先ほど彼女が述べた通り、地下道で着替えて、身を隠すことにした。ショーが終わった後は、歌劇場の他の場所に移って隠れていたというわけだ。
- ヌヴィレット: その間、被告人リネはずっと歌劇場の地下にいた。ゆえに、地下道で起こったことを知らなかったのだろう。
- ヌヴィレット: ふむ、こうして事件の全貌を振り返るに、被告人は無罪と見るべきだ。
- パイモン: よかったな、リネ、リネット!
- ヌヴィレット: ただし、リリアと被告人リネの行為に関しては、別途審議をする必要があるが…
- (「諭示機」の最後の光が輝き、天秤が旅人の方に傾く)
- (「諭示機」にチケットを挿入すると、光が放たれる)
- (「諭示機」から退場させられるチケット)
ヌヴィレット: 本一件は、もう「諭示裁定カーディナル」に最終判断を任せていいだろう。
- ヌヴィレット: よって、これにて判決を言い渡す——被告人リネ並びにリネットを無罪とする!
- パイモン: へへっ、名探偵パイモンの大勝利だぜ!
- ナヴィア: やるじゃん、さすがあたしの相棒!
- リネット: ありがとう、みんな。本当にありがとう。
お祝いするのはまだ早い。
- ヌヴィレット: では警察隊員ボーン殿、説明してもらおうか。
- ヌヴィレット: 君はどうやってリネ君の荷物から、「原始胎海の水」を見つけたのだ?
- フリーナ: そ、そうだそうだ。そのせいで僕は誤った判断をしたんだからな。それともまさか、ここで嘘の証言をしたっていうのか?だとしたら、いい度胸だ。
- ヌヴィレット: コーウェルのメモにあった仲間とはリネ君ではなく、君のことだな?
- ボーン: わ、私は…
- ヌヴィレット: 君はよく分かっているはずだ。どうすれば、罰が軽くなるかをな。
- 特別許可券」と仲良く過ごすことになるぞ! フリーナ: ほら、さっさと吐け。でないと、一生「
- ボーン: わ、私はただ言われた通りにしただけなんだ!
- ボーン: リネに「連続少女失踪事件」の濡れ衣を着せ、ファデュイに容疑を被せる絶好の機会だと…そう上から言われて!
- ヌヴィレット: 計画が露見し、「原始胎海の水」の秘密も公になった今、そちらのトップはもう君のことをリスクの一部として見始めているだろう。
- ヌヴィレット: 最も賢明な選択は、警察隊の保護を得るためにも、包み隠さずすべてを白状することだ。
- ボーン: ああ…い、言おう、すべて話そう!
- ボーン: 「原始胎海の水」に人を溶かす効果があると気づいたのは、うちの首領だ。
- ボーン: しかも、この「原始胎海の水」っていうのは薬にもなる。限りなく水で薄めて飲むと、人は気分が高揚するんだ、それはもう病み付きになるくらいにな。
- ボーン: 私たちはずっとこれを売ってきた。ずいぶんと儲けさせてもらったよ。連続少女失踪事件も首領が計画したもので…あっ、その首領ってのは…あの…
- (ボーンは水に溶ける)
ボーン: ッ…アァアアアアッ——!
- 衆人: !!!
- 衆人: !!!
- パイモン: ひ、ひぃ…!?
水に…なった。
- リネ: これって、口封じってやつだよね。
- ナヴィア: なんて残酷なやつら…
- ヌヴィレット: なんと浅はかであるまじき愚行。
- ヌヴィレット: この場にいる者を皆、すぐに検めよ!
- しかし、現場にはボーンが溶けて残された液体と服以外に、他の手がかりは何もなかった。
- パイモン: オイラたち…これで帰っていいのか?
問題は一旦解決した。
ここに残ってても仕方ない。
- パイモン: それはそうだけど…
- リネ: 旅人、パイモン!ちょっと待って…
……
- パイモン: リネ…
- リネ: その、口もききたくない、顔だって見たくないって気持ちは分かるけど…
- リネ: 君は僕がファデュイだと知りながらも、最後まで僕のために弁護し、無罪にまでしてくれた…あらためて、お礼を言わせてほしい。
誰かが冤罪を負うのを見たくなかったから。
(君君/
あなたあなた)からの借りを返しただけ。 - リネ: …そっか。でもいずれにせよ、君には面と向かってちゃんと話をさせてほしい…
- リネ: 僕は別に目的や下心があって、君と接触してたわけじゃないんだ。これまでずっと、「リネ」というひとりの人間として君に接してきた。
- リネ: ファデュイに身を置いてるのは、僕みたいな孤児と壁炉の家の利益が一致したからに過ぎない。
- 「召使」様が僕を迎えてくれたのも、そういった理由で… リネ: あの時、僕たちの「お父様」が——つまり、
- パイモン: 「召使」って…ファデュイの執行官のことだよな?壁炉の家を管理してるって聞いたことあるけど、おまえのお父さんだったのか。
- リネ: ああ…その、もうここまで聞いてもらったんだ。僕の過去についても話させてほしい…
- リネ: 昔、両親を亡くした僕とリネットは、二人して路頭を彷徨うしかなかった。
- リネ: だから生計を立てるためにも、路上でパフォーマンスするマジシャンを観察することにしたんだ。何日も観察して、ようやくその巧妙なトリックを見抜いたよ。
- リネ: 僕は妹を連れて、そこからいくつか通りを挟んだ先の、人が行き交う街角で試しにマジックショーを始めてみた。
- リネ: ショーは思いのほか受けが良くてね。食事の問題はひとまず解決したよ…けどやっぱり妹には、僕と同じように野宿してほしくなかった。
- リネ: でもそれからすぐに、ある一人の貴族が僕を訪ねてきたんだ。ショーを見て、僕たちを養子にしたいと言ってくれた。
- パイモン: 孤児からいきなり貴族の養子になったのか?
- リネ: ああ、運がまた僕たちの味方をして、苦しい日々とさようならできると…僕たちも最初はそう思ったよ。
- リネ: でも「養子」を取ったのは、その人がただ僕のマジックの才能に目をつけただけだったと分かった…
- リネ: 彼は人の目を惹くために、僕を様々なパーティーに出席させてね。そして、社交界でコネを広げようとしたんだ。
- パイモン: えっと…それも別に悪くないんじゃないか?少なくとも路上で生活するよりはマシだろ…
- リネ: はは…後になって気づいたんだ。あの貴族たちの闇は、僕たちが思っているよりもずっと深いってね。
- リネ: あるパーティーでのショーが終わった後、僕はリネットが同じ車に乗っていないことに気づいた。
- リネ: 家に着いてしばらく経っても、リネットは帰ってこなかった。だから、僕はその貴族の寝室に行って、妹はどうしたんだと聞いたんだ…
- リネ: すると、そいつはこう答えた——「パーティーである大物のお眼鏡にかなってな、贈り物として差し上げたんだ。助手を変えてもマジックはできるだろう?」って。
- パイモン: えっ…まさかそいつ…
- パイモン: フォンテーヌの法律で、そういったやつって裁けないのかよ?
- リネ: 外の人間から見れば、単なる「養子縁組」の関係だからね。調査を誤魔化す方法はいくらでもあるさ。
なんて非道なやつ、許せない。
…それから?
- リネ: その「大物」とやらの邸宅の場所を聞き出して、すぐに向かったよ…警備の目を盗んで塀を越え、邸宅に入ったけど…
- リネ: そこには、月明かりに照らされた床の血痕と…暗闇に佇む「召使」様の姿があるだけだった。
- パイモン: 「召使」が、もうそいつを始末してたってことか…
- リネ: うん、リネットが被害に遭う前に、あの方が救ってくれたんだ。そして、地下室からは閉じ込められてた女の子が数人見つかった。全員、両親のいない孤児だったよ。
- リネ: 「お父様」…いや、「召使」様はたぶん、僕の素質を見て迎え入れてくれたんだと思う…
- リネ: 「君と私たちの利益は一致しているはずだ。壁炉の家は君を歓迎しよう。君は、ここで裏切られることはない。そして、裏切りも一切容認しない」って。
- リネ: 貴族に裏切られたばかりの僕からすると、その言葉をすぐ鵜呑みにはできなかった。
- リネ: でもその直後に「召使」様は、僕を養子にした貴族を始末して、僕に自由を返してくれた。
- パイモン: それでおまえと妹は、壁炉の家に入ったってわけか。
けど、それはあくまで過去の話。
今の「召使」の目的は神の心だよね?
- リネ: 「召使」様には…何かご自身の計画があるみたいだ。
- リネ: あの方は、スネージナヤ女皇の許可を得てる。フォンテーヌの神の心を奪った後、「召使」様はその力を使ってまず予言を打ち破り、この国を救う方法を探すつもりなんだ。
- パイモン: つまり、そいつも予言が本物だって信じてるのか?
- リネ: そう、壁炉の家は全力で「予言の危機」に抗おうとしてる。
- リネ: そして今日の事件は、フォンテーヌ人が特定の水に溶けることを証明し、予言を裏付ける新たな根拠となった…
- リネ: ブーフ・ド・エテの館は「召使」様も含めて、みんなフォンテーヌ人なんだ。僕たちは自分の故郷を守ることを諦めない。
- リネ: なにせ僕たち孤児にとって、この世界との繋がりは「家族」であるみんな以外に、もう「故郷」しか残っていないからね。
- パイモン: 「マジックポケット」を配ることから、神の心を盗むことまで、すべて予言をどうにかするためにやってたことなのか…
ごめん…
それでも完全に信用することは…
- リネ: 大丈夫、分かってるよ。僕もただ言いたいことを伝えたかっただけだから。
- リネ: でも、たとえ壁炉の家にいても、僕は一度だって自分の意思を手放したことはない。僕はずっと正しいと思うことをしてきたんだ。これだけは、どうか分かってほしい。
- リネ: この先、もし何か手伝えることがあったら、いつでも僕を訪ねて。「リネ」として君を助けるよ。
分かった。
さようなら。
- パイモン: じゃ、じゃあな…リネ。
任務の説明の更新
審判はついに幕を閉じ、リネとリネットは無罪判決となった。事件は一段落したかのように見えたが…
- (歌劇場を出る)
- ナヴィア: ちょっと——!はぁ、はぁ…やっと見つけたぁ。裁判が終わった途端に姿を消すんだから。
- パイモン: なんだナヴィア、オイラたちを探してたのか?
- ナヴィア: この事件はまだ終わってないでしょ。あたしたちは、これで「連続少女失踪事件」の真実にまた一歩近づけた、そうだよね?
あの…
ごめん、ナヴィア。
- ナヴィア: ん?どうかした、相棒?
今まではリネのために弁護してただけ。
連続少女失踪事件を調査するためじゃない。
- パイモン: …それに、こういう数十年も未解決だった事件を、本当にオイラたちの力で解決できるもんなのか…?
- パイモン: 今回、新しい手がかりが見つかったわけだし、水神の部下が芋づる式で解決してくれると思うぞ?
- ナヴィア: えっ…
- ナヴィア: そ、そっかぁ…うん…その返しは予想してなかったけど、でもまあ…あんたたちって、フォンテーヌに来たばかりの旅人だもんね…
- ナヴィア: ごめん、勝手に一人で舞い上がっちゃって。
- パイモン: いやいやナヴィア、謝る必要ないって。
- ナヴィア: はぁ…あんたたちと事件を調査してる時間は楽しかったよ。なんていうか…その…
- ナヴィア: うん、まるで淀んだ水に新たな流れを、新たな希望をそそいでいくかのようで、水に映った影がだんだん鮮明になっていって…
- ナヴィア: あははっ…あたしってばすぐ感傷的になっちゃうんだ、気にしないで…
- ナヴィア: あっ、そうだ、送別会!送別会やろ?
- パイモン: えっ?律儀にわざわざそんなもんを…へへっ、オイラたちとの関係を本当に大切にしてくれてるんだな。
- ナヴィア: あらゆる大切な思い出に悔いを残すことなく、完璧なピリオドを打ちたいの、あたしは。
- ナヴィア: それに、ただ食事するだけで、あまり時間は取らせないから。
そこまで言うなら…
食事に行こう。
- パイモン: ボスのナヴィアがおごってくれるってんなら、オイラは喜んで食べに行くぞ。そうあれこれ考えるなって。
- ホテル・ドゥボール」へ向かいましょ?そしたら、ちょうど夕食の時間に間に合うだろうから。 ナヴィア: へへっ、それじゃ、まずはフォンテーヌ廷に戻って、それから一緒に「
- パイモン: よーし、送別会にレッツゴー!
チュートリアル[]
サウンドトラック[]
カテゴリに一致するサウンドトラックはない。
その他の言語[]
言語 | 正式名称 |
---|---|
日本語 | スポットライトの下、嘘は影を成す Supottoraito no Shita, Uso wa Kage wo Nasu |
中国語 (簡体字) | 聚光灯下谎言成影 Jùguāngdēng-xià Huǎngyán Chéng Yǐng |
中国語 (繁体字) | 聚光燈下謊言成影 Jùguāngdēng-xià Huǎngyán Chéng Yǐng |
英語 | Lies Cast Shadows Under Gathered Lights |
韓国語 | 조명 아래 드리운 거짓의 그림자 Jomyeong Arae Deuriun Geojis-ui Geurimja |
スペイン語 | Mentiras sobre el escenario |
フランス語 | Mensonges dans l'ombre des projecteurs |
ロシア語 | Тени лжи под светом софитов Teni lzhi pod svetom sofitov |
タイ語 | เงาคำลวงหลอกใต้แสงสาดส่อง |
ベトナム語 | Bóng Hình Lừa Dối Dưới Ánh Đèn |
ドイツ語 | Lügen, die in dem Rampenlicht Schatten werfen |
インドネシア語 | Bayangan Kebohongan di Bawah Cahaya Terang |
ポルトガル語 | As Mentiras Fazem Sombras Debaixo das Luzes |
トルコ語 | Sahne Işıklarının Gölgelere Gizlediği Yalanlar |
イタリア語 | Ombre di menzogna sotto un connubio di luci |
変更履歴[]
ナビゲーション[]
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